奇襲をかけた特殊部隊の中核はアルカィーダ | 日本のお姉さん

奇襲をかけた特殊部隊の中核はアルカィーダ

ヤクザを使って問題を処理した人は、後々、ヤクザとの関係が切れずに苦労する。

芸能人なら仕事をやめねばならなくなる。

日頃、悪霊の力を頼って霊媒師や占い師を頼る人は、悪霊のまやかしからのがれることができなくなる。何でも霊媒師や占い師に相談して人生と金を奪われる。深入りした人は悪霊自作自演の幽霊が見えるようになり、ますます悪霊との関係を深めて行くようになる。

そして、イスラム過激派のアルカィーダを利用するものは、後に面倒なことになることが、CIAなら分かっているはずなのに、それでもまた使うとは、、、。

フセインより、カダフィより、アルカイーダの方が危険ではないと思っているのだろうか。

~~~~

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成23(2011)年 8月31日(水曜日)
       通巻第3413号  

 カダフィ本拠を狙って奇襲をかけた特殊部隊の中核はアルカィーダ
  CIAが手配したテロリストが、その反カダフィ部隊の領袖という皮肉
*******************


 ペペ・エスコバルという世界の戦争現場を飛び歩くジャーナリストがいる。
イラクにもアフガニスタンにもパキスタンにも行って、今度はリビアの内幕を描いた。ぺぺはブラジル人、あの北部同盟のマスード司令官にも暗殺の三週間前にインタビューしており、世界的ベストセラーとなった著作も三冊ほどある(いずれも本邦未訳)。

 そのぺぺがリビアの内戦の内幕、とりわけ「カダフィ打倒」「リビア解放」を叫ぶ反政府武装組織の中核がアルカィーダであり、政権掌握後、かれらはNATOに牙を向けるだろうとする分析を展開した(アジア・タイムズ、8月31日付け)。

 反カダフィ武装組織は二月頃、にわかにベンガジに登場し、リビア政府高官らが陸続とカダフィ体制を批判するグループを糾合する「国民評議会」入りした。
この暫定政府は、西側の承認を得ているとはいえ、実態は「野合」。組織とはまだいえない。行政は末端に徹底しておらず、そもそも資源大国リビア国内のガソリン不足さえ、解決できない。

サルコジは別の思惑で国民評議会をテコ入れし、NATOは「人道的支援」などと言って、戦後の石油利権をおさえる。中国はカダフィに入れ込んでいたため、戦後の石油利権から弾かれるだろう。

まさにカダフィそのものが言ったように、現在のリビア内戦は「外国勢力がリビアの資源を狙った戦闘」
つまりグレート・ゲームのリビア局地戦である。


 ▲かれらも米国が特殊軍事訓練を施したアルカィーダ系だった

 カダフィに忠誠を誓う特殊部隊と外国傭兵はまだ地下に潜って戦いを続けている。カダフィの家族はアルジェリアへ脱出したことが確認された。
しかしカダフィと息子達の行方はようとして入れず、出身部族の聚落へ潜り込んだ可能性がある。

 それはともかく。
 反カダフィ軍事組織の中核はLIFG(リビア・イスラム戦闘集団)。そのボスは、アブデル・ハキム・ベルハジ(以下、ベルハジとする)。

 ベルハジは1966年リビア山岳地帯ベルベル族の聚落で生まれ、十代でジハードのためにアフガニスタン入りした。1980年代、アフガニスタンでソ連と戦う軍事訓練を受けてきた。
911テロ事件以後はパキスタンへ移動し、さらにイラクへ移る。ここでアルカィーダのザワヒリならびにイラクの反政府シーア派過激セクトの領袖=ザルカイらと親交を結び、中東各地に転戦した。

 CIAは「テロリストの大物」に成長したベルハジの行方を追跡し、2003年マレーシアで身柄を拘束した。
その後、タイの秘密収容所に収監し、取調べの後、「おみやげ」としてCIAはカダフィに送還した。
六年後、カダフィの次男サイフは、ベルハジと秘密取引ののち、釈放した。

 これらの「交換」は秘密情報を含むためかCIAは理由を公開しておらず、ぺぺも、推測材料を提供しない。
西側にスパイ交換があるように、当事者同士は、交渉の条件を、いくつかのカードで成立させることはよく知られる。

 さて釈放されたベルハジが問題だった。
 かれはLIFGの領袖におさまり、反カダフィの戦闘を指揮し、途中で国民評議会の軍事作戦を指令するアブデル・ファタ・ユーニスが邪魔になると、さっさと暗殺する。

 ユーニスはNATO軍と協力する軍事作戦のトップだったが、もともとがカダフィ体制の特殊部隊を率いた人物で、ベルハジらの敵だった。

 8月23日、トリボリのカダフィの本拠が奇襲作戦で崩壊した。表向きは反政府ゲリラの突撃と言われ、ニュースの画像に出てくるのは素人の、にわか兵士ばかり。
 実態はNATOの空爆の支援のもと、英国特殊部隊が主導した。あたかも日本軍の破竹の進撃に山奥へにげた蒋介石軍だったのに、フライングタイガーという「志願兵」を偽装した米軍によって殲滅から免れ、かわりに日本軍は湖南省の山中に三万近い犠牲を出したように。

 しかしカダフィ本部突入は表向きの看板は、「トリポリ・ブリゲート」と呼ばれ、米国で二ヶ月の特訓を受けた構成員が中核とされたが、実態はベルハジ率いるLIFGが敢行したのだった。
   ▲△
  ♪
(読者の声1)貴誌前号で宮崎さんの野田評。「高校生徒会のフェステバル推進なら断トツの技量の持ち主かも。ま、視野狭窄の範囲内で猛烈に働く政治家のようですので、このタイプの人間は使い捨てでしょう」
凄まじいまでに冷淡な酷評ですが、ご祝儀の一言あってもしかるべきかと。この評価はニヒリズムですか。
  (UY生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)「パナソニック政経塾」の限界を申し上げたまでです。
 民主党政権は「宇宙人内閣」から「非日本人内閣」そして、今度は「政治官僚無能内閣」ですね。西村真悟さんが、野田さんを(当選同期の由です)を「エリート意識だけで出世階段を、なにもしないという処世だけで駆け上がった政治官僚」と比喩していましたが、言い得て妙です。
 そのうえ、幹事長を小沢派にあけわたし、はやくも統率力が疑われています。
そのことはともかく、いまの政治家で期待できる人が殆どいない。日本の未来を託すべき、無名の草もうの志士、いでよ!

  ♪
(読者の声2)貴誌に紹介のあった「なでしこジャパン」出迎えの済南空港での不気味なジロジロには要注目。独特の民族性と造られた反日思想と不穏な空気のもと。不気味を感じます。
 数日前『方正県で日本人のお墓に泥を投げつける若者たちの顔』がユーチューブ流れました。
 あのお墓は周恩来首相の指示で方正県政府が建てたものです。
 1945年ソ連の満洲進駐に対し日本の敗戦で、日本人は無防備の中におかれ満洲奥地から逃げ後れて亡くなられた方がそのままになっていたのです。その野ざらしの遺骨を日本人女性が集め取り敢えず造った『お墓』に周恩来首相が配慮して立派なお墓が実現したのです。
 周氏は辛亥革命、第一次世界大戦、ロシア革命と北東アジアに革命の嵐が吹いていたさ中の1917年、若き周青年は来日し東京の街、學校を見て回り法政、明治大などを視野に予備校に入ったり一時帰国したり。1919年4月帰国という短い間ではあるけれど知日家です。記録『周恩来 十九歳の東京日記』では神近市子記者(東京日々新聞)のインタビューを受けた事も書かれているとか。
読みたいと思っていたところに、このニュースでした。 
映画『黒竜江への旅』に現れたそのお墓は立派なお墓です。恨みをい持つと殺すだけではすまず、手足八つ裂き。糞尿をも引っかけるという獣鬼も目を背ける残虐さ醜さをもつ民族です。
なでしこジャパン、ご無事でネ。しかし必勝をと祈るばかりです。
(練馬の江戸っ子)。


(宮崎正弘のコメント)周恩来が東京に留学中は、毎日のように通ったという神田の漢陽楼は、まだあります。営業しており、店には周恩来の日記復刻版もおいてあります。
 http://r.gnavi.co.jp/a903000/
 小生も何回か、この店には行きましたが、紹興酒がうまい(蒋介石は魯迅と同じで、紹興生まれです)。料理はイマイチですかね。
周恩来はそのご、京都へ行き、七ヶ月の空白があります。なにをしていたか、記録が残っていない謎があるのですが、誰も真剣に解き明かした人はいません。たぶん、スパイ行為でしょう。
 ところで方正県政府ほど親日的な地方政府はありませんよ。なにしろ方正県出身で偽残留孤児を含めて十万人が日本に住んでいるわけですからね。



  ♪
(読者の声3)北朝鮮の外交力にはむしろ感心します。中国やロシアを両天秤にかけて生きながらえています。
ニュースで見た、金正日と会談するメドベージェフの表情には緊張感がありました。日本の首相に対しては緊張感などないでしょう。
北朝鮮にそれができるのも独裁国であるがゆえ、「いつでも覚悟を決めるぞ!」という体制でいるからです。
外交は、覚悟を示すことからはじまります。憲法改正などの論争をしている次元では、諸外国との対等な関係は築けません。民主党政権下において危機感を募らせた市民が各地で集会やデモをおこない、「覚悟を決めるぞ!」と機運が高まっていますが、それを継続できるかどうかが重要だと思います。
民主党ごっこで政治が動く日本は、中朝露にとって最も安心できる隣国であり、資金源です。
(CY生)


(宮崎正弘のコメント)メドベージェフ大統領もボケっとしているようで、中々くせ者でしたね。



  ♪
(読者の声4)天武天皇(7世紀後半)の時代から「天皇」という称号は確立したようです。
英語でも「王」は「King」、「天皇」は「Emperor」と明確に区別しています。
 王家という以上、「易姓革命」が可能なのです。つまり天皇に代わる主権者が出てきてもおかしくないという歴史観を持っている証拠です。どこかの外国の手先でなければ、こんな物言いはありえないでしょう。
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/pre/03/index.html
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/pre/03/diagram.html

 NHKの「王家と貴族の対立」という宣伝文句には、日本の「天皇」を貶める底意を感じます。この宣伝文句を改めるよう下記NHKに厳重に抗議して下さい。
(電話)0570-066-066
(FAX)03-5453-4000
(メール)インターネットで「NHK 電話番号」で検索すると辿り着きます。
    (IK生)



  ♪
(読者の声5) 過日、日本学術会議の講演会聞いてきました。日本の科学者は日の丸しょってないのですね・。
災害時の米国科学アカデミーの迅速なアドバイスや協力フロンティアスピリッツそのもので個人の科学者でも支援したいと連絡が来ていました。
ディアルユース問題も監督官庁が決まらず。親方日の丸でもない。福島事故では、日本の科学者を全部集めて知恵をだすくらいしてほしかった。
米国から一時帰国していた日本人科学者があきれていました。責任者が誰だかわからず、誰に聞いても返事が同じ、優秀な頭脳がまた米国に流出するのですね。防衛医科大学でさえ安全保障とディアルユース問題は1単位で必修ではなく。テロ対策など訓練したこともない・・・・こんな上官に引率されて殉職したら死んでも浮かばれないでしょう。現在の遺伝子組み換え実験は農業高校レベルで実施可能だし。農薬や爆弾もネットで製造方法調べられる・日本の科学者には倫理規定や守秘義務ないのでしょうか・・・
合成生物学すごい進歩で、遺伝子配パソコンで合成して宿主に移植するだけで合成生物できるなんて、人類滅亡の手前かも。
(つけめんだいおう)


(宮崎正弘のコメント)官僚で日本の国旗を背負う自覚のある人は、つぎつぎと職場を去っています。郵政改悪に反対してやめた稲村公望氏らを筆頭に。
   ◎
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★衝撃の内幕ルポルタージュ『中国の女』(文藝春秋)の作者・福島香織さんの講演会
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ♪
衝撃の中国の内幕ルポ『中国の女』(文藝春秋)の作者・福島香織さんの講演会
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

目まぐるしく変わる中国の近況、第一線で報道を続けていた経験、報道できるギリギリのラインでの攻防など既存のマスコミでは伝えることの出来ない話を、豊富な経験に基づくエピソードを交えつつ。
http://www.amazon.co.jp/%E6%BD%9C%E5%85%A5%E3%83%AB%E3%83%9D-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%A5%B3-%E7%A6%8F%E5%B3%B6-%E9%A6%99%E7%B9%94/dp/4163737103


福島香織さん特別講演会 「報道統制とメディアの攻防」
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

とき    9月3日(土)18時~20時(開場:17時40分)
ところ   港勤労福祉会館 第一洋室
      http://www.city.minato.tokyo.jp/sisetu/syoko/kinro/index.html
       東京都港区芝5-18-2  03-3455-6381
     交通:田町駅西口より徒歩3分、三田駅 A7出口徒歩30秒
参加費   1500円 (事前申込の女性・学生 1000円)
定員100名につき、椅子席は先着順とさせて頂きます
申込先   9月2日までにメールまたはFAXにて(当日受付も可)
主 催    士気の集い・青年部 千田宛て
 http://blog.goo.ne.jp/morale_meeting

福島 香織(ふくしま かおり)さんはジャーナリスト(奈良市出身。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社大阪本社に入社。1998年に上海・復旦大学に1年間、語学留学。2001年に香港支局長、2002年春より2008年秋まで中国総局特派員として北京に駐在。09年退社後、フリー記者として取材、執筆を開始。テーマは「中国という国の解剖」。社会、文化、政治、経済など多角的な取材を通じて"近くて遠い隣の大国"との付き合い方を考える。主な著書『潜入ルポ 中国の女』『中国のマスゴミ ジャーナリズムの挫折と目覚め』『危ない中国 点撃! 福島香織の「北京趣聞博客」』)。

☆△☆△ △☆△☆△ △☆△☆△
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 <<<<<<<<<<<<<<<  宮  >>>>>>>>>>>>>>>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   ♪
<宮崎正弘の新刊予告>
 『中国大暴走』
 新幹線に象徴されるように、中国経済はすべてが張り子の虎だ
   248ページ、文芸社。予価1470円
   9月17日発売!


<宮崎正弘の最新刊>
『中国は日本人の財産を奪いつくす!』(256p並製、徳間書店 1260円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4198631565/

  ♪
<宮崎正弘のロングセラー>
 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html

『自壊する中国』(文藝社文庫、672円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4286109364/
 『震災大不況で日本に何が起こるのか』(徳間書店、1260円)
  http://www.amazon.co.jp/dp/4198631670/
 『中東民主化ドミノは中国に飛び火する』(双葉社新書、880円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4575153753/
『ウィキリークスでここまで分かった世界の裏情勢』(並木書房、1470円)
『オレ様国家 中国の常識』(新潮社、1470円)
『上海バブルは崩壊する』(清流出版、1680円)

<宮崎正弘の対談シリーズ>
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)(有限会社)宮崎正弘事務所 2001-11 ◎転送自由。転載は出典明示。