日本人が金を売り、中国人が金を買う  | 日本のお姉さん

日本人が金を売り、中国人が金を買う 

わたしが売ったいらないブレスレットも、金のインゴットの一部になって、チュウゴク人が買っていったのかな。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成23(2011)年 8月30日(火曜日)弐

 日本人が金を売り、中国人が金を買う 単に投資感覚が180度違うだけか?
  国家が破綻する前に逃げ出すときの通貨は金しかないからである
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 八月だけで金価格は20%以上上昇した。一オンス=1900ドル台を突破したことは、歴史上、かってない「暴挙」とも言える。金買いは手控えられ、ソロスは金信託証券を売り払い、金を保有している人は絶好のチャンスと判断して売りに走る。

 日本では金買い取り専門店の前に早朝ら行列が出来ている。
 アクセサリー、ネックレスの金まで売りに来る。これは「こんな高いチャンスは二度とないからいまのうちに利食いをしよう」という動機。日本では、金を買う人は殆どいない。となれば買い取り業者はキャッシュをうならせながらも市場原理としては売り手が不在ならどうするかを考えるだろう。

 いた。
 高くてもなんでも、片っ端から金を買う、大集団。最大の買い手は中国様である。
 日本から金が中国へ輸出されているのである。あべこべも甚だしい。地球が逆さまになったような感じである。

 基本的に金投資は「万一」の通貨であり、退蔵になる。金利がつかない。だから西側では、金投資はポートフォリオの10%が上限というのが常識。

 世界の常識は日本の非常識だが、この金に関して言えば世界の常識は中国の非常識となる。金を買う最大の動機にインフレヘッジをあげた中国人が多かったが、たしかに預金に回す利息より、金の上昇率が高ければ、そのほうが有利だろう。


しかし最大の潜在理由はそうではない。人民元がいずれ紙屑になり、国家経済が破綻するであろうことを中国人は本能的に知っている。動物的カンが通貨より、不動産より、商品投機より、まず金の退蔵を始めているからであろう。
中東からインドにかけて庶民の金志向も基本的に同様だが、美意識的にもイスラムとアラブ世界は金が基本にある。

ベトナムからボート難民が逃げ出すとき、華僑の末裔らは金を持っていた。それも持ち運びが便利な50グラム、100グラムといった金のインゴットのミニチュア版(日本の脱税に使われるのは100グラムではなく一キロのバーである)。
台風や地震の前にネズミは集団で地上に現れ、大脱走をはかる特徴がある。

 「現在、中国で売れている金は50グラム、100グラムのものが圧倒的」(ヘラルドトリビューン、8月30日付け)。
 金の異常なアンバランス。何かの予兆である。
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 628回】                   
   ――シンガポールでも、「ジャスミン革命」への予感
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 シンガポールでは27日に17年ぶりに大統領選挙が行われ、トニー・タン(陳応炎/71歳)が当選。9月1日に7代目の大統領に就任することとなった。
投票日当日の有力華字紙の「聨合早報」が一面で報じた略歴をみると、トニー・タンはオーストラリア・アデレード大学の応用数学博士。元副首相で現在は政府投資会社(GIC)副社長で国会議員。加えるに与党・人民行動党(PAP)主席とある。ならば順当な結果といえそうだが、実は薄氷もの。

 今回の選挙で注目されたのは、5月の総選挙結果がどのような影響を与えるか、であった。65年の建国以来、政界内外に極めて強い影響力を発揮してきたリー・クワンユー(李光耀)の政局運営に対する「嫌気」「否」の素朴な国民感情が、微増ではあるが野党の議席拡大に繋がったとも見られていた。
それだけに野党の動向、というよりもリー主導のPAPによる国家運営に対する輿論が国民の投票行動にどのように結びつくかであった。

 5月の総選挙の結果、リーは事実上の責任を取る形で閣僚を辞任し政界の第一線から退いた。それだけに今次大統領選挙は、リー不在のPAPにとっても今後を将来を占う試金石でもあったわけだ。
それゆえ選挙戦に臨んでトニー・タンはリーの後継者としての振る舞いを見せる一方、リー・シェンロン(李顕龍)首相が国民の団結を盛んに呼び掛けていたが、5月の総選挙結果が大統領選に影響を与えないよう側面支援をしていたように思える。

 だが選挙結果を得票率でみると、トニー・タンの35.19%に対し2位のタン・チェンボク(陳清木/71歳)は34.85%で、その差は0.34%で投票総数2,153,014票のうちの7,269票に過ぎない。
しかも再集計を実施しなければならないほどに微妙な差だったのだ。

2位のタンはシンガポール大学医学部出身の医師で、しかも国会議員でPAP中央執行委員。あるいはタン医師に投票した有権者の意識のなかには、彼個人に対する感情を越えて、その政治的背景に対する違和感があったように思えてくる。
タンは勝利演説で、リー首相は選挙結果に対する声明で、共に「国民の団結」を強く訴えていたが、やはり5月の総選挙結果は今次大統領選挙に微妙な影響を与えていたということだろう。

ある政治学者は「選挙民が持つ安定的で確実な保守傾向が現れた結果だ」と評していたが、“リー・クワンユーの時代”が静かに去りつつあることは否定できないだろう。

ところで興味深いのが、第3位で25.04%の票を獲得したエリック・タン(陳如視/57歳)の選挙戦中の主張である。
ケンブリッジ大学で哲学・経済・政治を学んだ彼は、ゴー・チョクトン(呉作棟)前首相の私設秘書を経てモルガン・スタンレー入り。
5月の総選挙には野党の民主党から出馬して当選を果たしている。エリックは大胆にもGICと同じく政府投資会社のテマセク株を売却し、その利益で新たなビジネスを創造させるべきだと主張したのだ。

同社の総資産は11年3月末段階で2000億シンガポールドル前後(邦貨換算で1兆2億円前後)と報じられているが、創業はリー・クワンユー全盛期の74年でトップはリー首相夫人。
アブダビ投資機構、ノルゥエー政府年金基金、サウジアラビヤ政府投資基金、中国政府投資公司など世界の名だたる政府系大型投資基金の先駆けであり、一面ではリー・クワンユー王国の象徴ともいえる存在なのだ。
 
“リー王国”の象徴ともいえるテマセクに、エリック・タンは敢然と切り込んだ。
 現地の政治学者の友人は「豊かなシンガポールで『ジャスミン革命』はありえない」と語っていたが、“リー・クワンユーのシンガポール”にも黄昏が訪れつつことは確かだ。
以上が、たまさかのシンガポール滞在中に接した大統領選に対する素朴な感想である。
《QED》
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(読者の声1)貴誌3411号で「バフェットがバンカメに50億ドル投資すると聞いて中国建設銀行がおっとり刀、100億ドルを投資するという観測」とかかれましたが、その直前にバンカメが、同行が保有している中国建設銀行の10%の株を売却すると発表しています。
親子が逆転する、中国金融界の台頭がそこまで行くのか、という見方がありますが、私は全く逆と見ています。
中国建設銀行の株を売却する動きがあるからバフェット氏はバンカメの株を買ったのだし、だからこそ中国建設銀行はバンカメの株を買ったのです。今は、中国とくにその金融市場から如何に素早くしかも損切りを最小化して逃げ去るかがグローバル企業の課題です。



朝鮮総連あたりから、任期中に何とかしろ、と指示があったんでしょうが、いったいどこの国の総理大臣なんですかね。
国民より他国民の利益を尊重するぐらいなら、私利私欲に走るほうがまだましです。
次のも期待はまったくできないとはいえ、菅よりはましでしょうか。
(NS生 千葉)

(宮崎正弘のコメント)「馬鹿」か「より馬鹿」か、といえば比較になりませんか。冗談は措くとして、野田では財務省傀儡のごとくで、円高に歯止めが打てなければ日本経済ますます駄目でしょ。そのうえ、この時期に増税を言い出しているわけですから、予測以上に短命では?
 それにしても党大会で代表に選ばれた直後の挨拶はいただけませんでした。「ノーサイド」の意味が分からず、日本語で言うべきではと思いましたね。高校生徒会のフェステバル推進なら断トツの技量の持ち主かも。ま、視野狭窄の範囲内で猛烈に働く政治家のようですので、このタイプの人間は使い捨てでしょう。
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(C)(有限会社)宮崎正弘事務所 2001-11 ◎転送自由。転載は出典明示。

中国建設銀行幹部はそのことをわかっているからこそバンカメの株を買おうとしているのです。

なお貴誌3409号で武蔵国杉並住人氏が、日蓮を「愛国者」と書かれましたが、私は全くそうおもいません。
日蓮の初期の著作である立正安国論を読めばそれがよくわかります。
当時の権力者である北条時頼へのゴマすりがありありとみえます。時頼が臨済宗の熱心な信者であることから、後には禅天魔と呼ぶが、立正安国論ではまったく言及していません。
対話形式の著述の中に時頼らしき人物を登場させて持ち上げています。つまりあの本は自己売り込みのための本です。また、蒙古と思われる外国が攻めてくる国難(法難)を予想している愛国の書と思い込んでいる人もいますが、とんでもない誤解です。
当時北九州の漁民は済州島を頻繁に訪れて食料等を購入していました。かれらは、島民から蒙古来襲の危険性を早くから聞いて知っていました。日蓮もかれらとの中に友人知己がいたと思われます。
もし日蓮が愛国者なら、時頼に自分が知っている事実を元に国防を訴えたはずです。
それをせず、自著に法難の予言として書き、来襲時に日本を危険に曝し自分の能力を売り込もうと策するなど、全く愛国の対極に位置するものです。菅直人と同様の奸心の持ち主と私は断定します。
 (ST生、千葉)

(宮崎正弘のコメント)後節の貴見は個人の信条としてうけたまわります。

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(読者の声2)飛ぶ鳥跡を濁す、って。最後の最後まで、やってくれますねえ。
菅首相、朝鮮学校の無償化再開指示 退陣直前に唐突に
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110829/plc11082912150006-n1.htm