太陽光発電のテレビ通販! | 日本のお姉さん

太陽光発電のテレビ通販!

ついに始まった太陽光発電のテレビ通販!価格破壊の秘密はパッケージ化と大量生産
ダイヤモンド・オンライン 8月25日(木)10時26分配信
「地球に優しくて、オトクなんです!」満面の笑みでタレントが声を大にすると、観客席からは拍手と歓声が沸きあがる。すると電話番号の案内が画面いっぱい表示され――。

 震災以降、注目が集まる太陽光発電がついにテレビ通販に登場した。タレントが商品を紹介し、その売上を競う日本テレビの人気番組だ。深夜帯がメインだが、売上上位に入った商品は昼間の時間帯の特別番組でも紹介される。

 その番組で5月に販売をスタートしてから注文が殺到、無料の見積もり依頼は、わずか3ヵ月で1000件に達した。実際に成約する割合も半数以上と、通常の成約割合が1~2割であるのに対して圧倒的に多い。

 この太陽光発電を販売するのはソーラーフロンティア。昭和シェル石油の子会社で、石油が主力の老舗企業だが、じつは「脱・化石燃料」を掲げ30年以上、太陽光発電の研究を重ねてきた。

 太陽光パネルは素材によって種類が異なるのだが、現在の主流はシリコンを使ったもの。対して同社はシリコンを使わず、銅などの化合物を組み合わせた「CIS」というタイプだ。シリコンタイプに比べて低コストで作れるのにも関わらず、発電性能も優れ、太陽光の大敵である影にも強いので「次世代型」と評される。

「テストマーケティングのつもりであまり期待はしていなかったが、想定外の売れ行き」とホクホク顔だ。

 人気の秘密はなんといっても値段の安さだ。

 出力2.4kWで、パネル以外に必要な機器と設置工事費込みで105万円。相場は1kW当たりおよそ55~60万円なので、驚くほど安い。家庭の使用電力を太陽光発電で賄い、余った電力は売ることで、4人家族の場合、光熱費が年間8万円節約でき、初期投資は12年で回収できるという。

「どれだけ安く消費者に提供できるかを優先し、パッケージ商品を作ってみた」(ソーラーフロンティア幹部)。通常、太陽光発電は屋根の形状や日当たりによって設置量を変えるオーダーメード。それを今回は、設置量を2.4kWに限定し、設置工事会社や機器調達を一本化することでコストを抑えた。加えて同社は、今年、宮崎県に世界最大級の規模となる900MWの工場を建設。自動化を徹底させることで24時間生産を可能とし、大量生産でさらなるコスト削減に努めた。

 太陽光発電といえばシャープや京セラ、三洋電機などの電機メーカーが主流。彼らは発売から10年以上かけ強固な販売代理店網を構築している。それに対して、販売代理店はわずか200社(店舗数では2000強)とまだ少ない同社には、「いろいろな販売チャネルを開拓する必要があった」(同)。ただ、後発であるがゆえ逆にしがらみがなく、自由に販路を開拓できたため今回のテレビ通販が実現したとも言える。

 他メーカーを扱う販売店からは「あの価格で大きく宣伝され、比較されると厳しい」「価格破壊の引き金になるのでは」と、早速けん制する声が上がっている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 柳澤里佳)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110825-00000001-diamond-bus_all


ソーラーフロンティア、日本最大 年産900MWの太陽電池工場をフル稼動開始

ソーラーフロンティア株式会社(社長:亀田繁明、本社:東京都港区台場2-3-2、以下:ソーラーフロンティア)は、年間生産能力900メガワットで設計された世界最大級のCIS薄膜太陽電池工場となる国富工場(宮崎第3工場)の製造ラインをすべて稼働させ、当初の予定通り7月よりフル生産体制に移行しましたのでお知らせします。国富工場では、すでにモジュール変換効率12.2%の出力150ワット製品の出荷を開始しておりますが、今後は商品の平均出力などの更なる向上を図ることで、900メガワットの年間生産体制を整えてまいります。

国富工場は、日本最大の太陽電池工場かつ世界最大のCIS薄膜太陽電池工場です。ソーラーフロンティアは、CIS薄膜太陽電池の優れた量産技術を背景に、記録的なスピードで同工場を立ち上げることに成功しました。これにより、既存の工場と合わせて、総年産能力は約1ギガワットとなりました。なお、国富工場の投資額は約1,000億円で、建設決定から僅か16カ月後の2011年2月より一部生産ラインにおいて商業生産を開始していました。
ソーラーフロンティアの常務執行役員生産本部長の 吉田博は「経験豊富なリーダーと世界最高レベルの技術を身につけた社員の努力により、驚異的なスピードで国富工場を立ち上げることができました。宮崎第1工場と宮崎第2工場で蓄積された経験が十分に生かされた結果を誇らしく思います。」と述べています。
また、ソーラーフロンティアの執行役員技術本部長である 栗谷川悟は「原材料の投入からモジュールの完成までのプロセスを最適化し、理想的な生産ラインを実現するという点で、厚木リサーチセンターが大きな役割を果たしました。国富工場は生産装置の大型化と自動化を実現することで生産効率の大幅な向上を実現しました。また、国富工場で生産する製品は、従来の製品と比べて、モジュール面積の大型化と変換効率の向上を同時に実現しています。」と述べています。
ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池は、他の量産レベルの薄膜系太陽電池に比べ、高い量産性と変換効率を誇ります。また、実際の使用条件下において、優れた発電量(kWh)が期待できます。これは、設置後の発電量が規格に比べ上昇するという光照射効果や、温度による影響を受けにくいためシリコン系太陽電池に比べて幅広い気候条件で高い発電能力を発揮できることによるものです。
ソーラーフロンティアの代表取締役社長 亀田繁明は「当社は、1993年に研究開発を開始した際、CIS技術は、既に成熟しつつあるシリコン系太陽電池技術に替わる可能性を秘めていると考えました。投資決定からフル稼働までを僅か21カ月で実現したという事実は、ソーラーフロンティアの総合的な技術力の高さを示しています。当社は、次世代型CIS薄膜太陽電池の優れた性能に加え、驚異的なスピードで大量生産を実現することが可能であることを示すことができました。」と述べています。
ソーラーフロンティアは、厚木リサーチセンターで実現した高い変換効率、環境に優しいCIS技術、および国富工場で実現した日本発の量産技術をもって、世界の太陽電池業界をリードしてまいります。


【ソーラーフロンティア株式会社について】
ソーラーフロンティア株式会社は昭和シェル石油株式会社(5002, T)の100%子会社であり、CIS薄膜太陽電池の生産・販売を行っています。世界最大規模となる宮崎県の第3工場(国富工場:年産900MW)は、2011年2月より商業生産を開始しており、2011年7月にフル生産体制に移行しました。宮崎第1工場および宮崎第2工場と合わせて、約1GW(1,000MW)のCIS薄膜太陽電池の年産能力を確立しました。
ソーラーフロンティア株式会社が生産・販売するCIS薄膜太陽電池は、銅、インジウム、セレンを使用して、当社の独自技術で生産する次世代太陽電池であり、経済効率が高く、環境に優しいことが特徴です。太陽電池の設置容量(kW)あたりの実発電量(kWh)が従来型のものに比較して高い(年間発電量で約8%の差、当社調べ)だけでなく、原料からリサイクル処理まで高い環境意識で設計・生産されています。また、黒一色のデザインが評価され、内閣総理大臣表彰「第2回ものづくり日本大賞」で優秀賞(製品・技術開発部門)、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する「2007年グッドデザイン賞」では特別賞エコロジーデザイン賞を受賞しました。

【昭和シェル石油株式会社について】
昭和シェル石油株式会社(5002, T)は東京証券取引所の上場会社で、エネルギー産業における100年以上の歴史を持つ企業です。
http://www.ecool.jp/press/2011/07/solarfrontier11-0729.html