中国外務省、リビア反体制派を事実上容認 | 日本のお姉さん

中国外務省、リビア反体制派を事実上容認

カダフィ大佐次男、報道陣の前に姿現す「父は市内に」

CNN.co.jp8月23日(火)10時33分配信

(CNN) 反体制派に拘束されたと伝えられたリビアの最高指導者カダフィ大佐の次男、セイフイスラム氏(39)が22日夜から23日にかけ、首都トリポリで報道陣の前に姿を現した。

セイフイスラム氏は父カダフィ大佐の所在について、姉妹数人とともにトリポリ市内にいると説明。セイフイスラム氏は反体制派の首都進攻について、カダフィ大佐の支持派が「あのネズミどもとギャング集団の背骨をへし折った」と公言。政府軍は「トリポリは無事だと人々に納得させる」と強気の姿勢を見せた。

セイフイスラム氏については反体制派が先に身柄を拘束したと発表し、人道に対する罪の容疑で同氏を手配している国際刑事裁判所(ICC)が引き渡しを求める意向だと伝えられていた。しかしICCの逮捕状について尋ねられたセイフイスラム氏は、「ICCなどくたばれ」と吐き捨てた。

さらに、自分の拘束が伝えられたのは反体制派のまやかしだと話し、自分はずっと部隊を連れてトリポリ市内を移動していたと主張した。

カダフィ体制事実上崩壊=反政府勢力、国営TV掌握―大佐は拠点潜伏か・リビア
時事通信 8月23日(火)1時32分配信
 【カイロ時事】リビアの最高指導者カダフィ大佐率いる独裁体制の打倒を目指し、首都トリポリの大半を制圧した反政府勢力の連合体「国民評議会」のアブドルジャリル代表は22日、東部ベンガジで記者会見し、「カダフィ時代は終焉(しゅうえん)した」と宣言した。首都では政権軍の局所的な抵抗が続いているが、ロイター通信によれば、カダフィ政権のマハムーディ首相が出国。国営テレビ本社も反政府勢力の手に落ちており、42年間続いたカダフィ政権は事実上崩壊した。
 トリポリでは22日未明、大佐の居住区兼軍事基地があるバーブ・アジジヤ地区周辺で戦車の砲撃を含む激しい戦闘が発生した。外交筋はAFP通信に、カダフィ大佐が同基地にいる可能性があると述べており、最後の抵抗を試みているもようだ。首都南部でも戦闘が続いた。
 ロイター通信によると、マハムーディ首相は21日夜、チュニジア東部ジェルバに到着した。亡命したとみられる。国民評議会は首都を完全制圧後、拠点をトリポリに移すとしている。22日、カダフィ大佐の三男サーディ氏が新たに拘束され、反政府勢力が身柄を押さえた大佐の息子は3人になった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110823-00000012-jij-int

<リビア>NATOに安堵感 政権移譲には不安も
毎日新聞 8月22日(月)19時44分配信

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トリポリ郊外で地元住民に歓迎される反体制派の兵士ら=AP

 【ブリュッセル斎藤義彦】3月末から多国籍軍を率いてリビアのカダフィ政権軍を攻撃してきた北大西洋条約機構(NATO)の加盟国には、首都トリポリの大部分が反体制派に制圧されたことで安堵(あんど)感が広がっている。だが、カダフィ政権崩壊から新政権樹立までをどう円滑に支援するかの準備は不十分で、カダフィ派の抵抗が続けば混乱の収束は難しくなるとの見方もある。

 「(カダフィ氏は)過去(の存在)になった」(フェルトマン米国務次官補)「独裁者の時代は終わった」(ウェスターウェレ独外相)など、カダフィ政権崩壊は不可避との見方が広がる中で、「すべての加盟国がホッとしている」とNATO外交筋は話す。金融危機に端を発した財政難でリビア攻撃の長期的な維持は難しくなっていたのが各国の実情だからだ。

 1日にはノルウェーが爆撃機を撤退させ、リビア空爆への参加国は7カ国に減少。米国は6月、不参加のドイツやポーランドなどを名指しで非難、リビア攻撃に参加するよう求めるなど加盟国間のあつれきが高まっていた。トリポリの大半が反体制派に制圧され、こうした責任の押し付け合いに「ともかく終わりが見えた」(NATO関係者)状況だ。

 しかし、「状況の展開が早すぎて次の予想ができない」との戸惑いもある。ゲリラ戦になった場合は空爆での側面支援は難しく、市民の犠牲が避けられないとの悲観論もある。

 カダフィ退陣後のシナリオは「まさに着手しようとしていたところ」(別の外交筋)で準備不足は否めない。国連平和維持活動による治安維持に期待が集まっているが、リビア攻撃に慎重だった中露が国連安保理でどう反応するかは不透明だ。また国連の介入が始まるまでの混乱期にどう治安を維持するのか具体的な計画はない。

 NATOには、アフガニスタン駐留で大きな犠牲を払ったにもかかわらず、地元住民の反感を買い、武装勢力の攻撃対象になったトラウマがある。加盟国は平和維持であってもリビアへの地上軍派兵には極めて慎重だ。NATO加盟国からは、アラブ・アフリカ諸国からの派兵が最良との意見も出ている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110822-00000060-mai-int

中国外務省、リビア反体制派を事実上容認
読売新聞 8月22日(月)17時50分配信
 【北京=大木聖馬】中国外務省の馬朝旭報道局長は22日、リビアの反体制派が首都トリポリをほぼ制圧したことについて、「中国はリビア国民の選択を尊重する。情勢が早期に安定を取り戻し、国民が正常な生活を送れるように希望する」との談話を発表した。

 胡錦濤政権は6月ごろからリビアの反体制派との関係強化を進めており、今回の作戦行動も事実上、容認したと言える。

 馬局長は「中国は国際社会と共にリビア再建で積極的な役割を果たしたい」と述べ、カダフィ政権崩壊後発足する新体制への支持を示唆した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110822-00000883-yom-int