マシになりつつあるのだろうか
<東電>敷地境界放射性物質1000万分の1に 試算公表
毎日新聞 8月17日(水)22時43分配信
東電は17日の工程表改定の記者会見で、7月下旬から2週間に福島第1原発敷地境界で観測された放射性物質の放出量は毎時約2億ベクレルで、被ばく線量は最大年0.4ミリシーベルトになるとする試算結果を公表した。事故直後(3月15日)の放出量の1000万分の1に相当するとしている。
試算は、敷地境界で測定された放射線量がすべて原子炉建屋から出た放射性物質によると仮定したもので、公表は前回の工程表改定時に続いて2回目。東電は線量の目標を年1ミリシーベルト以下としている。前回(6月20~28日)は毎時約10億ベクレル、線量は最大年1.7ミリシーベルト。東電の相沢善吾副社長は17日の記者会見で「まだ粗い試算で、達成したとは思っていない」と述べた。
放出抑制のためには、原子炉温度を100度以下の「冷温停止状態」にし、放射性物質を含む蒸気の発生を減らす必要がある。東電は工程表の「ステップ2」の間(今後2~5カ月)に、原子炉を100度以下にすることを目指している。各号機の炉心温度(圧力容器底部)は17日現在、1号機92度、2号機115度、3号機103度。【中西拓司】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110817-00000110-mai-soci
燃料プール冷却「目標達成」=作業員育成、課題に―福島原発で工程表・政府、東電
時事通信 8月17日(水)16時57分配信
政府と東京電力の統合対策室は17日、福島第1原発事故の収束に向けた工程表を見直し、発表した。新たな工程表は、使用済み燃料プールの冷却について既に目標を達成したと評価。来年1月までに原子炉を安定した「冷温停止」状態にする目標や達成時期は変更せず、作業員の人材育成を新たな課題に加えた。
工程表では、1~3号機の原子炉圧力容器底部の温度を100度以下にする冷温停止の実現に向け、注水量の増加を検討。追加設置した第2セシウム吸着装置の稼働などで汚染水の処理能力を向上させた後、9月中旬以降に2、3号機の注水量を増やす。
また、7月に毎時10億ベクレルと評価した原子炉からの放射性物質放出量について、7月下旬~8月上旬の放出量を同様の手法で試算。事故直後の1000万分の1に当たる同2億ベクレルと推定した。敷地境界付近での放射線量は年0.4ミリシーベルトになるが、より精密な測定方法を検討する。
放射性物質の放出抑制策としては、建設中の原子炉建屋カバーのほか、敷地の地下に鉄板を埋め込む遮水壁の建設をステップ2期間内に着手することも決めた。
政府は8月中にも、敷地外の除染の基本方針を策定。学校や公園、道路、農地など場所ごとの除染方法を実験し、マニュアルを整備する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110817-00000064-jij-soci