英国には、父親がいないギャングがいっぱいいる! | 日本のお姉さん

英国には、父親がいないギャングがいっぱいいる!

英国暴動の背景にギャングの存在

TBS系(JNN) 8月13日(土)13時29分配信

 「暴力行為の中心にストリートギャングの存在があります」(イギリス キャメロン首相、11日)

 11日、暴動を受けて緊急招集されたイギリス議会で、キャメロン首相は“ギャング”と呼ばれる若者たちに言及しました。略奪行為や警察への襲撃に組織的に関わっていた証拠があるといいます。

 「ここは暴動が起きた場所の近くです。ギャングと呼ばれる若者は、こうした低所得者向けの公営住宅に多く住んでいると言われています」(記者)

 8日に暴動が発生したロンドン東部・ハックニーの近く、低所得者住宅が立ち並ぶエリアで、最近までギャングだったという21歳の若者2人と待ち合わせました。

 「おやじは家にいなかった。いても俺や母さんを殴ってばかりだった。(父親は)6歳の俺に銃を見せ、目の前で人を刺すこともあった。14歳のころには銃とナイフが遊び道具だったよ。暴力が全てだったんだ」(元ギャング)

 ギャングの多くは崩壊した家庭の出身です。この地域では、10代の母親が1人で子どもを産み、育てることも多く、こうした子どもがギャングになることが多いといいます。

 今回の暴動では、イギリス各地で少年が大勢逮捕され、11歳や12歳という子どもの逮捕者も相次いでいます。

 「年上のギャングは子どもたちを高額な商品がある店に送り込むんだ」
 「年上のギャングの注意をひいて、自分のことを気に入ってもらいたいんだ。父親代わりの年上の男性に受け入れてもらいたいんだ」(元ギャング)

 イギリスでは若者の5人に1人が失業中です。さらに政府の歳出削減策によって、低所得の家庭に支払われていた教育手当なども削られ、地域の若者には閉塞感が漂っているといいます。

 「愛情も受けず、父親もいない中で、子どもたちはもがいてるんだ。なのに政府は金とビジネスのことばかりだよ」(元ギャング)

 急速に拡大した暴動はイギリス社会の根深い問題を浮き彫りにしています。(13日11:03)

最終更新:8月13日(土)14時56分

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110813-00000012-jnn-int