放射能汚染(があったとして)の食材の取り扱いは「基本は和食」。 | 日本のお姉さん

放射能汚染(があったとして)の食材の取り扱いは「基本は和食」。

こういう意見もあります。

●放射線の専門医は福島原発事故をどう見る!?
>> メグ先生の森の診療所 <<
http://www.mag2.com/m/0001313672.html


人類未経験の低線量放射線被ばく

環境と野菜の品質は密接な関係にあります。野菜の80-90%は水分、根から水分と必要な成分を吸い上げ、光を浴び二酸化炭素を取り込み光合成しながら生きている。そう聞いただけでも野菜は自然の一部であることに気づきますし、私たちも自然、すなわち地球の一部であるということは紛れもない事実です。

福島原発の事故処理も長引き、私たちは住んでいる環境にもよりますが、大なり小なり低線量の放射線を長期間被ばくし続けなければならなりません。

被ばくは「このくらいなら大丈夫」については結論が出ていません。年間100 ミリシーベルトまでなら? 20 ミリシーベルトでしょう?いやいや子供たちは1 ミリシーベルト・・・。これらは「管理の基準」となり、行政などの仕事内容がかわる(すなわち税金の使い方がかわる)ので、すべての人にあてはまりませんから、自分なりの基準でこれからを過ごせばよいのではないでしょうか?それをほかの人に押し付けるのは今やナンセンスかもしれません。

ともかく、環境(外部被ばく)のほかに食べ物(内部被ばく)にも考慮が必要になってきます。気流や地形の状態によっては離れた場所でも放射能カウントが高くなるホット・スポットがあるようです。

毎日の食事。それぞれの食材が微量の放射性物質を含んでいるにすぎなくても、この器のそれぞれ毎日3 回 365 日食べていくとして、それぞれの食材に注意を払うのは当然です。放射能物質が一度の飛散であれば、ある程度の予測は出来ますが、いまだ事故が収束していない現状では、なかなか確定的な発言は出来ません。ただし現時点では放射能測定数値は減衰傾向であると報告されています。


一日に必要な食材の数々。私たちの食材はどこでどうやって生産されたか・・・今回の放射能汚染のことは抜きにしても、良く見渡してほしい項目です。

放射能汚染(があったとして)の食材の取り扱いは「基本は和食」。

最近はもっぱら半減期が長いセシウムとストロンチウムが問題となっています。野菜であれば土をとり、水で洗い流し、茹でこぼす。キャベツなどの結球野菜は外側の葉っぱを2-3 枚捨てる。

野菜の場合、飛散してきた放射性物質が表面に付着する。収穫に時間がかかる野菜やきのこ、お茶に多く集積してしまう事が多い様です。
土壌から根の吸収により吸い上げられて野菜内部に集積してしまう。ほうれん草にややその傾向がありますが、基本的に茹でて食べるので、その点からは気にしなくて良いでしょう。

塩水につけておく、これは浸透圧を利用して内部の放射能物質を外に出すという理屈で、魚や肉などで応用します。

しかし、いずれも内部から外に出すという事だから、他の栄養素も出てしまいがち。特に野菜のアントシアニン等の水溶性の植物化合物、ビタミンB,C などの水溶性ビタミンは水や熱処理に弱いのです。

何をどう食べますか?
1.輸入野菜のみ食べる。
2.自分なりに安心できる産地から直接取り寄せる。
3.野菜は食べない。
4.自分は生殖年齢を過ぎたから、気にせずいつも通り食べる。
5.海産物も輸入品だのみ。
6.その他・・・。

それでもある程度の被ばくは避けられません。

被ばくが遺伝子DNAにエラーを起こすとして、そのエラーはほとんど自分の力で修復できます。エラーは被ばく以外でも日常的におこります。しかしエラーが頻繁におこると修復に失敗した結果、細胞がガン化するといいます。

エラーをなるべく起こさない、そしてエラーを起こす引き金になる物質を除去する、抗酸化物質を摂取する、この二つに尽きると思います。

外から取り入れることができる抗酸化物質。ビタミンC、E,β-カロテン、フィトケミカル。すなわち、色や香り、味がしっかりした新鮮野菜に豊富です。それからお茶や赤ワインなどのカテキン。抗酸化物質はいろいろな種類が作用しあってよい働きをしますから、サプリメントからの摂取はむしろ危険になることもあります。要注意です。

食をバランスの良い状態にすることは、自分磨きの大きなファクター。生活習慣病疾患リスクも軽減。そうすると放射線被ばくも「ホルミシス効果」などと「良い印象」を持つものに変わるかもしれません。

病院食。栄養価は計算されていても、食材は意外と吟味されていません。

和定食屋さんの焼き魚定食。和定食でもメインの魚はアラスカ産。今の魚市場の現実。

この食事を人任せにしない。

器に放射線量をカウントする機能をつけると、線量を把握できるかもしれませんが、「安心」「不安」が収束つかなくなり、神経質になってむしろ不健康かもしれません。

この野菜放射線学は「生きていくための野菜生活」として、野菜を知りながら低線量放射線被ばくと明るく向き合う方法を解説していくつもりです。

一病息災という言葉があります。放射能汚染に心を砕いているうちに生活習慣病を予防しているかもしれませんね。ちょっと皮肉だったかな・・・?

次回は「今更聞けない、野菜ってなんだっけ?」です。