朝の番組で辛坊さんが、若い時にチェルノブイルの取材でセシウムをたっぷり摂取したと言っていた。 | 日本のお姉さん

朝の番組で辛坊さんが、若い時にチェルノブイルの取材でセシウムをたっぷり摂取したと言っていた。

【文字起こし】平成23年4月17日(日)放送 「たかじんのそこまで言って委員会」正しい放射線知識
平成23年4月17日(日)放送 たかじんのそこまで言って委員会
http://lowdoserateradiation.blog.fc2.com/blog-entry-4.html

正しい放射線知識

出演:大阪大学名誉教授・日本医学放射線学会理事・同学会放射線防護委員会委員長 中村仁信氏

【文字起こし開始】
ナレーター:続いては、日本放射線学会理事中村仁信(なかむらひろのぶ)。

ナレーター:以前、当委員会に出演された際、「放射線は微量なら安全です。むしろ身体にいい影響が…」と語った中村氏。

中村仁信:放射線に当たってどうなるかというと、活性酸素が増えるだけなんです。活性酸素って運動しても増えますよね。呼吸しても出ています。それがちょっと多めに出る。それだけのことなんですよ。

ナレーター:こうした発言に対して当委員会のホームページに寄せられた視聴者の反応は真っ二つ。「もっと専門的なぶっちゃけ見解を聞きたかった。」、「消化不良だった。」という意見があった反面、「中村先生は「放射線は身体に良い」と言っていましたが、そんなことが書いてある医学書なんて存在しません。番組を通して放射線の人体への影響を過小評価している。」と中村氏の発言内容そのものを批判する意見も。しかし、一方では、「今回の事故で20キロ圏外の方たちは低線量率・慢性の被ばくとなり、これまでの疫学的調査からなんら人体に影響を与えることはないと言えます。このあたり、中村先生にもう一度時間を与えて説明していただければすっきりすると思います。」と中村氏を支持する意見もあり、そこで今回は、放射線医療の第一人者中村先生を再びスタジオに招き、放射線が怖くない理由を今度こそたっぷりと語っていただきます。

辛坊次郎:さあ、ご紹介いたしましょう。放射線医療の第一人者中村仁信先生です。どうもどうもようこそお越しくださいました。どうですか結構回りでも反響ありましたですか?

中村:結構ありましたですね。

辛坊:どんな感じの反響でしたか?

中村仁信:あの、医者仲間は、まあ、やっぱ「よう言うたな。」って感じですけど、一般の人はほとんど理解されてないなと。

辛坊:ということは、直接、個人的にも、なんかメールや手紙が来たりすることもあったんすか?

中村:それはありませんけど。

辛坊:ああ、そうすか。

中村:あの、他の人がこんなメールがあるよっというのは見せてくれました。

辛坊:ああ、そうすると「このアホ!」とか思うわけですね?

中村:はい。

辛坊:あははは。なるほど。

中村:ちゃんと説明せないかんなと思ってます。

辛坊:なるほど。今日はちゃんと説明していただくということになりましたんでですね委員会の皆さんには改めて中村先生に聞きたいことを伺っております。いっせいにドン。まあ、確かにわかんないことはいっぱいあるんですよね。たかじんさんどうですか?

やしきたかじん:まずよく使う言葉に「ただちに」という言葉、最近よく聞きます。えー、「ただちに健康に影響ない。」の「ただちに」というのはいったいどういうことだと、「ただちに」という意味合いというのは。

中村:これ、後にですね、あの、ガンができる可能性があるということは否定できないので、今は安心だけども、将来、ガンになる可能性があるというのをどうしても捨ててないんですね。

たかじん:それは例えば、「3%、5%でも可能性はあるんだよ。」ということを含めて言ってるということですね。

中村:そうです。

たかじん:だから、先生の見解は、その非常に高いね60(%)とか70(%)のも将来に可能性ですよね。でも、3(%)とか5(%)とか6(%)でも将来の可能性ですよね。

中村:そうです。

たかじん:先生、思われたのは低いほうなんですか?

中村:そうですね。

たかじん:皆無ではないと。

中村:いや、もう皆無に近いということを説明したいと思いますので。説明させていただきます。

辛坊:はい。はい。どうぞお願いします。

中村:スライドをお願いします。



中村:あの、放射線で活性酸素が増えると言いました。
 で、あの、放射線だけじゃなくて、いろんな運動でも紫外線でも飲み過ぎ・食べ過ぎでも活性酸素増えます。1日に10億個くらいできてるんですね。で、これで遺伝子が損傷します。
 放射線なくても、1日、細胞あたり、数万から数十万個、損傷起こってるんです。
 で、放射線100ミリシーベルトで(遺伝子損傷が)どのくらいやというと、200個程度です。で、これも修復されるんです。ほとんどが。
 で、修復されずに残ったやつから突然変異が起こって、まあ、これがガンの原因になったりするんですけども、えー、放射線の100ミリシーベルトぐらいやったら、ほとんど突然変異1個できるかできへんか程度です。
 で、それでも、これだけ何十万という遺伝子損傷がありますから、結構溜まってきて10何ぶも溜まるとガンになったりしますが、これも悪い細胞は自然に自爆するように身体がします。
 だから、ほとんどこれもなくなるんですけど、それでもこれを潜り抜けてガン細胞ができます。1日数千個できるんです、我々。
 ですから、「放射線で1個ガン細胞ができたらガンになる。」そんなん間違えです。数千個できてるんです。
 でも、免疫細胞がコレを処理して、ガンにならないようになります。
 それでも免疫が弱ってきて、年取ってきて、ストレスがあったりして、免疫細胞をすり抜けてガンになります。
 ですから、あの、放射線100ミリシーベルト、わずかこんだけでとてもここまで(発ガンまで)いかない。
 で、今、10ミリシーベルトやと、1ミリシーベルトやと言うてますが、とてもとても、そんなん、問題になるような量じゃありません。よっぽど、飲みすぎ、食べすぎ、いろんなストレスのほうが、よっぽどガンに怖い。
 ということで、まあ、ガンは微量は怖くない。
 今日は100ミリシーベルト以下が安全やという話だけにしたいと思います。多かったら、また、別です。

辛坊:いや、今回、だけど今議論になってきているのは、やっぱり、あの、福島原発から北西の村で、あの、退去になってないところで、もう累積でもう70ミリシーベルトを超えていると。このまんま、あと、半年、1年いたら、それこそ、1000ミリシーベルトというような累積になってくるだろうと。その時に、大丈夫なのかっていうところを、実は。つまり、100ミリシーベルトよりも低いもので大丈夫っていのうのは、まあ、それは、あの、国際的な共通見解でありますよね。国際的、あの、放射線防護学会で100ミリシーベルトで発ガン率が1%高まるって話ですよね。基本的に。問題は、「そっから上に累積していったときにどやねん。」っていう、まあ、先生、どうなんですか?

中村:まあ、それは、少しずつリスクは上がってくるとは思いますけども、それでも100ミリシーベルトで1%というのは、原爆の話です。

辛坊:つまり、1度に当たった場合。

中村:そうです。はい。分けて、分けて、当たったら、その分影響は下がります。もう、半分以下、1/10以下に下がるんです。実際。ですから、本当は、1000でも、おそらく、累積で1000であってもたぶん大丈夫です。

村田晃嗣:先生、あの、今のお話ではね、放射線と発ガン性との因果関係のご説明をいただいたんですけども、放射線を被ばくすることで発ガン以外に人体に悪い影響が出る可能性ってないんですか?

中村:あります。それは量が多い場合です。100ミリシーベルト以下では発ガン以外の問題は何もありません。

村田:他に人体に害は生じないわけですか?

中村:まったくありません。

宮崎哲弥:これ、前回もちょっと議論になった、あの、不消化で終わった部分だと思うんですが、あの、ICRPが、国際放射線防護委員会が、年間に、あの、浴びていい、あの、一般住民が浴びていい放射線量というのは1ミリシーベルト以下というふうに言ってますよね。これは、どう考えればいいんでしょうか?

中村:例えば、赤ちゃんでも、そのままずうっと浴びて、1ミリシーベルト大丈夫と。で、本当は、僕、もっと上げてもいいと思うんですね。我々、20ミリシーベルトですから。でも、あの、聞きますと、まあ、1ミリシーベルトいうのは、まあ、非常に都合のいい数字やと。例えば、2ミリシーベルトやったら、例えば、60年生きたら、ずっと足していったら100超えますね。まあ、1やったら、一生やっても、一生浴びても超えへんと。でも実際、ずうっと一生、足すのと、いっぺんに浴びるのと全然意味が違うんですが、ICRPも初期の頃はわからんかったから、足しても、いっぺんに浴びても、一緒やと思うとったん。

宮崎:ところが違うことがわかってきたと。

辛坊:ただ、その、国際放射線の、あの、会議でいうと、今でもやっぱりとにかく累積して、100ミリシーベルトの段階で1%の発ガン率、500ミリシーベルトで5%、1シーベルトで10%というようなのを基本的に、累計で、直線的に発ガン率が上がっていくというのを原則に、国際的なルールにはなってますよね。

中村:「直線しきい値なし仮説」と言うんですけども、これは賛否両論あります。私は、あれ、まったく、おかしいと思っています。

辛坊:いや、そこなんですよ。だけどね、世界的な権威のところが、そう言うてるわけで、先生あたりにがんばってもらいたいのは、国際的なところの学会で説得してもらわんと、我々、説得されても困ると思うんですよ。

中村:私、あの、ICRPの委員やったんです。で、あの、私もICRPに行くまでは、勉強しました。ICRPの本を。で、あの、「安全な量はない。」と書いてあります。で、そう思うてたんです、なった頃は。で、行って、勉強しだしたら、おかしい。ICRPの人は、実際、そんな危険やと思うてません。じゃあ、ICRPの人と話をしたら、「10ミリシーベルト以下なんか問題ない。」と実際言うてるんです。ところが、ずうっと以前に、もう決めてしまったんです。で、本も出して、ずうっと世界中にそれは、あの、浸透してますから、なかなか簡単に改められない。実際には、皆、そんな、ちょっとでも危険やと思うてません。

桂ざこば:あの先生に聞きたいのは、なぜ、そこまで、自信を持って言えるかっちゅうのが。書物の研究なわけでしょ?

中村:だけではありません。浴びてます。たくさん。若い頃はものすごい浴びてましたし、あの、例えば、前言いましたが、1回仕事したら40マイクロシーベルトぐらい浴びるんです。

ざこば:レントゲンのね。

中村:はい。はい。で、1年間でいうと、あの、ひどいときは、20ミリシーベルト、50ミリシーベルトとか浴びた頃もありました。今は、そんなにないですけど。でも、どうもありません。

ざこば:僕がね、こんなことを言うたら、アイオーキョウカイ(ICRP)に怒られるかわからんけど、マウスでもね猿でも牛でもええから、放射能を浴びさして、ほんで、何年間浴びて、何年生きたとか、そういう生き物でね、研究してもらうほうが、僕は、目に見えて、ありがたいちがうんかなと思うんだが。

中村:してます。

ざこば:してるんですか?

中村:してるんです。(動物実験を)してて、大丈夫やということは、ちゃんと論文にもいっぱい書いてあるんです。だけど、人間の実験はありません。

ざこば:ほぁぁ。ほがぁぁぁ。

辛坊:そこは、冷酷に、放射線の専門家の皆さんは、過去に起きたチェルノブイリだとかJCOの事故だとかっていう、詳細なデータを取って、そんだけのものを浴びるとどうなるか。だけど、データに出てくるのは1度に浴びた段階で。あの、例えば、セシウムなんかは、ずうっと継続して浴び続けたらどうなるかって本当はわからないわけでしょ。逆に言うとね、わからないんだったら、あの、安全策採っといたほうがいいんじゃないかという議論はあろうかと思うんですが。

中村:まあ、そういうのが基本になって低く設定されているとは思うんですけど。まあ、セシウムは、具体的に、例えば、例で言うと、チェルノブイリのあと、何も起こってません。セシウムは、あの、(半減期が)30年て言いますけど、100日以内に身体から出て行ってしまいますから。

ざこば:先生、この人類の中で、放射能を割りと浴びてる人いうたら、どういう方なんですか?

中村:あの、普段、我々、日本の中でも、あの、よく浴びている人いうのは、我々みたいな透視をしながら横で仕事をしている人、あの、心臓の血管を開いたりなんかしますねえ、ああいうことばっかりやっている人は、朝から晩まで横で浴びながら仕事をしています。ああいう人らはすごく浴びてますね。

辛坊:そういう人達の発ガン率はどうなんですか?

中村:発ガン率は、あの、特に高いことはありません。

辛坊:国際線のパイロットっていつも放射線を浴びてるって話になりますね。あの人たちの発がん率は?

中村:逆に低いというデータがあります。

辛坊:いや、そこなんですけどね、例えば、放射線技師の人が浴びてるのはエックス線であって、アルファ波もベータ波もガンマー波も中性子もあるわけでしょ?そうすると、エックス線だけ浴びててもそれはサンプルにはならないんじゃないかと議論はあろうかと思いますが。

中村:これから説明します。

辛坊:ああ、どうぞ。



中村:さらに慢性の少ない量の放射線を、あの、長い間浴びる、そうしますと活性酸素も時々ちょっとずつ出ますから、これは運動で軽く活性酸素が出て、で、これに対して活性酸素処理能力が高まるというのは御存じやと思いますけど、それと同じようなことが起こって、活性酸素処理能力が上がります。
 で、DNAを損傷したものに対してこれを修復する機能も上がります。
 で、変な細胞を自爆させる機能も上がります。
 で、大事なのは免疫細胞の機能も上がります。
 こんなのは、細胞レベル、あるいは動物実験レベルで証明されてるんです。だけど人間の証明はありません。

辛坊:でも、先生、その理屈で言うたら、タバコを吸うてる人は、いつも、あの、増強するからガンにかかりにくいいう理屈になりませんか?

中村:違います。タバコはもっと複雑なんです。タバコは毒素としては非常に強いので、ちょっと話が違うと思うんですけど。

村田:あの、先生、じゃあ、すいません。今、政府がいろんな対策をとってますよね。何十キロ以のは退避しろとか、何を飲んじゃいけないとか、いろいろやってますよね。先生からご覧になって、これは政府が言っている勧告、あるいは対策は、極めて科学的に妥当だというものと、全然科学的にナンセンスじゃないかって何か例を挙げていただけません?

辛坊:今ね、一部に、逆に非常に極端な意見で、そんなもん20キロ圏も30キロ圏もそんなもん退避する必要ないんやと。あんなもん家に帰れっていう意見も最近出始めているんですが、これは、先生、どう考えています?

中村:あの、今の線量(平成23年4月17日放送)やったら、僕、家に帰ってもなんも危険はないと思います。

たかじん:帰れ。

辛坊:先生、それって例えば、原発から500メーターのとこでも1キロのとこでもそうですか?

中村:いや、それは、ちょっと濃度がどのくらいか僕知りませんからわかりませんが、あの、今、どのくらいですかね。高いのは。だけど、20マイクロシーベルトとか30マイクロシーベルトぐらいの濃度のがありましたね。

辛坊:1時間あたり。

中村:1時間あたりね。でも、そのぐらいやったら、20マイクロくらいやったら

辛坊:1日で…、480。

中村:ええ。でもそれは夜は家の中にもいるし、ずっとそのまま浴びるものでは…。

たかじん:単純に全部かけてもおかしい思うねんな俺。

中村:でも、まあ、それくらいだったら、おそらくたぶん大丈夫です。

勝谷誠彦:先生、じゃあ、作業のほうはどうですか。作業も、だから、今よりももっと基準を上げてですか?

中村:作業は、結構、今、上げてますでしょ。250ミリとか。

勝谷:あれが1つの証拠ですね。

中村:はい。あれくらいやと思いますわ。

鴻池祥肇:あの、先生、あの、魚とか問題になってますね、ほうれん草、あんなんはどうなんですか?

中村:あれも量によりますけど、今のあれは、それを1年間食べ続けるとかそんな量ですから、そんな1回や2回食べても何の問題もありません。

たかじん:ほな、今から、茨城のほうで、あの、割と放射線浴びたやつで僕ら4人でコレくらい食べてね、「○○(音声流さず)チョウ」言うても大丈夫ですね?

中村:大丈夫です。

金美齢:一応、そういうものは食べても危険はないんですか?

中村:今のレベルやったら全くありません。

金:例えば、ほうれん草みたいなものを、なんか、こう、検査の結果、ちょっと、まあ、規制より高いからと、そういうものってのは水洗いしてあれしたら落ちるもんなんですか?

中村:水洗いしたらある程度落ちると言われてますが、100%は落ちないという人もあります。

たかじん:箱買いして、5円とか10円でしょ。

村田:ほうれん草が?

たかじん:ほうよ。誰も買えへんねから。

三宅久之:いや、私はね、スーパーとかなんとかは、ガイガーカウンターだとか線量計みたいなものを据えてね、「心配な人は、当てて買ってください。」と言ってやりゃね、あっという間に、風評被害消えると思うんですね。

勝谷:それで、横に先生の放射線は身体にいいって本を積んどいたらね。

三宅:先生ね、なるほどと思って聞いているんだけども、やっぱり世の中はですね、言葉の説明ってのは、なかなか信用しきらんわけですよね。昔ね、政府が「原子力船むつ」っていうのを造ったことがあった。で、原子炉から放射線が漏れてるっていうんでね、結局、廃船になったんだけども、あのときにそれだけ安心ならば、政府の原子力委員長が、煙突に抱きついてこのとおりだと言ったらどうだという意見があったんだけど、しなかったわけですよ。私は、してればね、ああ、原子力委員長が抱きついてんだから大丈夫と世の中思ったかもわからない。先生がもし大丈夫なら、前線に行って指揮取れますか?そしたら、ああ、あの先生、言っていることは嘘じゃないなと。身をもって。

中村:今の量の、年間250ミリシーベルト、線引いてますね。それ以下だったら全然問題ないと思います。行きます。

勝谷:僕がずっと言ってるのは、どうして、マスコミは30キロ外から望遠レンズで、プレスツアーを組めよと。僕は戦場だったら必ずプレスツアーを組みます。東電と政府が防護してくれてでも、あれ着てでもいいじゃないですか。プレスツアーで行って写真撮らないで、なんでそういう意見ないんですか。行こう委員会。

たかじん:プレスツアー行こか。

辛坊:わかりました。わかりました。わかりました。まかした。

ざこば:×△○;◎×○●△

辛坊:ちょっと、先生、次行きたいって。

中村:次参ります。



中村:えと、台湾で、えー、180ものビルに、鉄筋にコバルト60、これ半減期5年ですが、あの、結構な量で、1万人が被ばくしました。初年度には1000人以上が500ミリシーベルト浴びてるんですね。で、まあ、20年間で、平均、年49ミリシーベルト。で、これを20年間調査した台湾の疫学者がいました。で、どうなったかと言いますと、一般の人のがんの死亡率は年々上がります。日本でも当然そうですね。で、この1万人のガン死亡率は激減したんです。

一同:ええ…。

辛坊:ちょと先生にぜひ聞きたい。そんなに体にいいもんなのに、どうして先生方は放射線治療するときに防護服着るんですか?そのまま浴びた方が体にいいんじゃないですか。

中村:量が少なかったらそれで問題ありません。だけど、我われ何時間やるか分からないような治療やってますし、年間なるとどれくらいわかりませんし、まあ、一つは、規則で、あれ、やらないといけない。

辛坊:それ、先生が、あれ取って、

中村:取ってやっている人もありますよ。

辛坊:「すごく健康になりました。」て言うたら、すごい説得力があると思う。

中村:いやあ、取ってやってもいいですよ。量が、まあ、年間、例えば、ある程度の量まで止まると決まってたら、取ってやっても。実際、取ってやっている人もいるんですよ。

ざこば:僕も取ってやってもらいました。ある方は。ある先生は、こんなの、やっぱり、あのう、審判(ジェスチャーから野球の?)のつけるようなの、あれ着けてましたけど、ある人ははずしてました。

三宅久之:ちょっといい?そりゃね、あのう、歳取った人でしょう。若い人は生殖能力が無くなるちゅって(言って)、あれ、嫌がる。

ざこば:女の方でした。

三宅:ああ、そうですか。じゃあ、関係ないね。

宮崎:ちょっといいですか?あの、その今の三宅先生の質問に対して、ちょっと素人的な質問で申し訳ないんですけど、今、発ガンのリスクのことを言及され、論及されましたけども、例えば、生殖細胞に関する影響というのは、どうなんでしょうか?

中村:あ、これは、あの、量が増えれば、あの、精子やられ、不妊になります。ええ、これは、量の問題です。

たかじん:あ、てことは、あ、男性が。

中村:はい。はい。はい。

たかじん:ほんだら、・・・(口の動きのみで音声不明瞭。)

ざこば:アホなことを言うな。なんぞ思うとるか。神聖なる電波を使うて。ばかたれが。

たかじん:失礼しました。

辛坊:はい、お願いします。次。

中村:で、同じ様な例がいっぱいあるんです。



中村:で、これは、あの、米国の原船、原子力空母、2万7千人の調査です。平均年2.8ミリシーベルト。で、まあ、9千人が累積で50ミリシーベルト。まあ、さっきに比べると量は少ないですが、ええ、これは、非常にたくさんの量をアメリカのちゃんとした教授が調査したということで、価値ある論文ですが、ガン死亡率は15%低い。その他の死亡率も24%低い。つまり、活性酸素に強くなると、心臓病、そんなんにも強くなると考えられるんですね。
 で、放射線科医、イギリスですが、ええ、1955年以降は、年間5ミリシーベルトぐらいですが、一般の、ええ、他のお医者さんより29%ガン死亡が低い。
 で、さっき、内部被爆のことを言いました。プルトニウムを浴びた人もいるんです。アメリカで。で、この人達、少ないですが、調べますと、ガンの死亡率は30%低い。これは、肺に沈着しますから、肺ガンが問題になるんですね。で、肺ガンは、むしろ対象の人と比べて、14分の1とそんなに高くなかった。低かった。

辛坊:サンプル少ないですからね。

中村:そうですね。これは、まあ、そうです。ま、いろんな、こんなのがあります。

辛坊:今の話で言うと、どっかやっぱり、だあーと下がってきて、上がりはじめるところがあるということですね。

中村:あると思います。

辛坊:その辺はどの辺なんですか?年間の被ばく量というか、累積被ばくでも、やっぱり具合が悪いことは悪いんですか?やっぱり。ある程度以上を超えると。

中村:もちろん、そうです。もちろん、ガンあるところ…、私は「しきい値」があると思いますので、あるところ、こう、ガンがむしろ下がるところがあって、そっから、ぐうーと上がっていくと思っています。

宮崎:それは、どこら辺が…、線量として示せば、どこら辺ですか?

中村:それは、あのう、

たかじん:わかりません。

中村:わかりません。

勝谷:これ、よくわかるのが、冷戦時代にですね、むちゃくちゃやったじゃないですか、アメリカ、ソ連、それから、中国が。ね。それで僕ら、あの、今の週刊誌の記事なんか見ると、今の騒いでいる一万倍くらいの死の、これですね、ね、死の灰とか雨をずっと浴びてとか言われましたわね。だけど、別に、日本人、それで、ガンが増えたとか疫学的なあれは無いという、むしろ、そのおかげで長寿国になったかもしれんねとぐらいで、だけど、ウイグルとかねマーシャル群島とかでは、これは、明らかに、やっぱり、ガンの人が出てるというのは、これはやっぱり濃さの問題なんですか?

中村:そう思います。量の問題やと思います。

たかじん:何でも量やで。

中村:先ほどもちょっと、「わかりません。」と言いましたけど、まあ、だいたい、人によっていろいろ言うてまして、ええと、まあ、500ミリシーベルトという人もあれば、1000ミリシーベルトぐらい言う人もあります。はい。

宮崎:ちょっと、ややこしいこと伺いたいと思うんですが、先ほど、あの、疫学データで、あの、むしろ発ガンが減ったというデータをいくつもお見せになった。疫学データとは、これ、ご承知のとおり、いろんな解釈が成り立つもので、ちょっと私は今、ここでお示しいただいただけでは納得できないんですけど、あの、減る理由というのは、先ほど誰かずっと説明されている活性酸素の影響ということで確定しているんですか?

中村:いや、あの、そんな、してません。

宮崎:してないですよね。

中村:一つは活性酸素で、活性酸素が刺激になって、それに対して強くなると。それは、なんでもそうですよね。

宮崎:それは、仮説ということですよね。

辛坊:軽い運動が身体にいいっていうのと同じ理屈でしょ。要するに。

中村:一つはそうです。

辛坊:でも、先生ね、あの、先生のおっしゃることは、私、正直言って、私はよくわかるんです。私ね、私も、あの、自分でね、私将来わかりませんよ、発ガン、ガンになるかもわかりませんが、
チェルノブイリの翌年に、あの周り取材行って、あの、きのこスープ山ほど飲んで食うて帰ってきて、で、そのサンプルを京大に持ち込んで、セシウム調べたら、日本の環境基準の当時300倍のセシウムって、それ毎日食べてたんですよ。毎日。セシウム137ですよ。たぶん、私、日本人で、セシウム137をコレだけ大量に摂取している人間は他におらんと思います。

たかじん:健康や。

辛坊:まだ、わかんないんです。不安でしょ?将来どうなるか。

たかじん:いやあ。別に。うーん。

辛坊:25年ほど前です。

中村:あのね、ガンになるのはね、まあ、10年、15年、20年までですわ。

辛坊:あ、そうですか。

中村:はい。

辛坊:ほな、もう大丈夫ですわ。

たかじん:チェルノブイリのあの辺でもね、そら、もう、みんなすごいことが、大変なことがあと言うてるけど、みんな言うてる、あの、ガンの確率とかそんななかったわけでしょ。ねえ。

中村:そうです。

辛坊:でも、IAEAは、あの被ばくの影響で、4000人くらいの方が亡くなったというのが、一応公式文書になってますよね。

中村:甲状腺ガンはあったんです。子どものね。

たかじん:子どものね。

中村:たくさんありました。全然、でも、日本と違いますね。日本は、(咽を指で示しながら)ヨードがたくさん入ってますから、あんなふうにはなりません。

辛坊:そのヨードについては、あの、デマかホントか教えてほしいんですけど、毎日、海苔とか昆布とか食べてるのは、いいんですか?

中村:いいですよ。

辛坊:それ食べてると、やっぱり、甲状腺ガンに、こういう時には、なりにくいですか?

中村:あれ、直ぐにはね、影響ないかもしれませんけど、ちょっとずつ食べとけば、そりゃどんどん入ってきて、放射性物質が入ってたのが次々、こう、あの、前のが出ていって、次々、こうしますから(体外に出ていくような仕草)。

たかじん:それはね。今日来てくれた人に教えるわ。簡単なやつ。ね。ノドルールって知ってる?赤い。こうやって、がーとやって(棒を瓶に差すような仕草)、のどに向けてやって、「げう、げう。」みたいな。あれ、ヨード、ヨードや。

辛坊:あ、あ、あ、あ、あの、えーとね、ルゴール。ルゴール。

たかじん:ルゴールやないねん。ちょと違うねん。まあ、でもその系統や。ヨードチンキや。

宮崎:それ今問題になってる…。

たかじん:飲むからやんか。飲むもんちゃう。塗るだけよ。

辛坊:あれ、だけど、ホントの、私もね、それもね、いや、素朴に思うんですけど、あの、イソジンとかなんとかヨード剤とかありますよね、あれって飲むと、あのっていうのは、完全なデマなんですか?それとも一理あるんですか?

中村:完全なデマです。

辛坊:あ、完全なデマですか。

中村:あれは、I2なんですね。

辛坊:ヨードが違うんですか。

中村:違うんです。

たかじん:ぁ、そぅ…。

中村:IはIでも違うんです。

辛坊:じゃあ、今のノドヌールは?

中村:違う。ダメ。

宮崎:しかもね、あれはね、もともと飲むものじゃないですから。

たかじん:わかってる。ノドヌールは付けるだけやっちゅうねん。

辛坊:じゃ、じゃあ、昆布や若布はホントなんですね?

中村:いいです。いいです。

たかじん:昆布と若布ね。わかった。

中村:味噌汁に、あの、昆布出汁とか入ってますから、これだけでもう十分です。

たかじん:毎日飲んどるよ。

辛坊:もう、放射性ヨウ素なんか怖くないですよ。

たかじん:全然怖ないよ。

宮崎:深澤納得できた?

深澤ゆうき:はい。だって、東京とか、毎日、毎日、怖い、ヤバイとか言われてるから、今日、話聞いたら、なんか「なーんだ。」みたいな。

村田:武田先生の百倍信頼できますね。

中村:ありがとうございます(笑)

たかじん:ところが残念なことに、東京だけ流れへんな。

辛坊:でも、先生、最後の素朴な疑問なんですけど、私、ものすごく納得できるんですけど、どうして、その、国際ICなんちゃら学会(ICRP)ちゅうところは、やっぱり、一定レベルで右肩上がりに直線的に発ガンが増えていくというのがまだまだ公式見解なんですか?どうして、先生にそれをひっくり返す力が無いんですか?

中村:そら、ないですわ。

深澤:先生がんばってほしいですよ。

中村:あのね、いや、もうそれ難しいです。

たかじん:そりゃ、あんなとこ権威の塊で、そんなの1人入っていってもどうにもならへんよ。

勝谷:あの、あれと、あれと同じです。