「おかま」には、いろんな種類がある | 日本のお姉さん

「おかま」には、いろんな種類がある

「おかま」の定義

おかまオカマ)とは、男性同性愛者異性装をする男性、あるいは女性のように装う男性を指す。しばしば侮蔑として使われる。

「オカマ」は、男色をすることを俗に「おカマを掘る」と表現することに由来する俗語である。元来あるおかま(御釜/御竈)の意味はの丁寧語であるが、女性の支配域として受け止められていた(かまど)で炊事をあずかる下女をさす俗語ともされる。その「カマ」が何なのかについては、一家の女性の支配域として受け止められていた「釜戸(かまど)」とする説、江戸時代に男娼を意味した「陰間 (かげま)」がなまったものとする説、それに歌舞伎の「女形(おやま)」を関連づける説、そして梵語で愛欲を意味する「カーマ」を語源とする説など、さまざまな解釈がある。

このように「オカマ」は、「同性愛者」「女装趣味の者」「性風俗の職にある者」「水商売(芸能を含む)の職にあり演じている者」「言葉遣いが女性的な者」「性同一性障害者」など、実際にはアイデンティティーの異なるそれぞれの群を、誤って混同している概念である。

「同性愛者だから、女性的な言葉遣い」を使うというのは間違いであり、関東、関西、九州、東北など方言で喋る同性愛者も存在している。 「女性的な言葉遣い」の同性愛者も数多くいるのは事実であるが、間違った解釈を行わないようにすべきである。

また性自認が女性の性同一性障害者(MtF・トランスジェンダー)や、男性同性愛者の一部が、「オカマ」を自虐的に自称することもある。そのために当事者以外の者に「性同一性障害」や「同性愛」と同義語であるとの誤認識を与えている可能性がある。

さらに、たとえ性同一性障害や同性愛の当事者間であろうと、他者の事を「オカマ」と呼称する場合、差別的・侮辱的に解釈され問題になることがある。2001年6月15日号の『週刊金曜日』には東郷健についての記事「伝説のオカマ 愛欲と反逆に燃えたぎる」が掲載されたが、これを機に論争が起きている。

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ニューハーフ(和製英語:New + Half、英:Transgender)とは、男性として生を受けた者が人為的に女性として生きたり、そうした風貌をして仕事や生活をする者の呼び名であり、現代日本における造語である。朝日新聞2010年9月16日によれば、1981年ショーパブ「Bettyのマヨネーズ」店長ベティのレコーディングを行う際に桑田佳祐との会話のなかでできたニューハーフという言葉を元に、ニューハーフタレントとして芸能活動をすことになったのが言葉の由来だとされている[1]

ニューハーフは、水商売をする人を示す俗称であると考えるのが一般的である。近年に至っては「生物学的には男性であるにもかかわらず、女性的な外見を持っている人物」や「性別適合手術を済ませた人物」や「精神的だけではなく、外見的・社会的・身体的にも女性化を望む人物」をまとめて呼ぶ総称であると認知されるようになった。

また、オカマ(おかま)などと呼ばれることがある。ただし、一般人が当人たちにそう呼ぶと蔑称の意味として捉えられてしまう可能性がある。

時代の移り変わりとともに、シスターボーイ・ゲイボーイ・おかま・Mr.レディー・ニューハーフなどと、呼び方が変化してきた。どれも同じ意味合いではであるがイメージが違う。シスターボーイ・ゲイボーイ・Mr.レディーは死語となっている。

また、一般人が混合しやすいゲイホモ)やレズビアンバイには、はっきりとした区別がある。ゲイは男性同性愛者、レズビアンは女性同性愛者、バイは両性愛者という区別がある。

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おなべオナベお鍋御鍋)職業上、男装して男性のように振る舞う女性や、女性同性愛者のうち男性的な出で立ちで男性的に振る舞う人に対する呼称。主に「おなべ」「オナベ」と書く。レズビアン用語では「ブッチ」「ダイク」などと呼ばれる。尚、「同性愛」を指す「おかま (LGBT)」からの連想により生まれた対義語である為、この言葉がFtM(肉体は女性だが、性自認が男性の性同一性障害者)に向けて使われた場合、侮蔑的なニュアンスを持つ事がある。

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