金総書記については、「挑発行為を継続する」と予測
正恩氏「若くて経験不足」と米次期在韓司令官
読売新聞 6月29日(水)11時18分配信
【ワシントン=山口香子】次期在韓米軍司令官に指名されたジェームス・サーマン陸軍総軍司令官(大将)は28日、米上院軍事委員会の指名公聴会に提出した書面で、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の後継者、三男の正恩(ジョンウン)氏について、「若くて経験不足」であり、権力継承の過程で、軍事的に「予測不能な状況が強まる」との懸念を表明した。
司令官はその上で、「在韓米軍と韓国軍の即応体制に力を入れる」とし、北朝鮮の軍事行動に備える方針を示した。
サーマン司令官は、金総書記については、「挑発行為を継続する」と予測した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110629-00000327-yom-int
次期在韓米軍司令官、「北朝鮮の政権崩壊に備えを」
聯合ニュース 6月29日(水)10時36分配信
【ワシントン聯合ニュース】次の韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官兼務)に内定しているサーマン氏は28日、米上院軍事委員会の公聴会と答弁書を通じ、北朝鮮を北東アジアの安全保障にとって深刻な脅威と規定し、北朝鮮の軍事挑発や政権崩壊に備えるべきとの考えを示した。
サーマン氏は北朝鮮の権力継承について、朝鮮半島の安保状況にもう一つの不確定要素が加わったと指摘した。その上で、金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者で三男の正恩(ジョンウン)氏が軍の強硬派から支持を得るために動く中、正恩氏の若さと経験不足は誤算を招く可能性を高めていると説明した。
金総書記に対しては「予測不可能なリーダー。定期的に挑発を続けていく」と予想した。
また、北朝鮮は800基以上の弾頭ミサイルを保有し、大陸間弾頭ミサイル(ICBM)の研究開発を継続していると説明。中距離ミサイルを配備する可能性もあるとした。北朝鮮のミサイル能力については、「無視できない脅威」と評価した。
米国の情報当局によると、北朝鮮は少なくともプルトニウムを使った核兵器6個を製造できる物質を持っているという。
サーマン氏は北朝鮮軍の戦力は全般的に低下しているが、世界で4番目に多い兵力を保有しており、兵力の7割以上を非武装地帯(DMZ)付近に配置し、韓国の首都圏を攻撃できる250門の長射程砲を配備していると指摘した。
高濃縮ウラン(HEU)を含めた核開発計画を続け、戦力が低下している通常兵器に代わり、弾頭ミサイルや特殊部隊などに対する投資を行っていると伝えた。
サーマン氏は米国は核抑止力を維持すると同時に、北朝鮮が核開発計画を検証可能な方法で放棄するまで、韓国に核抑止力を引き続き提供しなければならないと強調した。
また、韓国は一つ以上のミサイル防衛(MD)システムがあるが、相互支援できず、多重防衛もできないため、韓米間のミサイル防衛に関する緊密な協力が必要を訴えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110629-00000008-yonh-kr
正恩氏の未熟さ懸念=若さによる「誤算」警戒―新在韓米軍司令官
時事通信 6月29日(水)12時23分配信
【ワシントン時事】次期在韓米軍司令官に指名された陸軍総軍司令官のジェームズ・サーマン大将は28日の上院軍事委員会公聴会で、北朝鮮の金正日労働党総書記から三男正恩氏への権力継承に関して、「正恩氏の若さと未熟さは、彼に誤算を生じさせる可能性がある」と指摘し、正恩氏が権力を握った場合の軍事行動を警戒した。
サーマン大将はまず、金総書記の戦略について、「軍事行動の費用対効果を重視し、戦争にまで事態がエスカレートすることは避けている」と分析。一方で、「体制維持や国内統制、外国の支援獲得のためにさらなる挑発行為を取る恐れがある」と懸念した。
その上で、正恩氏に関して、意思決定や優先すべき戦略に関して、父親との間に大きな差異がある証拠はないとしながらも、正恩氏の未熟さとともに、権力継承への軍部の支援を獲得するために、軍事強硬路線を確立する可能性を指摘。正恩氏の行動は「短期的に予測しづらい」とした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110629-00000058-jij-int
北朝鮮、正恩氏の権威失墜か 貨幣改革や住宅建設失敗 韓国情報機関
産経新聞 6月22日(水)20時55分配信
【ソウル=加藤達也】北朝鮮の金正日総書記の後継者で三男の正恩氏が貨幣改革や住宅建設計画を主導したが失敗、指導力に傷がついた可能性があることが分かった。韓国の情報機関、国家情報院の元世勲院長が22日、国会で報告した。
報告では正恩氏は住宅10万戸の建設を主導したが完成したのは500戸にとどまり、貨幣改革にも失敗。中東の民主化情報の流入もあって民心が離れ「政権は危機感を高めている」と分析した。また最近、北朝鮮治安当局が民衆蜂起を恐れて機動隊を編成、中国からデモ鎮圧用特殊装備を導入したことも明らかにした。
一方、北朝鮮が過去、秘密組織を作り韓国の国政選挙などに介入工作を展開した事実を指摘。来年の大統領選と国会議員選挙について「(北朝鮮が工作員に)選挙関連事項の報告を指示したことを確認している」と述べ、警戒感を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110622-00000617-san-int
金正恩氏6回整形手術?「カリスマ」故金日成主席に似せたと脱北者
産経新聞 6月28日(火)11時59分配信
【ソウル=加藤達也】韓国の聯合ニュースは28日、北朝鮮の金正日総書記の三男、正恩氏が後継者として公の場に姿を見せるまでの3年間に、故金日成主席の顔立ちに似せる整形手術を6回受けていたと報じた。
北朝鮮の人権状況を英国国会で告発するために訪英している韓国の「開かれた北朝鮮放送」の代表ら脱北者が27日、英国王立合同軍事問題研究所(RUSI)での懇談会で北朝鮮高官の情報として明らかにした。
報道では、北朝鮮は2007年初め、政権内で正恩氏を後継者と内定。その後正恩氏は、昨年9月に朝鮮労働党代表者会に登場するまで3年余りの間に6回の整形手術を受けたという。
事実だとすれば、北朝鮮政権は、若く実績もないうえ指導者としての資質が不確実な正恩氏を後継者として公表する前に、カリスマ性のある金主席に顔立ちを似せることで後継者としての地位を強化しようとしたとみられる。
金主席は現在も北朝鮮で国民的尊敬を集めているとされている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110628-00000539-san-int
持ちつ持たれつ中朝「悪の枢軸」
配信元:
2010/11/30 09:41更新
【正論】
北朝鮮が23日、韓国・延坪(ヨンピョン)島に砲撃を加え、軍人2人と民間人2人を爆殺せしめた。朝鮮戦争以来の物理的攻撃である。暴挙だと、誰もが怒る。しかし、韓国は本格的な報復攻撃はできない。中国漁船による海保巡視船への体当たり攻撃で露呈した日本側対応と同じである。東アジアには核保有の均衡が存在しないからである。
◆東アジアの平和の終わり
両核保有国は、平時を準戦時状態ととらえ、核を潜勢力として非保有国を脅す。小規模戦闘も辞さない構えで、ボディーブローのように相手を撃ち、しだいに無力化させていくのである。これを「核抑止力攻撃」と仮に呼ぶ。今年3月の韓国哨戒艦撃沈事件以来、こうした攻撃が常態化しつつある。つまり、東アジアにおいては、平和はすでに終わったのである。
では、日韓にも核を持たせてしまえばよいではないか、というのは米リアリストの学者たちだ。そうはいかない。日本が軍事大国になることを何より恐れているのは米国である。日本が自前で核を持つのは、ハワイまで米防衛線が後退したときでしかないと、カーター元米政権で大統領補佐官(国家安全保障問題)を務めたブレジンスキー氏は言ったことがある。
私は2007年3月16日付の本欄で、北が寧辺(ニョンビョン)の核施設を手放さないことを予言しておいた。寧辺の核、泰川の電力、亀城の機材、三位一体のこれ以上の立地はあり得ない。09年5月8日付の本欄では、北が08年3月以来、火力発電所を重油稼働に切り替え、水力発電所群が増設されている、と書いた。これらはすべてウラン濃縮に利用された電力で、重油と機材は中国の援助によるものだ。11月22日に報じられた寧辺のウラン濃縮核施設は、その成果である。
国連安全保障理事会がいくら制裁を決議しようと、中朝国境の物資の流れは止められない。
原油パイプラインも中国丹東市から北の新義州市まで伸びている。制裁決議に中国が賛成したとしても、現実は同じなのだ。中国は北を援助し、国境の町は中国製品であふれる。平壌の女性は中国製の口紅で化粧し、元山の女性は中国製の中古自転車で寒風を切って走る。
◆助け、裏切り、恨まずの関係
中朝は助け合うべき地政学的位置にあり、歴史上もそうだった。豊臣秀吉の朝鮮の役では明軍が南下したが、朝鮮の碧蹄館付近で日本軍に撃破され、李朝を捨て和睦に入った。満洲のヌルハチの時には、李朝が援軍を出したが、サルフの戦いで満洲軍に降(くだ)り明を見限った。朝鮮戦争時は、中国義勇軍が故金日成氏(後の国家主席)を助け、手の空いた彼は政敵粛清にいそしんだ。「助け、裏切り、恨まず」の関係は今日も続く。
この10月25日、中国支援軍朝鮮戦争参戦60周年記念大会が平壌で行われ、金正日総書記は中国の軍事代表団と接見、翌26日には党中央委員会、中央軍事委員会の幹部たちを引き連れて檜倉郡にある中国人民支援軍烈士廟を訪れ、戦死した故毛沢東主席の息子、故毛岸英氏の銅像に献花した。ここには09年10月、莫大(ばくだい)な支援を手土産に温家宝首相も訪れ、有事には安全保障支援を行う意思を示した。北が2度目の核実験を行って、同年6月に国連安保理で制裁決議が採択された直後のことである。
記念大会にも廟献花にも、10月10日の党創建65周年閲兵式で初めて公式に姿を現した、金正日氏の三男、金正恩(ジョンウン)党軍事委員会副委員長が同行している。高麗人参で太らせ、故金日成似に整形させたというのは韓国人一般の推測だが、そこまで外見的に追いつめられなければならないほど、27歳といわれる同氏は若くて初(うぶ)な姿を労働新聞紙上にさらしていた。
◆金正日登場時も破壊活動頻発
1980年代に金正日氏が後継者として登場したとき、北は国際的にさまざまな破壊工作を繰りかえし、国内的には氏が軍事的英才だと煽(あお)っていた。今回もその路線だとすれば、今後、さらに大きな破壊活動を企図しなければ3代目のカリスマ継承は難しかろう。
2000年代初め、まだ日朝航路があったころ、北の地方ツアーに参加した。北は山がちで、共同農場を開こうにも平地が足らず、段々畑を耕していた。しかし、インカ帝国よりも稚拙だった。石垣を作らなかったために、山は雨で崩れ、土砂は川に流れ込んで中州を作った。これが毎年8月ごろ、北を襲い、同じ川筋で韓国に迷惑をかける洪水の正体である。
共同農場には崩れ落ちた岩がごろごろしていた。北には鉱物資源が豊富に眠ると言う者がいる。だが、雨水の落盤で危険な炭鉱からさらに下の層をどうやって掘るというのか。南北統一後を見越して投資を煽る者もいる。だが、あのように荒廃した大地を整備するには数兆ドルもかかることだろう。
要するに、北は中国のたかり国家となり、中国は核抑止力攻撃のパートナーとして北朝鮮を利用しつつ、膨張政策を続けることだろう。独裁と非人権を共通価値とする彼らが日米からの安全保障を武力で引き出そうとする限り、この性悪説の世界に終わりはない。(筑波大学大学院教授・古田博司)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/469013/
金正恩氏「見くびるな」 中国公安相が報告書
配信元:
2011/06/21 12:16更新
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21日付の韓国紙、中央日報は2月に訪朝した中国の孟建柱公安相が、北朝鮮の金正日総書記の後継者、金正恩氏について「(権力継承が)揺らぐことはない。年齢が若いからといって見くびってはいけない」との報告書を作成していたと報じた。韓国政府消息筋の話として伝えた。
報告書が書かれた具体的な時期については触れていないが、中国政府の高官レベルで回覧されたという。この中で孟氏は、北朝鮮の権力機関が「金正恩氏を中心に改編中」とし、とりわけ軍部に関しては、金総書記を背景にした正恩氏の人事権の行使などから「相当な権力を掌握していると分析される」とした。
孟氏は訪朝の際、金総書記と会談。歓迎宴には正恩氏も同席した。(共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/513571/