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小麦高騰、パンの相次ぐ値上げ、腰が引ける麺・菓子業界
(東洋経済オンライン 2011年06月16日掲載) 2011年6月20日(月)配信
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/toyo-20110620-01/1.htm
小麦高騰でパンの値上げ相次ぐ - 11/06/16
 パンの値上げラッシュが始まる。製パン最大手の山崎製パンが7月1日出荷分から5~7%値上げすると発表したのを皮切りに、敷島製パンやフジパンも追随値上げを表明した。
 世界的な天候不順などで、4月に政府が製粉会社への輸入小麦の売り渡し価格を平均18%引き上げたのに加え、砂糖や卵、油脂類などその他の原料でも価格上昇が相次いでいる。パンを含む食品業界は2008年にも原料価格高騰を理由に軒並み値上げしており、今回は3年ぶりとなる。
 だが、前回とは違い、業界全体で値上げ一辺倒というわけではない。同じ小麦を原料にした即席麺や菓子業界は様子をうかがっている。
シェア低下の懸念も
 即席麺最大手の日清食品ホールディングスは北米市場で7月から値上げすると発表する一方、国内は慎重だ。国内の即席麺市場は08年の値上げ直後に販売数量が2割程度も減少。その悪夢がいまだ頭に残る。さらに、「当時の小麦価格は6万9000円/トンだったが、現在は5万6000円/トン。昨年より高いとはいえ、値上げの判断は難しい」(日清食品)と悩む。
 菓子業界はさらに消極的だ。
08年に主力のビスケット商品群を約1割値上げした森永製菓は同製品群の売上高が07年度比で3割落ち込んだ。
その後、原料価格が安定したため価格を引き下げたが、結局は値上げを我慢した競合メーカーに顧客を奪われ、現在もかつてのシェアを取り戻せていない。

「消費者が価格に敏感な中、値上げは難しい。原料価格の高騰は生産効率化で吸収していくしかない」(森永製菓)と話す。
 小売店も値上げを受け入れにくい。スーパーでは東日本大震災後、食品不足の影響で定価販売比率が上昇していた。
ただ食品不足が解消するにつれ、消費者の財布のひもは固くなっており、5月初旬に特売を再開したばかりだ。「このタイミングでの値上げは厳しい」(都内の大手食品スーパー)との声が相次ぐ。

 実際、山崎製パンも試行錯誤する。
08年には全体的に値上げしたが、今回は「超芳醇」など高価格帯は据え置き、中価格帯以下の値上げに絞った。

だが、SMBC日興証券の沖平吉康シニアアナリストは「前回の値上げでは低価格帯の商品群を強化し数量減を回避した。だが、今回の価格政策では価格帯が縮まるため、顧客が逃げて数量減につながるのでは」と指摘する。

 震災で消費環境が不透明な中での値上げはもろ刃の剣。原料高対策として、多くの食品メーカーは工場再編などに努力するが、効果が表れるのはまだ先。今後厳しい選択を迫られそうだ。

◆山崎製パンの業績予想、会社概要はこちら
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(麻田真衣 =週刊東洋経済2011年6月11日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。