チュウゴクは、ダライラマの死を待っている | 日本のお姉さん

チュウゴクは、ダライラマの死を待っている

チベット亡命政府選出 新首相との対話拒否 中国「人民代表の資格なし」
産経新聞 5月31日(火)7時56分配信
 【北京=矢板明夫】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(75)から政治的権限を移譲されるチベット亡命政府の新首相、ロブサン・センゲ氏(43)が中国当局との対話再開を求めていることに対し、中国政府系ウェブサイトは30日までに、「ダライ・ラマとその周辺者はチベット人民を代表する資格はない」とする論説記事を掲載、対話を拒否する姿勢を示した。

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 ダライ・ラマ14世の政治的ポストからの引退に伴い、4月に新首相に選出されたセンゲ氏は、中国からの独立でなく、「チベットの高度の自治」を求める従来の路線を堅持する方針を表明。昨年2月以降中断している中国政府との対話再開への意欲を示している。

 中国国内のメディアはこれまで、一連のチベット亡命政府の動きをほとんど伝えず、静観してきたが、政府系サイト、西蔵ネットは28日に「誰がチベット族を代表しうるか」と題する論説記事を掲載。「「チベット住民による民主的な選挙で選ばれていない」などの理由をあげて、「(センゲ氏らは)チベット人民を代表する基本的な資格すらない」と、亡命政府と交渉する意思はないことを示した。

 中国当局は2008年の北京五輪開催前などの時期に、国内外の圧力をかわすためにダライ・ラマ14世の特使との対話に応じたことがあったが、国際社会での知名度も低く、チベット住民への影響力もほとんどないとされるセンゲ氏の対話要求に応じる可能性は極めて低いとみられてきた。

 共産党で少数民族政策を担当する関係者の一人は「チベット仏教のもう一人の主要指導者であるパンチェン・ラマ11世は中国側に付いており、高齢のダライ・ラマ14世が死去すれば、チベット問題はほぼ解決する。私たちは亡命政府の新首相を相手にする必要はない」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110531-00000106-san-int