地震と津波でたびたび苦しむ国は、空母を持っておく必要があると最近、真剣に思ったよ! | 日本のお姉さん

地震と津波でたびたび苦しむ国は、空母を持っておく必要があると最近、真剣に思ったよ!

日本の領海や領土を狙っているチュウゴクもしくはチュウゴク人もしくはチュウゴク軍の存在を考え、地震や津波で空港が使えず、アメリカの空母に助けられた日本としては、空母はやっぱり、必要だと思います。


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帝国電網省 

☆ 海洋国家日本こそ航空母艦を保有すべき(上) ───── 竹下義朗さん
原著:2011/01/13

「中国が空母を持つ日」ーーーひと昔前では想像すらできませんでしたですが
それが最早絵空事でも夢物語でもなく現実のものになっている事を、皆さんも少なからずご存じの事と思います。

実際、旧ソ連時代に建造が着手されたものの、建造途中でソ連邦が解体し、ウクライナ艦籍となったリガ級重航空巡洋艦「ヴァリャーグ」が「中国」に売却され、現在、遼寧省大連のドックで改修及び艤装工事が進んでおり、2011年中──つまり今年中には就役するのです。

----旧ソ連及び現ロシアでは、政治的事情から「空母」を「航空巡洋艦」と呼称している。これは自衛隊が「攻撃機」を「支援戦闘機」と呼称しているのと通じる----

「ヴァリャーグ」改め「瓦良格[ワーリャングゥ wa liang ge]但し就役時の艦名は未だ不明」は、全長304.5m、満載排水量67000tで、航空機を最大(推定)67機搭載可能な中型空母で、ロシア海軍が現在唯一運用しているアドミラルクズネツォフの弟艦に当たります。

形としての大きな特徴は、米海軍空母の甲板が平面であるのに対し、艦首部が前方に向かって大きく上方に傾斜するスキージャンプ台構造の甲板を採用していることです。

これは、米空母が標準装備している「カタパルト」と呼ばれる航空機射出装置を装備していない為ですが、艦[ふね]の大きさを表す排水量(総トン数)や搭載機数の規模からみても、世界最大の空母部隊を運用する米海軍には到底太刀打ちできよう筈がありません。

----「カタパルト」を装備していないというのは語弊で、中露には開発実用化能力がない────。

しかし、先の大戦時、米国と共に空母保有大国として世界に名を轟かせた日本は、戦後60年を経て尚、戦闘機や支援戦闘機(攻撃機)等の固定翼機を運用可能な空母を、ただの1隻も保有しておらず、「瓦良格」が就役すれば、日本の国防にとって脅威となる事は確実です。

ましてや、中国は上海の造船所に於いて「国産空母」の建造にも着手しているとされ、2015年までには五つの空母戦闘群(機動部隊)を配備稼働させると豪語しているのです。

この事について、「中国が、まともに空母を運用できる筈がない」とか、「金食い虫の正規空母を何隻も建造運用すれば財政的に破綻する」とたかを括る向きもあります。ーーーまあ、その意見にも一理あります。

空母(中国では「航母」と呼称)~正式には「航空母艦」~は英語で「aircraft carrier (エアクラフトキャリア)」と呼び、直訳すれば「航空機運搬船」でしかありません。

----英語の「car carrier」は「自動車運搬船」であり、「自動車母艦」とは言わない----

戦艦や巡洋艦が艦砲、駆逐艦が巡航ミサイルや魚雷といった重火器で武装しているのに対し、空母は、より多くの航空機を発着艦させる為に「飛行甲板」と呼ばれる甲板は飛行場の滑走路よろしく平らで、原則として管制塔を兼ねた艦橋(ブリッジ)とその付属設備が、航空機運用の邪魔にならないよう、甲板の端に配置されているだけです。

----但し、旧ソ連空母キエフ級は「航空巡洋艦」の名に違[たが]わず重武装していたが----

ですから、空母単艦では自らを守る事ができません。その為、駆逐艦や巡洋艦といった戦闘艦艇に周囲を護衛してもらわねばならず、必然的に空母を中核とした「機動部隊(タスクフォース)」と呼ばれる一定規模の艦艇群から構成される艦隊を編成する必要が生じる訳です。

つまり、空母を配備運用するという事は、同時に空母を護衛する戦闘艦艇も用意しなくてはなりませんし、当然の事ながら、空母に搭載する航空機も用意しなくてはなりません。

更には、定期的な補修点検の為に代替となる予備艦も用意しておかなくてはならず、一口に空母を運用するといっても、莫大な労力と資金が必要になる訳です。

だからこそ「中国が、まともに空母を運用できる筈がない」とか、「金食い虫の正規空母を何隻も建造運用すれば財政的に破綻する」といった意見が出てくる訳です。正に仰る通り。

ですが、だからといって高を括って良い理由にはなりません。それは中国の態度を見れば一目瞭然です。何故ならば中国は、

欲しいものは誰が何と言おうと絶対に手に入れようとする!!

国であるからです。

例えば領土問題一つとってもそれは明らかです。

本来、正当な領有権など微塵もないにも関わらず、チベットや東トルキスタン(ウイグル)・満洲・南モンゴル(内蒙古)・東カシミール(アクサイチン)を占有し、建国以来いまに至るまで台湾の併合を決して諦めようとしないその姿勢。

更には、我が国固有の領土である尖閣諸島の領有権を主張し、昨年=平成22年=2010年)は遂に日本領海との接続水域にまで漁業監視船を派遣する傍若無人ぶり。

正に「欲しいものは誰が何と言おうと絶対に手に入れる」確固とした意志の現れに他なりません。----領土問題以外にも、天然資源欲しさにスーダンやミャンマー(ビルマ)・北朝鮮といった問題のある国家との関係を深めている----

そのような国「中国」であれば、如何に莫大な金が掛かろうが、そのような事は些事でしかありません。また「銃口から政権が生まれる国」と評される中国にとっては、軍部の意向も決して無視できない要素の一つです。

実際、平成23(2011)年1月11日、成都で行われた中国人民解放軍空軍の次世代ステルス戦闘機「殲20(J-20)」の飛行試験については、同国訪問中のロバート・マイケル・ゲイツ米国防長官と会談していた胡錦濤[フージンタオ]国家主席が、

国家と中国共産党それぞれの「中央軍事委員会主席」として軍を指導する立場にあるにも関わらず、飛行試験を知らされていなかったことが指摘されています。

これはとどの詰まり、国家主席であり中央軍事委員会主席とはいえ、あく迄も「文民」でしかない胡錦濤を無視して、軍部が独断で飛行試験を行った事を意味する訳で、軍部が必ずしも政府の絶対的統制下に置かれている訳ではないことを意味している訳です

つまり、例え政府が国家運営や外交・経済面に於いて空母を保有するのが得策ではないと考えたとしても、軍部が保有に固執する限り、絶対にそれを阻み押さえる事は不可能であり、採算がどうのだとか、リスクがどうのだとか、そのような事に軍部が耳を傾ける余地はないということでもある訳です。

----このあたりの感覚は「文民統制(シビリアンコントロール)」の名の下に、様々な制約を課されている事実上の軍隊「自衛隊」を持つ我々日本国民の理解の範疇を超えているとも言える----

ですから、軍部が空母を保有する、機動部隊を編成するといえば、どのような障碍があろうともそれは絶対に実現される。そう見なくてはならないのです。

ところで、「中国」は空母の保有について、

「長い海岸線の防衛と領海の安全を確保し、沿海水域での主権を守る為に航母(航空母艦)を保有する」

等と主張していますが「海岸線の防衛」ならば陸上の空軍基地から戦闘機が発進すれば事足りますし、「沿岸水域や領海の防衛」についても、駆逐艦やフリゲート艦といった通常の水上戦闘艦で事足ります。

つまり、中国にとって、空母は必ずしも必要不可欠な装備ではないのです。

加えて、大陸国家(ランドパワー)である中国にとっては、地続きで接する周辺諸国からの侵略に備える為に陸軍に力点を置き、海軍は主として沿岸及び領海防衛を賄[まかな]えれば充分である筈です。

それにも関わらず、「必要以上の装備」ともいえる空母を欲するとなれば、それは誰もがその真意を訝[いぶか]り警戒するのは至極当然の事です。

実際、中国が空母保有に拘[こだわ]る真意は、彼らが主張する海岸線や沿岸水域・領海の防衛とは全く別のところにあります。それは、

南沙=スプラトリー・西沙=パラセル・中沙=マクルスフィールド堆・東沙=プラタスの各諸島を巡り、台湾・東南アジア諸国と領有権を争っている南支那海、台湾・尖閣群島・沖縄を巡って日台両国と緊張状態にある東支那海、

更には大型空母を擁する太平洋の覇者、米国に対して「睨[にら]み」をきかし第一列島線=九州を起点に、沖縄・台湾・フィリピンを経てボルネオ島に至ライン)第二列島線=伊豆諸島を起点に、小笠原諸島・グアム島・サイパン島を経て、パプアニューギニアに至るライン)の「内側」、

更には、ハワイ諸島以西の西太平洋を自分達の勢力範囲=「中国の内海」として支配する事にあります。

その為には、空母大国である米国の向こうを張って、自らも空母部隊を創設せねばなららない。そのように捉[とら]えると、中国にとって空母は「必要以上の装備」どころか、逆に「必要不可欠な装備」といえるのです。

さて、ここ迄、延々と中国の空母に付いて論じてきましたが、そろそろ本小論の表題にも挙げている通り、我が国(日本)の空母保有問題について論じたいと思います。

前述の通り、日本は戦後65年を経て尚、現在も固定翼機を運用可能な空母を唯の1隻も保有していません。

海上自衛隊には「空母型」の艦形をした、ひゅうが級護衛艦=全長197m・満載排水量19000t)2隻、おおすみ型輸送艦=全長178m・満載排水量14000t)3隻がありますが、

前者はヘリコプター=哨戒・掃海・輸送用の運用、後者はLCAC=エアクッション型揚陸艇)及び戦車の揚陸が目的であり、その構造上、固定翼機を発着艦可能な空母として運用する事はできません。

~~~しかしそれも昔話になるかも知れません。
 = この稿つづく =