日本の原子力安全委員会は必要はないとの判断を示しているという
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2011/04/15 12:26更新
英医学誌ランセット電子版は14日、福島第1原発で働く作業員が放射線を大量被ばくした場合に備え、本人の造血幹細胞をあらかじめ採取しておくべきだとする日本の医師らの意見記事を掲載した。
記事は、虎の門病院(東京都港区)の谷口修一血液内科部長に加え、癌研究会癌研究所、東京大医科学研究所などの5人の専門家の連名。
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記事本文の続き 血液を作る造血幹細胞は、放射線の大量被ばくの悪影響を受けやすい。だが、あらかじめ作業員から造血幹細胞を採取して保存しておけば治療に役立つ可能性があり、他人から移植を受けるよりも、拒絶反応がないため副作用は少ない。
意見記事によると、こうした対策には欧州の学会が賛成しているが、反対意見もあり、日本の原子力安全委員会は「採取には肉体、精神的な負担がかかる上、国際的な意見の一致もない」として、必要はないとの判断を示しているという。(共同)
配信元:2011/03/29 23:36更新
原発作業員が大量被曝(ひばく)した場合に備え、移植医療に携わる医師らが進めてきた作業員の自家幹細胞採取の準備が29日、完了した。近く東電関連企業の作業員2人から採取を始める予定で、虎の門病院(東京都港区)血液内科の谷口修一部長は「原発で働く人から希望があれば応えたい」としている。
関自家幹細胞の採取は被曝によって造血機能に障害が起きたときに備え、事前に自分の造血幹細胞を採取、冷凍保存しておくもの。自分の細胞を移植することで合併症などを防げる。
採取には通常4~5日かかるが、未承認薬の併用で1~2日に短縮も可能。薬剤費は企業からの寄付で賄い、細胞採取費など約20万円が自己負担となる。
同院のほか、全国約80の医療施設でも採取が可能。問い合わせは、虎の門病院医事課(電)03・3560・7754。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/499860/
「造血幹細胞採取は不要」作業員の命より政治的配慮か
配信元:2011/04/03 01:43更新
東京電力福島第1原発の放射能漏洩(ろうえい)事故で、復旧作業員の大量被曝(ひばく)に備えた自家造血幹細胞の事前採取について、内閣府の原子力安全委員会が「不要」と判断していたことが2日、わかった。造血幹細胞は、被曝し、造血機能に障害が起きた際の治療に有効だとして、専門家らが事前採取の必要性を指摘している。安全委は原子力の安全規制を担当し、基準などを首相に助言する役割を担っているが、専門家からは「作業員の生命を軽んじている」との批判が出ている。
産経新聞が入手した安全委の内部文書によると、現時点で事前採取する必要がない理由として(1)作業員にさらなる精神的、身体的負担をかける(2)国際機関での合意がない(3)十分な国民の理解が得られていない-ことを挙げている。
造血幹細胞は血液中の細胞である白血球などの源となる細胞。骨髄などに存在する。全身に被曝した場合、血液の細胞をつくれなくなる障害が起きるが、あらかじめ自身の造血幹細胞を採取・冷凍保存しておけば、それを移植することで造血機能が回復する。
茨城県東海村の臨界事故(平成11年)では、作業員2人が他人の造血幹細胞の移植を受けたが死亡した。だが、自分の細胞であれば合併症を防ぎ、回復も早まる。費用の自己負担は約20万円で手術の必要もない。
造血幹細胞の事前採取については、日本造血細胞移植学会と国立がん研究センターが提言している。先月28日には移植医療に携わる虎の門病院(東京都港区)の谷口修一血液内科部長が首相官邸を訪れ、仙谷由人官房副長官に採取するよう申し入れた。仙谷氏は理解を示し、事前採取に前向きだったという。
今回、安全委が造血幹細胞の事前採取を「不要」と判断したことについて、事前採取の必要性を訴えてきた野党若手議員は「被曝を前提とするほど危険な場所で作業していることになれば、国民の不安感や諸外国の不信感をあおることになりかねないという政治的配慮があるのではないか」との見方を示している。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/500579/
幹細胞の安全投与へ塞栓防ぐ液体を開発
配信元:2011/03/01 22:18更新
失われた組織や機能の再生に期待されている幹細胞治療をめぐり、自治医科大学の小林英司・客員教授と大塚製薬工場(徳島県)が、幹細胞を患者に安全に投与できるように「細胞浮遊液」を開発し、1日、都内で開かれている日本再生医療学会で明らかにした。
関 幹細胞治療は患者の骨髄や脂肪などにある幹細胞で失われた組織や機能を再生する。ただ、幹細胞は凝集しやすく、投与によって血管をつまらせるなどの事故が懸念されている。
小林教授は、通常使われる生理食塩水に幹細胞を入れたところ、30分で細胞が沈殿することを確認。ブタに門脈から生理食塩水で幹細胞を投与したところ、門脈圧が急激に上昇、塞栓が起きた。静脈から入れても同様に肺動脈圧が上がり、肺塞栓が起きたという。
一方、開発した細胞浮遊液内では幹細胞は2時間浮き、門脈投与でも圧の上昇はみられなかったという。
小林教授は「幹細胞治療で医療事故が起きると、研究の歩みを止めることになりかねず、安全に点滴投与ができる液の開発が求められていた」と話している。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/493923/
ちょうど、3月11日の災害の前にいい液体が開発されている。
日本人は保険が大好きなのに、
なんで、自分の幹細胞を保存することが
必要ないことなのかね。万が一を考えて保存したらいいじゃないか。