政府が「新しい国づくり」への決意を表明する
戦争無しにアメリカが立ち直る方法は、
指導者が明るい未来像を国民に提示してみせて
次世代の新しい生活方法を国民に安く提供すること。
政府が「新しい国づくり」への決意を表明することで、
民間がこぞって参入してくるような公共事業をすることです。
今は、電気自動車の普及がそれだそうです。
今は、電気自動車の普及がそれだそうです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ロシア政治経済ジャーナル No.731
2011/4/29号
★アメリカを救う方法
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
(●日本を救うために、また命がけで立ち上がる人たちが現れました。
詳細は【おたよりコーナー】で!)
(●北野絶対お薦め動画があります。詳細は【編集後記】で!)
4月25日配信
【RPE】★アメリカは次のポルトガル?(ウォール・ストリート・
ジャーナルが警告)
http://archive.mag2.com/0000012950/20110425021000000.html
2011/4/29号
★アメリカを救う方法
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
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4月25日配信
【RPE】★アメリカは次のポルトガル?(ウォール・ストリート・
ジャーナルが警告)
http://archive.mag2.com/0000012950/20110425021000000.html
を読まれた読者さんから、こんなメールをいただきました。
↓
<北野さま
鈴木といいます。
いつもよい情報をお伝えして頂き、ありがとうございます。
今回はアメリカの赤字になやむオバマさんの政権の話でした。
そして、いつもの鋭い、
「この状態でいくとアメリカはこのような方向に向かっていくのではないか」
というお話、大変ためになります。
その後思ったのですが、どうもアメリカは戦争に向けて動いているようで
すが、
戦争でない、他の方法で赤字から黒字に転換させる方法
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
をうまく進める政策がありましたら、
(または、戦争以外の方法に向かいたくなる方法がありましたら)
ある程度具体的にこのメルマガで書いていただけないでしょうか?
このメルマガはインテリジェンスの高い方が読まれていると思います。
それは日本にいる日本人だけでなく、海外で生活している日本人、
または外国人などもいると思います。
その方が、アメリカが黒字に向かうアイデアを読まれたら、それを実践
される方(そのような方向に向かうように行動される方)が、出てくるか
もしれません。
もしそうなれば、それは、今アメリカ側にいる日本という国にも、大きな
利益となると思います。
ご検討頂けたらと思います。
どうぞよろしくお願い致します。>
ご質問は、
<戦争でない、他の方法で赤字から黒字に転換させる方法をうまく進
める政策がありましたら、
(または、戦争以外の方法に向かいたくなる方法がありましたら)
ある程度具体的にこのメルマガで書いていただけないでしょうか?>
です。
今回は、これを考えてみましょう。
▼最重要の観点
まず、知らないといけないのは、「国」と「家計」は違うということです。
ある家の財政状態が「火の車」だとします。
そんな時、状況を好転させる方法は二つしかないんです。
1、収入を増やす
2、支出を減らす
で、もし夫・妻ともにサラリーマンなら、収入を簡単に増やすのは難
しい。
(ホントは、簡単に増やす方法もたくさんありますが・・・)
だから、家計簿をつけて、支出を把握し、実際に支出を減らす。
それで、収支がトントンになれば、なんとか生きていけます。
収入が支出より毎月1万円でも2万円でも上回るようになれば、心
に余裕が生まれてきます。
ところが、国はそう簡単にいかないんです。
最近こればっかりですが、非常に大事な話なので、再度書きます。
「景気が悪くなっている」とはどういうことでしょうか?
何らかの理由で消費(と投資)が減少している。(消費・投資減)
消費が減ると作っても売れないので、生産を減らす。(生産減)
生産が減り、売上・利益が減ると、企業と個人の所得が減る。
(所得減)
企業と個人の所得が減ると、また消費と投資が減る。(また消費減)
消費が減ると、企業はまた生産を減らす。(また生産減)
生産が減り、売上・利益がまた減ると、また所得が減る。(また所得
減)
これを図にすると、
消費減 → 生産減 → 所得減 → また消費減 → また生産減
→ また所得減 → またまた消費減 → またまた生産減 →
またまた所得減 → またまたまた消費減 →(以下同じプロセスの
繰り返し)
このように消費(と投資)・生産・所得が徐々に減少しつづけていくこ
とを「景気が悪化している」といいます。
では「景気が良くなっている」とはどういう状況なのでしょうか?
これは全く正反対。
消費増 → 生産増 → 所得増 → また消費増 → また生産増
→ また所得増 → またまた消費増 → またまた生産増 →
またまた所得増 → またまたまた消費増 →(以下同じプロセスの
繰り返し)
もっと単純な言葉にすれば、
景気が悪くなっているとは、消費(と投資)・生産・所得が縮小のスパ
イラルに入っている。
景気が良くなっているとは、消費(と投資)・生産・所得が拡大のスパ
イラルに入っている。
日本では現在、「消費税ひきあげ論」が浮上しています。
「暗黒の20年」「100年に1度の大不況」「震災自粛」で消費が激減
している時に消費税をあげたらどうなります?
そう、子供でもわかります。
さらに消費が減るのです。
そして、縮小スパイラルに拍車がかかってしまいます。
このあたり、詳しく知りたい方は、こちらをご一読ください。
↓
2011/04/19
【RPE】★「自粛」と「消費税ひきあげ」で日本経済は壊滅する(マジで
す)
http://archive.mag2.com/0000012950/20110419171242000.html
そうそう。
今回の話は、「超借金大国アメリカを戦争なしで救う方法」でした。
政府が財政再建するために「増税」すると、
消費・投資が減る→ 生産が減る→ 所得が減る→
そして、結局税収も減る
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
となります。
実際の例を見てみましょう。
日本の消費税が、3%から5%に引き上げられたのは97年。
98年の消費税収は96年比で4兆円増えました。
しかし、所得税収は2兆円、法人税収は3兆円減った。
つまり、税収全体では1兆円減ってしまったのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
▼税収を増やす方法は?
消費税ひきあげの例をみてもわかりますが、「増税すれば税収が
増えて財政状況がよくなる」という単純な話ではないこと、ご理解
いただけたでしょう。
結局、財政赤字をなくそうと思えば、「景気をよくする」しか方法が
ないのです。
で、景気をよくするためには、「拡大スパイラル」にするしかない。
どうやって?
これは、消費と投資(=有効需要)を増やすしかない。
どうすれば、消費と投資は増えますか?
主な方法をあげておきましょう。
1、減税する
税すると、個人と企業に残るお金が増えます。
個人と企業は、そのお金をどうします?
そう、(一部貯金し)消費するか投資するのです。
「減税したら、景気がよくなって税収が増えちゃった」
そういう例は、たくさんあります。
<例1>サッチャー時代のイギリス
1976年、イギリスは国家債務の利子を払う金がなく、IMFから
支援をうけていました。
そして、インフレ率は14%。
1979年、「鉄の女」サッチャーさんが首相になります。
サッチャーさんは、所得税の最高税率を、83%から40%までひき
さげました。
ていうか、83%も税金でとられた日にゃあ、金持ちは逃げ出しま
すね。
もう一つ、サッチャーさんは大々的に民営化を行っています。
BP(英国石油)、宇宙、道路輸送、自動車生産、通信、航空、
空港、鉄道、鉄鋼、水道、電力、石炭等々、
非常に多くの国営企業を民営化したのです。
国営企業はほとんど赤字で、財政の大きな負担になっていました。
民営化したおかげで、負担が軽くなった。
で、サッチャー改革の結果はどうだったのでしょうか?
1979年、イギリスの国家債務はGDP比51%でした。
それが、10年後には27%まで減少しています。
<例2>レーガン時代のアメリカ
レーガンさんといえば、「双子の赤字」が思い浮かびます。
この方は1981年と86年に、大規模な減税を行っています。
1980~88年までに、減税とそれによる好景気で、アメリカの歳
入は76%増加しました。
しかし、レーガンさんは、ソ連と決着をつけるために軍事費を倍増
させた。
それで、同じ時期に歳出が80%増え、結果赤字が増大してしまっ
たのです。
とはいえ、減税により税収が増えたことにかわりありません。
2、公共事業
サッチャーさん、レーガンさんは、いわゆる「新自由主義」的手法
で景気をよくしました。
一方、「ケインズ」で成功した人もいます。
<例1>ルーズベルト
いわゆるニューディール政策ですね。
ルーズベルトは、アメリカではじめてケインズ理論を採用した大統
領です。
TVA(テネシー川流域開発公社)などの公共事業
CCC(民間資源保存局)による大規模雇用
WPA(公共事業促進局)の設立による、失業者の大量雇用と公共
施設建設や公共事業を全米に広げたことで知られています。
しかし、今のオバマさん同様、「財政均衡派」から激しく非難されま
した。
それでケインズを貫徹できなかった。
ところが、ルーズベルトは「第2次大戦」に救われます。
この戦争で、アメリカの軍需はどんどん増加していった。
さらにアメリカは、イギリスやソ連へも武器を供給しなければなら
ない。
戦争のおかげで、アメリカから「失業問題」はなくなりました。
ルーズベルトは、「ケインズ理論」を信じきることができなかった。
しかし、第2次大戦とそれにつづく好況により、「ケインズ理論」の
正しさが証明されることになったのです。
<例2>ヒトラー
ヒトラーが政権についた時、ドイツ経済はそれこそボロボロでした。
ドイツは第1次大戦に負け、天文学的賠償金を課せられていた。
1920年、ドイツは歳入の60%を借金にたよっていました。
1923年には、なんと歳入の88%を借金でまかなっていた。
困りに困ったドイツ政府は、どうしたか?
そう、紙幣の「大増刷」に踏み切ったのです。
結果どうなったか?
1922~1923年にかけて、ドイツのインフレ率は1兆(!)%をこ
えたのです。
ああ、おそろしい。
第1次大戦直前0.29マルクだったライ麦パンは、1923年12月
なんと
4280億(!)マルクになっていました。
それから6年後、アメリカ発で「世界恐慌」が勃発。
ドイツも、ニッチもサッチもいかない状態になってしまいました。
そんな時に独裁者ヒトラーが登場。
世界が右往左往している中、「アッと」いう間にドイツ経済を大復
活させます。
どうやったのか?
小室直樹大先生の「経済言論」(東洋経済)から引用してみまし
ょう。
<ヒトラーは、プラトンの所謂anamnesisの知(生得の知恵)をも
っていたのか、習わずしてケインズ経済学の極意を会得していた。
アウトバーン(高速自動車道路)、大軍拡など、次々と打ち出す政
府設備投資によって、
有効需要は急増加した。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
失業は、みるみる減少して
完全雇用は達成された。>(171p)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヒトラーが政権についてから5年間で、工業生産は倍増。
800万人いた失業者はゼロになった。
ヒトラーは1934年8月、「指導者兼首相」に就任します。
(日本語で総統という)
「指導者」は国家や「法」の「上」に立つ存在であり、その意思が最
高法規になる。
要するに、ヒトラーは「超法規的」神のごとき存在であると。
この措置に関して、8月19日国民投票が行われた。
すると、なんと約90%のドイツ国民が、「ヒトラーが超法規的存在=
総統」になることを支持したのです。
どんだけ、ヒトラーが人気者だったかわかりますね。
3、輸入品を使うのをやめ、国産品を使う
減税と公共事業。
この二つが、需要と投資を増やす代表的な方法です。
もう一つ、輸入品を使うのをやめ、国産品を使えば、それだけ国産
品の需要が増えます。
たとえば、私は昔から、
「パン給食はやめて、完全米飯、米粉パン給食にしましょう!」
と主張しています。
こんなのは、金もかかりませんし、国が決意するだけですぐできるのでは?
実際、米飯給食は少しづつひろがっています。
あんまり派手にやると「保護主義だ!」とWTOや各国からクレーム
がきます。
ですからこっそり、県知事・市長さんをよんで、「米飯・米粉給食にしてくださいね!」
「ご存じのように食糧価格は高騰しています」
「世界人口は年8000万人ずつ増えてますから、これからもどんどん食糧価格は高くなっていきます」
「そんな時、『国産品』があることが大事なのです」
といえば、よいでしょう。
↓(つづく)
●アメリカに【デフォルト・リスク】?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
北野です。
先日、こんなショッキングなニュースが入ってきました。
↓
<米国長期債務の格付け、「弱含み」に引き下げ
読売新聞 4月18日(月)23時32分配信
【ニューヨーク=小谷野太郎】米格付け会社のスタンダード・
アンド・プアーズ(S&P)は18日、米国の長期債務格付け見
通しを、「安定的」から
「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と発表した。>
さらに、こんな情報も。
↓
<連邦債務は5月中旬にも14兆3000億ドルの上限に達する見込み
で、上限が引き上げられなければ、
デフォルトリスクが高まる可能性がある。>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(ロイター 4月13日)
まあ、RPEの読者さんは、大昔から知っていたことですが。
ところで、アメリカの財政が破綻した時、ドルは紙くずになることでしょう。
ドルが紙くずになった時に資産を守る方法を知りたい人はいませんか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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▼良い公共事業とは?
さて、徐々にアメリカを救う方法に移ってきます。
どんな公共事業でも「有効需要」は増えます。
しかし、どうせ公共事業をするなら、効率がいいほうがいいですね。
1兆円出して1.2兆円の経済効果より、
1兆円出したら100兆円の経済効果があった方がいい。
そんなこと可能なのでしょうか?
可能なのです。(まあ、100兆円は大げさですが・・・)
これは、政府が「新しい国づくり」への決意を表明することで、民間がこぞって参入してくるような公共事業をすることです。
もっともいい例が、クリントン時代の「IT革命」です。
IT革命が起こる前、クリントン時代の副大統領アル・ゴアさんが提
唱した
「情報スーパーハイウェイ構想」
というのがありました。
これは、「アメリカのすべてのコンピュータを高速通信回線で結ぶ」
という構想だったのです。
しかし、かかる予算が膨大だったので、実際アメリカ政府はあまり
お金を使わなかった。
ところが、構想はインターネットの普及で現実化しました。
私たちが皆知っている、
アップル、シスコシステムズ、eBay、Google、ヒューレット・パッカ
ード、インテル、オラクル、サン・マイクロシステムズ、シマンテック
、Yahoo、マイクロソフト
等々が大活躍する時代がやってきた。
アメリカには、「IT革命」で世界中から資金が集まってきました。
それが、株価を押し上げます。
95年4000ドルだったダウは、2000年までに3倍も上がったの
です。
「IT革命」はアメリカに空前の好景気をもたらしただけではありま
せん。
なんと財政も98年から黒字に転じたのです。
黒字は、戦争好きのブッシュが登場するまでつづきました。
IT革命はまた、私たちの生活を一変させました。
私が1999年にメルマガを創刊できたのもIT革命のおかげ。
10数年前の人は、メールでなくファックスを使っていたなんて、今
では想像もできませんね。
どうでしょうか?
全世界の民のライフスタイルを一変させるような公共事業。
これがよい公共事業、効率最大の公共事業なのです。
▼IT革命の次は?
しかし、IT革命はもはや成就しました。
これと同規模の革命なんて起こせるのでしょうか?
これ、もうはっきりしてるんです。
一つは電気自動車です。
アメリカの自動車保有台数は2億4000万台だそうです。
アメリカ政府は、「今後10年で、アメリカの自動車を全部電気自
動車にする!」と宣言すればいい。
そして、インフラを整備するとか、税制の優遇措置をとるとか、公
共機関の車を全部電気自動車にするとか、
あらゆる措置を講じればいい。
2億4000万台の買い替え需要のインパクトはどれほどでしょう
か?
こんなことを書くと、必ず、
「電気自動車は充電時間が長い、連続走行距離が短い」
とか、問題ばかりあげる人が出てきます。
こういう人たちは、15年前には「インターネットが全世界に普及
するなんて絶対ありえない!なぜなら・・・」とかいっていたので
しょう。
実際、電気自動車の問題は急速に解決されつつありますし、
欧州ではすでにものすごい勢いで売れているのです。
<エストニア政府に500台納入 三菱の「アイ・ミーブ」欧州で
好調
産経新聞 3月4日(金)17時32分配信
三菱自動車は4日、電気自動車(EV)「アイ・ミーブ」をエスト
ニア政府に500台納入すると発表した。
温室効果ガスの削減を義務づける京都議定書に基づいた「グ
リーン投資スキーム」を活用した取り引き。
アイ・ミーブはノルウェーでの販売でクラス別トップになるなど
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
環境意識の高い欧州で販売を伸ばしている。 >
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
もう一つ、「アメリカの自動車メーカーは、電気自動車技術で日本
に遅れているじゃないか!?」という意見があるでしょう。
これはそのとおりです。
しかし、日本の大手自動車メーカーは、アメリカで現地生産してい
ます。
アメリカ人を雇い、アメリカ政府に税金を払っている。
だから、日本の自動車メーカーがアメリカで電気自動車を生産し、
バンバン売ったとしても、結果は同じことなのです。
もう一つは太陽光発電です。
普通の人は「原子力発電は安い」「太陽光発電は高い」と思って
いるでしょう?
確かに最近までそうだったのです。
ところが、アメリカのフォーストソーラー社がシリコンを使わない
低価格太陽電池を開発し、時代は変わりました。
今では、「太陽光発電と原子力の価格は同じくらい」といわれて
います。
ちなみにファーストソーラーは、09年に大ブレイク。
今では世界最大手に躍り出ています。
もちろん、「太陽光発電でアメリカ全土の電力をまかなえる」と
か極端な話はしません。
、
しかし、公共機関全部にファーストソーラーの太陽光発電をつけ
るとか、
新築住宅全部に太陽光発電がつけやすいように措置を講じると
かはできるはずです。
ここまで読んで、皆さんの中には、
「・・・・・・・なんだ。結局『グリーン・ニューディール』じゃないか?」
と思われた人も多いでしょう。
そう、実はアメリカの財政問題を戦争なしで解決する方法は、「グ
リーン・ニューディール」なのです。
さすが、アメリカのトップはかしこい。
要は、「IT革命」みたく、大々的に宣伝し、国民と世界の民を信じ
させ、世界から資金を集められるか?という話。
オバマさんは、最初から正しい方向性でやっている。
しかし、うまくいく、いかないはまた別の問題です。
▼政府は明るい未来を描け!
ここまで書いて、皆さん「財政問題とは、結局『景気の問題』であ
る」こと、ご理解いただけたでしょう。
「増税すれば財政再建できる」とか、そんな問題じゃないのです。
で、景気を良くするためには、消費と投資を増やさなければならな
い。
そして、どうせ公共事業するのなら、政府が1兆円出したら、民間
が自発的に100兆円出すようなことをしろと。
(100兆円は、大げさですが・・・)
そのためには、「明るい未来像」をえがいて見せなきゃダメです。
与謝野さんの顔をテレビ見るたび、国民は「ああ、増税大王がな
んか悪だくみしてる」とナーバスになるんです。
それと、「2020年までに原発を後●●建設します!」とかいわれ
ると、国民は暗澹たる気持ちになる。
じゃあ、明るい未来ってなんだ?
たとえばレーニンは、「全ソ連を電化する!」と宣言し、「電力革命」
を起こしました。
この人は独裁者でさんざん悪いこともしましたが、電化はすすめま
した。
それまでろうそくとかランプで暮らしていたソ連人に、明るい未来を
見せたのです。
ヒトラーは、1934年のベルリンモーターショーで「国民車計画」と
いうのをぶち上げています。
要するに一家に一台フォルクスワーゲンを持たせようと。
ヒトラーも独裁者でさんざん悪いことしましたが、新しい時代をみす
えていたのです。
クリントンはIT革命すすめ、世界のライフスタイルを一変しました。
こういうのが明るい未来です。
では、私たちの明るい未来はなんでしょう?
今までの技術は、「よいこと」と「悪いこと」がセットだった。
自動車は便利ですが、排ガスは体に悪い。
私の実家の前は、車がバンバン通ります。
それで、子供の頃から、私は車の排ガスが大嫌いでした。
だから、「電気自動車の時代!」と聞くとワクワクしてくるのです。
これからは「いいことばかりで、悪いことが全然(あるいはほとん
ど)ない技術の時代です。
政府はとりあえず、今回の地震・津波で被害にあった町を再建す
るのではなく、
新時代の「モデル都市」をつくればいい。
新しく作られる町は、電気自動車のインフラがばっちりあり、あら
たに建てられる家は、全部「エコハウス」。
世界の人が見学しにくるような「未来都市」を作ればいい。
それと「今後10年で日本の自動車7600万台を全部電気自動
車にする!」と宣言すればいい。
そして、公共機関の自動車をドンドン電気自動車にしていけばい
い。
メーカーは狂ったように性能の向上と低価格化に励むことでしょ
う。
なんかアメリカを救う話が日本の話にかわってしまいましたが、
基本的にはどの国を救う方法も同じです。
今回はアメリカと日本を救う話でした。
ところで、新規購読者の皆さまは、
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【世界一わかりやすいアメリカ没落の真実】
をご一読ください。
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ところで、覇権を目指す中国はどうなるの?
没落した元覇権国家アメリカの運命は?
日本は米中どっちにつくのがお得なの?
先回りして未来を知りたい方は、今すぐ【国家の気概】をご一読くださ
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★北野の「危機克服本」コーナー
はじめての方は、まず「危機克服本」の動機と意義について、
こちらをお読みください。↓
http://rpejournal.com/osusumehon.html
●「FREE」(フリー)~<無料から>お金を生みだす新戦略 クリ
ス・アンダーソン
(詳細は→ http://tinyurl.com/29fdnao )
です。
帯には、「本書は間違いなく、2010年代を生き抜くのに欠かせない
一冊だ」とありますが、「そのとおり」と思いました。
社長さん・ビジネスマンの皆さんは、必読です。
時代の動きを確実にとらえることができます。
この本がらみで、現在の「時流」について少々考えてみましょう。
■グーグルによる「無料」の時代
「物」はどんどん豊富に、そして安くなっている。
「情報分野」では、安くなるどころか「無料化」が進んでいます。
インターネットを普及させたのはビル・ゲイツさんですが、「フリー」
の先駆者はグーグル。
<今日のグーグルは、画像編集ソフトからワープロ、スプレッド
シートまで100近いサービスのほとんどを無料で提供している。
本当にタダで、なんの条件もつかない。>
(「FREE」(フリー)~<無料から>お金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
(詳細は→ http://tinyurl.com/29fdnao ) 157p)
どうしてそんなことができるのでしょうか?
<多くのものをタダで与えて、少ないものからお金をとる。
グーグルはひとにぎりのコアプロダクトの広告料から大金を稼いで
いる。
そのほとんどは検索結果の表示画面や、提携したウェブサイト上に広
告を載せることによるものだ。
それでほかのすべてをフリーにできるのだ。>(同上158p)
なるほど~。
ほとんどタダでも、ごくごく一部のサービスを有料にするだけで利益が
出るのですね。
グーグルは、もはや「会社=利益をあげるために存在する」という常識
すらぶち壊しつつあります。
グーグルの社員は、日々なにを考えているのでしょうか?
<新しいサービスはオタクの妄想のような問いかけから生まれる。
「これはクールだろうか?」
「みんなほしがるかな?」
「このやり方は僕らのテクノロジーをうまく使えるだろうか?」。
彼らは、「これは儲かるか?」という平凡な質問から始めたりはしない。>
(同上 158p)
■フリーの恩恵とリスク
こうして、世界のフリー化は進んでいくのですが。
光と影の部分があるのです。
光の部分は皆さんご存知です。
私も、90年代半ばまでの生活と今を比べ、あまりの違いの驚愕する
ことがあります。
私がモスクワに来た時、日本の情報は全然ありませんでした。
たまに誰かが日本に帰り、日本のドラマやお笑い番組のビデオをも
ってくる。
日本人が集まって、「101回目のプロポーズ」とか「ひとつ屋根の下」
などを見ていた。
それが今では、世界中の新聞・テレビが見れる。
メルマガを発行し、世界中の読者さんとつながることができる。
モスクワに住みながら、日本でお金儲けができる。
なんともすばらしい世界が到来したものです。
では、「影の部分」(ダークサイド)とはなんでしょうか?
一つは、既存のビジネスモデルが破壊されることがある。
一番いい例は、新聞業界でしょう。
ネットなら完全無料で読めるのですから、「なんで金払って読むの?」
と疑問が生じるのを避けることはできません。
それで、新聞業界の経営はますます悪化しつづけています。
もう一つ、さらに重要なこと。
「フリー」の時代には、今までより「勝ち組」「負け組」の差がはっきりす
るのです。
<たとえば、従来の市場に3人の主な競争者がいるとすると、そのシェ
アは1位の企業が60パーセント、2位が30パーセント、3位が5パーセン
トといった形になる。
だが、ネットワーク効果に支配された市場では、
1位が95パーセント
あとは5パーセント、
0パーセントとなりかねない。
ネットワーク効果は力を1点に集中させて、
「金持ちをより金持ちに」
させやすいのだ。>(同上 176p)
■「フリー」時代をサバイバルする
さて、「フリー」の時代は、非常に便利ですが、残酷でもあります。
トップが95%をとり、2位が5%、残りは0%。
こんな時代をどうやってサバイバルしていけばいいのでしょうか?
最初の一歩は、この本をよんでみることでしょう。
↓
●「FREE」(フリー)~<無料から>お金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
(詳細は→ http://tinyurl.com/29fdnao )
この本には、「どうして無料でサービスを提供して利益が出るのか?」
という事例もたくさん出ています。
たとえば、
・どうして航空料金がタダになるのか?
・どうして車がタダになるのか?
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等々。
そして、皆さんのお仕事でも「フリーを利用できないだろうか?」
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★片山さまからのおたより
北野様
はじめまして。
数年前より北野さんのメルマガを拝見しております。
片山と申します。
このメルマガのおかげで政界情勢に興味を持つようになり、日々
、世界情勢をチェックしております。
原発のニュースは日本はもとより、世界に衝撃を与えました。
しかし、民放TV各局では原発ニュースは日々少なくなっているよ
うに感じられます。
原子力・安全保安院、東京電力・原子力安全委員会の記者発表
もそれぞれの場所で会見していたものを一か所でまとめて行うこ
ととなりました。
これでますます、国民に出す情報を隠ぺいして出す情報を制限す
るのではないかと危惧しております。
ところで、今回は北野さんのメルマガでぜひ紹介してほしい原発が
らみの情報があります。
住友金属の元プラント技術者で
すでに現役を引退された山田恭暉(やまだやすてる)さん72
歳が発起人となって、
このようなホームページを立ち上げ賛同者を募集してます。
http://park10.wakwak.com/~bouhatsusoshi/
中身を一部転載致します。
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福島第一原子力発電所の現状についてはいまさら説明するま
でもありません。
しかし
確認しておかなければならないことは、次の事実です。
1)
暴発を防ぐためには、ホースによる散水のような一時的な処置で
はなく、10年単位の時間安定して作動する冷却設備を設置し、こ
れを故障することなく保守・運転し続けなければならない。
2)
この冷却設備の建設・保守・運転は、すでに高度に放射能汚染さ
れた環境下で行わざるを得ない。
3)
もし、安定した冷却設備を建設・保守・運転できなければ、3000万
人もの人口を抱える首都圏をも含めた広範な汚染が発生する可能
性がある。
このような最悪のシナリオを避けるためには、どのような設備を作
ることが必要か、放射能汚染を減らすためにどうしたらよいか、な
どなど、数多くの技術的課題があることはもちろんです。
この点についても日本の最高の頭脳を結集した体制ができていな
いことは大きな問題です。
さらにもう一方では、最終的に汚染された環境下での設備建設・
保守・運転のためには、数千人の訓練された有能な作業者を用意
することが必要です。
現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数
分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではあり
ません。
身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、
しかもこれまで現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者
たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働く
ことができるのではないでしょうか。
まず、私たち自身がこの仕事を担当する意志のあることを表明し、
長期にわたる国の体制として退役した元技能者・技術者のボランテ
ィアによる行動隊を作ることを提案し要求していきたいと思います。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
つまり、退職して老後を送っている、元技術者が結集して被ばくを
覚悟で冷却装置をつくろう!というプロジェクトです。
被ばくが避けられない作業になります。
悪く言うと、「人柱になることを容認する」ということになります。
こうした記事はニュースや新聞などで取り上げてもらえなく、賛同者
を集めるのに苦労されている様子です。
ぜひとも北野様のメルマガでご紹介いただけませんでしょうか?
私は原発に関しては素人でなにもできません。
ですが、こうした山田様の決意、行動に深く共鳴いたしますので、
署名してメールしました。
北野様のメルマガで紹介していただけますことをお願い申し上げます。
よろしくお願いいたします。
(編集後記へ↓)
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★北野絶対お勧めメルマガ
・中国に対抗する方法は?日本一軍事情報メルマガ。
→ http://www.mag2.com/m/0000049253.html
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→ http://chinachips.fc2web.com/common/31mag.html
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★編集後記
福島原発は、いまどうなっているのでしょうか?
作業員の皆さんの仕事場は?
青山先生が福島原発内に入った、貴重な映像があります。
吉田所長ありがとうございます。
作業員の皆さん、ありがとうございます。
是非ともごらんになり、よろしければ拡散してください。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=dEUh7_1i_dg
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北野幸伯
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