宮崎正弘の国際ニュース・早読み
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成23年(2011)5月13日(金曜日)
通巻第3327号
♪
関岡英之『国家の存亡――“平成の開国”が日本を滅ぼす』(PHP新書)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
菅政権は六月を最終目処としてきたTPP交渉参加を遅らせた。東日本大地震の影響だが、本音は夏頃に一挙に参加表明にもっていきたいらしい。
『平成の開国』などと馬鹿の一つ覚えのフレーズ、自由化に乗り遅れるな!などという一見まともそうに見えるが、本質はきわめて陰険な推進論が跋扈している。農業、漁業を壊滅させるばかりか、TPPはもともと米国の日本からの収奪が目的である。
TPP展開を言っている御用学者と大手マスコミには気をつけよう。かれらは米国の手先かもしれない。
さて本書で関岡氏はこう言う。
「TPP参加は日本の復興には役立たない。なぜならTPPの本質は『年次改革要望書』に象徴される『米国による日本改造メカニズム』のバリエーションの一つにすぎないからだ」とばっさり。
これほどの自信で米国の陰謀的なプロットを正面にとらえ、真っ向から批判する論理はわかりやすい。歯切れが良い。
「TPP交渉はあくまでも米国の国益のために、米国主導で推進されている」のであり、本書は微に入り細を穿ち、そのことを論証している。
本書のなかに中国人の日本の水資源と森林買い占めの具体的ケース・スタディと、いわゆるサブマリン特許という、米国の卑劣きわまりない権利主張のトラップに関しても述べられている。
すでにTPP反対論が書店にはあふれている。浜田和幸参議院議員を筆頭に、藤井聡、中野剛志の両京都大学教授ら。雑誌にも多くが反対の論陣を張っているが、官庁の多くが賛成し、マスコミ大手が賛成に回り、どんづまり状況となった。まるでマスコミ vs ミニコミ。官僚 vs 在野。保守+左翼 vs 伝統保守。
関岡氏のTPP反対論の強みは、米国の対日要求の背後に潜む野心、野望が「協定」だの「条約」だの外交上の制約を超えて、曖昧な「要望書」というかたちで迫っている事実を的確に把握し多角的に論評しているポイントにある。
◎
平成23年(2011)5月13日(金曜日)
通巻第3327号
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関岡英之『国家の存亡――“平成の開国”が日本を滅ぼす』(PHP新書)
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菅政権は六月を最終目処としてきたTPP交渉参加を遅らせた。東日本大地震の影響だが、本音は夏頃に一挙に参加表明にもっていきたいらしい。
『平成の開国』などと馬鹿の一つ覚えのフレーズ、自由化に乗り遅れるな!などという一見まともそうに見えるが、本質はきわめて陰険な推進論が跋扈している。農業、漁業を壊滅させるばかりか、TPPはもともと米国の日本からの収奪が目的である。
TPP展開を言っている御用学者と大手マスコミには気をつけよう。かれらは米国の手先かもしれない。
さて本書で関岡氏はこう言う。
「TPP参加は日本の復興には役立たない。なぜならTPPの本質は『年次改革要望書』に象徴される『米国による日本改造メカニズム』のバリエーションの一つにすぎないからだ」とばっさり。
これほどの自信で米国の陰謀的なプロットを正面にとらえ、真っ向から批判する論理はわかりやすい。歯切れが良い。
「TPP交渉はあくまでも米国の国益のために、米国主導で推進されている」のであり、本書は微に入り細を穿ち、そのことを論証している。
本書のなかに中国人の日本の水資源と森林買い占めの具体的ケース・スタディと、いわゆるサブマリン特許という、米国の卑劣きわまりない権利主張のトラップに関しても述べられている。
すでにTPP反対論が書店にはあふれている。浜田和幸参議院議員を筆頭に、藤井聡、中野剛志の両京都大学教授ら。雑誌にも多くが反対の論陣を張っているが、官庁の多くが賛成し、マスコミ大手が賛成に回り、どんづまり状況となった。まるでマスコミ vs ミニコミ。官僚 vs 在野。保守+左翼 vs 伝統保守。
関岡氏のTPP反対論の強みは、米国の対日要求の背後に潜む野心、野望が「協定」だの「条約」だの外交上の制約を超えて、曖昧な「要望書」というかたちで迫っている事実を的確に把握し多角的に論評しているポイントにある。
◎
(増刷出来のお知らせ)拙著新刊『震災大不況で日本に何が起こるのか』(徳間書店)、品切れ状態でしたが、まもなく増刷が出来します!
♪
(読者の声1)福島原発事故による放射能飛散で、指定区域内の立ち退き・立ち入り禁止等の政策が缶空菅主導で執られていますが、短時間で、然も軽水炉型の原発事故程度で軽量放射線を浴びたくらいで、又、
報道されている程度の放射能付着の食物を口にして、生死を分かつ病気を患った人は世界中にどれくらい居るのでしょうか。
広島・長崎に投下された核爆弾で多くの命が喪われましたが、あれは福島の軽水炉原発事故と同 等の核の影響だったのでしょうか。又、生鮮食料品の調達は長年に亘って何処から調達していたのでしょうか。当時放射線を浴びた人たちは皆鬼籍に入られたのでしょうか。
核爆弾による死傷の直接の原因は、熱線、爆風、及び、短時間に大量の放射能を浴びた事が主な原因だったと想うのですが。若し、放射能飛散による被爆が原因だったとするならば、楼蘭の核爆発事故や東トルキスタンの核実験場から43年以来長年に亘って灰に曝されていた九州地区の者たちは(九州ばかりではないと想いますが)皆放射能の影響を受けた病人ばかりでしょうか。地産地消は叶わなかったのでしょうか。あの頃は黒い雨が降るとか「雨に濡れたら頭が剥げるから直ぐ真水で洗え」とか「ずぶ濡れに成ったら癌に成るから直ぐ風呂で洗い流せ。塩水嗽も忘れるな」、等と騒動しましたが、歳を重ねて剥げただけで何の放射能の影響が出ていないのは何故でしょうか。
当時の出来事を記憶に留めておられる方は多いはず。尤も、NHKは中国の核実験は安全であると宣伝を買ってでてシルクロ-ドツア-を数度に亘って実施している。
福島原発放射能飛散の数倍の放射能汚染地域にツア-参加した人たちは放射能汚染で皆発病しておられるのでしょうか。NHKは何も報道しませんが。破頭山は何故福島原発の放射能飛散を周金平に詫びたのでしょうか。日本国民を小馬鹿にするにも程がある。未だに黄砂に乗せて日本に害をばら撒いている支那に対して、「北京は黄砂で埋もれかけて遷都せざるを得ない状態にあるというのに、航空母艦を造るよりも中国人民のために自然環境を整備する方が先だろうが」、と何故アドバイスできないのでしょうか。ル-ピ-では無理ですか。
それにしても「日本列島は日本人だけの物ではない」、とか「私は人民解放軍の野戦司令官です。日本の開放は後少しです」、等と宣う者たちを総理に押すのでしょうか。
これ等の御仁が属する政党は、党首選選挙に当たっては国籍を有しない者でも投票権は有しているとか。何故この様な外戚の者たちへ国政を委ねるのでしょうか。衆愚の国、日本だからですか。宮崎先生教えて下さい。
広瀬隆なる人を検索していて、「広瀬隆さんの主張は正しいのか」の投稿欄に、3月26日に motolinなる御仁が回答を寄せていますが、至る所に反日工作員はいるものですね。尤もこの者基本同士かもしれませんが。それにしても広瀬隆の福島原発放射能飛散図は相当いい加減ですね。孫たちの世代にもこの良き日本国を残すため、危険を顧みず土竜叩きに奔走しているのですが、基本同士に洗脳されて運用同士に成り下がっている安易な、愚か者たちが何と多い事か。最近は二刀流でないと対処できなくなってきました。
(北九州素浪人)
◎
~~~~~~~~~~~~~~~~~
(読者の声1)福島原発事故による放射能飛散で、指定区域内の立ち退き・立ち入り禁止等の政策が缶空菅主導で執られていますが、短時間で、然も軽水炉型の原発事故程度で軽量放射線を浴びたくらいで、又、
報道されている程度の放射能付着の食物を口にして、生死を分かつ病気を患った人は世界中にどれくらい居るのでしょうか。
広島・長崎に投下された核爆弾で多くの命が喪われましたが、あれは福島の軽水炉原発事故と同 等の核の影響だったのでしょうか。又、生鮮食料品の調達は長年に亘って何処から調達していたのでしょうか。当時放射線を浴びた人たちは皆鬼籍に入られたのでしょうか。
核爆弾による死傷の直接の原因は、熱線、爆風、及び、短時間に大量の放射能を浴びた事が主な原因だったと想うのですが。若し、放射能飛散による被爆が原因だったとするならば、楼蘭の核爆発事故や東トルキスタンの核実験場から43年以来長年に亘って灰に曝されていた九州地区の者たちは(九州ばかりではないと想いますが)皆放射能の影響を受けた病人ばかりでしょうか。地産地消は叶わなかったのでしょうか。あの頃は黒い雨が降るとか「雨に濡れたら頭が剥げるから直ぐ真水で洗え」とか「ずぶ濡れに成ったら癌に成るから直ぐ風呂で洗い流せ。塩水嗽も忘れるな」、等と騒動しましたが、歳を重ねて剥げただけで何の放射能の影響が出ていないのは何故でしょうか。
当時の出来事を記憶に留めておられる方は多いはず。尤も、NHKは中国の核実験は安全であると宣伝を買ってでてシルクロ-ドツア-を数度に亘って実施している。
福島原発放射能飛散の数倍の放射能汚染地域にツア-参加した人たちは放射能汚染で皆発病しておられるのでしょうか。NHKは何も報道しませんが。破頭山は何故福島原発の放射能飛散を周金平に詫びたのでしょうか。日本国民を小馬鹿にするにも程がある。未だに黄砂に乗せて日本に害をばら撒いている支那に対して、「北京は黄砂で埋もれかけて遷都せざるを得ない状態にあるというのに、航空母艦を造るよりも中国人民のために自然環境を整備する方が先だろうが」、と何故アドバイスできないのでしょうか。ル-ピ-では無理ですか。
それにしても「日本列島は日本人だけの物ではない」、とか「私は人民解放軍の野戦司令官です。日本の開放は後少しです」、等と宣う者たちを総理に押すのでしょうか。
これ等の御仁が属する政党は、党首選選挙に当たっては国籍を有しない者でも投票権は有しているとか。何故この様な外戚の者たちへ国政を委ねるのでしょうか。衆愚の国、日本だからですか。宮崎先生教えて下さい。
広瀬隆なる人を検索していて、「広瀬隆さんの主張は正しいのか」の投稿欄に、3月26日に motolinなる御仁が回答を寄せていますが、至る所に反日工作員はいるものですね。尤もこの者基本同士かもしれませんが。それにしても広瀬隆の福島原発放射能飛散図は相当いい加減ですね。孫たちの世代にもこの良き日本国を残すため、危険を顧みず土竜叩きに奔走しているのですが、基本同士に洗脳されて運用同士に成り下がっている安易な、愚か者たちが何と多い事か。最近は二刀流でないと対処できなくなってきました。
(北九州素浪人)
◎
~~~~~~~~~~~~~~~~~
◎一日一行 ● 愚昧な指導者の軍門に下った中部電力は田舎侍か
~~~~~~~~~~~~~~~~~ ♪
(読者の声2)長岡が米軍により空襲を受けたことはご存じですよね。こういうことは学校の歴史で教わっていませんので大半の方はご存じないかと思います。
私は二十年くらい前たまたま長岡に仕事の用で行ったとき、タクシーの運転手から空襲のことを聞きました。恐らく米国は真珠湾攻撃の恨みを山本五十六の郷里を爆撃することで憂さ晴らししたのでしょう。
日本軍の真珠湾攻撃は、民間人民間施設を対象としていません。ドレスデン空襲を実行したチャーチル、東京その他の都市を空襲したカーティス・ルメイは国際法違反の犯罪人。軍事裁判の被告になるべしでした。
(marine)
(宮崎正弘のコメント)あろうことか、そのルメイに日本政府は勲章を贈りました。
♪
(読者の声3)長岡について。学生時代(田中真紀子が2年下だったか)只見町(当時は塩沢村)の学生民宿に泊り、河合継之介の墓(曹洞宗のお寺が民宿をしていた)に参ったことがあります。
司馬遼太郎の”峠”が連載中だったので、辛うじてその名を知っていました。しかし長岡にも墓があるのですね。分骨したのでしょうか。
(TM生)
(宮崎正弘のコメント)ともかく継之助の没後百四十年を記念して、ようやく長岡市内に河井継之助の記念館が建てられました。只見町の記念館もそのままのようです。お墓の場所は存じません。
http://tsuginosuke.net/
くわしくは上記サイトに。
♪
(読者の声4)貴誌3326号の「一日一行」に「菅政権、次期国会に人権擁護法案をひそかに上程準備中。粉砕へ!」とあります。
あの連中、原発被害を盾にしそうですね。ネットのあちこちに放射能影響で福島県人が差別されたとの書き込みが見受けられます。
(桑原)
♪
(読者の声5)菅直人氏の違法献金受領に対して民間人二人が告発したことを連休中に投書させていただいた中に書かせていただきましたが、5月10日に東京地方検察庁特捜部がその告発を受理しました。
起訴するか否かの結論が出るまでには2ヶ月掛かったとして、不起訴に対して検察審査会から起訴相当の審判が2回でて起訴になるまで半年かかります。もっとも、首相は自身を含む大臣の起訴を取りやめさせる権能をもっています。
しかしそれを行使すれば、ほぼ確実に内閣不信任、解散となります。半年の間には自民党の総裁選挙もあります。日本に大きな変化が起きる兆とみます。
(ST生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)その前に是非。半年も待てないでしょう。しかし空き缶、イラ菅は、浜岡停止で味を占め、つぎは六月内閣改造という人事権の伝家の宝刀とぬいて、逃げ切る思惑のようです。米国は「来ても貰っても困る」とばかり、首相訪米を受け入れませんが。
♪
(読者の声6)貴誌5月12日付けの(読者の声2)(ごんしゃん)の内容には唖然とするばかりでした。
(1)国が広ければ逃げ出したい。>>>日本は原爆2個投下されても再生した国です。福島原発の事故くらいでオタオタしているようでは「日本人失格」です。
(2)原発の替わりに液化天然ガス火力発電所の設置を望みたい。>>>原発がなくて済むならそれに越したことはありません。しかし、原発のようにコスト安の発電所もなかなかないのが現状です。また、原発を廃止するのにも時間がかかります。昔、秋田とか新潟で天然ガスを産出し、今でも少しは出るようですが、僅かなもので到底原発の代替にはなりません。
(3)電力会社の送電線の独占を廃止して欲しい。>>>送電線は「線」だけではなく、発電所と変電所があって初めて機能します。
どこの国でも電力供給の性格上「地域独占」か「国有に近い独占」です。独占を止めたとたんに電力供給は大混乱に陥り、大停電を引き起こすでしょう。電力の難しいところは、ほんの僅かでも使用量がピークの供給量を越えた瞬間大停電になることです。ある程度地域独占を認めなければ、運用できない宿命を持っています。
(4)NTT独占>>>26年前から電話はNTTの独占でなくなりました。他にKDDI,ソフトバンクという競争相手が存在します。勿論、NTT独占の歴史が長かったので、NTTが支配的であることは事実ですが。
(5)震災の時、携帯、固定電話はつながらず>>>大地震でケーブルが切れたり、交換局が潰れたり、あるいは携帯基地局が損壊したりしたのが、つながらなかった一番の原因です。携帯は利用者と基地局との間は無線ですが、基地局相互間はケーブルでつながっている場合が多いのです。そのケーブルが切れれば、当然携帯は使用不能となります。また、商用電力がなくなれば、基地局も使用不能になります。勿論、1~2日程度は商用電力がなくてもバッテリで運用できますが。
(6)つながっても途中でNTTが勝手に切った。>>>いつものことですが、震災などが発生すれば、通話が殺到し電話はつながらなくなります。そこで、防災・治安等公的機関の通話を優先するため、やむを得ず「即時通信」である一般利用者の通話を「規制」しています。ただ、メールは「待時通信」で規制が緩いかまたは全くしていないので、時間をかければ届くことがあります。
(7)震災で亡くなった方の多くは携帯がつながらなかったせい。>>>これは全くの嘘。携帯メールで助かった人はいますが、携帯がつながらず亡くなった人はいません。大体、大津波に流されているのに携帯を使う暇などあるわけがないでしょう。
(8)原発も通信機関が途絶えたからと聞く。>>>これも馬鹿馬鹿しい嘘です。電力会社はNTTの回線が途絶えた場合に備えて衛星回線も所有しています。各電力会社の屋上には衛星用のアンテナが置かれているはずです。
(9)これがもし戦争であれば日本人は全滅>>>今の民主党政権が続くなら確実にそうなるでしょう。全軍の指揮官たる首相にその能力がないのですから。唯、自衛隊の幹部はいざという時には命をかけて戦う気構えを持っています。侵略(ミサイル攻撃を含む)があれば、首相の命令がなくともすぐ反撃します。大体、このミサイル時代に首相の命令など待っていたら、東京は核ミサイルで全滅してしまいます。首相の命令があるまで、自衛隊が指をくわえて待っていることなどありえないのです。
(10)中国も官僚の独占がひどいけど、日本も相当なものだと思いました。>>>今までその官僚の言うことに唯諾々と従ってきたのが日本人です。しかし、官僚よりはるかに能力がない今の民主党を見れば、唯諾々と従ってきたのも当然と言えます。昨日までゴルフのキャディや雑誌記者をやっていた者が政治家になったところで、官僚を簡単には操縦できないのです。官僚を制御したければ、それなりの識見と経験のある人を選ばないといけないのです。
(ボーイちゃん)
△
<宮崎正弘の新刊予告>
『自壊する中国 ネット革命の連鎖』(文藝社文庫。6月5日発売。定価未定)
< 宮崎正弘の最新刊 >
増刷!
『震災大不況で日本に何が起こるのか』(徳間書店、1260円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4198631670/
『中東民主化ドミノは中国に飛び火する』(双葉社新書、880円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4575153753/
♪
<宮崎正弘の新刊 絶賛発売中>
『ウィキリークスでここまで分かった世界の裏情勢』(並木書房、1470円)
『オレ様国家 中国の常識』(新潮社、1470円)
『上海バブルは崩壊する』(清流出版、1680円)
<宮崎正弘の対談シリーズ>
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
<宮崎正弘 全著作リスト> http://miyazaki.xii.jp/tyosyo/index.html
◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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ただし転載は出典を明示してください。
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(読者の声2)長岡が米軍により空襲を受けたことはご存じですよね。こういうことは学校の歴史で教わっていませんので大半の方はご存じないかと思います。
私は二十年くらい前たまたま長岡に仕事の用で行ったとき、タクシーの運転手から空襲のことを聞きました。恐らく米国は真珠湾攻撃の恨みを山本五十六の郷里を爆撃することで憂さ晴らししたのでしょう。
日本軍の真珠湾攻撃は、民間人民間施設を対象としていません。ドレスデン空襲を実行したチャーチル、東京その他の都市を空襲したカーティス・ルメイは国際法違反の犯罪人。軍事裁判の被告になるべしでした。
(marine)
(宮崎正弘のコメント)あろうことか、そのルメイに日本政府は勲章を贈りました。
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(読者の声3)長岡について。学生時代(田中真紀子が2年下だったか)只見町(当時は塩沢村)の学生民宿に泊り、河合継之介の墓(曹洞宗のお寺が民宿をしていた)に参ったことがあります。
司馬遼太郎の”峠”が連載中だったので、辛うじてその名を知っていました。しかし長岡にも墓があるのですね。分骨したのでしょうか。
(TM生)
(宮崎正弘のコメント)ともかく継之助の没後百四十年を記念して、ようやく長岡市内に河井継之助の記念館が建てられました。只見町の記念館もそのままのようです。お墓の場所は存じません。
http://tsuginosuke.net/
くわしくは上記サイトに。
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(読者の声4)貴誌3326号の「一日一行」に「菅政権、次期国会に人権擁護法案をひそかに上程準備中。粉砕へ!」とあります。
あの連中、原発被害を盾にしそうですね。ネットのあちこちに放射能影響で福島県人が差別されたとの書き込みが見受けられます。
(桑原)
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(読者の声5)菅直人氏の違法献金受領に対して民間人二人が告発したことを連休中に投書させていただいた中に書かせていただきましたが、5月10日に東京地方検察庁特捜部がその告発を受理しました。
起訴するか否かの結論が出るまでには2ヶ月掛かったとして、不起訴に対して検察審査会から起訴相当の審判が2回でて起訴になるまで半年かかります。もっとも、首相は自身を含む大臣の起訴を取りやめさせる権能をもっています。
しかしそれを行使すれば、ほぼ確実に内閣不信任、解散となります。半年の間には自民党の総裁選挙もあります。日本に大きな変化が起きる兆とみます。
(ST生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)その前に是非。半年も待てないでしょう。しかし空き缶、イラ菅は、浜岡停止で味を占め、つぎは六月内閣改造という人事権の伝家の宝刀とぬいて、逃げ切る思惑のようです。米国は「来ても貰っても困る」とばかり、首相訪米を受け入れませんが。
♪
(読者の声6)貴誌5月12日付けの(読者の声2)(ごんしゃん)の内容には唖然とするばかりでした。
(1)国が広ければ逃げ出したい。>>>日本は原爆2個投下されても再生した国です。福島原発の事故くらいでオタオタしているようでは「日本人失格」です。
(2)原発の替わりに液化天然ガス火力発電所の設置を望みたい。>>>原発がなくて済むならそれに越したことはありません。しかし、原発のようにコスト安の発電所もなかなかないのが現状です。また、原発を廃止するのにも時間がかかります。昔、秋田とか新潟で天然ガスを産出し、今でも少しは出るようですが、僅かなもので到底原発の代替にはなりません。
(3)電力会社の送電線の独占を廃止して欲しい。>>>送電線は「線」だけではなく、発電所と変電所があって初めて機能します。
どこの国でも電力供給の性格上「地域独占」か「国有に近い独占」です。独占を止めたとたんに電力供給は大混乱に陥り、大停電を引き起こすでしょう。電力の難しいところは、ほんの僅かでも使用量がピークの供給量を越えた瞬間大停電になることです。ある程度地域独占を認めなければ、運用できない宿命を持っています。
(4)NTT独占>>>26年前から電話はNTTの独占でなくなりました。他にKDDI,ソフトバンクという競争相手が存在します。勿論、NTT独占の歴史が長かったので、NTTが支配的であることは事実ですが。
(5)震災の時、携帯、固定電話はつながらず>>>大地震でケーブルが切れたり、交換局が潰れたり、あるいは携帯基地局が損壊したりしたのが、つながらなかった一番の原因です。携帯は利用者と基地局との間は無線ですが、基地局相互間はケーブルでつながっている場合が多いのです。そのケーブルが切れれば、当然携帯は使用不能となります。また、商用電力がなくなれば、基地局も使用不能になります。勿論、1~2日程度は商用電力がなくてもバッテリで運用できますが。
(6)つながっても途中でNTTが勝手に切った。>>>いつものことですが、震災などが発生すれば、通話が殺到し電話はつながらなくなります。そこで、防災・治安等公的機関の通話を優先するため、やむを得ず「即時通信」である一般利用者の通話を「規制」しています。ただ、メールは「待時通信」で規制が緩いかまたは全くしていないので、時間をかければ届くことがあります。
(7)震災で亡くなった方の多くは携帯がつながらなかったせい。>>>これは全くの嘘。携帯メールで助かった人はいますが、携帯がつながらず亡くなった人はいません。大体、大津波に流されているのに携帯を使う暇などあるわけがないでしょう。
(8)原発も通信機関が途絶えたからと聞く。>>>これも馬鹿馬鹿しい嘘です。電力会社はNTTの回線が途絶えた場合に備えて衛星回線も所有しています。各電力会社の屋上には衛星用のアンテナが置かれているはずです。
(9)これがもし戦争であれば日本人は全滅>>>今の民主党政権が続くなら確実にそうなるでしょう。全軍の指揮官たる首相にその能力がないのですから。唯、自衛隊の幹部はいざという時には命をかけて戦う気構えを持っています。侵略(ミサイル攻撃を含む)があれば、首相の命令がなくともすぐ反撃します。大体、このミサイル時代に首相の命令など待っていたら、東京は核ミサイルで全滅してしまいます。首相の命令があるまで、自衛隊が指をくわえて待っていることなどありえないのです。
(10)中国も官僚の独占がひどいけど、日本も相当なものだと思いました。>>>今までその官僚の言うことに唯諾々と従ってきたのが日本人です。しかし、官僚よりはるかに能力がない今の民主党を見れば、唯諾々と従ってきたのも当然と言えます。昨日までゴルフのキャディや雑誌記者をやっていた者が政治家になったところで、官僚を簡単には操縦できないのです。官僚を制御したければ、それなりの識見と経験のある人を選ばないといけないのです。
(ボーイちゃん)
△
<宮崎正弘の新刊予告>
『自壊する中国 ネット革命の連鎖』(文藝社文庫。6月5日発売。定価未定)
< 宮崎正弘の最新刊 >
増刷!
『震災大不況で日本に何が起こるのか』(徳間書店、1260円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4198631670/
『中東民主化ドミノは中国に飛び火する』(双葉社新書、880円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4575153753/
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<宮崎正弘の新刊 絶賛発売中>
『ウィキリークスでここまで分かった世界の裏情勢』(並木書房、1470円)
『オレ様国家 中国の常識』(新潮社、1470円)
『上海バブルは崩壊する』(清流出版、1680円)
<宮崎正弘の対談シリーズ>
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
<宮崎正弘 全著作リスト> http://miyazaki.xii.jp/tyosyo/index.html
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ただし転載は出典を明示してください。