スパイ天国でも、たまには逮捕するらしい | 日本のお姉さん

スパイ天国でも、たまには逮捕するらしい

北スパイ活動関与か 不正輸入逮捕の男 在日米軍資料収集
産経新聞 5月12日(木)7時55分配信
 大阪市生野区の在日朝鮮人の男の自宅から、「軍事機密」と記された在日米軍の郵便物の写真入り資料などが押収されていたことが11日、警察当局への取材で分かった。兵庫県警は同日、北朝鮮から衣料品を不正輸入した外為法違反容疑で男ら5人を逮捕。別の場所からは男が北朝鮮の秘密警察幹部と一緒に撮影した写真も見つかっており、警察当局は男らが国内でスパイ活動を行っていた可能性があるとみて慎重に捜査を続けている。

 捜査関係者によると、男は貿易会社元代表の金成鳳容疑者(47)。逮捕容疑は名古屋市内の繊維商社社員らと共謀し、平成21年4月、北朝鮮から衣料品を不正輸入したとしている。

 問題の資料は昨年10月、金容疑者が当時住んでいた千葉県内の自宅を捜索した際、袋にまとめて入れられている状態で見つかった。

 資料は数点あり、いずれもA4サイズの文書。「米軍軍事郵便」と書かれた封筒を撮影した写真などが印刷されており、封筒には「軍事機密書類」「軍事重要書類」を示す記号も記されていた。郵便物そのものは見つかっていないという。

 金容疑者は当時、成田空港で国際航空貨物の仕分けや積み降ろしをする会社でアルバイトをしており、仕事の最中に盗み出したり撮影したりした可能性があるとみられる。袋には会社の社員名簿も入っていた。

 一方、共犯として同容疑で逮捕された金容疑者の義父で大阪市平野区の外食チェーン運営会社の実質オーナー、梁大由容疑者(65)の自宅からは、「厳光哲(オム・グァンチョル)」と呼ばれる北朝鮮国家安全保衛部幹部と金、梁両容疑者が一緒に写った写真も押収された。

 梁容疑者は昭和59年、北朝鮮への漁船不正輸出事件で逮捕されており、当時の捜査では、大阪市内に朝鮮関係の図書室を開設し、祖国統一のため韓国で活動できる若者を選び、北朝鮮に報告する工作活動を行っていたことが判明していたという。

 こうした状況から、警察当局は金容疑者がスパイ目的で在日米軍の資料を収集していたと判断。押収された資料と同じものや郵便物が第三者を通じて北朝鮮に送られた可能性についても慎重に捜査を進めている。

 金容疑者は昨年12月、日用品を北朝鮮に不正輸出したとして外為法違反容疑で兵庫県警に逮捕されたが、処分保留で釈放。県警はその後も捜査を続けていた。

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米軍事郵便」の封筒写真押収=北朝鮮密輸容疑の男宅で―兵庫県警

時事通信 5月12日(木)10時49分配信

 北朝鮮から衣類を密輸入したとして、兵庫県警に逮捕された元貿易会社(解散)社長で朝鮮籍の金成鳳容疑者(47)の自宅から、「米軍軍事郵便」と書かれた封筒の写真などが印刷された文書が見つかっていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、兵庫県警は2010年10月、別の事件で千葉県内にあった金容疑者宅を捜索。「米軍軍事郵便」と書かれた封筒の写真や、「軍事機密書類」を示す記号がある封筒の写真が印刷された紙数点を押収した。また、「厳光哲」と呼ばれる北朝鮮国家安全保衛部幹部と金容疑者らが一緒にいる写真もあったという。
 県警は、密輸入事件との関連について慎重に捜査を進めている。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110512-00000056-jij-soci

なお暗躍する北スパイ わざわざ成田でバイト、貿易ルートで情報送信?

産経新聞5月12日(木)7時55分配信

 北朝鮮との不正貿易の捜査で浮かび上がったのは、いまなお暗躍する北朝鮮の工作員の影だった。11日、自宅から在日米軍の関連資料が押収されたことが明らかになった貿易会社元代表の金成鳳容疑者(47)。住み慣れた大阪を離れ、わざわざ成田空港で航空貨物を取り扱う会社でアルバイトをしており、北朝鮮国家安全保衛部の幹部とともに、貿易ルートを利用したスパイ網を構築、情報を北朝鮮に送っていた疑いも浮上している。

 関係者によると、金容疑者は平成13年に大阪市生野区に「東亜貿易」を設立。主に北朝鮮との輸出入を手がけ、18年11月に北朝鮮へのぜいたく品の輸出が禁じられた後も取引を続けていたという。

 東亜貿易は、不正輸出の捜査が始まった時期の21年12月に解散。金容疑者は千葉県内に移り、週に1、2回、成田空港で貨物の仕分けなどのアルバイトをする不自然な行動をとっていた。

 義父の梁大由容疑者(65)は外食チェーン運営会社の実質オーナーで、金容疑者が生活に困ることはなかったとみられ、捜査関係者は「最初から在日米軍の郵便物を狙った可能性もある」と指摘する。

 一方、これまでに摘発された不正輸出事件の多くで関与が認められるのが「厳光哲(オムグァンチョル)」と呼ばれる国家安全保衛部幹部だ。経済産業省がミサイル開発への関与の疑いがあるとしてリストに掲載している貿易会社の社長も兼ねているとされる。

 これまでの警察当局の捜査で、「厳」は中国・大連にある朝鮮労働党経営のレストランに日本の取引先を招いて接待を繰り返し、物資の調達やさまざまな情報収集を行わせていたことが判明しているという。

 金、梁両容疑者が「厳」と面識があることは一緒に写った写真で明らかで、特に梁容疑者は「厳」と写真中央に並んでいたという。この2人の指示で金容疑者が工作活動を行い、貿易ルートをスパイ網として活用していた疑いがある。

 ただ、「在日米軍」の情報を収集していた理由は不明だ。北朝鮮がらみのスパイ事件では、昭和25年から約10年間は在日米軍に関する情報収集が主な任務のひとつになっていたが、その後は対韓国工作や日本人拉致に変遷している。

 しかし、近年は米国が北朝鮮への圧力を強めていることから、公安当局関係者は「米国に対抗するため、米軍の情報収集に力を入れ始めた可能性もある」と分析している。

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