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米マイクロソフトがスカイプを85億ドルで買収へ
2011年 05月 11日 04:44 JST
[ニューヨーク 10日 ロイター] 米マイクロソフト(MS)(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)は10日、インターネット電話のスカイプを85億ドルで買収すると発表した。ウェブサービス分野を強化し、グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)など競合他社に対抗する狙いがある。
買収額はMSが過去手がけたなかで最も高額。スカイプはMSの新部門となり、スカイプのベイツ最高経営責任者(CEO)が統括責任者となる。
今後、企業顧客へのアピールとして、MSのメール・情報管理ソフト「アウトルック」などにスカイプの音声・テレビ電話機能が追加される可能性があるほか、MSの家庭用ゲーム機「XBox(エックスボックス)」に同機能が搭載される可能性もある。
市場では買収の妥当性を疑問視する声が出ている。MSの株価は一時1.4%下落した。
フォレスター・リサーチのアナリスト、アンドリュー・バーテルズ氏は「投資としてまったく理にかなっていない。MSが投資に見合うほどの売り上げと利益をスカイプから得られるはずはない」との見方を示した。
フォート・ピット・キャピタルのキム・コーイー・フォレスト氏は買収の背景にある論理に関心を示し、「MSはスカイプがこの買収額に値する理由や、どのように株主に利益を還元するかについて説明する必要がある」と述べた。
スカイプは2003年に創設され、2005年にイーベイ(EBAY.O: 株価, 企業情報, レポート)が31億ドルで買収したが、イーベイは過半数の株式をカナダの年金基金シルバーレイクを含む投資家グループに売却していた。スカイプの新規株式公開(IPO)申請文書によると、2010年の売上高は8億6000万ドル、損益は700万ドルの赤字だった。
MSのバルマーCEOは記者団に対し「当社は非常に野心的な企業だ」と語った。今回の案件ではアドバイザーを起用せず、スカイプを保有する投資家グループに直接接触したことも明らかにした。
スカイプ側のアドバイザーはゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)とJPモルガン(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)が務めた。
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-21018820110510
2011年 05月 11日 04:44 JST
[ニューヨーク 10日 ロイター] 米マイクロソフト(MS)(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)は10日、インターネット電話のスカイプを85億ドルで買収すると発表した。ウェブサービス分野を強化し、グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)など競合他社に対抗する狙いがある。
買収額はMSが過去手がけたなかで最も高額。スカイプはMSの新部門となり、スカイプのベイツ最高経営責任者(CEO)が統括責任者となる。
今後、企業顧客へのアピールとして、MSのメール・情報管理ソフト「アウトルック」などにスカイプの音声・テレビ電話機能が追加される可能性があるほか、MSの家庭用ゲーム機「XBox(エックスボックス)」に同機能が搭載される可能性もある。
市場では買収の妥当性を疑問視する声が出ている。MSの株価は一時1.4%下落した。
フォレスター・リサーチのアナリスト、アンドリュー・バーテルズ氏は「投資としてまったく理にかなっていない。MSが投資に見合うほどの売り上げと利益をスカイプから得られるはずはない」との見方を示した。
フォート・ピット・キャピタルのキム・コーイー・フォレスト氏は買収の背景にある論理に関心を示し、「MSはスカイプがこの買収額に値する理由や、どのように株主に利益を還元するかについて説明する必要がある」と述べた。
スカイプは2003年に創設され、2005年にイーベイ(EBAY.O: 株価, 企業情報, レポート)が31億ドルで買収したが、イーベイは過半数の株式をカナダの年金基金シルバーレイクを含む投資家グループに売却していた。スカイプの新規株式公開(IPO)申請文書によると、2010年の売上高は8億6000万ドル、損益は700万ドルの赤字だった。
MSのバルマーCEOは記者団に対し「当社は非常に野心的な企業だ」と語った。今回の案件ではアドバイザーを起用せず、スカイプを保有する投資家グループに直接接触したことも明らかにした。
スカイプ側のアドバイザーはゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)とJPモルガン(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)が務めた。
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-21018820110510
2011年05月10日 12:19 pm JST
マグネシウムの「エネルギー革命」考
投稿者 浜田健太郎
タグ: エネルギー, 環境, 生活, 福島第一原発事故, 自動車, 再生可能エネルギー、
海水に豊富に含まれるマグネシウムをエネルギーとして利用しようという構想を提唱する学者がいる。
東京工業大学の矢部孝教授だ。内容を初めて聞くと、「実現すれば素晴らしいことかもしれないが、話しがうまく出来すぎてはいないか」という印象を多くの人が持つかもしれない。
しかし、福島第1原子力発電所の事故を契機にエネルギー不安が高まる中、新奇なアイデアも排除せずに考えてみてよいのではないかと思う。筆者の理解の範囲内で、矢部教授の斬新かつ壮大な構想の一端を紹介したい。
矢部教授の構想は、2010年の年明けに「マグネシウム文明論」(矢部孝・山路達也著、PHP新書)を読んで知った。
要約すると、①太陽熱を利用した淡水化装置を使って、海水中の塩化マグネシウムを取りだす、②熱を加えて、塩化マグネシウムを酸化マグネシウムにする、③太陽光励起レーザーで、酸化マグネシウムを金属マグネシウムに精錬する、④マグネシウムを交通機関や発電所などの燃料として利用する、⑤燃料として利用したあとは、酸化マグネシウムが残る、⑥③に戻り、酸化マグネシウムなどを太陽光励起レーザーで再び金属マグネシウムに精錬する(マグネシウム文明論192項から引用)―というエネルギー利用の循環社会を目指している。
むかしのカメラのフラッシュとして利用されていたようにマグネシウムはよく燃える。ただし、現在の精錬方法ではコストが高すぎて燃料としての利用は現実的ではない。矢部教授は、太陽光レーザーを使ってマグネシウム化合物を精錬して取り出せば、経済的にもエネルギーとして利用可能になると主張する。関連サイトではマグネシウムを燃やして蒸気を発生させてタービンを回す実験の様子を動画で観ることが出来る。
今年3月末の取材で矢部教授は、「燃料をマグネシウムに変えるだけで既存の石炭火力発電所がマグネシウム発電所になる」と強調した。マグネシウムは燃焼時に二酸化炭素を排出しないので、燃料として利用すれば温暖化対策としても有効だ。また、海水には無尽蔵ともいえる量のマグネシウムが含まれている上、リサイクルが可能なので資源の枯渇問題も解決する。再生可能なエネルギー利用の新しい仕組み、「マグネシウム循環社会」を同教授は提唱しているのだ。
太陽光レーザーとともに、同循環社会を実現する際のもう一つのキーデバイスが太陽熱を利用する淡水化装置。装置の具体的な技術的内容については特許出願の関係で著書では詳しくは触れていないが、 矢部教授は同装置について「1台あたりのコストは約100万円。クルマと同じレベルだが、構造はクルマより遙かに簡単だ」と説明する。
国連食糧農業機関によれば、世界人口の3分の2が2025年までに水不足に直面する可能性を指摘するなど、21世紀の地球規模の課題として安全な水の確保は「温暖化問題よりも深刻な課題」(経済産業省中堅幹部)との見方がある。
矢部教授は自身で会社も設立しており、淡水化装置と太陽光レーザーによるマグネシウム精錬の事業化に乗り出す計画だ。同教授の意向により具体的にここで説明することは出来ないが、ある国の有力企業の資金支援を受け、海外で事業展開するという。
矢部教授は「我々の装置を大量生産する工場を沢山作ってしまえば、システムを素早く構築できる。15年度に30億人の水不足に対応するためには、日量40億トンの水を作らないといけないが、日量10トンの処理量の淡水化装置を4億台設置すれば対応できる」と話す。
日本自動車工業会によると全世界の四輪車の保有台数は9億7300万台(2008年時点)あり、自動車と同等のコストの装置を4億台設置することは決して不可能ではないと思われる。ここでは詳しく触れないが、マグネシウム文明論には、自動車の燃料として利用する構想も提示されている。
エネルギーと水という、21世紀に人類が避けて通れない課題を一挙に解決すると主張する矢部教授の構想を聞くと、「本当に実現可能なのか」という疑問を禁じ得ない。この点を矢部教授にぶつけてみると、「それはそうだ。これを聞いたたけで信じるほうがおかしいでしょう」と話す。
米有力誌に「2009年環境のヒーロー」として取り上げられたこともある矢部教授は、産業界や政官界の多数の関係者にこの構想を説明したが、国内の反応は芳しくない。
ある大手メーカーの副社長の場合、「すごく気に入ってくれたけど、会社に持ち帰ったら『そんなこと聞いたことない』と反対された」ほか、別の大手メーカーの幹部からは「根掘り葉掘り内容を聞かれた挙げ句、『2―3年で実用化しなければ当社はやらない』」と言われたという。
矢部教授は、海外で今年から始まる淡水化とマグネシウム精錬の事業化を通じて、その有効性を証明していくと意気込む。「マグネシウム文明論」の共著者であるライターの山路達也氏は、「軽くて強度があり、電子機器のボディーに使えるマグネシウムには資材としての需要が大きい。プラスチックを置き換えるだけで石油も代替する。そうした需要が広く使われるようになり、コストが下がった時点でマグネシウムのエネルギー利用が出てくるのでは」と指摘している。
http://blogs.jp.reuters.com/blog/2011/05/10/
マグネシウムの「エネルギー革命」考
12件のコメント
2011年05月11日
9:55 am JST何か社会的な問題が浮上する度に、こう云ったアドバルーンが打ち上げられる。狙いは云わずとも知れた研究費獲得である。今回は原発停止+イスラム原理主義蔓延→エネルギー不安のレトリックから、水素エネルギーから少し目先を変えたマグネシウムが取上げられた。純金属元素をエネルギーのいわば蓄電池(今回は化学エネルギーとして保存)として使うという技術そのものは2世紀前から存在したもので、別に目新しいものでも何でもない。今回新規性があるとすれば、塩化Mgの濃縮と淡水化プラントを組み合わせたのと、MgOの還元にレーザーを使うと言ったところか。
前半の技術は、実は耐火物等を造る業界では既に実用化されている技術で、何も新しいものは無い。後半のレーザー還元もエネルギー効率を無視すれば出来る事は、小生が学生の頃には判っていた。矢部教授の問題意識と解決法の選択には敬意を払うが、研究費として今更支出するという事にはならないのは、メーカー副社長殿の反応を見ることも無く明らかだ。
太陽光レーザーの効率がどれ程上がっているのかは、最近の状況はトレースしてないが、もし経済的な範囲に入ってきているのなら、水素製造、水素吸蔵用のTi製造等々な応用法はあるだろう。更に効率を挙げる方法を研究される方が、公務員としての責務が果たせるのではないかと考える。
小生も大学教授を父に持ち学会関係者と長く付き合ってきたが、技術の原理に関しては彼等は専門家であるが、応用、工業化に関しては学生並みの素人である事を忘れてはいけない。今回の原発事故に関して菅総理は友人、知人の線で大学関係者を多く集めたそうだが、戦闘を伴う実践の場では、教科書を開いて云々するようではダメである。その知識を身に磨り込んだ専門家の意見に従う方が賢明であろう。
- 投稿者 HANZO
2011年05月11日
9:13 am JSTこの人の出鱈目ぶりはここでかなり検証されていましたよ。
http://unkar.org/r/atom/1242806125
12件のコメント
2011年05月11日
9:55 am JST何か社会的な問題が浮上する度に、こう云ったアドバルーンが打ち上げられる。狙いは云わずとも知れた研究費獲得である。今回は原発停止+イスラム原理主義蔓延→エネルギー不安のレトリックから、水素エネルギーから少し目先を変えたマグネシウムが取上げられた。純金属元素をエネルギーのいわば蓄電池(今回は化学エネルギーとして保存)として使うという技術そのものは2世紀前から存在したもので、別に目新しいものでも何でもない。今回新規性があるとすれば、塩化Mgの濃縮と淡水化プラントを組み合わせたのと、MgOの還元にレーザーを使うと言ったところか。
前半の技術は、実は耐火物等を造る業界では既に実用化されている技術で、何も新しいものは無い。後半のレーザー還元もエネルギー効率を無視すれば出来る事は、小生が学生の頃には判っていた。矢部教授の問題意識と解決法の選択には敬意を払うが、研究費として今更支出するという事にはならないのは、メーカー副社長殿の反応を見ることも無く明らかだ。
太陽光レーザーの効率がどれ程上がっているのかは、最近の状況はトレースしてないが、もし経済的な範囲に入ってきているのなら、水素製造、水素吸蔵用のTi製造等々な応用法はあるだろう。更に効率を挙げる方法を研究される方が、公務員としての責務が果たせるのではないかと考える。
小生も大学教授を父に持ち学会関係者と長く付き合ってきたが、技術の原理に関しては彼等は専門家であるが、応用、工業化に関しては学生並みの素人である事を忘れてはいけない。今回の原発事故に関して菅総理は友人、知人の線で大学関係者を多く集めたそうだが、戦闘を伴う実践の場では、教科書を開いて云々するようではダメである。その知識を身に磨り込んだ専門家の意見に従う方が賢明であろう。
- 投稿者 HANZO
2011年05月11日
9:13 am JSTこの人の出鱈目ぶりはここでかなり検証されていましたよ。
http://unkar.org/r/atom/1242806125
話せば長くなるけど簡単にまとめると、とにかく有言不実行。
自信満々でかたる夢物語が何一つ実現されていない。
出来る根拠も示さなければ、製品を受注したという受注先も、200億円の投資を受けたという先も示さなければ、
逆浸透膜式より遥かに効率がいいという淡水化装置がすでに完成している筈なのにその実物も示さない。
そんなに性能が高い淡水化装置なのに受注も一向に増えない不思議。
根拠もなく批判するなとか言うくせに、じゃあ具体的にどうやるんですかと聞くと特許だから答えられないと。
つまりは口だけで出来る出来ると言うばかりで、それを信じるに足る根拠が何一つない訳です。
こんなものを名の通ったメディアが取り上げるのもいい加減に止めにしてもらいたいものですね。
オカルトとかUFO話と同レベルの話だと普通に調べれば分かる話でしょう。
メディアの検証能力のなさ、レベルの低さを自ら露呈するようなものです。
- 投稿者 冗談はよしこさん
2011年05月10日
8:41 pm JST浮世絵から八木アンテナ、この前の戦争の艦船に対する航空打撃力に至るまで、その他多くのものが先ず海外で認められてから日本人がその良さに気付くという、いつものパターンがここでも展開されつつあると感じます。
人と違わなければ価値がないと考え、そういう人を尊敬する海外と、自分の考えと違う人をいじめや仲間はずれの対象にして、その価値を考えようともしない日本人。
高校の化学の知識で考えて、何も矛盾点はないと思います。あとは規模の問題でしょう。このプロジェクトを押し進める政治家は残念ながら日本にはいないのでは。
希望の星、矢部教授がんばれ!先ず海外で認められて、日本に凱旋して下さい。
- 投稿者 清水芳郎
2011年05月10日
8:31 pm JST太陽光励起レーザー面白いですね。雄大な発想ですね。すごいな。
腰が抜けるほどびっくり、わくわくしましたよ。
面白いじゃないですか。すぐにやるべきですね。
原発の立地に作れば、資金も、場所も、雇用問題も無くなる。
沖合いにメガフロート作ってもいい。
・太陽光温度の上限6,000℃をレーザーで光閉じ込めして、20,000℃にする。
・20,000℃相当のエネルギーを与えれば、触媒なしでマグネシウムを精錬できる。
①太陽熱を利用した淡水化装置を使って、海水中の塩化マグネシウムを取りだす、
②熱を加えて、塩化マグネシウムを酸化マグネシウムにする、
③太陽光励起レーザーで、酸化マグネシウムを金属マグネシウムに精錬する、
④マグネシウムを交通機関や発電所などの燃料として利用する、
⑤燃料として利用したあとは、酸化マグネシウムが残る、
⑥③に戻り、酸化マグネシウムなどを太陽光励起レーザーで再び金属マグネシウムに精錬する。
マグネシウムに水をかけると、水素も発生できるんですよね。燃料電池にも使える。
面白いじゃないですか。すぐにやりましょうよ。
菅直人首相も東工大じゃないですか。
すぐに金を出してもらってやりましょうよ。
- 投稿者 ganz
2011年05月10日
7:36 pm JSTとても関心があります。
大規模発電というか規模とかはどうなんでしょう。4億台とかいうのは個人規模でしかできないのでしょうか。
たしかに、可能性のあることはどんどん試す価値あり。中松さんでもね。
- 投稿者 地元野菜
2011年05月10日
5:47 pm JSTマグネシウム循環型社会について検討したことがなかったので、とても参考になった。(こういうコラムは良い。考えをまとめるいい機会になる。)
細かな検討はしていないが、マグネシウムについて初めて自分なりの考えをまとめてみた。
ポイントは以下のとおりだ。
・マグネシウムがエネルギーの貨幣のように循環して流通する。
・使い終わった残った酸化マグネシウムを「太陽光励起レーザー」によるエネルギーで金属マグネシウムに戻す。
マグネシム自体の供給は、海水中の塩化マグネシウムから取り出すことによる。熱で酸化マグネシウムにし、さらに「太陽光励起レーザー」で金属マグネシウムにする。この研究のポイントは、太陽光を集光し、波長が約400nmの青色光から約900nmの近赤外光までを、近赤外光レーザーへ効率よく変換する素子だ。エネルギー効率について知りたいところだが、文脈からすれば、太陽光発電で発電し、それからレーザー光を作るより効率がいいということなのだろう。
しかしながら、率直な感想としての疑問点は、
・海水中に大量にある塩化ナトリウムの中から塩化マグネシウムを取りだすのは、どの程度効率化できるか?
・塩化マグネシウムから塩素を取り出すとその過程で塩酸が生じるが、それはどこにいくのか?
・「太陽光発電→蓄電→電気エネルギー」の場合と「太陽光→レーザー光→金属マグネシウムへのエネルギー貯蔵→燃焼によるエネルギー放出」の場合のエネルギー効率の優劣は?
・水素なら燃焼させれば水として大気中へ放出されるため廃棄コストがない。燃焼後に残る酸化マグネシウムを回収するのは高コストなのではないか?(そうなると間違いなく自動車は水素だ。)
ところで、砂漠地域での、太陽「熱」発電では、海水の淡水化プラントも併設できる。ということは、マグネシム産生施設は太陽熱発電との相性がよさそうだ。また、電気と水さえあれば水素も生産できる。
無尽蔵に降り注ぐ太陽光により、太陽「熱」発電施設では、「電気」、「淡水」、「金属マグネシウム」、「水素」のいずれも生産できる。夢のような話だ。乾燥地域では、淡水は飲料水として売れるだろうから、産業として成り立つ状況まで到達するのも早いかもしれない。実現すれば、砂漠地域にある国と日本とがともに潤う事業が可能になる。これなら世界平和に貢献する。
海に面する砂漠地帯(北アフリカ、中東)から、世界中にエネルギー源である「金属マグネシウム」や「水素」が輸出される時代が来るかもしれない。
夢が膨らみ、話が飛躍したが、現状では、太陽熱発電+淡水化プラントとして始め、研究として並行して水素またはマグネシム生産を試験的に行うくらいにしかならないのではないか。
施設の大きさから集光できる太陽光を「発電」と「太陽光励起レーザー」にどの程度振り分けるかは、電気や水素、マグネシウムの市場での価格次第というところだろう。(できればここに経済学的なインセンティブを与える政策が欲しい。)
大量の太陽光エネルギーを使いながら、ちびちびとマグネシウムを作るというのでは、しばらくはそろばんが合わないのではないだろうか(厳密な計算をしていないので間違っているかもしれない)。
ひるがえって、降り注ぐ太陽光の少ない日本はどうなるのだろう。技術支援国として発展途上国と共同事業で稼ぐのも一つの解決策といえる。
雨が多く、山の多い日本は、太陽光、風力に加えて、ダムによる水力発電が見直されるかもしれない。電力自由化と併せ、治水、利水などの枠組みを抜本的に見直すことも必要となるだろう(これは省庁間の縄張り争いみたいな問題がからむ)。
脱ダム宣言などで、公共事業としてのダム建設は悪者扱いを受けた。再生可能エネルギーとしてダムによる水力発電が見直されるかもしれない。ただ、太陽光と比べるとダムは維持費が高くつくのが難点である。
マグネシウム循環社会などというが、要するに太陽光からのエネルギーをどう効率よく利用し、有効な方法で貯めるかということに集約される。マグネシウム社会は、再生可能エネルギーが普及したもっと先の理想像であって、ずいぶん先のことになりそうだ。水素社会が来るのか、マグネシウム社会がくるのかは私にはわからない。いずれにしても、必要な電力のほとんどが再生可能エネルギーで賄えるようになる時代を待ち望むしかない。
何十年後に再生可能な社会に到達するかわからないが、今できることはそういう「方向づけ」をすることだ。
原子力発電維持などという「誤った方向づけ」に戻らないように注意しなくてはならない。我々の世代は子供たちのために、そういう方向づけを行って次世代にバトンを渡せたらと思う。(われわれの時代だけで繁栄を謳歌するなんて、将来の世代に笑われてしまう。)
経済合理性などという言葉に惑わされてはいけない。原発は「経済的ではない」し、しかも問題先送りである。日本が、国策としてどういう方向性を目指すかが問われていると思う。
(最後までお付き合い頂いた方に感謝します。長文失礼いたしました。)
- 投稿者 Chisato
2011年05月10日
3:19 pm JST有る筋から聞いた事有ります。内容がこのコラム程度なので、判断つきませんでしたが。。。。NDAを結べば詳細を聞かして頂けるはずでしたが、却下されました(苦笑)。淡水化の方が実現に近いとの事ですが、淡水化は多分ここ1年以内に特許が公開されるので、その時点で判断はできると思います。マグネシウムは太陽光励起レーザーの開発が必要ですから、未だ先になるのでは?
- 投稿者 柿木
2011年05月10日
2:00 pm JST「矢部教授は自身で会社も設立しており、淡水化装置と太陽光レーザーによるマグネシウム精錬の事業化に乗り出す計画だ。」
とあるが、出資者はある国の有力企業で、資金支援を受けで海外で事業展開となるというオチがある。
人の英知を証明する営みとしては励まし応援するに値すると思う。
でもそのような知性と投資能力をもつ人は日本にいなかったわけだ。
加えて、日本という国家の産学協同機能の不在も証明されたかな?
完成品を買って消費することが投資だと思っているブランド好きの田舎者の権力者と投資家の格の違いを思い知らされるような内容だ。
- 投稿者 てふてふ
2011年05月10日
1:58 pm JSTコストが高すぎるとありますが、安全・低コストと言われているが、一度事故が起きてしまうと数兆円(或いは数十兆円?)の賠償が発生し、そのツケを政府支援という名のもとに、国民に払わせようとするシステムよりもコストが高いんでしょうかね?
- 投稿者 五味
2011年05月10日
1:43 pm JSTもうひとつ、コメントします。
特許出願した書類は、出願後1年6ヶ月で一般に公開され、インターネットで特許庁にアクセスすれば誰でも閲覧できます。出願番号は、本に載っているのでしょうか? もし、本を出版する時点で、特許出願をしていないとしたら、かなりおかしいです。
- 投稿者 倒産したベンチャー企業の従業員
2011年05月10日
1:36 pm JSTこの種のアイデアは、発案者自身がほれ込んでいるため、重大な穴に対して盲目となっている場合が多く、私は、詐欺や悪意であるとは(現時点では)決め付けるつもりはありません。
しかしながら、非常に危うい内容です。
この提案の根幹になるのは、マグネシウムの利用法では決してなく、太陽エネルギーの利用技術の開発です。金属マグネシウムを生産するために、既存の電力を使用するのであれば話になりません。マグネシウムを作るために消費されるエネルギーのほうが、マグネシウムを燃焼させて得られるエネルギーより多くなるので、差し引きで大損するからです。
もし、この計画について真面目に検討するのであれば、マグネシウムのことはひとまず棚上げにして、太陽エネルギーを活用する技術を開発することを考えなければなりません。太陽熱で蒸気を作って発電するもよし、マグネシウムではなく海水の電気分解で水素を生産するもよし、方法はいろいろ考えられるでしょう。太陽エネルギーをまず何らかの形で取り込む技術を開発することの重要性に比べれば、それをマグネシウム生産に使うかどうかは、枝葉の問題に過ぎません。
重要度の優先順位が間違っているプロジェクトは、100%失敗します。
- 投稿者 倒産したベンチャー企業の従業員
2011年05月10日
1:21 pm JST「保守的後進国」の日本は、特にこの国の大企業たちは。辻元が震災視察に6日間で、¥1、141.000使っても何もイワン国です。但し世界の先進国で、流行ったらすぐにもやるでしょう。手遅れですがネ。
自信満々でかたる夢物語が何一つ実現されていない。
出来る根拠も示さなければ、製品を受注したという受注先も、200億円の投資を受けたという先も示さなければ、
逆浸透膜式より遥かに効率がいいという淡水化装置がすでに完成している筈なのにその実物も示さない。
そんなに性能が高い淡水化装置なのに受注も一向に増えない不思議。
根拠もなく批判するなとか言うくせに、じゃあ具体的にどうやるんですかと聞くと特許だから答えられないと。
つまりは口だけで出来る出来ると言うばかりで、それを信じるに足る根拠が何一つない訳です。
こんなものを名の通ったメディアが取り上げるのもいい加減に止めにしてもらいたいものですね。
オカルトとかUFO話と同レベルの話だと普通に調べれば分かる話でしょう。
メディアの検証能力のなさ、レベルの低さを自ら露呈するようなものです。
- 投稿者 冗談はよしこさん
2011年05月10日
8:41 pm JST浮世絵から八木アンテナ、この前の戦争の艦船に対する航空打撃力に至るまで、その他多くのものが先ず海外で認められてから日本人がその良さに気付くという、いつものパターンがここでも展開されつつあると感じます。
人と違わなければ価値がないと考え、そういう人を尊敬する海外と、自分の考えと違う人をいじめや仲間はずれの対象にして、その価値を考えようともしない日本人。
高校の化学の知識で考えて、何も矛盾点はないと思います。あとは規模の問題でしょう。このプロジェクトを押し進める政治家は残念ながら日本にはいないのでは。
希望の星、矢部教授がんばれ!先ず海外で認められて、日本に凱旋して下さい。
- 投稿者 清水芳郎
2011年05月10日
8:31 pm JST太陽光励起レーザー面白いですね。雄大な発想ですね。すごいな。
腰が抜けるほどびっくり、わくわくしましたよ。
面白いじゃないですか。すぐにやるべきですね。
原発の立地に作れば、資金も、場所も、雇用問題も無くなる。
沖合いにメガフロート作ってもいい。
・太陽光温度の上限6,000℃をレーザーで光閉じ込めして、20,000℃にする。
・20,000℃相当のエネルギーを与えれば、触媒なしでマグネシウムを精錬できる。
①太陽熱を利用した淡水化装置を使って、海水中の塩化マグネシウムを取りだす、
②熱を加えて、塩化マグネシウムを酸化マグネシウムにする、
③太陽光励起レーザーで、酸化マグネシウムを金属マグネシウムに精錬する、
④マグネシウムを交通機関や発電所などの燃料として利用する、
⑤燃料として利用したあとは、酸化マグネシウムが残る、
⑥③に戻り、酸化マグネシウムなどを太陽光励起レーザーで再び金属マグネシウムに精錬する。
マグネシウムに水をかけると、水素も発生できるんですよね。燃料電池にも使える。
面白いじゃないですか。すぐにやりましょうよ。
菅直人首相も東工大じゃないですか。
すぐに金を出してもらってやりましょうよ。
- 投稿者 ganz
2011年05月10日
7:36 pm JSTとても関心があります。
大規模発電というか規模とかはどうなんでしょう。4億台とかいうのは個人規模でしかできないのでしょうか。
たしかに、可能性のあることはどんどん試す価値あり。中松さんでもね。
- 投稿者 地元野菜
2011年05月10日
5:47 pm JSTマグネシウム循環型社会について検討したことがなかったので、とても参考になった。(こういうコラムは良い。考えをまとめるいい機会になる。)
細かな検討はしていないが、マグネシウムについて初めて自分なりの考えをまとめてみた。
ポイントは以下のとおりだ。
・マグネシウムがエネルギーの貨幣のように循環して流通する。
・使い終わった残った酸化マグネシウムを「太陽光励起レーザー」によるエネルギーで金属マグネシウムに戻す。
マグネシム自体の供給は、海水中の塩化マグネシウムから取り出すことによる。熱で酸化マグネシウムにし、さらに「太陽光励起レーザー」で金属マグネシウムにする。この研究のポイントは、太陽光を集光し、波長が約400nmの青色光から約900nmの近赤外光までを、近赤外光レーザーへ効率よく変換する素子だ。エネルギー効率について知りたいところだが、文脈からすれば、太陽光発電で発電し、それからレーザー光を作るより効率がいいということなのだろう。
しかしながら、率直な感想としての疑問点は、
・海水中に大量にある塩化ナトリウムの中から塩化マグネシウムを取りだすのは、どの程度効率化できるか?
・塩化マグネシウムから塩素を取り出すとその過程で塩酸が生じるが、それはどこにいくのか?
・「太陽光発電→蓄電→電気エネルギー」の場合と「太陽光→レーザー光→金属マグネシウムへのエネルギー貯蔵→燃焼によるエネルギー放出」の場合のエネルギー効率の優劣は?
・水素なら燃焼させれば水として大気中へ放出されるため廃棄コストがない。燃焼後に残る酸化マグネシウムを回収するのは高コストなのではないか?(そうなると間違いなく自動車は水素だ。)
ところで、砂漠地域での、太陽「熱」発電では、海水の淡水化プラントも併設できる。ということは、マグネシム産生施設は太陽熱発電との相性がよさそうだ。また、電気と水さえあれば水素も生産できる。
無尽蔵に降り注ぐ太陽光により、太陽「熱」発電施設では、「電気」、「淡水」、「金属マグネシウム」、「水素」のいずれも生産できる。夢のような話だ。乾燥地域では、淡水は飲料水として売れるだろうから、産業として成り立つ状況まで到達するのも早いかもしれない。実現すれば、砂漠地域にある国と日本とがともに潤う事業が可能になる。これなら世界平和に貢献する。
海に面する砂漠地帯(北アフリカ、中東)から、世界中にエネルギー源である「金属マグネシウム」や「水素」が輸出される時代が来るかもしれない。
夢が膨らみ、話が飛躍したが、現状では、太陽熱発電+淡水化プラントとして始め、研究として並行して水素またはマグネシム生産を試験的に行うくらいにしかならないのではないか。
施設の大きさから集光できる太陽光を「発電」と「太陽光励起レーザー」にどの程度振り分けるかは、電気や水素、マグネシウムの市場での価格次第というところだろう。(できればここに経済学的なインセンティブを与える政策が欲しい。)
大量の太陽光エネルギーを使いながら、ちびちびとマグネシウムを作るというのでは、しばらくはそろばんが合わないのではないだろうか(厳密な計算をしていないので間違っているかもしれない)。
ひるがえって、降り注ぐ太陽光の少ない日本はどうなるのだろう。技術支援国として発展途上国と共同事業で稼ぐのも一つの解決策といえる。
雨が多く、山の多い日本は、太陽光、風力に加えて、ダムによる水力発電が見直されるかもしれない。電力自由化と併せ、治水、利水などの枠組みを抜本的に見直すことも必要となるだろう(これは省庁間の縄張り争いみたいな問題がからむ)。
脱ダム宣言などで、公共事業としてのダム建設は悪者扱いを受けた。再生可能エネルギーとしてダムによる水力発電が見直されるかもしれない。ただ、太陽光と比べるとダムは維持費が高くつくのが難点である。
マグネシウム循環社会などというが、要するに太陽光からのエネルギーをどう効率よく利用し、有効な方法で貯めるかということに集約される。マグネシウム社会は、再生可能エネルギーが普及したもっと先の理想像であって、ずいぶん先のことになりそうだ。水素社会が来るのか、マグネシウム社会がくるのかは私にはわからない。いずれにしても、必要な電力のほとんどが再生可能エネルギーで賄えるようになる時代を待ち望むしかない。
何十年後に再生可能な社会に到達するかわからないが、今できることはそういう「方向づけ」をすることだ。
原子力発電維持などという「誤った方向づけ」に戻らないように注意しなくてはならない。我々の世代は子供たちのために、そういう方向づけを行って次世代にバトンを渡せたらと思う。(われわれの時代だけで繁栄を謳歌するなんて、将来の世代に笑われてしまう。)
経済合理性などという言葉に惑わされてはいけない。原発は「経済的ではない」し、しかも問題先送りである。日本が、国策としてどういう方向性を目指すかが問われていると思う。
(最後までお付き合い頂いた方に感謝します。長文失礼いたしました。)
- 投稿者 Chisato
2011年05月10日
3:19 pm JST有る筋から聞いた事有ります。内容がこのコラム程度なので、判断つきませんでしたが。。。。NDAを結べば詳細を聞かして頂けるはずでしたが、却下されました(苦笑)。淡水化の方が実現に近いとの事ですが、淡水化は多分ここ1年以内に特許が公開されるので、その時点で判断はできると思います。マグネシウムは太陽光励起レーザーの開発が必要ですから、未だ先になるのでは?
- 投稿者 柿木
2011年05月10日
2:00 pm JST「矢部教授は自身で会社も設立しており、淡水化装置と太陽光レーザーによるマグネシウム精錬の事業化に乗り出す計画だ。」
とあるが、出資者はある国の有力企業で、資金支援を受けで海外で事業展開となるというオチがある。
人の英知を証明する営みとしては励まし応援するに値すると思う。
でもそのような知性と投資能力をもつ人は日本にいなかったわけだ。
加えて、日本という国家の産学協同機能の不在も証明されたかな?
完成品を買って消費することが投資だと思っているブランド好きの田舎者の権力者と投資家の格の違いを思い知らされるような内容だ。
- 投稿者 てふてふ
2011年05月10日
1:58 pm JSTコストが高すぎるとありますが、安全・低コストと言われているが、一度事故が起きてしまうと数兆円(或いは数十兆円?)の賠償が発生し、そのツケを政府支援という名のもとに、国民に払わせようとするシステムよりもコストが高いんでしょうかね?
- 投稿者 五味
2011年05月10日
1:43 pm JSTもうひとつ、コメントします。
特許出願した書類は、出願後1年6ヶ月で一般に公開され、インターネットで特許庁にアクセスすれば誰でも閲覧できます。出願番号は、本に載っているのでしょうか? もし、本を出版する時点で、特許出願をしていないとしたら、かなりおかしいです。
- 投稿者 倒産したベンチャー企業の従業員
2011年05月10日
1:36 pm JSTこの種のアイデアは、発案者自身がほれ込んでいるため、重大な穴に対して盲目となっている場合が多く、私は、詐欺や悪意であるとは(現時点では)決め付けるつもりはありません。
しかしながら、非常に危うい内容です。
この提案の根幹になるのは、マグネシウムの利用法では決してなく、太陽エネルギーの利用技術の開発です。金属マグネシウムを生産するために、既存の電力を使用するのであれば話になりません。マグネシウムを作るために消費されるエネルギーのほうが、マグネシウムを燃焼させて得られるエネルギーより多くなるので、差し引きで大損するからです。
もし、この計画について真面目に検討するのであれば、マグネシウムのことはひとまず棚上げにして、太陽エネルギーを活用する技術を開発することを考えなければなりません。太陽熱で蒸気を作って発電するもよし、マグネシウムではなく海水の電気分解で水素を生産するもよし、方法はいろいろ考えられるでしょう。太陽エネルギーをまず何らかの形で取り込む技術を開発することの重要性に比べれば、それをマグネシウム生産に使うかどうかは、枝葉の問題に過ぎません。
重要度の優先順位が間違っているプロジェクトは、100%失敗します。
- 投稿者 倒産したベンチャー企業の従業員
2011年05月10日
1:21 pm JST「保守的後進国」の日本は、特にこの国の大企業たちは。辻元が震災視察に6日間で、¥1、141.000使っても何もイワン国です。但し世界の先進国で、流行ったらすぐにもやるでしょう。手遅れですがネ。