だから 君は いくんだ
路上生活者を支援するある雑誌には、
常に左翼が記事を載せている。
日本中が、東北を援助するのを
「熱に浮かされているみたいで
気持ちが悪い」と書いてある文章があった。
「そばで浮浪者が寝ているのに、、、」とあった。
浮浪者はいつでもいる。
貧乏人もいつでもいる。
でも、地震と津波と原発の事故は、
いつでもあるわけではない。
ここで、同じ日本人が熱に浮かされたように
頑張って助けないと、誰が彼らを助けるんですか?
もちろん、日本人は、普段からボランティアをするクセを
つけた方がいいんだけど、
それは、学校や親が指導して、ボランティアにも
目を向ける日本人を作ってこなかったせいでしょう。
この災害をきっかけにして、普段から助けが必要な人を
助けたいという気持ちが起こるように
なればいいのであって、普段から浮浪者や貧乏人を
助けている人が、他の日本人をあざけるような
ことはあってはならなのだと思う。
普段からボランティアをしている人は、たぶん、みんなの募金の
一部をもらって生きているのだろうし、
家族にボランティアをされて生活しているはず。
誰もおごり高ぶってはならないのだと思う。
普段からいことをしている人も
今、現地で被災者を助けている人も、お金しか出せない人も、
自分にできることを、少しでもいいから
続けていかねば、、、。
東北の被災者が立ち直るまで
日本人は、日本人らしく彼らを助けながら
生きなければならないのだ。
自分が被災者になった場合も、たぶん、
他の被災していない日本人が助けてくれるんじゃない?
自分は、たまたま、被災しなかった人なんだから、
小額でも募金したり、時間と金がある人は
被災地に行って助けてあげたらいいんじゃない?
熱に浮かされたように助けたっていいいし、冷静に助けたっていい。
自衛隊員で、ボランティアに行って、夢中になっていたのか
自衛隊に帰らずにクビになった人がいるけど、
自分の生活も大事にしながら、被災者を助けることは
可能だと思う。わたしだって、何かできると思うから
わずかな金額でも時々募金をしているんだよ。
そんなの、普通のことじゃん。
~~~~~
アンパンマン 歌詞 やなせたかし
【作詞】やなせたかし
【作曲】三木たかし
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられない なんて
そんなのは いやだ!
今を生きる ことで
熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
なにが君の しあわせ
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を
こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ
どこまでも
そうだ おそれないで
みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
時は はやく すぎる
光る 星は 消える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ どんな敵が あいてでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
~~~~~~~~~~~
アンパンマンから日本人へ「なんのために生まれて生きるのか」
2011.05.02 16:00
【やなせたかし氏】
いま、被災地を駆け抜ける一陣の風がある。アニメソング『アンパンマンのマーチ』だ。震災直後にラジオで流されるやリクエストが殺到、動画サイト「You Tube」でも総再生回数は1300万回近くにも及
ぶ。「深く染みて、目の奥がじんわりしました」「この曲の深さが伝わってきます」「生きることのメッセージが伝わってくる」。人々を勇気づけるこの歌はどのように誕生したのか、どのような想いが込められているのか。自ら作詞を手がけた「アンパンマン」作者で今年92歳、漫画界の大御所やなせたかし氏に、ノンフィクション・ライターの神田憲行氏が聞いた。
* * *
――「アンパンマンのマーチ」が被災地などで大変な人気を集めています。作者としてどのような感想をお持ちですか。
やなせ:僕のところにも「被災地でラジオから流れ出した曲に合わせて子ども達が一斉に歌い出した」とか、いろんな反応が届いています。まさかこういう状況の中で歌われるとは、と驚いています。「アンパンマンのマーチ」はいつもアニソン(アニメソング)の人気投票では10番目くらいなんだよね。それがなぜ震災後に人気が出てきたかというと、「アンパンマン」自体が「人を助ける話」だからだと思う。一種の救援ソングなんだ。子どもたちを励ますことが出来て、とても嬉しいですよ。
――改めて聞いてみると、歌詞の内容も深いですね。とても子ども向けの歌とは思えません。
やなせ:そうそう(笑)。23年前に「アンパンマン」のテレビ放送が始まるときに僕がこの詩を書いたら、「子ども番組にしては難しすぎる」とテレビ局の人にいわれたんだ。でもどうしてもこの詩で行きたかったので押しました。
歌はさきに三木たかしさんの曲が出来たんです。テープに吹き込まれた三木さんの鼻歌みたいなのを何度も繰り返して聞いているうちに、頭の中にパッと「だから君が行くんだ」という歌詞が浮かんだ。詩の最初から順番に浮かぶのでなく、ワンフレーズだけ最初に出てきたんです。僕の作詞はいつもそうなんですよ(注・やなせ氏は名曲『手のひらを太陽に』の作詞家でもある)。
「なんのため生まれてなにをして生きるのか」という歌詞は、当時、大学を出ても何をしたらいいのかわからない無気力な学生が増えていると聞いたので、子どものころから「何のため人は生きるのか」しっかり頭に叩き込んでおかなくてはいけないと思い、付け加えました。哲学的な意味があるので高校生や大学の先生からも「感動しました」とお手紙をもらったことがあります。
――確かに哲学的な示唆に富むフレーズが多いですね。
やなせ:「胸の傷が痛んでも」もね。これはアンパンというヒーローは他のアニメのヒーローと違い、いつも傷つくからなんです。バイキンマンに押しつぶされたりして、ジャムおじさんに「助けて」と弱音も吐いたりする。でも作り直してもらうとまた元気に飛び立っていく。そのアンパンが負う傷の全てを「胸の傷」で代表させました。苦しくても傷ついても、ヒーローは人を助けるために飛び立つのです。
僕は物語を作るときも、歌を作るときも、子ども向け・大人向けとか区別していません。子どもも大人も一緒に感動しなくちゃいけない。だから歌詞が子ども向けにしては難しいと指摘されるのかも知れませんが。
――なぜ今回、子どもだけでなく大人の胸も揺さぶったのでしょうか。
やなせ:わかりません……作者でも。僕はそのときそのとき感じていたことを詩や漫画にしているだけなんですよ。「アンパンマン」も最初の童話は、大変評判が悪かった。なにしろボロボロのマントをきて、自分の顔を食べさせるヒーローなんかそれまでいないんだから(笑)。出版社の人からは「このような作品はこれきりにしてくださいね」と念押しされるし、絵本の批評家からは「こんな低俗な本は図書館に置くべきではない」とまで言われました。それが読む人の輪がだんだんと広がっていって、あれだけ人気のある作品にまで育った。「アンパンマンのマーチ」にしても、どのような思いを込めて聞くのか、聞く人の自由なんだと思います。
http://www.news-postseven.com/archives/20110502_18841.html