さすがに、かわいそうになってきた。
【ベンガジ(リビア北東部)斎藤義彦】北大西洋条約機構(NATO)主導の多国籍軍によるリビア空爆にイタリアが25日、参加を決めた。多国籍軍の25日のカダフィ大佐邸の空爆では、応接施設などが破壊され、3人が死亡した。多国籍軍は無人機攻撃を含めて空爆強化を模索しているが、カダフィ政権は徹底抗戦の構えを崩していない。リビア北西部ミスラタでは、カダフィ政府軍による包囲攻撃で25日に少なくとも10人が死亡した。
ベルルスコーニ・イタリア首相は25日、オバマ米大統領に空爆参加の意向を伝えた。26日にはイタリアを訪問したサルコジ仏大統領とも協議した。空爆に参加するのは仏、英、デンマーク、ノルウェー、ベルギー、カナダに続いて7カ国目。
イタリアはリビアの旧宗主国であることから、対リビア軍事作戦への参加は空中給油などにとどめていたが、北西部のミスラタでの包囲攻撃がやまないことから、空爆参加を決断した模様だ。ただ、「特定の軍事施設の空爆」など限定的な参加にとどめる。
NATOの25日の空爆ではトリポリのカダフィ大佐邸の図書館や応接施設などを2発の爆弾で破壊した。NATOは通信、司令施設、国営テレビも含めた広報施設を標的に空爆強化を模索している。
しかし、最高指導者カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏は25日、「(大佐の)士気は高い」と徹底抗戦を改めて表明した。
http://mainichi.jp/select/world/news/20110427k0000m030083000c.html
中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどによると、リビアの首都トリポリで4月30日、北大西洋条約機構(NATO)軍の空爆により、リビア最高指導者カダフィ大佐の息子と孫3人が死亡した。
リビア政府報道官は、死亡した息子はセイフアラブ氏(29)だと述べた。カダフィ氏は無事だという。(共同)http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110501k0000e030002000c.html?inb=yt
読売新聞 5月2日(月)0時55分配信
【カイロ=長谷川由紀、モスクワ=寺口亮一】英BBC放送などによると、リビアの首都トリポリでは1日、最高指導者カダフィ氏の息子や孫が北大西洋条約機構(NATO)指揮下の多国籍軍による4月30日の空爆で死亡したとされることに抗議する市民らが、英国など複数の国の大使館や関係施設を襲撃した。
ロイター通信は、イタリア大使館から煙が上がっているとの目撃情報を伝えた。
ロイター通信によると、ヘイグ英外相は1日、襲撃を非難してリビアの駐英国大使に国外退去を命じると発表した。イタリア外務省も同国大使館への襲撃を非難しており、空爆を発端として国際社会には波紋が広がっている。
空爆作戦を指揮するNATOのブシャール司令官は1日の声明で、「空爆は軍事施設に対するもので、個人は標的にしていない」と説明。カダフィ氏らの暗殺は狙っておらず、市民への攻撃を阻止する目的で軍事作戦を認めた国連安全保障理事会決議に沿って行われていると強調した。