GWに被災地へ行かれる方へ
阪神大震災の被災者によれば、一番腹が立ったことは
被災者が必死でガレキの処理をしているのに
手伝うでもなく、周りで撮影している人々が
いたこと。
カメラを下げて、ウキウキしながら
見学しているどこかのオヤジ。
殴りたいほど腹がたったそうです。
~~~~
GWに被災地へ行かれる方へ
2011-04-28(Thu)
http://fightmiyagi.blog69.fc2.com/
被災地以外の方へ
GWにご家族やご親戚に会いに行かれる方、ボランティアに行かれる方へ。
閑古鳥が鳴いている観光地が多いにも関わらず、被災地は混雑が予想されます。
くれぐれもお気をつけて。
・ある程度の都市はともかく、小さな町は元々道が狭いところが多いです。
対向車が来たときに譲るのもなかなかたいへんです。
・車で行かれる方は、何通りかのルートを頭に入れていってください。
ネットでもどのルートが通行可能か、情報が飛び交っています。
混雑緩和のためにそうした情報も調べていってください。
通信環境の整ったところにいる人と連絡を取って、調べてもらうなどしてください。
・水は持参してください。
通常用意されている量では足りなくなると思います。
・時間のゆとりを見て予定を組んでください。
道路もガソリンスタンドも混むと思います
・駐車場も不足すると思います
その他「被災地へ行く方へ」もご参考に。
・可能ならGWを避けて行ってください。
たくさんの人が来るGWの後はみなさんさみしいと思うので、できればその頃に。
※ 物見に行かれるのはご遠慮ください ※
好奇心から見物に行かれて、具合が悪くなってダウンしたり、トラウマになったりする方もいます。
何を目にするか分かりません。
そういう心構えなく行かれるのは、あなたのためにもなりません。
脅すようですが、都会の道しか運転したことのない方には厳しい道もあります。
狭いのにガードレールがない道もあります。
空気も悪いです。
もし大きな余震があれば足止めを食う可能性もあります。
何より今は防波堤も水門もない丸裸の状態で、地盤も下がっています。
今回の津波はパワーが大きすぎて防波堤や水門も歯が立ちませんでしたが、これまでに年に数回の台風や津波から町を守ってきてくれました。
そうした設備が今ありません。
被災地にいる地元の方は、それが分かっていてもそこに留まりたいと考えています。
被災地にいるご家族や親類の方は、それを知っていて会いに行っています。
現地の方やご家族に「物見に来たのか」と殴られないように。
0
0
被災地へ行く方へ
2011-04-28(Thu)
被災地以外の方へ
・身元の分かるものを身につけておく。
もし何かあった時のためです。
ゼッケンとは言わないまでも、何かあっても体から離れないものを。
カプセル型のネックレスもあります。
現住所・名前・血液型・被災地に家族がいるなら住所や連絡先。
この話をしても「自分はどうなってもいいからいらない」と言われるのですが、被災地に迷惑をかけないためです。
・身分証明書を必ず
・水・食料持参
「食料はあるからいい」と言われると思いますが、置く場所があるなら持って行ってあげたほうがいいと思います。
もしまた大きな余震が来た時の精神的な支えになりますし、そうした場合は自分の滞在も延びる可能性があります。
そのための保存食だけでなく、牛乳など生鮮食品、賞味期限の切れていないパンなど、みなさん喜びます。
水の出ない中で炊事をしているので、自宅避難されているご家族には日持ちする煮物とか、その日中に食べられる量のお弁当を用意してあげると、お母さんの負担が軽くなって助かると思います。
水はいくらあってもいいはずです。
顔を洗うのも歯みがきにもトイレを流すのにも水が必要なので、ペットボトルやポリタンクに、飲料水プラス生活用水を入れていってください。
水も食料も余った分は置いてくればいいので、多めに。
・除菌シート、アルコールスプレーなど持参
しつこいですが水が出ません。
・土地勘のない方は、現地の方と一緒に行動
もしもの時に逃げる場所を知っている現地の方と。
・通信環境の整った場所にいる人にバックアップしてもらう
・通信について
もともとイー・モバイルの通じない地域です。
震災前はウィルコムが通じていましたが、アンテナの性質上復旧は復興後になるかと。
(もし通じたら教えてください。)
宮城県内の他の地域では最強の au が、歌津ではいちばん通じません。
(吉野沢は通じます。田の浦に電波塔有り)
au の古い携帯は周波数が違うので通じないみたいです。
機種変更して、操作に慣れてから行くことをおすすめします。
バッテリーパックの残量が心配(すぐに充電が必要になってしまう)な人も、バッテリーパックを買うなり機種変更していくのがおすすめ。
パソコンに関してはdocomoのWiFi(無線ルーター)を持っていくのがおすすめ。
(くわしくはこちら)
もしくはdocomoの回線を使っているb-mobile。
(動画は見られません。)
b-mobileは少なくとも歌津中学校では通じていたし、町の中を走行中もけっこう途切れず通じていました。
歌津以外の地域ではソフトバンクが通じなくて困っているようです。
・車で行く人は車で充電ができるように、インバーターを。
・救難信号を覚えておく
( 救難信号 ) 食料と水「F」 医者「―」 医療品「=」 着陸可能「△」 燃料「L」 このマークを空からわかるように示しておけば海外の救助隊にも通じるそうです。
・ (SOSの知らせ方)トン・トン・トン ツー・ツー・ツー トン・トン・トン
このリズムで物をたたく(ビル内なら配管を靴底などで叩くと上の階にも聞えるそうです。)、懐中電灯などに手をかざして、このリズムで光の信号を送る。
・寝る場所の確保
自宅が残っていない場合、親戚宅・避難所・避難所前にテント・車中泊など、寝る場所を確保してから行ってください。
県内の被害の少ない市町村の宿もあまり空きがないようなので、当日行きあたりばったりではなく。あらかじめ予約を取って行ってください。
歌津中学校に関しては4月半ばの時点で寝る場所と毛布も十分にありました。
(GWはどうなるか・・・)
特に簡易トイレなどを用意していく必要もありませんでした。
他の避難所については各避難所にいる方にご相談を。
・物見で行かない
何を目にするか分からない、大きな余震で足止めを食うかもしれないという覚悟がないと、現地でショックを受けて具合を悪くしたり、トラウマになったりする可能性があります。
あなたのためにも止めたほうがいいです。
これまでに被災地でのボランティア活動などの経験がない私の書くものなので(今回1度行っただけで、何か講習や指導を受けた経験はありません)、これはこうしたほうがいい、こういうのも追加したら?というものがありましたら教えてください。
海の男は、人情に厚い
2011-04-27(Wed)
寄附・物資提供
このブログを通して、「南三陸町へ物資を届けたいがどこへ行けば?」というご連絡をいただくことがあります。
南三陸町ホームページで提供を呼びかけている物資を用意されて大量に積んでいかれる方にはベイサイドアリーナを(物資担当への連絡も私が代行します)、小さな避難所を回りたいという方には私の知る限り・連絡の取れる限りの歌津地区の避難所をお知らせし、南三陸町にこだわらずという方には小泉や大谷も被害が大きいのでそっちにもとお話ししています。
先日「今後も継続的に」という方からご連絡をいただき、先日アップした「物資ではなかなか届かないものでみなさんが欲しがっているもの」(こちら)を参考に持って行ってくださるということだったので、歌津中学校の物資を仕切っている方に連絡しました。
この方は歌津中学校のお風呂「魚竜の湯」でのふるまい酒で意気投合した、叔母の同級生。
男気にあふれた漁師さんです。
協力会社の支援活動が終わっても支援を続けてくださるというありがたい方なので、よろしくお願いしますと伝えたところ、
「あんたの顔は立てる」
「ここはあんたの知ってる人達がいるんだから、他の避難所といわずここで下ろしてもらったらいいんじゃないか?俺が責任持って全部配るぞ」
と言ってくださいます。
「他の避難所にも同級生のお母さんや知ってる人達がいるので、そっちにも行ってほしい」
「その人達の車に同乗できるスペースがあったら、誰か他の避難所も案内してあげてほしい」
と伝えたところ、二つ返事で了解してくれました。
なにやら当日は皆さんに声をかけて迎えてくださり、地区長さんや私の両親まで呼んでいたそうです。
(こういう時に自分の名前を出すのは気が引けるという方も多いと思いますが、地元出身の人間と連絡を取り合ってきたというと、諸々話が早いです。
他の避難所のことも親切に教えてくれるはず。)
「今度パソコン教えに行くね」と言ったら、「赤ワインの開け方を教わったほうがいいな」と。
(歯で開けておくように言っておきました。)
南三陸町へ行かれた方にお話を聞くと、みなさん「第二のふるさとだ」「『今はなにもあげられないけど、漁業が再開できたらいっぱい送るね』と言ってくださって感激した」「いずれまた観光で行きたい」「もういっそのこと移住したい」と言ってくださいます。
そういうのもどんどん報道してください!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
南三陸町を支援している
山際澄夫ブログ↓
ここから援助物資を南三陸町の個人に送るという支援ができます。↓