頂門の一針 | 日本のお姉さん

頂門の一針

菅降ろしが公然化 仙谷氏周辺にも動き
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水内 茂幸

菅直人首相(民主党代表)に退陣を求める「菅降ろし」が民主党内で公然と始まった。鳩山由紀夫前首相らは26日、「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」を発足させ、両院議員総会に向けた署名活動を始めた。党代表の解任動議提出が狙いだ。

仙谷由人官房副長官に近い勢力も政権批判を強めており、二重三重の包囲網が首相を締め付ける。平成23年度第1次補正予算案成立後の大型連休明けにヤマ場を迎える公算が大きい。

「私は25年間バッジを着け、首相まで経験させていただいた人間だ。その結果が、これだけ多くの命を失う政治だったのかと思うといたたまれない思いだ…」

鳩山氏は、東日本大震災の悲惨さを切々と訴えた上で「国民の声が聞こえなくなっているのではないか。壁を作り、相いれないものを排除してしまう政治に堕してしまう」と語り、首相の手法を批判した。

会場となった衆院第1議員会館の会議室には、原口一博前総務相、田中真紀子元外相ら首相と距離を置く議員64人が結集した。政治評論家、森田実氏が「菅首相は最悪だ。鳩山氏に戻ってもらった方がずっといい」と語ると盛大な拍手。

発起人の山岡賢次副代表は「国民の7割が菅政権に不満を持っている。
このまま座して死を待つわけにいかない」と決起を促した。

この後、山岡氏は岡田克也幹事長に会い、両院議員総会の開催を求めた。
岡田氏は「全国会議員の3分の1(137人)の署名があればルールだから開く」と言いながら「党内政局のようなことはやめてほしい。野党との交渉力が落ちてしまう」とクギを刺した。

実際は5月21日に全国幹事長会議で形ばかりの統一地方選の総括を行い、責任論を封じ込めるつもりなのだ。

もっとも137人を超える署名が集まり、両院議員総会が開かれても首相を退陣に追い込むのは難しい。党規約に解任決議の根拠はなく、仮に可決されても代表選の条件は「党代表が欠けたとき」としか記されていない。
居座りを決め込むことも十分可能となる。

小沢一郎元代表はこうした事情を見越しており、首相を退陣させるには衆院で内閣不信任案を可決するしかないと踏む。それでも山岡氏らの動きを黙認するのは、このような動きを通じて党内の不満が熟成されることが、不信任案に同調する潮流を生み出すと考えているからだといわれる。

小沢氏周辺は約50人が集団離党し、内閣不信任案の共同提出者になることも検討する。ただ、可決にはさらに約30人の造反が必要となり、他のグループとの連携は不可欠となる。

「菅降ろし」は非小沢系にも広がっている。仙谷氏に近い吉良州司、長島昭久両衆院議員は25日夜、保守系勉強会「国益を考える会」を開いた。
出席議員からは執行部批判が続出し、首相を「卑怯者」となじる声も上がった。吉良氏は「ポスト菅」について、こう切り出した。

「あえて言えば私は仙谷さんがいい。少なくとも保守の要素がある人だ…」

「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」の初会合出席者

【衆院(60人)】

鳩山由紀夫(8)▽小平忠正(7)▽田中真紀子(6)▽小林興起(5)
▽原口一博(5)▽山岡賢次(5)▽山田正彦(5)▽松野頼久(4)
▽奥村展三(3)▽小泉俊明(3)▽小宮山泰子(3)▽神風英男(3)

▽中塚一宏(3)▽樋高剛(3)▽松木謙公(3)▽松宮勲(3)▽岡
島一正(2)▽古賀敬章(2)▽階猛(2)▽辻恵(2)▽橋本清仁
(2)▽福田昭夫(2)▽渡辺浩一郎(2)▽相原史乃(1)▽石井章
(1)

▽石津政雄(1)▽石森久嗣(1)▽大谷啓(1)▽大西健介(1)▽
大山昌宏(1)▽奥野総一郎(1)▽笠原多見子(1)▽加藤学(1)
▽金子健一(1)▽川口浩(1)▽川島智太郎(1)▽菊池長右エ門
(1)

▽黒田雄(1)▽小林正枝(1)▽杉本和巳(1)▽瑞慶覧長敏(1)
▽高野守(1)▽高橋英行(1)▽高松和夫(1)▽玉城デニー(1)
▽中後淳(1)▽長尾敬(1)▽萩原仁(1)▽橋本勉(1)▽樋口俊
一(1)

▽平山泰朗(1)▽福島伸享(1)▽水野智彦(1)▽皆吉稲生(1)
▽三宅雪子(1)▽三輪信昭(1)▽村上史好(1)▽山岡達丸(1)
▽山口和之(1)▽渡辺義彦(1)

【参院(4人)】

 田中直紀(3)▽森裕子(2)▽一川保夫(1)▽川上義博(1)

( )数字は当選回数、敬称略)

(産経ニュース 2011.4.27 00:44 )

やはり、書いておくべきだろう
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西村 眞悟

原子力発電のことである。今、福島第一原子力発電所の周辺では、数千頭の牛馬豚が殺処分されている。政府は酪農農家に家畜とともに退避することを許さず、牛や馬は、一ヶ月以上放置されて食料を与えられず、餓死したり、自分で食料を調達するようになっている(これを野生化と言って政府とマスコミは危険視している)。これを殺すという。

自活している牛馬は立派ではないか。かつて南極観測の越冬隊が、確か昭和33年か4年に、どうしても樺太犬を連れて帰ることができず、南極大陸の昭和基地に放置したことがあった。

一年近く経って再び南極観測隊が昭和基地に行くと、太郎と次郎という樺太犬は、頑張って生きていた。彼らは、観測隊のヘリの音が分かって、喜んで雪原を飛び跳ねて人間がきてくれたことを喜んでいた。日本中が感動した。太郎と次郎という模型飛行機が売られていたのを想い出す。

福島原発周辺で自活している馬・牛・犬・猫・カナリヤ・文鳥は、立派ではないか。何故、この度は樺太犬の太郎と次郎のように「生きていてよかった、これからは生かしてやろう」とならないのか。

平素は、土管に犬が詰まったり、煙突の上に猫が乗って降りられなくなったりしたとき、消防隊が出動してその猫犬を助ける場面がニュースになったりする。

どうして、この度は、そうならず、殺すのか。生物を、人間と同じほ乳類を、みだりに殺すな。何故殺すのか。菅、枝野、答えろ。

以上のことを思いながら、これから本論に入る。福島第一原子力発電所。この危険度レベル7は虚偽発表で、実は安全ではないのか。これが、第一の問題提起だ。

その上で注意喚起したいのは、次の彼らの素性である。菅、仙谷、枝野、そして、彼らを支える社会党から民主党に移った党事務局員の連中と総評系労働組合。これらは、もともと反原発闘争をしていた連中だ。特に、菅と仙谷は、反政府的運動家、活動家としての経歴をもっている。

さらに彼らは、世界組織である社会主義インターに属し、インターナショナル運動即ちコミンテルンに繋がり、その思想のもとで青春時代に学園闘争をやりまくった経験を持つ。

つまり、彼らは、世界的な西側における「反原発運動」と、西側の核だけを阻止する為の「反核平和運動」に繋がる連中である。

そこで、欧米に発する世界的な反捕鯨運動の進め方、特にシーシェパードなどの手段を選ばぬ反対運動戦略を思い浮かべた上で、仮に、反原発を世界的に展開しようとする戦略家なら、マグニチュード9・0の巨大地震に遭遇した福島第一原子力発電所事故を如何に利用するか、このことに思いを巡らせて欲しい。

仮に私が、反原発運動家で、シーシェパード的発想をすれば、福島原発の危険度を煽り、その周辺住民を極度の不安に陥れて共同体を破壊し、世界の原発を持つ国の住民を同じように不安がらせ、そこから原発を追放し一掃する世界的運動へつなげる。

さて、菅、仙谷、枝野と民主党および支援組織特に労働組合の素性は、この世界的原発禁止運動の謀略に取り込まれる要素がため息が出るほど十二分に揃っているではないか。

つまり、菅とその内閣は、運動家としてのつながりの中で、「総理の地位にある世界的反原発運動家」となり、福島原発事故を世界の原発廃絶につなげるためのテコとして利用し始めたのではないか。

ひょっとすると、「反原発を推進した日本の菅総理大臣、貴方はノーベル平和賞を授与されるであろう、その為に、我々も頑張るから、連帯しよう」、との呼びかけに我が国の空きカンが、既に頷いているのではないか。

少なくとも、現在までの菅内閣の原発事故に対する対応は、風評被害の徒な拡大も含め、原発反対派からは拍手喝采ものであることは確かである。

彼らは、原発事故が深刻であれば深刻なほど喜ぶ連中だからだ。そして、それを喜ばせている菅総理と彼の内閣は、世界的な反原発運動の一員となっており、その運動戦略のもとに動いているのではないか。

そこで、はじめの第一の問題提起に戻る。即ち、福島原発は安全なのではないか。

放射線防御学、放射線影響学というのがある。これらは、医療におけるレントゲンの影響を調べることから始まって、広島や長崎への原子爆弾使用を決定的な契機として始まった学問である。

この私は、この学問は全く知らん。無知である。しかし、この学問の専門家は知っている。札幌医科大学教授の高田純氏は、4月10日の昼、福島第一原発の正門の前に防御服を着ることなく立って、ここは安全ですと語っていた。

次に、東京大学医学部の稻 恭宏博士は、福島原発は安全と言い切っている。また、福井青山学院大学教授は、低線量率放射線は、健康にほとんど影響ないと言い、稻博士はかえって健康によい、と言っている。

さらに、地上より放射能が300倍以上多い、宇宙空間で長期間滞在した宇宙飛行士は、放射能から何ら悪影響を受けておらず、かえって宇宙に行く前より健康になっている、と報告されている。

つまり、繰り返す。福島原発は安全ではないか。私は、民社党以来の同志、荒木和博と稻博士、福井教授とともに近く、現地調査に入る予定だ。

さて、反原発運動の経歴を持つ菅総理が言い切らないことを、最後に断言しておく。我が国の存立のために、原発はこれからますます必要だ。
 
原発を廃止し全て化石燃料に切り替えて、現在と同じような国家的活動、経済的活動ができる、と考えるのはエネルギー政策的にも、歴史から学ぶ国家戦略からみても、非現実的だ。
 
かつて、我が国はアメリカと戦争した。何故戦争を決意したのか。アメリカが我が国への石油の供給を止めたからだ。

仮に、我が国が全て化石燃料による発電に戻ったとしよう。我が国に、その膨大な化石燃料があるのか。無い。そうであれば、仮に将来、我が国への化石燃料供給を止める国が現れたとするならば、我が国は、また戦争に追い詰められるではないか。

その時、日本国民は、経済活動不能によって数千万人が失業し、餓死者もでる苦境に唯々諾々と耐えることはできない。化石燃料に頼るこのような脆弱な国家に陥ることを回避するのが、真の政治家の務めなのだ。
やはり、我が国には、原子力発電が必要だ。

ヒロシマを見よ!福島は必ず再生する
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川上 恭司

今朝も、冴えわたった青空のもとに、美しい広島の街並みが、自室の窓から一望できる。

一方、福島では、「この馬たちを守るためには、強制排除されるまで、断固として、この地に留まる」と高齢の女性が涙ながらにインタビューに答えている。

なぜ、このような事になっているのだろうか?

市民運動家出身の総理はじめ政府の首脳たちは、空想平和論等の机上の空論が大好きで、政治に最も必要なRealismでものを判断する能力に欠けているからであろう。

人は自分の生まれ育った土地を容易に捨てることなどできない。一所懸命で命を懸けてその土地を守るのである。

60年前、広島の住人は他に行くあてもなく、皆、放射能まみれのこの大地に住みついた。その結果、大量の放射能を浴びた初期の人たちは、原爆症として数多くが亡くなっていった。

その後、これら放射能の人体への影響を調べるため、アメリカは、広島大学近くの比冶山にABCC(放射線影響研究所)を設立、被爆者のその後の調査研究を行ったのである(日本人をモルモットように捉えて)。
ところがその結果は驚くものであった。

100年は人間が住めない土地となるであろうと思われた広島は、今では人口100万を超える大都市となり、カープ、サンフレッチェ、マツダ等、経済分化活動のあらゆる領域で再生したのである。

更に、放射能はどんなに微量であっても人間に害があると思われていたものが、年間100ミリシーベルト以下であれば、健康には全く問題なく、むしろ各種の癌の発生率を低下させ、寿命も延長させる可能性があるとのデータを得たのである。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2592990/

一方、福島原発水素爆発当初から、政府は徹底して、飛散する放射線量の公表を隠してきた。更に、その後の雲の動きを示す衛星写真も、気象庁と結託して一切の公表を控えて来た。

新燃岳の噴火で、あれだけ頻回に衛星写真を見せ、毎日の火山灰情報を流したにもかかわらず・・。

これに対し、ネット上では、ヨーロッパから発信される日本の気象予報地図が公表されたり、個々の被曝量の計算方式をやさしく解説し、福島県民の生の声に親身に相談にのるブログも登場するに至っている

http://takedanet.com/

その主張は、どんなに厳しいデータであろうと素直に現実を直視し、情報公開を行った後に現実的対応を取るべきであり、被曝許容量に関しても、国際基準で年間1ミリシーベルトと設定されているものを、緊急時に勝手に20ミリシーベルトに変更することは、節操がなくなり危機管理上極めて危険であるというものである。

全く、同感である。

しかし、政府は、この現実の被曝数値を直視することが厭で、事あるごとに都合の悪いデータを隠してきたが、1か月経過するなかで、今では到底隠しきれなくなり、ブログの主宰者が、当初主張したとおりに、事態が推移している。

すなわち、新たな非難区域設定を公表、20km圏内では強制排除も辞さない勢いである。

政府は現実を直視することができず、周りの有識者の言われるがままに右往左往している状態なのである。

その陰で福島の住人が泣いている。

現実を直視すべきなのである。
飛散した放射性物質はすでに取り返しはつかない。取り返しがつかない以上、日々の放射線量の測定と飛散の状態は徹底的に情報公開すべきである。

そして、目の前に明らかとなった被曝量を直視し、その値がどの程度健康に影響を及ぼす可能性があるかを、再度、現実的に判断すべきなのである。その値が、可愛い牛、馬を餓死させても尚、避難するほどの危険な数値か否かを。

すでに核爆発の可能性が低くなり、放射性物質の漏れも徐々に減少している現在、新たな避難区域設定と強制排除にまで踏み込むべきであろうか?

今は、すでに福島再生に取り組むべき時期なのである。

梅雨に入る前に、もっと積極的に帰宅させ、自宅周辺の放射線量を測定し、線量の高い領域の表土を皆で協力して除去すべき時期であろう。

そして、自宅周辺の被爆線量が減少したところで、子供と若い女性を呼びもどすのだ。

カンは10年-20年、人は住めないだろうと本気で信じているかもしれないが、現実は違う。

広島を見よ!

広島の被爆者達が、自らモルモットとなる事によって明らかとなった広島のデータを信じよ!

福島は必ず再生する。