海水をかぶった土壌はカキガラ石灰、ホタテ石灰、卵の殻をまいて除塩 | 日本のお姉さん

海水をかぶった土壌はカキガラ石灰、ホタテ石灰、卵の殻をまいて除塩

感動の園芸・儲かる農業    2011-04-18(第99号)

       ◆ 発行サイクル:やや週刊
       ◆ 執筆:たまごや
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テーマは「感動の園芸・儲かる農業」。人間も動物も植物も皆同じ。そんな視
点から季節の花や野菜作りのコツ、食の安全はもちろんのこと、微生物科学や
地球環境からアプローチした園芸・農業コラムをおおくりします。

■塩害対策に有機石灰

東日本大震災の中心である宮城県、岩手県、福島県、茨城県など太平洋沿岸の
畑や水田は津波をかぶりました。津波に飲まれてしまった畑や水田。海水に含
まれる塩化ナトリウムは、漬物のように作物の水分を奪い、その代わりとして
塩分を送り、作物の生長を妨げ、やがて枯らします。ここまで育てたのに…農
家のかたがたの無念さ、悔しさは想像を絶するものでしょう。

海水をかぶってしまった土壌は作物は育たないとして、除塩のため土の入れ替
え作業、あるいは盛り土をして畑として再生するのが常です。これは大変な作
業。お金もかかります。

しかし、ここであきらめるのはまだ早いです。波をかぶってしまった作物は駄
目になってしまいましたが、畑には、むしろ海の天然ミネラルが補給されたの
です。1年も経てばむしろ今までより良い土壌になる可能性もあります。

良い例があります。台風の高潮被害で全滅してしまったキャベツ畑を諦めずに
再生した九州熊本県の「真生ミネラルしお野菜」です。
http://homepage2.nifty.com/daishizenk_s_n_s/kaminohanashi.htm

ここの話では、海水をかぶったおかげで、その畑から採れるキャベツは以前よ
り甘くおいしいとのこと。キャベツなどアブラナ科の野菜はもともと塩害に強
いようですが、輪作によって米の生産も行っているようです。

塩分濃度が特に高い場合は、特に水田は影響が出やすく、その場合は除塩対策
が必要なこともあります。除塩対策としては炭酸カルシウムを50~200kg/10a施用します。炭酸カルシウムは貝殻に多く含まれており、当社製品ではカキガラ石灰、ホタテ石灰、卵の殻が該当します。

今回の東日本大震災。大変な津波被害ですが、逆転の発想で、うまく利用して
しまいましょう。被災された農家さん、諦めず、しぶとく農業を復興させまし
ょう。たまごや商店も微力ながら応援いたしております。

【関連資材】
卵殻と牡蠣殻のいいとこどり・有機石灰「BG土づくりの元」
http://tamagoya.ocnk.net/product/86
【関連記事】
[78]リン酸とリン酸塩
http://www.tamagoya.ne.jp/agribiz/b/2010/01/78.php

[91]味の素も肥料になる
http://www.tamagoya.ne.jp/agribiz/b/2010/11/91.php
その他の園芸・農業情報はこちら
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編集発行: たまごや