軍事情報から | 日本のお姉さん

軍事情報から

■巡航ミサイル「C-704」

イスラエル海軍が100315に臨検した貨物船から、イラン製の「C-704対艦巡航ミサイ
ル」が6基見つかった。

届け先はエジプトのアレキサンドリアで発送元はイラン。イスラエルは、アレキサン
ドリア経由でガザにひそかに搬入し、ハマスが使用する予定だったと信じている。

支那の中共はイランにミサイル工場を作っており、そのとき「C-704」をライセンス
生産させた。イランでの名称は「Nasr」という。

レーダー誘導の巡航ミサイルで、全重400キロ、弾頭部は130キロ、射程は35
キロ。速度は時速800キロ。高度は15~20メートルとされる。

ちなみに支那の中共は、「マーヴェリックミサイル」(*1)をコピーして「C-701」
(*2)というミサイルを作った。「C-704」は、この延長線上にあるミサイルと考え
られている。

(*1)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/maverick.htm
(*2)中国、空(艦)対艦巡航ミサイル(ASM/SSM);
<性能諸元>(空中発射型)全長2.507m、直径180mm、発射重量100kg、弾頭重量30~50kg、

近接/着発信管付爆発破片型、EO/TVシーカ、中央部に固定翼×4、尾部に制御翼×4枚、

速度M0.8、射程15~20km、ヘリ発射時の最大射程15km、海面匍匐飛行 (中華民国(台湾)

が米国から取得予定のイージス艦では対処不能の由)
【出典 コモ辞書 
http://homepage3.nifty.com/OKOMO/

このミサイルは一発で4000トン級の艦船を撃沈する能力を持つ。
そのためイスラエル海軍の軍艦はすべて、この巡航ミサイルで一発で撃沈される恐れ
がある。イスラエルは、ヒズボラのミサイルで軍艦を撃沈されたことがある。

● 高志さんのコラム 「国民年金の花柳な生活」
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■2011/03/29 (火) しかと

 「情けは人の為ならず」とは2,3日前に既述した通りだが、一昨日の産経新聞に
続いて、今日の朝日新聞にも同じ記事が載った。ネタ元は外務省だから内容は同じもの

だが、取り扱いの違いで、両新聞社の姿勢の違いは良く分かる。

 【ニッポン支援 物も心も】『134ヵ国・39機関が申し出』と朝日新聞は4段抜

きのタイトルで《東日本大震災の被災者を助けようと、世界でニッポン支援の動きが
広がっている。物資を日本に送るほか、自国内で募金集めのチャリティコンサートや
追悼式典を開くなど、民間の取り組みも目立つ。》

 この記事に続いて世界の134カ国・地域、39国際機関から支援の申し出があった

と報じ、《中国、韓国などアジア諸国や欧米諸国を中心に、毛布が計17万枚以上届い

たほか、大量の水や食料品が送られている。》と述べ、次に被災地への輸送手段が困難

な事などを縷々と既述している。森の石松ではないが「誰か一人忘れているんじゃねえ

か?」と言いたくなる文面だ。

 一昨日、同じ事を報じた産経新聞は【大震災 世界から勇気】を小見出しにして
【米、同盟の真価発揮】と6段抜きの大見出しを掲げ、『軍精鋭、3時間で仙台空港復

旧』と続く。大量の救援物資を緊急輸送する為には大型の滑走路が必要である。仙台空

港に一つだけあるが、そこに辿り着くまでの道中が大変だ。道路は姿を消し、周囲は
瓦礫の山である。仙台空港の滑走路も瓦礫で埋まり、そのままでは使用出来ない。

 そこで米軍の取った作戦は空挺隊の活用であった。途中の難路を飛ばして一足飛びに

目的地へ向かうのには最適な方法である。人も機材もパラシュートで降下させ、待ち受

けていた自衛隊と共に僅か3時間で、滑走路を生き返らせ、先ずC130の着陸を可能

にした上、更にC130を上回る大型輸送機C17の離着陸も可能になる様に整備した

のだ。幾ら支援物資を送っても現地へ輸送する手段がなくては、支援にはならない。
そう言えば、阪神大震災の時、私も落下傘部隊を思い浮かべたのである。

 宝塚と西宮の境目にある仁川の造成地が一瞬にして崩れ、一つの住宅街が全滅した時

だ。生き埋めの人を助ける手段は人海戦術しかない。それに小型の掘削機だ。限られた

時間に目的を達成する為には落下傘部隊を出動させるのが一番良い作戦ではないか、と

思ったが、生憎私は2等兵ですらなく、又、当時の自衛隊の最高指揮官は歴史に残る
「虚け者」であった。「空の神兵」は命令があれば、出陣の準備は出来ていたであろう

が、出番は無く、代わりに駆けつけたのは北海道警の機動隊だったのである。

 滑走路と米軍と言えば、思い出すのはガダルカナルの攻防戦である。あの時は飛行場

の争奪から戦いは始まった。日本軍の飛行場は内地の我々動員学徒が作ったものと同じ

くツルハシにスコップという人力に頼ったものだったが、米軍は砂浜に大きな鉄板を敷

き詰め、あっという間に滑走路を造ってしまうのであった。こうして制空権を得た米軍

は、それまでの劣勢を覆し、優位に立つ、という様な歴史を体験している私は、元来、

米軍は嫌いだ。

 しかし、今回米軍が見せた友情と行動には感謝の他はない。ただ、米軍の心を揺さ
ぶったのは、我が自衛隊員の高い使命感と命を惜しまぬ果敢な行動であったという。
自衛隊は初期の段階から総力を挙げて献身的に働いているが、何故か国民には伝わって

いない。その理由の一つはNHKと朝日新聞という、国民に最も良く知られている2大

メディアが故意に「しかと」しているからである。

 ここに象徴的な記事がある。スタジオジプリの宮崎駿監督が新作の主題歌を発表した

記者会見の折、「東日本大震災」に触れ、「絶望する必要ない」と述べている。更に
「瓦礫に埋もれ、埋葬も出来ない人が大勢いる国で・・・」と、ここまでは同じだが、

産経が《原発事故の前線に立つ自衛隊員らについて「感謝と…誇らしく思います」と
声を詰まらせる場面もあった。》と報じたのに対し、朝日は《原発の事故で国土の一部

を失いつつある国で、アニメを作っている・・・》という具合に自衛隊については一言

も触れていないのである。


http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=514369&log=20110329


【「国民年金の花柳な生活」より  http://www5.diary.ne.jp/user/514369/


■日本の国防予算は減額続く

「ジェーンズ 軍需産業」110324号は、わが国の国防予算について、
2011年度国防予算は18年連続の減少となったとし、
「東日本大震災の影響で、今後も減少傾向が続くことになろう」との防衛省の見方を
伝えています。

内閣府は110323、復興に必要な金額は今後三年で少なくとも25兆円に上るとの見方を
示しています。

⇒国防費はその国の国防への姿勢を示す毎年変わる具体的数値です。

数十年連続で減少している事実が世界に対していかなるメッセージを与えているか?
そのことが何を意味するか?
隣国がその間に真逆の国防費傾向を示している現実に、「歴史と伝統を持つ独立主権
国家として」どう対応しようとしているのか?

を、国家権力を行使する立場にある責任者は明確に国民に示す必要があります。
情とモノをいえない空気に流され、すべての国民が国を滅ぼすことに手を貸すことに
なりかねません。