魚類の暫定規制値は500ベクレル | 日本のお姉さん

魚類の暫定規制値は500ベクレル

ピット下に水ガラス注入=石層固め、汚染水防ぐ―福島第1原発・東電
時事通信 4月5日(火)5時12分配信
 福島第1原発事故で、東京電力は5日、2号機取水口付近のコンクリート製立て坑「ピット」や管路の下にある石層から放射能汚染水が海に流出しているとして、硬化剤の水ガラスを注入して固める作業の準備に入った。石の隙間を埋めることで汚染水の染み出しを防ぐ狙いがある。
 東電は4日夜、集中廃棄物処理施設内などで貯蔵している低レベル汚染水の放出を開始。5日以降も継続し、数日間で約1万1500トンを放出する。水の放射能濃度は国が定める限度の最大約1000倍。東電は「健康に問題はない」としているが、今後のサンプリング調査の結果によっては、厳しい批判も起きそうだ。
 東電によると、ピット周辺では、高濃度の放射能汚染水の海への流出が続いており、同社は水が流れる経路の特定に着手。ピット上流には、電線管が通る管路や電源ケーブル用トンネルなどがあり、汚染水はこれらを通ることが判明した。
 東電がさらに調べた結果、同トンネルには、地震でできたとみられるひびなどの損傷がある可能性が高いことが分かった。水はそこを経由してピットや管路の下にある石層を通り、海に流れたもようだ。
 この石層は厚さ約20センチの「砕石層」と呼ばれるもので、ピットや管路を安定させるために建設時に敷き詰められた。石がばらばらにある状態で、この隙間を水が通ったという。
 東電は、ピットや管路の下にある石層の周囲に機械で穴を掘り、ピンポイントで水ガラスを注入し、石を固める。同作業と並行し、ピットから水が流出する部分に鉄の板を押し当て、流水をせき止めることも試みる。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000006-jij-soci


小魚から放射性物質…影響ない程度・規制値なし
読売新聞 4月4日(月)20時37分配信
 茨城県北茨城市の平潟漁協は4日、同市の長浜沖でとれたコウナゴから1キロ当たり4080ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。

 魚介類の放射性ヨウ素についての規制値はないが、飲料水で300ベクレル、野菜類で2000ベクレルと定めた規制値に比べて高い。

 コウナゴは1日に船びき網漁で捕獲された。1キロ当たり447ベクレルの放射性セシウムも検出されており魚類の暫定規制値の500ベクレルに近い値だった。

同漁協は、1日までに日立沖などで採取した魚介類5品目について、民間検査機関で放射性物質を検査。カレイやヒラメなどほかの魚介類から検出された放射性ヨウ素は最大でも35ベクレルで微量だった。

 茨城県沖のコウナゴ漁は震災で中断しており、同県産のコウナゴは現在、市場に出回っていないという。

 厚生労働省によると、魚類に関する放射性ヨウ素の規制値は、海水で拡散することや短期間で放射線が半減することなどから、危険性が低いとして定めていないという。
最終更新:4月4日(月)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110404-00000943-yom-soci

<東日本大震災>茨城産コウナゴ、ヨウ素4080ベクレル 検査用採取、魚の基準値検討
毎日新聞4月5日(火)10時11分配信

 厚生労働省は4日、茨城県北茨城市の平潟漁協が検査用に採取したコウナゴから、1キロ当たり4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。食品衛生法の暫定規制値は魚についての放射性ヨウ素の基準を設けておらず、厚労省は県に、コウナゴの取り扱いを慎重にするよう求めた。同省は早急に基準値の検討に乗り出す方針。

 厚労省によると、このコウナゴは、出荷されていない。規制値は、放射性ヨウ素について飲料水や牛乳は1キロ当たり300ベクレル、野菜については2000ベクレルとしているが、魚は海水で薄まり蓄積されないとされ、基準がない。

 同省は、「想定外の事態で何らかの対応が必要」(大塚耕平副厚労相)として、周辺県に検査を求め、薬事・食品衛生審議会に設ける特別部会で魚の基準値も早急に検討する。

 平潟漁協の武子寛組合長は4日記者会見し、「暫定規制値がないので判断がしにくい」と戸惑いながらも、コウナゴについて「当分、漁も出荷もしない」ことを明らかにした。

 コウナゴは1日に北茨城市沖の水深11メートルで採取された。同時期に採取したヤリイカとヒラメは放射性ヨウ素がいずれも13ベクレル、アナゴは31ベクレルと低かった。このため武子組合長は、コウナゴを除く底引き漁船の操業、出荷は行う予定で「茨城の魚は安心なので、食べてもらいたい」と話した。【野倉恵、臼井真】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000013-maiall-soci

福島原発「海の汚染」 東電のデータ、信頼性に疑問も
産経新聞 4月5日(火)7時56分配信

 ■拡散で「魚の影響小さい」

 東京電力福島第1原子力発電所から、高濃度の放射性物質(放射能)に汚染された水が海に流れ続けている。4日には、低レベルの放射性物質を含む廃液を大量に放出し、海の汚染がさらに広がるのは避けられない。健康への影響は今のところ確認されていないが、東電は分析にミスがあったとして海水の汚染データの公表を一時中断し、同日再開するなど、肝心のデータの信頼性にも疑問が生じている。

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 ◆コウナゴからヨウ素

 厚生労働省は4日、茨城県北茨城市の漁協で水揚げされたコウナゴから、1キロ当たり4080ベクレルの放射性ヨウ素131などが検出されたと発表した。

 放射性ヨウ素131は、福島第1原発周辺で、基準値を大きく超えて検出されている。ただ、壊れて放射能が半分になる「半減期」が約8日と短いことなどから、国際評価でも魚や肉に関する暫定基準値は定められていない。

 原子力安全委員会も、「水を通して摂取するよりも、体への影響は小さい」と説明するが、厚労省は同日、放射性ヨウ素が検出されたコウナゴを食用にしないように要請し、新たに基準値を定める方向で検討を始めた。

 一方、水産庁の調べでは、半減期が30年と長く暫定基準値のある放射性セシウムについて、3月23日~4月1日に千葉、茨城県沖などで採取されたイワシやアジ、ハマグリなどから、基準値を超えるものは検出されなかった。

 東京海洋大の石丸隆教授は、放射性物質が検出されたとしても、「現状は低レベルで問題ない。一年中食べ続けるわけではないので直接の影響はなく、心配はいらない」と、不安を抱える消費者に呼びかける。

 ◆数日かけて海底沈殿

 福島第1原発から漏れ出た汚染水はどこにいくのか。水産庁によると、海に流れた放射性物質は拡散して濃度が非常に薄くなり、数日かけて海底に沈殿する。さらに、海底を移動して、水深約3800メートルの深海に沈んでいく。

 また、独立行政法人・水産総合研究センターの中田薫研究主幹は「岩手県沿岸では南に向かって流れる津軽暖流があり、放射性物質が福島第1原発よりも北に流れる可能性は低い」とし、福島県よりも北の漁場は心配がないという。

 一方で、この時期、海を南下していくイワシやサバなどの回遊魚がいるが、石丸教授は、放射性物質が海流に乗って千葉県沖まで南下した場合、「黒潮に乗って拡散がさらに進む」ことから、放射性物質の濃度は薄まるとみる。

 ◆特定臓器の蓄積ない

 放射性物質を取り込んだ魚は大丈夫なのか。福島第1原発周辺で検出されているヨウ素131について、水産庁は「ヨウ素は急速に減っていくため、魚が取り込んでも影響は少ない」(研究指導課)とする。

 気になるのは半減期が長いセシウム137だが、水産庁によると、セシウムは魚が取り込んでも尿やエラから排出されやすく、約50日間で半減して特定の臓器に蓄積することはない。

 放射能で汚染されたプランクトンを魚が食べることで、放射性物質の濃度が高くなる「生物濃縮」の影響も小さいという。生物濃縮は、海中濃度に比べて水銀が約600倍、ダイオキシンが約1万2千倍。これに対し、セシウムは大型魚とプランクトンでほぼ同じ、5~100倍だ。

 石丸教授は「放射性物質の濃度が高い場所があっても、魚はずっと同じところにいない。高濃度の状況が長く続かない限り、心配はない」と話す。ミスが相次ぐデータの公表には「疑心暗鬼になる。正しい情報を一刻も早く公表すべきだ」と東電の姿勢を批判した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000081-san-soci

厚労副大臣「想定し難いデータ」
TBS系(JNN) 4月4日(月)22時3分配信

 北茨城市の平潟漁協によりますと、今月1日までに採取した魚介類5品目のうち、小魚の「コウナゴ」から1キロあたり4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたことが分かりました。

 野菜類では、放射性ヨウ素の暫定規制値は2000ベクレルとなっていますが、原子力安全委員会の説明などでは海産物での放射性ヨウ素は人が食べるまでには相当、低くなるとされ、暫定規制値の設定はありません。


「想定しがたい検査データが出たというのは事実だと思う」(厚生労働省 大塚耕平副大臣)

 厚生労働省の大塚副大臣は、「魚の規制については何らかの対応が必要」との考えを示しました。厚労省では、魚介類に関する放射性ヨウ素の暫定規制値を設けるかどうか検討することにしています。

 平潟漁協は5日早朝から漁を再開することにしていますが、コウナゴの漁については見合わせることにしています。(04日18:59)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110404-00000049-jnn-soci


汚染水封じ込め難航、海中に鉄板の囲い設置へ
読売新聞 4月5日(火)8時47分配信

 東京電力福島第一原子力発電所2号機の取水口近くにある電源ケーブル用トンネルの立て坑付近から、高濃度の放射性物質を含む汚染水が海に流出している問題で、東電は4日、汚染水の拡散を防ぐため、流出場所のすぐ近くの柵に鉄板を立てかけて海中に囲いを作る作業を5日から始める方針を明らかにした。

 その外側に水中カーテン「シルトフェンス」を設置する工事も、早ければ今週中に始める。汚染水の流出は4日も止まらず、止水作業は難航している。

 東電は3日、水を吸うと膨らむ高分子吸水材などを電源用トンネルに投入したが、流出量に変化が確認されなかった。

 そのため東電は、汚染水はトンネル内ではなく、トンネルの下に敷かれた砕石層を流れている可能性もあるとみて、5日から、地中に固化剤を注入して砕石層を固める作業を始める

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000145-yom-soci