1万トンの低レベル汚染水が、4月4日の夜9時に海へ流された(1トンではないですよ。) | 日本のお姉さん

1万トンの低レベル汚染水が、4月4日の夜9時に海へ流された(1トンではないですよ。)

低レベルの汚染水 海へ放出
4月5日 4時11分
福島第一原子力発電所の事故で、東京電力は4日夜、施設内にたまっている低レベルの放射性物質に汚染された水を海に放出するという措置に踏み切りました。法律に基づく「緊急時のやむをえない措置」として国も了承しましたが、低レベルとはいえ、みずから放射性物質を海に放出するという異例な事態となっています。国や東京電力には、海への影響の監視の強化や、汚染された水の放出をできるだけ抑えるための対応が急がれるとともに、こうした措置に踏み切った詳しい説明が求められます。
福島第一原発では、2号機のタービン建屋の地下にたまった水などから、高濃度の放射性物質に汚染された水が見つかっているほか、さらに同じような高い濃度の汚染水が海に直接流出し、一刻も早く海への流出を止めることが求められています。ところが、流出を食い止めるために検討されていた対策がことごとくうまくいっていないほか、タービン建屋の地下にある高濃度の汚染水の処理なども難航しており、東京電力によりますと、緊急に対策を取らなければ外部の環境などに危険が生じるおそれがあると判断したということです。このため東京電力は、高濃度に汚染された水の貯蔵先を確保する必要があるとして、施設内にたまっている低レベルの放射性物質に汚染された水を4日夜、海に放出する措置に踏み切りました。これは、原子炉等規制法の64条に基づく「緊急時の措置」で、4日の午後3時に経済産業省の原子力安全・保安院に報告され、その後、30分以内という短時間に国の原子力安全委員会から助言を受けたうえで、「やむをえない措置」として了承されました。これを受けて東京電力は、4日夜7時すぎから「廃棄物集中処理施設」にたまっているおよそ1万トンの低レベルの汚染水を、また、5号機と6号機の地下水を集める「サブドレンピット」と呼ばれる施設にたまっている合わせて1500トンの低レベルの汚染水を4日夜9時から放出を始めました。今後、数日かけて海に放出するとしています。東京電力によりますと、放出される水に含まれる放射性物質の濃度は、法律で定める排出基準の限度のおよそ100倍に当たりますが、付近の魚などを毎日食べ続けた場合に、1年間に受ける放射線量は0.6ミリシーベルトで、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを下回るとしています。ただ低レベルとはいえ放射性物質を海に放出するという重大な決断が何の前触れもなく、急に発表されたうえ、そこまでせっぱ詰まった状況だったのか、国や東京電力も4日の記者会見で、十分に説明しきれていません。事故の発生から3週間余り、みずから放射性物質を海に放出するという異例な事態となっており、国や東京電力には、海への影響の監視の強化や、汚染された水の放出をできるだけ抑えるための対応が急がれるとともに、こうした措置を取ったことへの詳しい説明が求められます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110405/k10015101811000.html

発 緊急報告(43) 「水」の行方
http://takedanet.com/2011/03/43_d4f8.html

福島原発から「大量の汚染水」があることが報告されています. 施設の中の水の放射線は1シーベルト程度と極端に高く、取水口から300メートルでも、放射線ヨウ素が規制値の3000倍以上と、これも高い値が報告されています.
これからどうなるでしょうか?
1) 発電所の中の水をかなり除去しないと、放射線が強いので、作業ができず、それが原発の処理に時間がかかることになります.私の個人的見通しでは2ヶ月というところです。
2) それは放射線が強いと一気に作業をすることができず、「今日はこれ」という具合に一つ一つになるからです.
3) 水は少しずつ海を汚染していきます. 幸い、黒潮が福島県で太平洋の真ん中に折れるので、 三陸、釧路沖などには大きな打撃を与えることはないでしょう。
4) 近くの海水浴、釣り、ダイビング、ボートなどは控えた方が良いでしょう。また漁船も付近には行かない方が良いと思います。
5) 魚は徐々に汚染されていきます。しばらく経つと汚染された魚が報告されるでしょう. どのぐらい汚染が拡がるかはまだ余談を許しません。
6)  原子炉内の水の問題は、報道されるでしょうが、一般の人にはあまり関係がないことです。
私たちには、新聞やテレビが問題にしている「原発の水をどうするか」ということより、「海は汚れるのか」、「いつごろ終わるのか」が問題ですから、あまり原発の内部のことに気をとられないことが大切と思います.
・・・・・・・・・技術編・・・・・・
この汚染水の発生原因、その持つ意味、そして今後のことを説明しておきたいと思います.
【その1】
原発の冷却系が破壊され、原発の冷却ができなくなり、東電や国は必死に海水を投入し続けた。この水の量は4000トンと言われている.
一方、 その水は空から建物の中に直接、入れたので建屋の床にたまり、徐々に海の方に流れた。
【その2】
原発には復水器、用水タンクなどがあるので、そこに4000トン水を入れることができるが、あまり余裕はない。そして今後も1万トン以上の水を注入する事になる。
【その3】
つまり、冷却系が動くまでは冷却水を入れては汚染されるという自体が続く. 水を蒸発させて減容(容量を減らす)という設備を発電所の横に作るのが正解だが、なかなか踏み切らないだろう.
【その4】
発電所はウラン235の核分裂の熱を100とすると、70は海に捨てて、30を発電するという熱収支である。従って、現在の「崩壊熱」は発電時の発熱と比較すると数%には下がっていると思われるので、復水器の冷却能力で十分だ。
その点で、国は「復水器は壊れているのか、いないのか」を明らかにすると、国民は直ちに復旧できるかどうか、どのぐらいかかるかを判断することができる。
仮に国の説明通り、「津波で破壊された」ということが本当で、「爆発前は建屋外壁は機密性を保っていた」、「原子炉建屋が移動していない」なら、復水器は破損していないはずだ。
もし国の説明が間違っていて、地震で破壊されたのなら、復水器も破損している可能性があり、その場合は発電所のもつ冷却装置を使えない。
本日のテレビで、北海道大学の先生が「空冷式の新しい冷却装置をつけろ」と言っておられたことを考えると、復水器は地震で破壊されているのかも知れない。
どうやら国の主要な人は内部の状態を知っているようだ。 (平成23年3月31日 午後3時 執筆)
原発 緊急情報(44) 4月1日から3日の汚染(海を中心に)

http://takedanet.com/2011/04/post_643a.html

4月1日12時から6時間毎、福島原発からの汚染物質の流れをドイツの情報から掲載します。

現在が4月1日午前9時ですから、最初の地図は12時間後、そしてそれから順番に(すみません。国際協定時で書いてしまったので、日本時間は表示に9時間を足してください)1日12時、18時、2日0時、6時、12時、18時、3日0時、6時、12時の9枚です
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海のお仕事やサーフィン、釣りなどを楽しまれる方のご参考までに。(画像が1行に2枚になっているところは左が時間の早いほうです.)