誰も子どもを持つ母親を責めてはならない | 日本のお姉さん

誰も子どもを持つ母親を責めてはならない

放射性物質:水を求め母ら奔走…都水道水ヨウ素検出

国の基準を超える放射性ヨウ素が浄水場から検出されたことを報道で知り、急きょ購入してきたというミネラルウオーター=東京都新宿区のたいよう保育園で2011年3月23日午後6時13分、手塚耕一郎撮影
 東京都葛飾区の浄水場から0歳乳児の飲用基準の2倍に当たる放射性ヨウ素検出が発表された23日、都内の保育園や乳児院、乳飲み子を抱える母親たちはミネラルウオーターの確保に奔走した。地震直後から品薄が続いており、今後の供給を不安視する人や施設も。原発事故の影響が首都の水源にまで及び、事態の長期化を懸念する声も聞かれた。【田村佳子、木村葉子、中村美奈子、杉本修作、桐野耕一】
 東京都新宿区で24時間保育をしている無認可の「たいよう保育園」では、水道水を沸かして作っていた麦茶を市販のペットボトルのものに変えた。石沢ハルノ園長は「『乳児の摂取を控えて』というが、1歳以上の子なら大丈夫という確信がない」。保護者からも心配する声が寄せられているといい、園の入り口には「水道水は使っていません」との張り紙が張られた。
 葛飾区の小宅産婦人科では22日から買い置きしていたペットボトルのミネラルウオーターで粉ミルク調乳しているが、小宅正博院長は「今日はどこに行ってもミネラルウオーターが売り切れ。この状態が長く続くなら国は産院が確実に入手できるよう対応してほしい」と要望した。
 新宿区の二葉乳児院では乳幼児11人分のミルクと39人分の食事を作るための水を毎日必要としているが、都留和光施設長は「備蓄したミネラルウオーターはあと数日分。今後、数値が幼児向けの基準を超えたり、長期化したらどうなるのか」と焦りを隠さない。
 全国規模で保育サービスを展開する「ポピンズコーポレーション」(本社・渋谷区)は23日午後、東京、神奈川、千葉都3県の保育所計約75カ所で、0歳児と1歳児約1000人への調乳を軟水のミネラルウオーターで行うようにした。水道水で作った麦茶はすべて捨て、おやつのイチゴをミネラルウオーターで洗った所も。
 産婦人科や新生児科のある愛育病院(港区)は1本20リットルのミネラルウオーターを40~50本蓄える。約70日分に当たり、普段なら大人も飲むが、都の発表を受け乳児のミルクを作る際などだけに使うようにした。ただし、中林正雄院長は「母親が水道水を飲んでも母乳は大丈夫だし、離乳食を調理する際に水道水を使っても問題ない」と冷静だ。
 千代田区のスーパー「冨士屋」では用意していた2リットル6本入りケース10箱が午後4時までの2時間で売り切れた。飲料担当の前川朝洋さん(39)は「どうなってるのか。倉庫にも在庫はなく、入荷は未定」と頭を抱えた。スーパー隣の自動販売機では、千代田区の会社員女性(38)が飲料水500ミリリットル入りペットボトル十数本を購入。「2歳の子どもがいるので、どうしても水を手に入れないといけない」と語った。
 消費者団体「食のコミュニケーション円卓会議」の市川まりこ代表は「現時点では大人が水道水を飲んでも健康への影響はない。むやみにミネラルウオーターを買いだめするのはやめよう」と呼び掛けている。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110324k0000m040068000c.html

母親が子供のために

必死になって何が悪い。