いろいろなニュース
時事通信 3月30日(水)13時50分配信
千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から、大人の飲用基準(1キログラム当たり300ベクレル)を超える放射性ヨウ素131が検出されていたことが30日、分かった。
市と県によると、この水から370ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。また、同浄水場に給水している北千葉浄水場で22日採取されたサンプルを調べたところ、336ベクレルが確認された。
北千葉浄水場は、八千代市や松戸市など7市に水を供給している。28日に採取した水から放射性ヨウ素は検出されておらず、県は現在、飲用を控える呼び掛けはしていない。
福島原発、放水口付近の海水から3355倍のヨウ素検出 一度は減少も再上昇
産経新聞 3月30日(水)12時50分配信
東京電力福島第1原子力発電所の放射能漏れ事故で、東電は30日、福島第1原発の南放水口付近で、基準値の3355倍となる放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。これまでに海水から検出された中では最も高い値。
東電によると、海水は29日午後1時55分に採取され、基準値の520.2倍のセシウム134なども検出された。
また、29日午前8時20分に同地点で採取した海水では、ヨウ素131は基準値の2572.5倍、セシウム134は同395.5倍だった。
同地点では、26日午後に基準値の1850.5倍のヨウ素131が検出されていたが、28日午後には同27.9倍まで低下していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000543-san-soci
震災後からの窃盗288件、被害1億円…宮城
読売新聞 3月30日(水)13時25分配信
宮城県警は30日、東日本巨大地震直後の11日から26日までに、県内の窃盗事件が288件と、前年比100件以上増加したと発表した。
被害総額は約1億円に上るという。被害の内訳は現金約7500万円、商品などの物品が約2500万円。
県警の発表では、無人のコンビニやスーパーに侵入して商品を盗み出す出店荒らしが前年比60件増の80件。燃料不足などの影響とみられるガソリン窃盗などの非侵入窃盗は同40件増の120件発生した。
また、会社などの事務所に侵入しての窃盗事件も14件起きており、気仙沼市の気仙沼信用金庫松岩支店では、地震で被害を受けた金庫室にあった金庫の中から約4000万円が何者かに盗まれる事件があった。
最終更新:3月30日(水)1
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000527-yom-soci
福島第1原発 汚染水の移送作業続く 一部で水位低下
毎日新聞 3月31日(木)13時21分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000023-maip-soci
福島第1原発:海水から4385倍のヨウ素 南放水口近く
放射能の海洋汚染状況について資料を手に会見する経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦広報官=東京都千代田区で2011年3月31日午前11時20分、久保玲撮影
東京電力福島第1原発の(左から)4号機、3号機、2号機、1号機=2011年3月29日午前、本社ヘリから(30キロ以上離れて撮影)
東京電力は31日、福島第1原発の南放水口(1~4号機用)から南330メートル地点で30日午後に採取した海水から、法令限度の4385倍の濃度の放射性ヨウ素131を検出したと発表した。29日に同地点で採取された3355倍を超え、これまでの最高値。また、北放水口(5~6号機用)の北約30メートル付近の海水からも、30日午前、1425倍の濃度の放射性ヨウ素が検出された。上昇傾向が続いていることから、経済産業省原子力安全・保安院は31日、海水や地下水の監視を強化することを明らかにした。
保安院の西山英彦審議官は会見で、「数値は段々と増えているが、原発から20キロ以内は避難区域に指定され、漁業は行われておらず、周辺住民にただちに影響はない。放射性物質は潮流に流され、拡散によって薄まる」との見解を重ねて示した。
海水の分析は、現在東電が福島第1、第2原発の放水口付近4カ所で実施。文部科学省が沖合30キロで実施しているが、新たに両原発から沖合15キロの地点など3カ所を追加する。
また、東電は海の汚染を調査するため、海藻のホンダワラなど海の生物のサンプル調査をすることも明らかにした。【足立旬子、日野行介】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110331k0000e040038000c.html
経済産業省原子力安全・保安院によると、30日午前9時から1号機のトレンチの水を集中環境施設に移したところ、約2時間後に水位が1メートル低下したことを明らかにした。開口部まであと10センチに迫り、あふれ出ることが懸念されていたが、1.1メートルまで余裕ができた。また2、3号機では、復水器と復水貯蔵タンクを空けるため、中にある冷却水を「玉突き」でサージタンクに移送する作業を続けている。復水貯蔵タンクからサージタンクへの移送作業では、3号機が31日に終了した。【藤野基文、関東晋慈、日野行介】
IAEAのフローリー事務次長は会見で、飯舘村での放射線レベルの測定値が「IAEAの作業上の避難基準のひとつを上回った」と述べた。その上で「我々は(日本政府に)状況を注意深く評価するよう勧告し、日本は既に評価中であることを示唆している」とも述べた。日本に対し事実上、地元住民への避難指示圏の見直しを促したものとみられる。
IAEAのこうした見解は、福島第1原発からどこまでの範囲の住民に避難指示を出すべきかを巡り、新たな議論を呼びそうだ。
IAEAによると、今月18~26日に同原発から25~58キロ圏で土壌のヨウ素131とセシウム137の量を調べた。その結果、飯舘村は土壌1平方メートル当たり約200万ベクレルだった。IAEAの避難基準の約2倍に相当するという。ヨウ素131かセシウム137かは明確にしていない。同村の測定値は1カ所のみで測られた散発的なデータで、あくまで初期的な評価だという。
飯舘村は、避難指示圏の外側に設けられた屋内退避指示圏(福島第1原発から20~30キロ)のさらに外側にある。福島第1原発から遠く離れた場所で放射線レベルが突出していることについて、日本の文部科学省は「地形や風向きの影響と考えられる」としていた。
一方、天野之弥事務局長は30日の会見で、原発の安全対策などに関する初めての高官級会議を6月20~24日にウィーンで開催すると発表した。IAEA加盟国の首相や外相などに招待状を送るという。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110331k0000e040023000c.html
東日本大震災:福島・飯舘村、雑草にセシウム265万ベクレル 島根でも微量ヨウ素
文部科学省は24日、福島第1原子力発電所から北西約40キロの飯舘村で20日採取した雑草から1キログラム当たり254万ベクレルの放射性ヨウ素、265万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。文科省は「データを再検討するが、家畜が食べた場合は影響がある可能性が高い」と説明した。定時降下物(雨やちりなど)からは、西日本の島根県でも微量の放射性ヨウ素が検出された。
文科省は18~21日に原発から25~45キロの6市町村の雑草を調査。飯舘村以外の放射性ヨウ素、放射性セシウムの最高値(単位ベクレル)は▽南相馬市(49万7000、2万4900)▽いわき市(69万、1万7500)▽川俣町(30万8000、13万8000)▽田村市(7万5700、5万)▽小野町(20万1000、7万3800)。
23日に8地点で採取した土壌調査でも飯舘村が最高値で、それぞれ20万ベクレル、4万5000ベクレルを検出した。
23日に初めて採取した原発沖約30キロの海域8カ所の海水1リットル当たりからは、放射性ヨウ素24・9~76・8ベクレル、放射性セシウム11・2~18・2ベクレルを検出。水中濃度限度は各40ベクレル、90ベクレルで、放射性ヨウ素が3カ所で限度を上回ったが、文科省は「すぐには影響はでないが、海洋生物への蓄積も考えられ長期的な調査が必要」と分析した。
23日採取の水道水1キログラム当たり、10都県で放射性ヨウ素0・75~56ベクレル、6都県で放射性セシウム0・13~9・3ベクレルを検出。24日午前9時までの24時間の定時降下物は1平方メートル当たり、13都県で放射性ヨウ素0・96~1万6000ベクレル、11都県で放射性セシウム4・7~210ベクレルを検出した。
モニタリングポスト(自動観測局)での大気中の放射線量は、24日午後5時時点で山形、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の8都県で通常値を超えた。
福島県では24日、原発から25~60キロの屋外27カ所で計測。1時間当たりの放射線量が最高だったのは浪江町(北西約20キロ)の106マイクロシーベルト。23日午前に103マイクロシーベルトだった飯舘村(北西約32キロ)は30マイクロシーベルトに下がった。【篠原成行】
◇家畜食べれば影響も
飯舘村の雑草から検出された高濃度の放射性物質の数値について、野口邦和・日大歯学部専任講師(放射線防護学)は「同じ地域の野菜や土壌にも同じように放射性降下物が付着しているだろう」と分析。唐木英明・元東大アイソトープ総合センター長(獣医学)も「かなり高い濃度。もし畜産牛が食べれば牛乳や肉からも検出されるだろう」と話す。
農林水産省は19日、東北、関東の畜産農家に▽原発事故の前に刈り取った飼料を使う▽家畜の飲用水には水道水や井戸水を使う▽当面は放牧をやめる--ことを呼びかけており、汚染された牧草を畜産牛が食べる可能性は現時点では低いとみられる。飯舘村は高級和牛ブランド・飯舘牛を育てる畜産農家が多いが、村産業振興課は「雑草を食べることはあり得ない」と話す。
野口氏は「今後農作物を作ったり人が立ち入っても大丈夫なのか。現在の避難・屋内退避エリアでいいのかも検討した方がいい」と話し、政府に更に詳しい調査を求めている。【小島正美、五味香織】
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◆定時降下物(雨など)の環境放射線量水準調査結果◆
放射性ヨウ素 放射性セシウム
都道府県名 23日 24日 23日 24日
青森 不検出 1.5 不検出 不検出
岩手 23 不検出 13 5.6
秋田 2.0 3.9 1.8 4.7
山形 2100 170 1900 150
茨城 27000 1200 420 63
栃木 23000 1200 99 95
群馬 310 42 不検出 不検出
埼玉 22000 16000 320 180
千葉 22000 7700 360 210
東京 36000 13000 340 160
神奈川 1300 3100 64 42
山梨 110 3300 26 180
静岡 150 5.8 25 5.9
島根 不検出 0.96 不検出 不検出
※文部科学省発表。23日、24日はそれぞれ午前9時までの24時間に採取。単位はベクレル毎平方メートル。宮城、福島、岡山、福岡、大分県は計測不能などでデータなし。その他の道府県はすべて不検出。
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◆大気中の環境放射線量水準調査結果◆
都道府県名 23日 24日 過去の通常値
北海道 0.028 0.028 0.02 ~0.105
青森 0.025 0.024 0.017 ~0.102
岩手 0.032 0.034 0.014 ~0.084
宮城 - - 0.0176~0.0513
秋田 0.038 0.035 0.022 ~0.086
山形 0.085 0.082 0.025 ~0.082
福島 - - 0.037 ~0.071
茨城 0.318 0.297 0.036 ~0.056
栃木 0.138 0.130 0.030 ~0.067
群馬 0.096 0.087 0.017 ~0.045
埼玉 0.122 0.113 0.031 ~0.060
千葉 0.102 0.096 0.022 ~0.044
東京 0.141 0.136 0.028 ~0.079
神奈川 0.098 0.092 0.035 ~0.069
新潟 0.046 0.046 0.031 ~0.153
富山 0.048 0.054 0.029 ~0.147
石川 0.048 0.053 0.0291~0.1275
福井 0.046 0.049 0.032 ~0.097
山梨 0.046 0.046 0.040 ~0.064
長野 0.052 0.050 0.0299~0.0974
岐阜 0.060 0.062 0.057 ~0.110
静岡 0.048 0.048 0.0281~0.0765
愛知 0.039 0.040 0.035 ~0.074
三重 0.046 0.047 0.0416~0.0789
滋賀 0.033 0.035 0.031 ~0.061
京都 0.038 0.039 0.033 ~0.087
大阪 0.043 0.043 0.042 ~0.061
兵庫 0.037 0.037 0.035 ~0.076
奈良 0.048 0.047 0.046 ~0.08
和歌山 0.032 0.032 0.031 ~0.056
鳥取 0.065 0.063 0.036 ~0.11
島根 0.038 0.036 0.033 ~0.079
岡山 0.049 0.048 0.043 ~0.104
広島 0.047 0.046 0.035 ~0.069
山口 0.092 0.091 0.084 ~0.128
徳島 0.038 0.038 0.037 ~0.067
香川 0.056 0.054 0.051 ~0.077
愛媛 0.048 0.047 0.045 ~0.074
高知 0.026 0.025 0.023 ~0.076
福岡 0.036 0.036 0.034 ~0.079
佐賀 0.040 0.040 0.037 ~0.086
長崎 0.029 0.029 0.027 ~0.069
熊本 0.027 0.027 0.021 ~0.067
大分 0.049 0.050 0.048 ~0.085
宮崎 0.027 0.026 0.0243~0.0664
鹿児島 0.035 0.034 0.0306~0.0943
沖縄 0.021 0.021 0.0133~0.0575
※文部科学省発表。23日は午後11時~24日午前0時観測、24日は午後4~5時観測。単位はマイクロシーベルト毎時。宮城、福島は計測できず。
毎日新聞の3月25日のニュース(今日は31日)