報道映像がトラウマ | 日本のお姉さん

報道映像がトラウマ

アーティストは、繊細だから
ストレスで変になってもおかしくないよ。
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スピッツ草野、地震と放射能の急性ストレス障害
人組ロックバンド・スピッツが28日、ボーカルの草野マサムネが東日本大震災の影響で急性ストレス障害を患ったため、4月3・5・7日に予定していた全国ツアー3ヶ所4公演(鳥取、山口、広島)の開催を一旦見送ると公式サイトで発表した。草野は17日に受診し、約3週間の療養を要すると診断された。公演の延期もしくは中止は未定。

 草野は、11日に発生した東日本大震災の大きな揺れ、連日報道される被害の甚大さ、福島第1原発の深刻な状況などに過度なストレスを受け、精神的な病に発展。17日に受診後、療養しているが、現時点ではツアーを開催できる状況には至っていないとの判断から、苦渋の決断を下した。

 公式サイトでは、メンバーの三輪テツヤ(ギター)、田村明浩(ベース)、崎山龍男(ドラムス)と所属事務所社長が連名で、チケットの購入者に陳謝したうえで「幸い、急性ストレス障害は一過性のものです。一定の時間が経てば必ずと言ってよい確率で回復します。現在の草野も確実にその回復過程にある」と病状を説明している。

 順調に回復すれば、4月13日の東京・NHKホール公演からツアーをスタートするとし、「どうか今しばらくの時間をください。被災地の皆さんに向け、全国の皆さんに向け、一刻も早く“自分たちのやるべきこと”を行動に移せるよう、精一杯の努力を続けてまいります」とコメントしている。

 なお、本ツアーは27日の埼玉公演を皮切りに、ホール28公演・アリーナ7公演の全35公演が予定されていたが、震災の影響で初日公演および31日・福島公演の開催を見送っており、今回の発表も含め、計5ヶ所6公演を見送りに。振替公演もしくは中止は、決まりしだい公式サイトで案内される。
テレビ局スタッフもPTSDに…報道映像がトラウマ
(夕刊フジ - 03月28日 17:07)
繰り返される衝撃映像。人々は食い入るようにテレビに見入っていた=12日午後3時35分、東京駅

 街や車が津波にのみ込まれ、住民の生活の営みが一瞬にして消失した東日本大震災。被災地以外でも繰り返し見た視聴者のPTSD(心的外傷後ストレス障害)が問題視されている。

 「テレビの映像が過激すぎるという視聴者の声をいただき、映像の編集にはかなり気を遣っています。ニューヨークの9・11テロの際も飛行機がビルに突っ込む場面が繰り返されたため、後に精神科医や心理カウンセラーを訪れる人が増えたと特派員から聞いています。3・11の映像も忘れられない衝撃でした」


 こう明かす民放報道局デスクが、さらに顔を曇らせた。


 「実はテレビ局内でもPTSDが問題視されているんですよ…。取材した映像素材の中には、多数のご遺体など悲惨さを極めた映像もあります。東京で編集するスタッフの間に体調不良を訴える者が出てます」


 東京のキー局には、系列局が撮影した映像、視聴者提供の映像など、おびただしい映像が集まっている。


 「大きなモニターでよく確認すると、津波に流された方が映っている。車の中から助けを求めている人が映っていても、どうすることもできなかった思いにショックを受け、編集業務から外れた女性スタッフもいます」


 こうした中、テレビ各局は新年度を迎えている。「4月からの改編への対応や新番組の制作発表会見などができない、めちゃめちゃな状況」(編成マン)。一昨年の政権交代以降、労働基準局から指導されていた「月間約230時間以内に」という労働時間の制限も事実上吹っ飛んでしまっているという。体調はへとへと、そこにフラッシュバックする悲惨な映像。


 「報道局は臨戦態勢でやっていますから、スタッフの異変への対応も個別にしかできていない。いずれ、ひと段落したら、PTSDへの対策が急務になる」(先の報道デスク)


 撮影する側でさえ、これだけのショックを受けるのだから、被災者の心のケアが何より大切なのは言うまでもない。
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【地震】医師の42%、今後震災の影響で患者にPTSDと予想……QLife調べ
(RBB TODAY - 03月28日 16:26)

大震災による心因的病状悪化
 QLife(キューライフ)は28日、東北地方太平洋沖地震の発生を受け、「大震災の医療現場への影響実態調査」の結果を発表した。対象者は、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の医師252名(診療所開業医82人、病院勤務医170人)調査期間は24日~25日。

 まず「大震災に関連すると思われる“心因的な病状悪化”が見られる患者さんはいますか」という質問には、55%が「見られた」と回答。東京でも57%が「見られた」と回答しており、直接の被災地ではない地域においても精神面へのダメージが見られる患者が多いという結果となった。

 また「心因的な病状悪化」があるとする患者の属性/類型を、「小児」と「大人」のそれぞれについて尋ねたところ、「小児」では「喘息」や「発達障がい」の患者に多いという結果に。男女や年代での傾向は見られなかった。また「大人」では、女性が圧倒的に多く、年代別では高齢者が多いという結果になった。印象的であった症例として、「不眠」「めまい・浮遊感」「血圧の上昇」の順で多くあげられた。

 患者の不安を軽減するために、トランキライザーなどの向精神薬を新たに処方または増量したという医師は34%だった。患者の不安の原因としては、「余震が続く」(19.8%)、「悲惨な映像が繰り返される」(13.5%)、「震災に関して漠然と」(9.1%)、「被災地域に肉親や知人がいる」(7.9%)などとなった。

 また主な被災地域でないにも関わらず、自分の患者に「今後PTSD(心的外傷後ストレス障害)が見られる可能性」については、13.1%が「ほぼ確実」、29.0%が「可能性は高い」、42.9%が「可能性は低い」、15.1%が「おそらくゼロ」と回答した。

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数字ではなく、イメージで” 放射線量の可視化サイト続々
(MarkeZine - 03月29日 11:34)

「NAVER 全国放射線量マップ」では、地図上で放射線量のレベルの違いを確認することができる

 福島第一原発の状況が一進一退を繰り返す中、放射線量などさまざまなデータが発表されているが、一般の人には危険度をなかなかイメージしづらいのが正直なところ。しかし、データを可視化することによって、それをわかりやすく伝えるサービスが立ち上がっている。

 ネイバージャパンが立ち上げた「全国放射線量マップ」は、文部科学省が発表している「都道府県別環境放射能水準調査結果」のデータをもとに、日本地図上にどのくらいの放射線量が計測されたかを色付きの円で示したもの。放射線量のレベルごとに、どのような危険性があるのかを簡潔に説明しているほか、日常生活と放射線量や用語集へのリンクもある。


 また、「μSv(micro sievert) 関東各地の環境放射能水準の可視化」というサイトでは、各都市の放射能の状況を雪が降っているかのような画面を表示することで、その違い見ることができる。このサイトでは、各都市の状況のほか、「自然被爆量-世界平均」「放射線業務従事者の上限」「発ガン率0.5%上昇」なども表示され、「緊急に脱出が必要」の画面では最も激しくその状況がイメージ化されている。


 このほか、日本科学未来館のサイトでも「放射性物質マップ」を公開し、「地震、原発をよみとく」と題して、さまざまな情報提供を行っている。


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