在日米軍に正式に支援の要請が行われたのは、地震発生から7時間以上も経った後の11日午後10時頃 | 日本のお姉さん

在日米軍に正式に支援の要請が行われたのは、地震発生から7時間以上も経った後の11日午後10時頃

国民の団結を乱す菅首相のパフォーマンス
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古森 義久

「菅直人、あんたという人は」という大きな見出しがまず目に入りました。日本から届いた週刊現代の最新号です。

この大きな見出しには次のような脇見出しがついていました。

ドキュメント「カイワレ官邸」蓮舫に辻元!?この地震を政権浮揚の材料にする気か

泣いている場合か

自画自賛している場合か

蓮舫と遊んでいる場合か

居眠りしている場合か

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記事の前文は以下のとおりです。「稀有の大災害に際し、菅首相は極めて多忙だ。官邸で怒鳴り、東京電力に乗り込んで怒鳴り、帰ってきて怒鳴っている。問題は、首相がところ構わず怒鳴るだけでは、事態が何も好転しないことだ」

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記事の内容は決して揚げ足取りではなく、専門家の以下のような論評をきちんと載せています。危機管理コンサルタントの田中辰巳氏の言葉です。田中氏は危機管理の多様な側面を長年、地道に研究し、実践してきた専門家です。

「東電の幹部も、現場の担当者も、ただでさえ混乱している。そこに総理大臣が乗り込んで怒鳴り散らせば、東電側はさらに浮き足立ち、パニックに陥る。現場を怒鳴りつけるなど、リーダーがもっともやってはいけないことです。現場のバックアップが役目なのに、逆のことばかりする。
最悪の総理大臣です」

「菅首相は『○万人救出した』とか、自慢話ばかりします。現実には、被災地救援が行き届いていない部分が多すぎて、自慢をしている場合ではない。福島原発周辺の避難区域もコロコロと変わりました。こういうチグハグな情報発信も、危機管理上では絶対にやってはいけないこと。
国民が政府に不信を抱く原因となり、はっきり言って菅政権が混乱を拡大していると言えます」

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この記事はさらに、菅首相が米軍の初動を遅らせたことについて以下のようなコメントを紹介しています。

「在日米軍は、地震発生直後のかなり早い段階で、北沢俊美防衛相に対して緊急支援を申し入れていました。ところが、北沢大臣は自分でそれを判断できず、官邸=菅首相にお伺いを立てた。

ところが、首相もその時点で即断することができず、『関係省庁と相談するように』と、よく分からない中途半端な指示を出しただけでした」
(防衛省キャリア)

結局、震災が想像を絶する規模になったことに慌て、在日米軍に正式に支援の要請が行われたのは、地震発生から7時間以上も経った後の11日午後10時頃だったという。
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しかし週刊現代のこの記事によると、菅直人氏の人気取りの倒錯パフォーマンスの極は蓮舫氏と辻元清美氏の起用のようです。「被災者の不幸を踏み台にして、支持率を上げようとした疑い」とされています。

(津波対策の財源をカットした?)

「非常に分かりやすいのが、まったく場違いな場所に突如として登場した、蓮舫“節電啓発“大臣と、辻元清美“ボランティア担当”首相補佐官である」

(自衛隊嫌い、米軍嫌い)

この点に関しては同記事の以下の二つのコメントが問題を鋭く総括していました。

「危機管理において素人同然の彼女らを、この期に及んで抜擢する意味はまったくない。使うなら、クビにして遊ばせている松井孝治、古川元久ら官房副長官経験者のほうがよほど役に立つはず。それを蓮舫、辻元とは、客引きのための“ホステス”人事を優先したとしか思えない。何を考えているのか理解できない」(自民党幹部)

蓮舫大臣は、津波対策の財源になっていた災害対策特別費4000億円を、事業仕分けでカットした張本人。

ツイッターで『余震に気をつけましょう』などとノー天気に発言したところ、『お前が言うな!』『くだらない事業仕分けで被害者が増えた』『絶対に民主党を許さない』などと批判が殺到し、ツイッターが大炎上しました」(全国紙政治部記者)
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このように日本国民が一致団結せねばならないときに菅首相の錯誤したパーフォーマンスはその団結を乱す効果を発揮しているようなのです。

しかし蓮舫氏があの事業仕分けで津波対策の財源を大幅カットしていたという話、もっと徹底しての追及が必要だと思います。
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