同町内の数値は屋外にいると3時間前後で限度に近付くことになる。
東日本大震災:原発から20キロでも放射線量が高濃度
福島第1原発から北西に約20キロ離れた福島県浪江町内の放射線量が、人間が屋外で1年間に浴びても健康に影響が出ないとされる放射線量限度の2233~2890倍に当たる1時間当たり255~330マイクロシーベルトに達していることが、文部科学省の調査で分かった。浪江町内には介護施設などに避難できない住民が多数いるとの情報もあり、文科省は「問題がある数値で官邸に報告した」と説明した。
調査は15日午後8時40分~同50分にかけ、同町内3地点で計測機器を積んだ「モニタリングカー」を使って実施した。その結果1時間当たりの放射線量は、19キロ離れた場所で車外255マイクロシーベルト、車内223マイクロシーベルト▽20キロ離れた場所で車外270マイクロシーベルト、車内220マイクロシーベルト▽21キロ離れた場所で車外330マイクロシーベルト、車内300マイクロシーベルト--となった。
文科省によると通常の生活で1年間に浴びても健康に影響が出ないとされる放射線量は1000マイクロシーベルト、同町内の数値は屋外にいると3時間前後で限度に近付くことになる。屋内でも車内に近い数値が計測されることも予想され、文科省は16日から「測定者の健康に被害が出ない範囲で計測を続ける」としているが、住民の健康被害については「枝野幸男官房長官からコメントするなと指示があった」と説明している。【篠原成行】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110316k0000e040048000c.html
枝野氏、福島原発3号機「格納容器から水蒸気」 格納容器損傷か
2011.3.16 11:33
15日午前8時半ごろ、東日本大震災で被災した東京電力福島第1発電所で、白い煙のようなものが上がっているのが見つかった。枝野幸男官房長官は同日11時すぎから会見し、「午前10時すぎから周辺の放射線量が急上昇している。3号機の格納容器の一部から水蒸気が出ているというのが最も可能性が高い」と述べた。同原発の正門付近では同日午前10時10分、1時間あたりの放射線量908マイクロシーベルト(0・908ミリシーベルト)を記録している。
同原発では15日朝、2号機の格納容器に接続している圧力抑制室付近で爆発があり、一部が破損しているとみられている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031611330033-n1.htm
<東日本大震災>3号機の白煙「放射性物質を含む水蒸気」
毎日新聞 3月16日(水)11時42分配信
16日午前10時ごろ、東京電力福島第1原発の3号機から、白煙が立ち上っていることが確認された。枝野幸男官房長官は同日午前の会見で、「3号機の格納容器が損傷し、放射性物質を含む水蒸気が放出された可能性が高い」と説明した。また4号機では、同午前5時45分ごろ、原子炉建屋北西部付近から炎が上がっているのを社員が確認した。爆発音などはなかった。社員が同6時15分ごろ、約500メートル離れた高台から確認したところでは炎は見えなかったが、消火は確認できていない。
枝野官房長官は3号機について、「一番大きい可能性として、格納容器の一部から放射性物質を含む水蒸気が放出し、煙が出ていると考えられる。正門の(1時間当たりの)放射線量の値が、マイクロシーベルト単位から(1000倍の)ミリシーベルト単位に上がっているが、今は下がりつつある」と話した。東京電力によると、3号機は15日から白煙が出ていたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000053-mai-soci
東日本大震災:原発から20キロでも放射線量が高濃度
福島第1原発から北西に約20キロ離れた福島県浪江町内の放射線量が、人間が屋外で1年間に浴びても健康に影響が出ないとされる放射線量限度の2233~2890倍に当たる1時間当たり255~330マイクロシーベルトに達していることが、文部科学省の調査で分かった。浪江町内には介護施設などに避難できない住民が多数いるとの情報もあり、文科省は「問題がある数値で官邸に報告した」と説明した。
調査は15日午後8時40分~同50分にかけ、同町内3地点で計測機器を積んだ「モニタリングカー」を使って実施した。その結果1時間当たりの放射線量は、19キロ離れた場所で車外255マイクロシーベルト、車内223マイクロシーベルト▽20キロ離れた場所で車外270マイクロシーベルト、車内220マイクロシーベルト▽21キロ離れた場所で車外330マイクロシーベルト、車内300マイクロシーベルト--となった。
文科省によると通常の生活で1年間に浴びても健康に影響が出ないとされる放射線量は1000マイクロシーベルト、同町内の数値は屋外にいると3時間前後で限度に近付くことになる。屋内でも車内に近い数値が計測されることも予想され、文科省は16日から「測定者の健康に被害が出ない範囲で計測を続ける」としているが、住民の健康被害については「枝野幸男官房長官からコメントするなと指示があった」と説明している。【篠原成行】
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110316k0000e040048000c.html
毎日新聞 2011年3月16日 10時31分(最終更新 3月16日 12時00分)
米軍支援船が行き先変更 日本海側へ
2011.3.16 01:27
米海軍第7艦隊は15日、東日本大震災に伴う福島第1原発の事故による放射能漏れを受け、本州東沖に向かっていた米艦船3隻の行き先を本州の日本海側に変更したと明らかにした。原子力空母ロナルド・レーガンなどは引き続き本州の太平洋側で活動する。
また第7艦隊によると、支援活動に従事する米軍関係者数人から低レベルの放射線が検出された。「低レベルであり、健康への被害はない」(広報担当者)としている。
空母レーガンなどは沖合に十分な距離を保っており「現状では放射能の被害は心配ない」(同)としている。
第7艦隊は日本の横須賀、厚木両基地に駐留する米兵士とその家族に対し、放射能漏れを踏まえた措置として外出を控えるよう呼び掛けた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110316/amr11031601300001-n1.htm
仏、日本脱出用に臨時便を指示 安定ヨウ素剤1万個も
2011.3.16 10:02
【パリ=山口昌子】フランスのフィヨン首相は15日、国民議会(下院)で、東日本大震災による福島大1原発の事故後、在日フランス人で日本脱出を希望する者が増えている状況を踏まえて、仏航空大手エールフランスに臨時便を出すよう指示したことを明らかにした。
首相はまた子供など優先的に帰国させるべき約280人について、災害支援の援助隊や支援物資を運んだ航空機に乗せて出国させる方針も表明した。
さらに被曝(ひばく)による健康被害に備えるため「安定ヨウ素剤」の錠剤1万個も在日フランス人に運ぶと述べた。
仏外務省によると在日フランス人は約9千人。約5千人が東京とその近郊にいるが、現在は約2千人に減っている。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110316/erp11031607420004-n1.htm
「真珠湾の報い」とツイッター 米女子バスケ選手が謝罪
2011.3.15 14:53
バスケットボールの米女子プロリーグWNBAのニューヨーク・リバティに所属するキャピー・ポンデクスター選手(28)が短文投稿サイト「ツイッター」に、日本が東日本大震災に見舞われ、多数の犠牲者が出たのは、真珠湾攻撃に対する報いと書き込み、その後、謝罪していたことが14日分かった。
ポンデクスター選手は大震災後の12日「真珠湾攻撃に対する報い」とつぶやいた。発言に抗議したとみられる人に対しては、日本人の蔑称を使って「あなたはジャップ?」と記した。
同選手は14日「この悲劇の最中に、傷つけたかもしれない人に謝りたい」と述べた。
同選手はオールスター戦に3回出場、昨季の総得点はリーグ1位の有力選手。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110315/amr11031514550006-n1.htm
原発事故「相当悪化」米シンクタンク見解 最も深刻な「レベル7」も
2011.3.16 07:29
米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)は15日、東日本大震災に伴う福島第1原発の事故について、「状況は相当悪化した」との見解を示す声明を発表した。
声明は、同原発の事故は国際原子力事象評価尺度(INES)の「レベル4」を超えて上から2番目の「レベル6」に近く、最も深刻な「レベル7」に達する可能性もあると指摘した。
同原発では、2号機で爆発音が上がって原子炉格納容器の圧力抑制プールが損傷。4号機でも爆発音がして火災が発生、外部に高濃度の放射性物質が漏れたとみられている。(共同)http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031607300019-n1.htm
【放射能漏れ】
福島4号機で再び火災 放射線量高く、現場に近づけず
2011.3.16 08:23
東京電力の福島第1原発4号機=2008年10月
東京電力によると、16日午前5時45分ごろ、福島第1原子力発電所4号機の建屋で炎が上がっているのを中央制御室にバッテリーを運んでいた社員が確認、消防に通報した。火災が起きたのは15日午前と同じ建屋の北西の角。現場は放射線の量が高くなっており、近づくことができないという。東電によると発生から約30分後の午前6時15分、現場を見渡せる場所からはは炎が見えなくなったという。
東電によると、炎を確認したあと、地元の消防隊員が消防車4台に乗り込んで現場に急行した。爆発音は確認されておらず、けが人がいるかどうかは不明だ。現地周辺の放射線量も確認できていないという。
4号機は地震発生時には定期検査中で運転を停止していたが、15日午前6時ごろ、建屋5階にある使用済み核燃料プールの水位低下で発生した水素が原因とみられる爆発が起きた。その後、同9時半ごろには建屋で火災を確認したが、自然鎮火したhttp://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031606470017-n1.htm
福島4号機、東電「再臨界の可能性ゼロでない」ヘリからのホウ酸散布も
2011.3.16 09:20
東京電力の福島第1原発4号機=2008年10月
東京電力は16日午前、福島第1原発4号機のプールに貯蔵されている使用済み核燃料について、「再臨界の可能性がゼロではない」との見方を示し、臨界防止のために、ヘリコプターでホウ酸の散布を検討していることを明らかにした。
4号機では、この日午前5時45分ごろ、原子炉建屋北西部付近から炎が上がっているのが確認されている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031609210028-n1.htm
福島第1原発から白煙が噴きあがる 早朝には4号機で火災
2011.3.16 10:45
白煙が上がった福島第1原発について記者会見する東京電力の担当者=16日午前10時31分、福島市の県災害対策本部
NHKの映像によると、16日午前10時ごろから、東京電力福島第1原発付近で白煙が上がっている。煙は断続的に噴き出している。
東京電力によると、白煙は3号機があがっているとみられ、水蒸気の可能性があるといい、「現場に近づくことができないため、確認でいないが、情報収集を急いでいる」と話している。
福島原発では、この日午前5時45分ごろ、第1原発4号機から炎があがっていることを東電社員が確認。その後、東電は「炎がみえなくなった」としていたhttp://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031610220030-n1.htm
社説:高濃度放射能漏れ 住民守る体制に全力を
東京電力福島第1原発で原子炉が制御できない状態が続いている。15日の朝には、原子炉周辺で高濃度の放射線量が検出された。
それまでの放射線量に比べて桁が大きい。健康にかかわる数値であり、深刻な事態である。福島県内でも、場所によっては普段より高めの放射線量が観測されている。
冷却機能が失われ、「空だき状態」が生じた2号機では、原子炉格納容器が損傷した可能性が出てきた。格納容器は原子炉の放射性物質を封じ込めるための「最後のとりで」である。その損傷は初めての事態であり、放射性物質の大量放出につながりかねない。
◇あらゆる知識動員せよ
定期検査で停止していた4号機では、建屋で爆発が起きた。使用済み核燃料を保管している貯蔵プールでの冷却がうまくいかず、プールの水位が下がっている可能性もある。水が減り続けるようなことがあれば、新たなトラブルにつながる恐れは否定できない。
1~3号機には海水注入が続けられているが、必ずしも安定した状態とはいえない。いずれのケースも、原発施設における冷却機能の喪失によるもので、予断を許さない。
次々に起こる困難な状況を前に、作業に当たっている人々は、被ばくのリスクを抱えながら、原子炉を冷却しようと力を尽くしている。その努力が功を奏するよう祈るような気持ちだ。
しかし、作業が思ったように進まず、原子炉の炉心溶融(メルトダウン)につながった場合には、放射性物質がさらに周辺の環境に広がる恐れがある。
何日も続くぎりぎりの状況の中で、いかに被害を最小限に抑え、住民の安全を守るか。ここは政府の正念場である。
あらゆる知識と支援を総動員し、手立てを尽くしてほしい。
支援を求める先は、関係者だけの狭い範囲では足りない。国内外の専門家の知識や知恵を結集したい。米国やロシアなどに日本とは異なる経験が蓄積されている可能性も見逃せない。
覚悟を持って国民を守る姿勢も大切だ。事態の悪化に備え、付近の住民を被ばくから守るための方針も、早急に立てておきたい。
このまま事態が進むとどういうリスクがあるのか。そのリスクをどう回避したらいいのか。住民が気をつけなくてはならないことは何か。専門家の支援を受けて予測を立て、避難指示などで先手を打っていく必要がある。
日本全国で放射線量のモニタリングを続け、住民の安全対策に生かせるようにしておくことも大事だ。
もちろん、不要なパニックを助長するようなことがあってはならない。そのためにも、重要なのは信頼性のある情報の迅速な提供だ。さまざまな部署から、ばらばらに食い違う情報が出されるようだと、国民に不安を与える。不要な混乱を引き起こすことにもつながりかねない。
これまで日本が経験したことのない危機に対処できるよう、政府の態勢も再点検すべきだ。
政府は東電と一体で事態に対処するための「統合連絡本部」を設置した。情報を速やかに共有し、意思疎通を徹底するうえで必要となる措置である。
◇政府は機動的態勢を
ただ、記者会見での情報提供には、今も遅れやばらつきがみられる。パニックを防ぐためにも、無用な不安を引き起こさない正確で迅速な情報提供を続けてほしい。
首相は記者会見で原発問題に対する冷静な対応を国民に求めている。その一方で、東電本店の会議に出向き、情報の通報遅れなどをめぐる東電側の対応を強く叱責したという。
いらだってのことではあろうが、首相に求められているのは冷静に全体状況を把握し、自らの責任で判断を下す姿勢である。
これまでの東電の対応に問題があったとしても、今は、東電と一体となり、深刻な事態を迅速に乗り切ることを最優先したい。
速やかな対策が求められているのは、原発災害への対応ばかりではない。大震災に伴う政府の業務は拡大するばかりだ。
地震・津波の被災者の救命作業や孤立した住民の救援はもとより、被災地域での生活支援や復旧、さらに計画停電や物資不足に伴う国民生活の混乱防止といった課題に直面している。
それらはいずれも、省庁の縦割りの壁を超えた対応が求められる課題である。
閣僚をどう登用するか、政府の態勢も機動的に見直すべきだ。現状では枝野幸男官房長官は原発の危機管理に専念すべき状況だろう。
被災地対策、国民の生活防衛を総合的に担当する専任の閣僚がそれぞれ必要ではないか。もし、閣僚の数が足りないのであれば野党と協議し時限的に立法措置を講じるべきだ。
私たちは、前例のない災害に見舞われ、困難に立ち向かわなくてはならない。そのためにも、前例にとらわれず、柔軟に対処することが求められている。http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110316k0000m070146000c.html
(二回目の掲載)東日本大震災:放射線量、関東で7~110倍
関東1都6県で15日、大気中の放射線量が通常の約7~110倍に急上昇したことが、毎日新聞のまとめで分かった。気象庁は「15日は関東を含む内陸に向かって風が吹いていた」と説明しており、福島第1原発から出た放射性物質が風に乗って関東地方に飛散したとみられる。
北茨城市や神奈川県横須賀市では午前5時台に高い数値が計測された。午前6時すぎに第1原発2、4号機で爆発が起きる前から放射性物質が継続的に漏れ出していた可能性もある。宮城県山元町でも14日に通常の約10倍の数値が計測された。
第1原発のある福島県も15日、県内7地区の放射能測定値の推移を発表した。原発の南に位置するいわき市の測定地点で、15日午前4時に1時間当たり23.72マイクロシーベルトの最高値を記録。福島市でも15日午後6時に20.18マイクロシーベルトまで上昇した。
いずれの自治体も測定値について「直ちに人体に影響が出るレベルではない」として落ち着いた行動をするよう呼びかけており、今後もモニタリングを続けていく。甲信や中部地方、西日本にある自治体の数値は通常レベルだった。
また、文部科学省が全都道府県に設置している「モニタリングポスト(自動観測局)」のデータによると、15日午前9時~午後5時に東京と栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、山梨、静岡の1都7県の放射線量がそれぞれ、計測が開始された1950年代後半以降の最大値を記録した。0.069~1.318マイクロシーベルトと健康に影響ないレベルだが、文科省は全都道府県に「継続的な計測」と「1日最低2回の数値報告」を指示した。
気象庁によると、福島第1原発から南に約50キロ離れた小名浜測候所(福島県いわき市)の観測データでは、14日午後8時以降は主に秒速1~6メートルの北東の風が吹いていた。原発で爆発があった午前6時ごろには、北北東から5メートルの風。その後、正午までは北北東、北東、東北東から3~5メートルの風が吹いた。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110316k0000m040103000c.html
東日本大震災:ホウ酸支援を韓国に要請 原発の核分裂抑制
【ソウル西脇真一】聯合ニュースは16日、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発のトラブルに対処するため、日本から韓国にホウ酸52トンの支援要請があったと報じた。ホウ酸には核分裂を抑える効果がある。
韓国知識経済省によると、関西電力から15日にホウ酸の支援要請があった。韓国政府は在庫分を緊急に日本へ送る方針だ。16日朝に2度目の火災が発生した同原発4号機に対し、ヘリで上空からホウ酸を散布することも検討されている。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110316k0000e040055000c.html