北方領土の農場 中国人雇用へ
北方領土の農場 中国人雇用へ
北方領土の国後島で、現地のロシア人が経営する農場が、ロシア当局の許可を得たうえで、ことし4月から10人程度の中国人を雇用する計画を進めていることが分かりました。日本の外務省は「ロシアの実効支配を正当化しかねず、容認できない」としています。
中国人の雇用を計画しているのは、国後島で畑など15ヘクタールを所有し、ジャガイモやキャベツ、それにイチゴなどを栽培している「フトル・ゴロブニノ」という農場です。
農場のロシア人経営者によりますと、ロシア当局から外国人の労働許可を得たうえで、ことし4月から中国の瀋陽、ハルビンなどから10人程度の中国人を雇用する計画だということです。
雇用期間は当面1年間の予定で、延長も検討するとしています。ロシア人経営者は「北方領土で軍人を増やすという話を聞いたので、農地を増やそうと考えた。中国は農業技術に優れていると聞いているので、安く野菜を作ることができると期待している」と話しています。
これについて、日本の外務省は「北方領土で第三国の経済活動はロシアによる実効支配を正当化しかねず、容認できない」としています。
北方領土を巡っては、中国の企業が、国後島で水産物を養殖するプロジェクトをロシア側と共同で始めることで合意したことが明らかになり、第三国の経済活動が活発化する動きを見せています。
NHK2月24日 17時2分
北方領土の国後島で、現地のロシア人が経営する農場が、ロシア当局の許可を得たうえで、ことし4月から10人程度の中国人を雇用する計画を進めていることが分かりました。日本の外務省は「ロシアの実効支配を正当化しかねず、容認できない」としています。
中国人の雇用を計画しているのは、国後島で畑など15ヘクタールを所有し、ジャガイモやキャベツ、それにイチゴなどを栽培している「フトル・ゴロブニノ」という農場です。
農場のロシア人経営者によりますと、ロシア当局から外国人の労働許可を得たうえで、ことし4月から中国の瀋陽、ハルビンなどから10人程度の中国人を雇用する計画だということです。
雇用期間は当面1年間の予定で、延長も検討するとしています。ロシア人経営者は「北方領土で軍人を増やすという話を聞いたので、農地を増やそうと考えた。中国は農業技術に優れていると聞いているので、安く野菜を作ることができると期待している」と話しています。
これについて、日本の外務省は「北方領土で第三国の経済活動はロシアによる実効支配を正当化しかねず、容認できない」としています。
北方領土を巡っては、中国の企業が、国後島で水産物を養殖するプロジェクトをロシア側と共同で始めることで合意したことが明らかになり、第三国の経済活動が活発化する動きを見せています。
NHK2月24日 17時2分