やはり普段から嫌われている独裁者はいつか人民に、、、、。 | 日本のお姉さん

やはり普段から嫌われている独裁者はいつか人民に、、、、。

有る程度、人民が満足しているなら

デモも起きないような気もするが、普段から

ちょっとしたことで、人民を逮捕・監禁して

嫌われていたのでしょうか。

最近、イスラエルのニュースでカダフィ大佐が

悪いことを言っていたから、

「この人は、懲りていないな。」と思った。

リビアがもっと悪い国になるかもしれないけど

リビアの国民はカダフィ大佐が国から出て行くか

死ぬまで満足できないのでしょうね。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成23年(2011)2月24日(木曜日)参
     通巻第3249号 <臨時増刊号>

 カダフィの本拠地トリポリの周りも反政府になって
  カダフィ政権に閣僚が誰もいなくなった。軍もトップが「人民の側へ」
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 リビア革命は「カラー革命」か?
 アブドル・ファタ・ユーニマ内相は「これを2月17日革命とよぼう」と発言してカダフィ政権の内相を辞任した。
(これじゃ弾圧する側の戦力がなくなる?)

さきに辞任した法相の弁は「暴力に耐えられない」。スウェーデン紙「エクスプレッセン」(2月23日)に拠れば、このアブドル・ジャリル前司法書記(法相)は「1988年の米パンナム機爆破はカダフィ大佐の命令によって実行された。カダフィ大佐が爆破を命じた証拠を持っている」と言明したことを大きく伝えた。

砂漠の民は遊牧民、誰も信用しないが力のある者には従う。力を失った指導者はすぐに見捨て裏切る風土がある。リビアはベンベル人の故郷、駱駝と砂と太陽の熱暑。人々の心が荒むのは歴史的背景がある。

 中東のメディアは一連のリビア騒乱でおよそ300名が殺害されたと報道しているが、対岸イタリアのフランテニ外相は「すくなくとも一千名の犠牲者がでている」と言う(アルジャジーラ、2月24日)。
フランスのメディアはフランス人医師団の話としてベンガジだけで2000名の犠牲があり、命令に従わなかった兵士も処刑されたと話しているという。

 そして政権内部ばかりか、軍のトップ、ついには国境警備に誰もいなくなった。
 エジプトとの国境は「ベンガジに到る道路に警官も兵隊も一人もいない」とエジプトへ逃れた人々が言い出した。エジプトからリビア石油関連産業への出稼ぎは150万人ともいわれた。
 このルートからリビア入りした共同など日本の主要メディアも、国境は革命歓迎ムード、兵隊がおらず自警団が組織されていると伝えた。


 ▼そして国境警備の警官も兵士も誰もいなくなった

エジプト国境から西へ140キロ、ドブロクという街にも、あの外人部隊が国境付近にいたるまで誰もいない。
これは国境警備の責任者スレーマンマームード少将(司令官)が「過去にカダフィを支持したが、かれは暴君である。いまは民衆の側に立つ」としたため、国境から兵隊が忽然と消えたのだ。
 
「カダフィの傭兵はフランス語を喋る黒人」、たぶんチャドだろう、とする噂が行き交い、かれらは契約金が切れれば逃げ出すに違いない。

 カダフィは「殉教者として最後の弾丸がなくなるまで戦い、死ぬ」とテレビ演説をしたが、その直後から軍の上層部も次々と「民衆の側へ」寝返った。「狂ったか暴君め!」という心境だろう。

 トリポリの周辺都市ミスラタが反カダフィ陣営になり、バリダとデルナでは「イスラム首長国」の建国が宣言された。AFPは北東部デルナに、「アルカーイダ」のメンバーらが「イスラム首長国」を樹立し、その旨をトリポリに滞在する欧州各国大使らに伝達したと報道している。

 カダフィ大佐の「最後の牙城」化したトリポリ市内の中心部「緑の広場」にカダフィ支持者があつまって集会を開催したが、その数は数百だった(23日)。
同日、サウジアラビア国王は静養先のモロッコから急ぎ帰国した。

 カダフィの娘と五男ハンニバル夫人らをのせた飛行機がマルタに着陸を要請したが、厳重に拒否されたという報道も流れた。カダフィの娘はこの情報を否定した。

(読者の声1)テレビで青山繁晴氏が、次の発言をしています。
(引用開始)「あの、パンダの話してから松原さんの話をしますが(一同笑)、僕、今日最初に言いましたね。入院中に怒りを感じたことは、この、このような目くらましに、私たち日本国民が騙されると思ってる中国や日本政府に、私たちはむしろレジスト、あえて抗議すべきじゃないでしょうかと。だから、玄葉さんがもし、総理候補になるんであれば、当たり障りのない政策でなくて、例えば資源・エネルギー外交を根本的にはどうするのか、手付かずだった日本の資源どうするのかはっきり政策を出してから、やりましょうと。そして、松原さんの質問受ける前に、時間があるかどうか分かりませんが、最後に1個言えば、保守、保守の側が、用意してる、これものすごい意外な話ってのは、石原慎太郎都知事が国政に戻って、総理を目指していくことがあるかもしれない」
(引用終わり)。
で、何を言いたいかと言うと、宮崎先生がこのメルマガでもよく指摘されていたように石原知事は四選は出馬せず衆議院にまわり首相を目指すという、嘘のようなシナリオが現実に語られ始めたということです。
 (YY生、大阪)


(宮崎正弘のコメント)小生はテレビをみないので、そのコメンティターをしりませんが、かなりの情報通ですね。WILLで対談している辛抱兄弟って、中味がひどいですね。保守の顔をして経済を機械的アメリカ的ドライさで論じているあたり、危険です。
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●毎日一行◎小沢&鳩山で新党結成。地方首長らは「維新の会」。やっと政界再編本格化?
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(読者の声2)今朝、発売されたばかりの『週刊新潮』は、『中国がエジプトになる日』。これは宮崎正弘先生がメルマガで指摘された「エジプトは民主革命ではなく、軍事クーデター」という意味かなと早速、駅で買いました。しかし軍事クーデタを予測したのは、宮崎さんだけ、すこしニュアンスが違うのが中西輝政さんのコメントでしたが?
 中国が民主化されるとはとても思えません。
   (HJ生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)同誌はほかに石平さん、河添恵子さんら『常連』のコメントがならんでいますね。拙論の詳細は来月10日発売『ボイス』にかきましたので、ここでは差し控えます。
  ◎
樋泉克夫のコラム
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【知道中国 532回】                
――文革は人々の心をささくれ立たせ、大地を穿り返した
『文化大革命期間出土文物』(人民出版社 1972年)
  
 ▽
 この本は66年8月の文革開始から72年まで6年間に全国で進められた遺跡発掘調査の初歩的報告書である。年代的には春秋戦国の時代から元まで、地域では新疆のトルファンやロシアとの国境のウスリー江流域まで。どの遺跡も人民解放軍やら「当該地の革命大衆の通報」がきっかけとなって発掘・調査が進められたとのことだ。あの全国を大混乱に巻き込んだ文革の時代に、よくぞまあ落ち着いてノンキに発掘作業なんぞ出来たものだと首を傾げたくなるが、そこはそれ、「毛主席の革命路線」という“伝家の宝刀”で万事解決。

 要するに、「毛主席の革命路線の導きの下、広範なる労働者・農民・兵士大衆の支持と助力を得て、我国の文物・考古工作者はプロレタリア文化大革命の期間、大規模な文物保護と発掘工作、多くの文化遺跡と古代の墓域の発掘と整理を推し進めた。これら歴史的文物は、我国歴代の政治、経済、文化、軍事、対外友好交流情況などの研究と理解において、重要な科学的価値を実際に備えている」ということです。

 確かに、あの時代、「毛主席の革命路線の導きの下、広範なる労働者・農民・兵士大衆の支持と助力を得」さえすれば、出来ないことはなかったわけだ。

 ところで不思議なのが、なぜ全土が混乱の極に達していたであろう時代に、かくも多くの貴重な考古文物の発掘がなされたのか。確かに古来、中国では権力者や金持の壮大な墓を掘り起こして副葬された金銀財宝を盗み取る盗掘が常態化していたが、まさか「毛主席の革命路線の導きの下、広範なる労働者・農民・兵士大衆の支持と助力を得」た国家プロジェクト級の盗掘というわけでもないだろう。
いかに「百戦百勝」と形容され讃えられた毛沢東思想でも、まさか、そこまではしないものと信じたい。さらにさらに『毛主席語録』を活学活用しての盗掘とは、とても思えそうにない。いや思いたくもないが・・・。

そこで考えられるのが、人民解放軍やら「当該地の革命大衆の通報」で発掘がなされたということに加え、発掘場所が新疆のトルファンやら北辺のウスリー江流域、北京など軍事的な要衝だという点だ。

つまり一連の遺跡発掘のキッカケとなったのが、地下軍事施設やら防空壕建設ではなかったのか。じつは60年にソ連と決別する一方、62年頃からアメリカのヴェトナム戦争への介入が激化したことで、アメリカとソ連の2つの「帝国主義」による南北からの挟撃を恐れた毛沢東は、鉱工業や軍事施設を内陸深奥部に移す「三線建設」と称する大プロジェクトに慌ただしく着手するが、これが一種の思いつきに過ぎず、文革の渦中で失速・頓挫してしまう。一連の考古文物発見の陰に三線建設あり、である。

 それにしても合点がいかないのが、「四旧打破」を掲げ、旧い思想・文化・風習・習慣を徹底して破壊することを進めて文革期であったにもかかわらず、この本にみられるように古い文物が民族の貴重な遺産として讃えられている点である。それもこれも、「毛主席の革命路線の導きの下、広範なる労働者・農民・兵士大衆の支持と助力を得」れば、全てチャラとなってしまうのか。方便といえば方便だが、デタラメが過ぎようというもの。

いまや「大後退の10年」と蔑称される文革だが、プラス効果を挙げるなら、この本が示しているように多くの考古文物の発見だろう。だが現在、このような考古文物が発見されたら・・・間違いなく、トットと、闇から闇に、超高値で売り飛ばされるはずだ。
《QED》
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(1)「日本経済はどうなる、どこへ行く」(田村秀雄氏との対談、『正論』四月号、3月1日発売)
(2)「「中東政変と中国」(『ボイス』4月号、3月10日発売)
(3)「習近平時代が始まっている」(『エルネオス』、2月28日発売)
(4)「アサンジは悪魔だったのか」(『月刊日本』三月号、発売中)
(5)「中国都市人口爆発の諸問題」(『共同ウィークリー』、2月14日号。発売中)
(6)「核拡散防止条約(NTP)体制の終焉」(『北国新聞』コラム、2月21日付け)
(7)「中国人の交渉の奥義」(拓殖大学『新日本学』冬号、発売中。展転社)
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『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談、海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(同じく石平氏との対談。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
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