イスラエルからのニュース
シオンとのかけ橋イスラエルニュース
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
本紙の発行は、原則として毎週火曜と金曜です。
=====【今号のポイント】================================
★(6日)ペレス大統領がムバラク大統領を称賛
★(7日)ガジャル村からの国防軍の撤退を延期
★(8日)シナイでのガスパイプ爆破はテロと判明
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2011年2月6日(日)
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*ガラント氏の国防軍参謀長任命が公式に取り消され、バラク国防相は
元副参謀長のガンツ氏を推薦。2月14日に就任予定。暫定参謀長に
推されていたナベ氏に対しては多くの批判が出ていた。 (Y,H,P)
*シナイ半島エルアリシュのガスパイプが爆発。エジプトのガス会社は
爆発の原因をガス漏れとしている。負傷者は出ていないが、隣接する
ヨルダンやイスラエルへのガス供給が一部停止。(Y,H,P)
*エジプト国境近くのラファの教会で爆発。教会を複数の武装した男が
取り囲んでいたという証言も。イスラム過激派は関与を否定。(Y)
*欧州の政治家と会合したペレス大統領がエジプトのムバラク大統領を
「戦争を抑止し多くの人命を救った」と称賛。しかし、エジプトの反
政府デモをリードしているムスリム同胞団に懸念を表明した。(Y,H)
*エジプトでの騒乱が起きてからラマラで初めてムバラク政権に対する
抗議デモ。自治政府の禁止にもかかわらず数百人が参加した。(P)
*米ニューヨークのホロコースト博物館がウェブ上のマルチメディアを
使ったホロコースト教育を導入。生存者の高齢化もあり、ネット上の
動画で生存者個人の経験を聴けるようにされている。(Y)
*家庭内暴力が原因で3ヶ月で家を出た超正統派の女性が、14年間に
わたり離縁状を書かない夫を訴え、裁判所から夫に70万シケルの賠
償命令。夫が離縁状を書かず、離婚できない女性は多い。(Y)
*家具メーカーIKEAのネタニヤ店で火事が起こり、激しい炎で屋根
が倒壊した。負傷者は無し。数百万ドルの損失だと経営者は語る。脅
迫状などは届いておらず、火事の原因は不明。(Y,H,P)
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2011年2月7日(月)
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*レバノンとの国境をまたぐガジャル村からの撤退を国防軍が中止。レ
バノンでヒズボラが権力を掌握したため、3ヶ月前に決めた方針を転
換。「ただでヒズボラに贈り物をしたくない」と政府高官。(Y,H,P)
*ヘルツェリア会議でペレス大統領がパレスチナとの和平交渉の再開を
呼びかけ。和平が達成すれば観光や自由貿易を共に行えると語る。「
新世代は石ではなくiPhoneを使おう」と呼び掛けた。(Y)
*イスラエルとの平和は状況の変動に関わらず岩のように固い、とエジ
プト野党のエルバラダイ氏が発言。エジプトはムバラク大統領のもと
1978年のキャンプデービッド合意から和平を保ってきた。(H)
*エジプトでのガスパイプ爆発の事件はイスラエルの燃料自給の必要を
物語っている、と開発省。ランダウ開発相はイスラエル沖の油田開発
を検討。現在エジプトに天然ガスの40%を頼っている。(H,P)
*米国で親パレスチナ団体が反ユダヤ的なツアー。ホロコーストを記念
すると称して、実際はイスラエルの「占領」非難が主目的。(P)
*イタリアのシナゴグから盗んだユダヤ美術品をエルサレムで売りさば
こうとした怪盗団が取引現場で逮捕。犯人たちは礼拝者の服装をして
窃盗を行い、7万ドル(約560万円)で売ろうとしていた。(Y)
*欧米の影響を避けるため、イランの料理番組でフランス料理やイタリ
ア料理が禁止に。ピザやパスタの販売がどうなるかは不明。(Y)
*週末にまとまった降雨があり、ガリラヤ湖の水位が8.5センチの上
昇。しかし、まだまだ基準水位にはほど遠い状態。(P)
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2011年2月8日(火)
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*エジプトは自国民を虐げるイランと同じになる可能性がある、とネタ
ニヤフ首相。イランについても言及し、欧州は核兵器を所持しようと
しているイランを見くびってはならないと語った。(Y,H,P)
*退任間近のアシュケナジ参謀長がヘルツェリア会議で「イスラエルは
複数の脅威との戦いに備えるべき」と演説。また、穏健派アラブ諸国
の指導者たちは弱体化してきていると指摘した。(Y,H)
*自著の中で異邦人を殺すことを推奨するユダヤ法上の見解を表明し、
警察の事情聴取にも応じなかったラビに逮捕状。(Y)
*自治政府がベツレヘムの聖誕教会をパレスチナ国家で初の世界遺産に
登録することを目指している。国家が未承認のため、パレスチナにま
だ世界遺産は無い。政治目的だとイスラエル観光相は非難。(H)
*神殿の丘の岩のドーム付近で生まれて数週間の乳児が置き去りに。乳
児は至って健康で、地元の福祉サービスに保護された。(H)
*エジプト・シナイ半島でのガスパイプの爆発は、4人の武装集団が爆
発物を仕掛けたためであることが判明。警備員を拘束した後、爆破し
ていた。イスラエルへのガス供給停止が目的ではないもよう。(H)
*東エルサレム、シーク・ジャラでの13戸の住宅建設をエルサレム市
が認可。最終的な承認は内務省が行う。(Y)
*オーストラリア・メルボルンの嵐で、ユダヤ人社会にも大きな被害。
ユダヤ人学校2校が浸水。現地には5万人のユダヤ人が住む。(P)
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関連用語データベース・1999年10月以降の記事の全文検索は
http://www.zion-jpn.or.jp/p0404.htm へどうぞ
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[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二