大衆の反体制の動きをつぶすことを恐れていないとバシル大統領
スーダンで大統領追放求めるデモ
ウォール・ストリート・ジャーナル 1月31日(月)9時48分配信
アフリカ・スーダンの首都ハルツームで30日、チュニジアとエジプトでの動きに触発された学生デモがあり、警官隊と衝突。参加者はバシル大統領の追放を要求した。
デモの組織者らは会員制交流サイト(SNS)フェイスブックを利用して、スーダンの苦しい経済情勢と政治的抑圧に抗議するために30日に街頭デモを行うよう呼びかけた。デモの日取りは、同国南部の分離独立の是非を問う国民投票の暫定結果発表に合わせて決められた。それによると、南部独立の支持票は99%強に上った。
この日のデモはハルツームの主要3大学をはじめ全国各地で行われた。ハルツームでのデモ参加者がツイッターで報告したところによると、警官隊は催涙弾やテーザー銃(スタンガンの一種)を使って参加者を追い散らそうとした。あるウェブサイトは、乱闘服を着た警官が長い警棒でデモ参加者を殴りつけている画像を掲載した。
ハルツームのある警官は、学生らは大学キャンパスで抗議活動を始め、外に出ようとしたのを警官隊が阻止したと話した。この警官はまた、「彼らはチュニジアとエジプトでの反政府活動をたたえる歌をうたい、警官隊に投石したが、われわれはこれを鎮圧した」と述べた。約120人の学生がこれに参加し、5人が逮捕されたという。
政治活動家で、実際にデモに参加したサミラ・ハッサン氏は、学生やその他の市民約500人がハルツームの大通りに集まり、警官隊がこれらの人々を攻撃、約100人が逮捕されたと語った。あるフェイスブックのページによると、デモ参加者らは物価高、腐敗政治、コネの横行、高失業率などに反発している。
1989年以来スーダンを支配しているバシル大統領はこれまで、こうした大衆の反体制の動きをつぶすことを恐れていないと述べている。バシル政権は2005年に和平協定が結ばれるまで、南部との内戦を続けていた。03年には同国西部のダルフールの反政府勢力が政府への参加やより多くの資源の配分を求めたことから、政府を後ろ盾とした民兵組織がこの地域の村を焼き払ったり、強姦、大量虐殺を行った。
オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は同大統領に対し戦争犯罪および人道に対する罪で逮捕状を出している。また、米国は同政権がテロを支援しているとして制裁を科した。ただ米国は、南部分離をめぐる国民投票が平和裏に行われたことでスーダンをテロ支援国家リストから外すことを検討することに同意している。
スーダンでは南部の分離に伴って石油収入が減るのに備え、政府が燃料への補助金を減らしたことと輸入を減らしたことに抗議して、今月北部でもデモが起きている。
ウォール・ストリート・ジャーナル 1月31日(月)9時48分配信
アフリカ・スーダンの首都ハルツームで30日、チュニジアとエジプトでの動きに触発された学生デモがあり、警官隊と衝突。参加者はバシル大統領の追放を要求した。
デモの組織者らは会員制交流サイト(SNS)フェイスブックを利用して、スーダンの苦しい経済情勢と政治的抑圧に抗議するために30日に街頭デモを行うよう呼びかけた。デモの日取りは、同国南部の分離独立の是非を問う国民投票の暫定結果発表に合わせて決められた。それによると、南部独立の支持票は99%強に上った。
この日のデモはハルツームの主要3大学をはじめ全国各地で行われた。ハルツームでのデモ参加者がツイッターで報告したところによると、警官隊は催涙弾やテーザー銃(スタンガンの一種)を使って参加者を追い散らそうとした。あるウェブサイトは、乱闘服を着た警官が長い警棒でデモ参加者を殴りつけている画像を掲載した。
ハルツームのある警官は、学生らは大学キャンパスで抗議活動を始め、外に出ようとしたのを警官隊が阻止したと話した。この警官はまた、「彼らはチュニジアとエジプトでの反政府活動をたたえる歌をうたい、警官隊に投石したが、われわれはこれを鎮圧した」と述べた。約120人の学生がこれに参加し、5人が逮捕されたという。
政治活動家で、実際にデモに参加したサミラ・ハッサン氏は、学生やその他の市民約500人がハルツームの大通りに集まり、警官隊がこれらの人々を攻撃、約100人が逮捕されたと語った。あるフェイスブックのページによると、デモ参加者らは物価高、腐敗政治、コネの横行、高失業率などに反発している。
1989年以来スーダンを支配しているバシル大統領はこれまで、こうした大衆の反体制の動きをつぶすことを恐れていないと述べている。バシル政権は2005年に和平協定が結ばれるまで、南部との内戦を続けていた。03年には同国西部のダルフールの反政府勢力が政府への参加やより多くの資源の配分を求めたことから、政府を後ろ盾とした民兵組織がこの地域の村を焼き払ったり、強姦、大量虐殺を行った。
オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は同大統領に対し戦争犯罪および人道に対する罪で逮捕状を出している。また、米国は同政権がテロを支援しているとして制裁を科した。ただ米国は、南部分離をめぐる国民投票が平和裏に行われたことでスーダンをテロ支援国家リストから外すことを検討することに同意している。
スーダンでは南部の分離に伴って石油収入が減るのに備え、政府が燃料への補助金を減らしたことと輸入を減らしたことに抗議して、今月北部でもデモが起きている。
スーダンの独裁者は、怖い人だから、
デモは、武力で鎮められると思われます。