言論の自由が本当になかったってことだな。 | 日本のお姉さん

言論の自由が本当になかったってことだな。

チュニジア政権崩壊 暫定大統領に下院議長

産経新聞 1月16日(日)7時56分配信


 【カイロ=大内清】大規模な反政府デモが続いている北アフリカの国、チュニジアのベンアリ大統領(74)が14日、出国した。親欧米的な経済運営を行う一方、23年間にわたり強権支配を敷いてきたベンアリ政権は崩壊した。ベンアリ氏は15日未明、サウジアラビアに到着した。事実上の亡命とみられる。


 ■言論の自由拡大などで事態の収拾図る

 ロイター通信によると、サウジは15日、ベンアリ氏と家族の滞在を受け入れたと公式に発表し、同国当局者は、同氏は紅海沿岸のジッダにいると述べた。

 チュニジアのガンヌーシ首相は14日、暫定大統領就任を宣言したが、憲法規定に従いメバザア下院議長が15日、暫定大統領に就任した。メバザア氏はテレビ演説で、挙国一致内閣を結成するよう首相に要請したと述べた。大統領選は60日以内に行われる。

 各地では商店が略奪され、駅が放火されるなど混乱が続いた。北東部モナスティルの刑務所では15日、火災が発生し、フランス通信(AFP)によると42人が死亡した。受刑者が脱走を試みて放火したという。

 チュニジアでは昨年12月、中部シディブジッドで警察の取り締まりに抗議する若者が焼身自殺を図ったことなどをきっかけに、高失業率や物価上昇に不満を抱く市民のデモや暴動が拡大。ベンアリ政権の退陣要求に発展していた。

 ベンアリ氏は今月13日の演説で、次の大統領選に出馬しないことに加え、言論の自由の拡大や民主化の進展を約束し事態の収拾を図った。

 しかし、14日も多数の市民が大統領の即時退陣を求めて首都チュニスの内務省付近に結集、治安部隊と衝突した。同日夜、全土に非常事態宣言と夜間外出禁止令が出されたが、統制がとれない状態となった。

 当局はベンアリ氏が出国するまでの1カ月で、暴動により23人が死亡したと発表したが、人権団体の調べでは、60人以上が犠牲になったという。

 軍部出身のベンアリ氏は1987年11月に大統領に就任。ブルギバ前大統領が創設した「終身大統領」の称号を廃して任期を3期までに制限し民主化を進める姿勢を示した。しかしその後、再選規定を改定して2009年には5選を果たしており、国民の間に失望感が蔓延(まんえん)していた。

 アラブ諸国ではエジプトのムバラク大統領が約30年、スーダンのバシル大統領が20年余にわたり権力を握るなど、独裁的な長期政権がいくつも存続しており、チュニジアの政変が周辺諸国に波及することへの警戒感も広がりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110116-00000097-san-int

失望感が蔓延した先は
政府を転覆させるほどの市民デモ
なんだな。なるほど。