自分の心臓の音に耳を澄ませていたので、
たまたま昨日、猫の心臓の音を聞いた後で、
自分の心臓の音に耳を澄ませていたので、
気になった記事。
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心臓の鼓動を聞くと勘が冴える?
Rachel Kaufman
for National Geographic News
January 11, 2011
迷ったときは「心の声」に耳を傾けると良いかもしれない。心拍数に意識を集中すると、意思決定の際に「勘」が鋭くなり、正しい判断が導き出される場合があるとの実験結果が発表された。
ケンブリッジ大学のバーナビー・ダン氏らの研究チームは、28人の被験者に4組のトランプの束からカードを引く仮想ゲームに参加してもらった。表向きに置かれた1枚のカードと同じ色を引き当てられるかを競い、勝てば賞金をもらえる。4組の束はA、B、C、Dに分けられ、A、Bからカードを選んだ場合は勝率60パーセント、C、Dの場合は40パーセントになるよう研究チーム側が事前に手を入れており、A、Bからカードを選べば大勝できる仕組みになっていた。
ダン氏はこの実験の結果、「勝てる見込みが高いカードの束と低い束があるわけだが、低い束を選ぶと、被験者の心拍数が上昇するなど身体的なシグナルが発せられることがわかった」という。
以前にアイオワ大学の研究チームが同様の実験を行った際にも、被験者はゲームの仕組みに気付く前の段階で、負け組のカードを選択しなくなっている。そのときは手のひらの汗がシグナルになっていたという。
今回の実験では、まず被験者に自分の心拍数を数えさせた。「指を当てて脈を数えるのではなく、心で感じた心拍数が知りたかった。まず腕時計を外して練習してもらった」とダン氏は語る。「自分の心拍数など知りようがないと言う人が多いが、実際にはできる場合が多い」。
心拍数を正確に数えられた被験者ほど、勝ち組のカードをずっと早い段階で無意識のうちに選ぶようになった。こうした被験者はA、Bの束の勝率が高いことに意識的に気付いていたわけではない。だが、何十回もゲームをしているうちに、直感的に細工を感知してカードを選択していたのである。
ただし、被験者の4人に1人は身体的なシグナルが誤った判断を導いており、「逆に反応することもあるようだ」とダン氏は語っている。このタイプの被験者は、A、Bの束からカードを選ぼうとした際に心拍数が上昇していた。また、心拍数のカウントが正確でも、細工に気付くのは遅かったという。
直感がいつも正しいわけではないのだ。身体的なシグナルに基づく直感は、当てにならないときもある。しかしそれを見極めれば、人生の岐路で重大な選択を迫られたときにも正しい判断を下す手掛かりになるかもしれない。
今回の研究は「Psychological Science」誌12月号に掲載されている。
Photograph by Marcus Mok, Asia Images/Corbis
-National Geographic
●心臓の鼓動を意識すると勘が冴える?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110111003