俳句のようなもの3
猫
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湯たんぽの カタチに太りし 冬の猫
家の猫 湯たんぽよりも 柔らかし
我が猫は 毛並みツヤツヤ 怪我も無し
飼い猫の 無きに気付いて ノラ来(きた)る
ノラ猫に 棲(す)まれて楽しき 我が家かな
飼い猫を ウエットティッシュで 舐めるフリ
ゴロゴロと 喉鳴らす猫に 腕まくら
うっとりと 我を見つめて 猫眠る
耳当てて 猫の心(しん)の音(ね) 聞きつ寝る
早鐘(はやがね)の 猫の心(しん)の音(ね) なつかしき
愛猫の ボール現る 大掃除
亡き猫の 隠したボール 転げ出る
エアコンを 止めて戻れば 猫病気
四月(よつき)前 ノラ猫だったが 弱すぎる
いつもより しおらしい猫 風邪ひきて
エアコンに 慣れ過ぎし猫 短毛に
セーターに 亡き猫の毛の 絡まりて
十六年 生きた猫我の 目を読みし
食細り そっと消えゆく 痩せた猫
薄給の 女一人で 猫五匹
病気猫 養いきって 財失くす
抱きしめて 嫌がらぬ猫 側に在り
我が猫は ふすまにドアを こしらえぬ
雑
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朝焼けと エネオスの屋根 妙に合う
従業員 パキスタン人でも インド飯し
子どもより 園長うるさき 運動会
人あしらい 上手くなれども 顔にシワ
人あしらい ヘタクソな爺(じい) バツ2なり
餅つきの 餅は機械で ふかすなり
餅つきの まねごとしても 餅うまし
欲しくても 予約もできぬ ゴパンかな (SANYOの ごはんでパンを作る機械)
夕食を 食べながら悪口 味消えた
お節でも せちがらすぎるよ スカスカで
お弁当 手渡しされて 友帰る
年末と 正月の差は なんなんだ?
晴れがまし 正月に集う 同窓会
みんなより 十も年上 気にしない
好きな人 二十も下で 気にもせず
メル友は 三十も上で やっぱ嫌!
クソ爺(ジジ)は 好かれぬ理由 「レズ?」と聞き
年増でも 安売りできぬ こころ有り
安売りを しにくい心 抱えてる
自分より 好きになれたら 結婚だ
お互いに 好きになる率 実はゼロ
結局は 自分大好き 独身者
婚活の 海に漕ぎ出で 船酔いし
海上で パートナー探しに 船酔いし
のぼりたい 島は有れども 人の影
それだけが 女の幸せ? ウソかもね
ほっといて ひとりでも幸せ なんだもん
独り身の 幸せだって 捨てがたし
高速を 降りて君の家向かう デジャブー
君がいて ヨカッタおない年の ボイフレン
話合う 同い年なり まだ独身
ご飯時 狙ってないけど エビうどん
ブログみりゃ アゲアゲノリ過ぎ バツ姐さん
眠れずに 五七五を 詠んでみる
早や三時 焦ってみても 目が冴える
活性化 しすぎて眠れぬ 俳句脳
スキスキで 結婚出来りゃ もうしてる
大丈夫 夢中になれる 二人なら
ダメかもね 夢中になれない 二人なら
オバサンも 恋するときは 乙女なり
温暖化 思い出の白浜 今は無し (バリの島の南のことです。もう夫婦になっている友人たちの思い出の白浜が無くなっていたんです。ホテルの直ぐ横にまで打ち寄せる波が暗くて恐ろしくて、暗澹たる気持ちになっていた二人。温暖化の波は日本では気がつかないが、南国の島には押し寄せています。それを目の当たりにして怖くなりました。地球はヤバい状態です。)
白浜に 戯(たわむ)れた過去 海の底
思い出は 海水上がり 流されぬ
迫りくる 海水暗し 月の無い夜
薄給の 女ひとりで 人飼えぬ
実家のみ 金入れし人 囲う友
愛あれど なんともならぬ 同棲し
貧乏に 疲れて暗き 夜も明ける
ひとりなら もっと楽だと メールしぬ
今までは 良しと認めて 明日を生く
夢あらば ドアを開きて 進む道