頂門の一針 | 日本のお姉さん

頂門の一針

エジプトで、イスラム過激派が、キリスト教徒の一派に自爆テロを仕掛け、大がかりなテロを予告。自国の治安を治めきれない国には未来は無いと思う。

エジプトに限らず、宗教が違うだけで、命を失う危険性がある国は最低だ。

がんばれ、エジプト!ただいま、治安部隊を各教会に派遣して守っているところなのだとか。by日本のお姉さん

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わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2145号
2011(平成23)年1月5日(水)
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中東でまた戦争不可避の様相
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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成23年(2011)1月4日(火曜日)貳
       通巻3179号 <新春特大号>

 中東でまた戦争が回避できない情勢に陥った様相
  オバマの調整能力が低く、トルコが政治発言力を強め、イランは軍事大国に
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調停不能の状態。イスラエルとパレスチナの不和は、次の紛争勃発が予兆される状況になった。オバマ米大統領には前ブッシュ大統領よりも政治能力とくに中東の調整力が失われている。

一方で経済成長めざましいトルコが政治発言力を強め、イランは軍事大国になりつつある。イランの核武装は、否応なくサウジ、湾岸諸国の不安を高める。
 
「ナイル河以東からインダス河以西にかけて米国は政治的強迫観念に取り憑かれ」(英誌エコノミスト、1月1日号)、そのため過去十年間に米国は1兆1千億ドルをイラク、アフガニスタンの戦費に費やした。

イスラエルには過去一年だけでも270億ドルもの軍事支援を注ぎ込みながらも成果はまったく芳しくない。

イラクは多くの犠牲を出して、民主化らしき政権が誕生したものの、それは米国の思惑をはずれてイランに理解を示し、トルコは政治発言力を高めるほどに経済成長をなしとげ、サウジは親米姿勢をとりながらも、独特の外交を展開した。

頼みのエジプトはムバラク政権の老衰、過激派の跳梁跋扈が顕著となり、古都アレキサンドリアではキリスト教会が爆破テロに襲われて数十の死傷者がでるほどに治安が悪化した。

つまり中東全域において親米政権、親米勢力が激減し、イスラエルは孤立を深めている。

レバノンに蟠踞する「ヒズボラ」はイランとシリアの支援をうけて、地域内に5万発のロケット砲を配備しているとされる。これはイスラエルの生存を脅かす。


 ▼テロリストが勢力を挽回しつつある

ガザを暴力で支配しようとしたテロリスト組織の「ハマス」も勢力を挽回、エジプトの地下組織が息を吹き返した。

さらにエジプト国内にはファタの組織が復活している。

「ヒズボラはイランとシリアから供与されたゼルザラ型ミサイル(射程200キロ、爆薬600キロを装填可能)を保有し、ガザのハマスはロシア製コルネット・ミサイル(誘導巡航型)を装備した」(同エコノミスト誌)。

他方、米国では議会のイスラエルロビィは健全とはいえ、影響力低下は目に見えている。

理由は米国が中東に依存する石油は10%であり、死活的利益の対象であるという論理はもはや説得力を欠く。アメリカ国民の大多数にとっては毎日支払うガソリンの価格のほうに関心があり、外交目標とか世界の秩序とかには、さほどの関心がなくなった。

どうなる大阪バトル選挙
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毛馬 一三

今年の4月には統一地方選が行われる。民主政権後初の統一地方選挙だが、結果が次の国政の行方にも影響を与えるのは間違いなく、結果は見逃がせない。

こうした中で、今年の大阪地方選は、別の渦が巻き起こっている。

大阪の統一地方選は、「大阪都構想」を掲げる橋下徹大阪府知事が党首の地域政党「大阪維新の会」によって、大阪府議選と大阪市議選での過半数を確保することを最大の狙いとしていることだ。

しかも、橋下知事が両議会会派の過半数を確保できた場合、2012年2月の任期満了前に知事を辞職し、自ら大阪市長へ鞍替えする意思があることを、至る所で幾度も示唆する発言をしている。大阪にとっては驚くべきことで、単なる思い付きとは思えない。

知事としては、府・市議会党派の過半数を地域政党「大阪維新の会」で確保できれば、その勢いと実績を背景に、統一選後の今年11月に予定される大阪市長に出馬・当選して、念願の「大阪市解体」を果たし、「大阪都構想」を一挙に実現させたいという腹積りのようだ。

既に、「大阪維新の会」に入党した20余人の府議も、知事と顔写真を並べたポスターを選挙区内に貼り出し、知事の人気にあやかった宣伝に乗り出している。

知事も、各地でシンポジュームを開き、「都構想」と「市長出馬」を披瀝し、府民の賛同を呼びかけている。4月からの統一選挙から11月の市長選まで視野に入れた選挙戦が本格的に動きだした。

この知事と大阪維新の会の動きに対して、他会派は緊張感を強めており、4月の統一地方選の対抗策を練り直してながら、正月返上で活動を進めている。

一方、標的に晒されている平松邦夫大阪市長は、知事の「大阪都構想」をめぐって激しいバトルを続けてきたが、「大阪市政だより・1月号」(1月2日各戸配布)に、「都構想」を暗に批判をした下記記事を掲載した。

<大阪市のあり方をめぐって、市域を分割・解体する案があります。これは地域間の格差や市民サービスの低下を生じさせるばかりか、関西の発展をリードしてきた大都市大阪市の力削いでしまう案であります。市民、企業、誰にとってもマイナスにしかなりません。

市民の暮らしを守る。大阪・関西に輝きを取り戻す。大阪市は徹底的に改革する。これが、新年にあたっての私の決意です>。

平松市長が、知事の「都構想」を暗に批判する記事を「公報」に敢えて掲載すること自体異例のことで、知事の主張する「市解体」の不合理を市民に理解してもらう思い切った決断だったに違いない。

しかも大阪市政運営は、自ら3項目を実効する決意を明らかにし、知事が市長へ鞍替えする動きにも、間接的ながら切り捨てている。

となると、「大阪維新の会」が府・市議会の過半数を取れるかが焦点になってくる。

そこで産経新聞が昨年12月10日~12日に行った最新の「知事の府政運営などをめぐる府民意識調査」に触れておきたい。

<知事の支持率は計76・8%。前回調査時(昨年1月)に比べて6・4ポイント下がったものの、依然高率を保った。(略)

一方、政党支持率は自民が11・4%で最も高く、民主10・4%、みんなの党7.1%の順。維新は3.0%で、共産の2.9%と拮抗(きっこう)し、公明1.8%、社民1.4%。(略)

橋下氏は「大阪都構想」実現のため、4月の大阪府議選、大阪市議選、堺市議選で維新の過半数獲得を目指しているが、現状では厳しい状況もうかがわせた。>という見方を示している。

知事は、統一地方選で府・市議会などで過半数の議席を獲得することに敗北した場合は、「退陣する。そして自宅に引き籠もる」と言い切った民放のテレビ番組で、昨年の暮にじっくり拝見させてもらった。

この発言は、番組の雰囲気の盛り上げに合わせた過発言なのか、それとも多少なりとも本音の一部なのかは判然としなかった。

いずれにしても、始まった今年の大阪の一連のバトル選挙は未だ見えてこない。(了)2011.01.03


若者も捨てたものじゃない
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徳久 勲

失われた20年。大学教員を卒業して、3年になる。大学生の就職は惨憺たるものだ。大学が増えすぎたこと、教組が牛耳る教育の劣化。大学生の質の低下、様々な複合要因がある。戦後60有余年の教育の歪みがこういう形で、出てきているのだろう。

東北の新設地方大学から、アイセックという国際インターン組織のおかげで、中国にいき、日本語を教えながら、1年、職場インターンをやった学生がいた。私の最後の学生だった。

中国の大学に移るという。うーん。少し悩んだが、この日本にいるより、未知にかけるのもよい。北京の大学に移って、去年暮れ、卒業。

で、難関の就職戦線。去年の1月、2月日本に帰国して、企業の説明会をのぞく。反応が良くない。英語はビジネスレベルには達したが、TOEIC900には届かない。中国語はマスターした。東北出身にしては珍しく、積極的。友人にすぐ好かれる特質がある。

筋ジストロフィーで身動きができない、障害者団体の会長の渡米に「介護」要員で、ともに渡米する。寝返りを3時間毎に手伝う。そこそこアルバイトにはなったようだが、その経験は素晴らしい。だが、就職活動は難航。ブランドではない、新設大学から外国の大学に移った卒業生が日本で職を得るのは容易ではない。

15社ほど、受験したが、門前払いもあった。で、中京地方では、よく知られている、B2Bの企業がこの学生に強い関心を持った。学問の内容はさしたるものではない。(私が教えたぐらいだから 苦笑)

採用された会社。メーカーに働かれた経験のある読者はご存知かもしれないが、ヤマザキマザックという機械を作る機械の世界的企業。ただ、一般消費者に関係がないから、いわゆる、大衆的知名度はない。人事は学生の目を見つめて、君はぜひ来なさいと言ったそうだ。

両親に山崎パンではないのかと言われたそうだ。大笑い。親が名前を知っている会社なんかやめたほうが良い。

アメリカ、ヨーロッパ、アジアの様々な場所に工場がある。モノづくりはお家芸。この分野では、そう簡単に中国には追い上げられることはない。この学生。12月で、卒業したと言うのに、今年3月まで、日本に帰らず、世界で見聞を広げている。

暮れも押し詰まった、23日。在京のゼミ学生が10人ほど集まった。一人は自衛隊の海上幹部候補生。昔でいう海軍兵学校。胸囲が15センチも広がり、精悍な顔つきになった。

受験に際して、武人の神、鎌倉八幡宮に連れていき、武運長久を祈った。
今では、一日で、16キロ泳ぐという。この3月卒業して、半年の遠洋航海に出発する。

もう一人、それなりに伝統のある、銀行に就職したが、金勘定に嫌になったと転職。いった先がパイロット見習い。千歳の空で、常時、迎撃体制をとる。ロシアからの偵察機は相変わらず多い。南西の空の守りにも、目配りがいる。マッハ2の青春を送っている。

日本の通信基盤を守る女性。頬を染めながら、婚活にも成功したと報告を受けた。若者、捨てたものじゃないよ。  教師冥利につきる。

で、その昔の若者、大学出たてで、私のもとに来た。神戸支局から、東京特報部。昭和天皇の御不例に際しては、最も、的確な情報を掴んでいた。

陛下の主治医はドイツ語で質問をする珍しい記者に好意をもたれたのか、一言、「正月は国にかえるのも良いが、三が日の東京は車も少なくて良いものだ」とさりげなくドイツ語でもらした。

4日もしくは5日に、パイプを抜くと上司は判断して、多数の中継車がスタンバイした。結果はご承知のようにドンピシャ。この記者、選ばれて、ワシントン特派員。原発の取材などに腕を振るった。

そして、ある日・・・・退社した。社内トップの内輪もめが激しかった時代である。 そして、ドイツ、ミュンヘンに移住。ドイツ最大のリスク管理の再保険会社に勤めながら、原稿を書く。日本国内では、電力新聞や保険毎日などに連載を掲載する他、コツコツ、本を書いた。すでに20年。ミュンヘンで暮らす。

旧臘25日に11冊目の新著。

あっぱれ技術大国ドイツ。新潮文庫 465円

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%8C%E6%8A%80%E8%A1%93%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%86%8A%E8%B0%B7-%E5%BE%B9/dp/4101322333

この世界不況の中で、ドイツが健闘するのは、職人の伝統を生かした、中企業が世界マーケットを抑え、必ずしも、東欧や中欧に工場を移転せずに、研究開発や雇用を確保しながら、経済の中核にいる。

経団連に当たる企業連合の会長も中企業の会長という。ドイツは占領軍に教育制度をいじらせなかった。職人の伝統はいまだに社会にしっかり息づく。

我が国の経営者、企業人、学生にはぜひ読んでほしい。そういえば、筆者の熊谷徹氏も80年代、アイセックでドイツにいき、インターンをしている。ワンコインで、日本の教育と産業構造に欠けるものが見えてくる。
おすすめの本である。(元NHK記者 元大学教員  在藤沢市)


旗幟を鮮明にした「再編成」を
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須藤 文弘

操船の技術もなければ海図も読めない船長の下、民主党丸は何処に向かうのか。風を避け荒波を回避するだけで大海原を漂流し、艦内に向かって一致団結を喚き散らし、船長であることに固執する無能極まる一人に任せたままでよいのか。

民主党に政権交代して以来1年有余、国民は多くのことを知った。有徳の官僚を窒息せしめ貪官汚吏が蔓延る霞が関。国民の負託を受けた日本の国会議員を偽装する他国の下僕。これらを鮮明にしてくれた2010年であった。

民主党議員も政権党になってから、野党時代に識る術もなかった多くのことを初めって識り、その実態に驚愕したことも多かろう。国民が、インターネットやブログにメルマガ等を通じて啓蒙されたことと軌を一にしている事も多かったであろう。

民主党に政権が移って以来今日までに民主党議員の蒙が啓かれたことは国民にとって僅かながらの僥倖であったと言えるであろう。一党独裁とマンネリズムが継続してきた我が国の政治に「仄かな活路」が見出せたのではないかと「儚い希望」を抱いてみるしかない。

総選挙は政治家業を目指す者の就職試験のごとき様相を呈するようになって既に久しい。立候補者の「言葉」もストックフレーズの垂れ流しであり、「顔つき」もそこらのアンチャンと大差がない。

国政選挙に打って出る器ではない者が平然と国政を担当したいなどと戯言を口に出来る程我が国の国政のレベルが下がってしまっている事に慄然として既に久しい。その結果が昨今の政治家の醜態である。

政治家の言い分も官僚の言い分も「一面の真理」があり「一理」はある。
しかし、あくまでも「一面」であり「一理」にしか過ぎない。

このような、「一面と一理」が何の未来展望もなく、整合性もなく執行された日本国の惨状はもはや修復不能ではないかと悲観的にならざるを得ない。

蒙が啓かれた民主党議員と、政権党から脱落した自民党議員の中には「このままではならじ」と自らの立脚点を急ぎ修正している人たちもいるであろう。自民党議員の中には、喪失した「利権」の奪還に意欲を燃やしているだけの「時代に乗り遅れている」人たちも残念ながら多かろう。

明治維新の理念とエネルギーを保持した世代とその薫陶を色濃く受けた世代が政治の舞台から退場し、現在政治の舞台にあがっているのは、戦後生まれ(少数の戦時中生まれ)の者たちである。つまり戦後教育を受けて育った者たちである。


国のことを口にすることが憚られ、国家のことが語られることもない戦後教育の風土の中で育まれた者たちばかりである。この人たちに果たして、国家の運営とか国家の方針を語る「言葉」や「理念」が頭の中にあるのだろうか。

「政治には金がかかる」と言われれば「そうだろうな」と、曖昧に応じる国民の認識も罪深い。選挙のたびに「金儲けのチャンス」だとばかりにたかりまくる国民の一部が存在する以上、政治家を目指す者が「金になる話」にのみ狂奔することもまた宣なるかなである。

国家のことは思慮の外、議員になるための資金集めにリソースの大部分を傾注する国会議員に失望するのもまた国民である。

現実を認識した民主党議員と、政権を離れたことの悲哀の真っただ中にいる自民党議員による「政界再編」をする勇気をもってもらいたい。

「保守」なら「保守」、「リベラル」なら「リベラル」で旗幟を鮮明にしてもらいたい。旗幟を鮮明にする勇気をもってもらいた。

「之を言えば票が逃げる」「之を口にすれば金が集まらない」が政治を志す者の基本原理では話にならない。国会議員は国に尽くす「志」を明らかにしてもらいたい。

そうでないから、民主党なのか自民党なのか判然としない「鵺」のような議員が跳梁する現状を呈することになる。

どの旗の下に参ずれば「大臣」になれるのかというあさはかな挙動を、国民は既に見抜いている。知らぬは「永田町村の田舎者」だけだという惨状に気付いてほしい。

旗幟を鮮明にした「再編成」を、2011年念頭に当たり切望するものである。

老人は死して年金を残す?
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平井 修一

ここ1ヶ月ほど、散歩コースで変な老人を見かける。文庫本を立ち読みしているのだが、そのそばにはいつも焼酎のウーロン割の缶を置いている。
朝っぱらから飲んでいるのだ。

こざっぱりした服装だからケアされていないわけではなさそうだ。ということは、家では酒を禁止されているから、「散歩に行ってくる」と家族の目を逃れ、コンビニで酒を買い、しばらく時間をつぶしているのだろう。赤ら顔だから肝臓をやられているかもしれない。

町内で変な老人を見かけることは珍しくない。いつもコートを着ている露出狂のような老人、傘とレジ袋を持って自販機のつり銭口をチェックしながらひたすら歩き回る老婆、橋のたもとでビールで酔いつぶれている老人、酔っ払って道路に倒れているオシッコ臭い老人はなにやらわめいている。いずれも1~2ヶ月ほどで姿を消したのは、どこかの施設に収容されたか、天国へ召されたのだろう。

「行旅死亡人」とか「行路病者」というのは、引き取り手のない、まあ行き倒れだ。官報掲載の行旅死亡人によれば――

<平成22年12月28日

名前:本籍・住所・氏名不詳、年齢:60から80歳くらい、性別:男性、
身長:161センチ、身体的特徴:やせ型、白髪オールバック。

上記の者は、平成22年11月12日午後3時44分頃神奈川県逗子市小坪4丁目25番先小坪海岸において発見された。身元不明のため火葬に付し、遺骨は保管してあります。心当たりの方は、当市福祉部社会福祉課まで申し出てください。神奈川県逗子市市長 平井竜一>

なにやら寒々とした記事である。人生の終わり方として行き倒れは最低の部類だろうが、高齢化で増えているようである。

<近年、他者や家族とのつながりが希薄になり、親族であっても連絡を取り合わないケースが多い。そのため、住居にて遺体が発見された場合や、遺体の所持品として身分証明書があった場合でも、本人と断定することができなければ、行旅死亡人として取り扱われる。生涯未婚率の上昇、熟年離婚等も増加に拍車をかけている>(ウィキ)

<法務省などによると、行旅死亡人は官報に遺体の特徴などが掲載される。しかし、家族らが気付かなかったり、失踪宣告の申し立てなどを行わなかった場合、その人の戸籍は生き続けることになる・・・全国集計はないが、東京都(の行旅死亡人火葬件数)は平成17~21年度までに年間108~179件>(産経)

死んでも戸籍上では生きていることになるから150歳なんていうことになるのだろう。

それにしても変な老人が痴呆症で徘徊癖があり、家族ももてあましている場合、失踪を届けるだろうか。自宅で死んでも老人の年金欲しさに死亡届をしない人がいるのだから、失踪を届けない人はその何倍、何十倍もいそうである。

「神戸市だけで100歳以上の行方不明者が105人もいることが発覚」(産経)したのだから、全国では膨大な数になるだろう。その多くが幽霊年金受給者ではないか。

行き倒れても戸籍上では永遠に生き続け、その年金で家族を養うのだから、それはそれでひとつの生き方=死に方だが、年金の不正受給という不名誉を負わされるのだから成仏はできないだろう。家族だって後ろめたかろうが、背に腹は代えられない、ばれなきゃいいや、ということか。

親に寄生するニートは確実に年をとり、親も高齢化する。虎は死して皮を残し、老人は死して年金を残すのか。生死をチェックしなければ死んでも墓に入れない老人は増えるばかりだろう。

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話 の 福 袋
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 ◎小沢氏「首相は僕のことはどうでもいいのでは」

民主党の小沢一郎元代表は4日午前、衛星放送「BS11」の番組収録で、菅首相が同日の記者会見で小沢氏が強制起訴された場合に議員辞職を求める意向を示したことに対し、「首相は、僕のことはどうでもいいのでは(ないか)。国民のために何をやるのかが問題で、私自身のことは私と国民が判断し、裁いてくれる」と反発した。(2011年1月4日12時53分 読売新聞)


 ◎首相が年頭会見で、小沢氏に「出処進退を明らかに」議員辞職促す

 仙谷氏の進退は明言避ける

菅直人首相は4日午前、年頭にあたって首相官邸で記者会見し、政界につきまとう政治とカネの問題について「今年をけじめをしっかりつける年にしたい」と強調した。

その上で、民主党の小沢一郎元代表が起訴された場合に関して「政治家としての出処進退を明らかにして、裁判に専念されるのであればそうされるべきだ」と述べ、離党や議員辞職も含めて自分で判断すべきだとの考えを示した。

小沢氏に対してはまた、「国会できちんと説明してもらいたい」とも述べ、重ねて衆院政治倫理審査会への出席も求めた。

通常国会開会前の内閣改造については、「通常国会は最も重要な予算の審議の場だ。予算をできるだけ迅速に成立させたい。その目標に向かって最も強力な態勢をつくりたい」と述べ、改めて改造を検討中であることを表明した。

ただ、参院で問責決議が可決され、国会審議の妨げとなっている仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相を交代させるかは、「具体的な問題はこれからさらに熟慮していきたい」として明言しなかった。

衆参両院で与野党の議席が逆転する「ねじれ国会」下で、予算関連法案が設立できない場合に衆院を解散する可能性に関しては「私の念頭には解散の『か』の字もない」と否定した。

また、野党に対し、「社会保障に必要な財源確保のため、消費税を含む議論をしなければならない。超党派の議論を呼びかけたい」と述べた。
議論の結論を得る時期に関しては「6月ごろをめどに一つの方向性を示したい」と語った。

平成23年度予算案の修正については「国会の場で多くの政党にも理解いただき、できればより多くの賛成をいただきたい。そういうことも考えながら対応を決めたい」と述べ、野党側との調整に含みを残した。

さらに、自身が目指す国のあり方として

(1)今年を「平成の開国元年」としたい

(2)最小不幸社会を目指す

(3)不条理を正す-の3点を提示。そのために「貿易自由化の促進と、若者が参加できる農業の再生をやり遂げなければならない」と指摘した。
(産経ニュース 2011.1.4 14:10)

 ◎千葉市長が「でき婚」 昨年末、元同僚女性と

全国最年少の現職市長である千葉市の熊谷俊人市長(32)は4日、民間企業勤務時代に同僚だった30代女性と昨年末に結婚していたことを明らかにした。女性は妊娠中で6月に出産予定という。

市長は同日、報道陣に対し「支え合う人がいるのはいい。(子育ては)公務を休むよりも、平日に早く帰るなどして支援したい」と話した。

市長によると、女性はNTTコミュニケーションズ社員で、昨年12月27日に婚姻届を提出。披露宴は2月に開くという。

熊谷市長は同社社員から千葉市議を経て、平成21年6月、現職としては全国最年少の31歳で市長に就任した。

厚生労働省の人口動態統計特殊報告によると、09年中に第1子を産んだ女性の4人に1人は、結婚前に妊娠する「できちゃった婚」とされる。
(産経ニュース 2011.1.4 17:06)


 ◎ヘンタイ&ドロボー NHKディレクター“お粗末”不祥事連発

正月三が日でお粗末な事件2発がNHKを直撃した。ナニが目的なのか高校生の裸を盗撮したり、他人の車に勝手にガサ入れしたり。逮捕された2人の職員はどちらもディレクター職のエリート。おとそ気分も吹っ飛ぶ不祥事にNHKも弱り切っている。

建造物侵入容疑で静岡県警沼津署に現行犯逮捕されたのは松江放送局ディレクターの大久保泉容疑者(29)=松江市北町。3日午後4時45分ごろ、静岡県裾野市内のスポーツセンターの男子シャワールームの更衣室にビデオカメラを設置し、撮影目的で侵入した疑い。

同署によると、大久保容疑者は「裸を撮影する目的で侵入した」と供述しており、ビデオカメラには男性の下半身の映像がバッチリ録画されていた。

同スポーツセンターでは当時、高校生らによるサッカーの試合が行われていた。同容疑者は高校生らがいた更衣室に入り、ビデオカメラをタオルで隠して棚に設置。不審に思った高校生らが更衣室内にビデオカメラを発見し、センターの職員に知らせ、職員が同署に通報。ご用となった。

松江放送局によると、同容疑者は2006年4月に入局し、松江放送局に配属。主に島根県のローカル番組の企画・制作に携わっていた。

NHKでは1日未明、愛媛県東温市で、帰省中だった首都圏放送センターのディレクター、西山泰史容疑者(27)が、止めてあった乗用車内を物色、愛媛県警松山南署に窃盗未遂容疑で逮捕されたばかり。

西山容疑者は首都圏のニュース番組の企画・制作などを担当していた。
将来を期待されるエリート・ディレクター2人の脱線にNHKの動揺も収まらない。
(夕刊フジ 2011.01.04)

 ◎クニ帰り、できマスか…秋田・田沢湖、酸性水の流入続く

もともと秋田県の田沢湖のみに生息し、絶滅したとされていたクニマスが、山梨県の西湖(さいこ)で見つかった。秋田では「再び田沢湖へ」という期待が日に日に高まっている。

しかし、湖水を利用した戦前の開発により、田沢湖には今も絶滅の原因となった酸性温泉水が流れ込んでいる。故郷に戻るのは簡単ではない。

「地元はニュースに沸いている。水槽でもいい。クニマスを70年ぶりに田沢湖近くに戻し、街おこしにもつなげたい」。発見の知らせから1週間。

秋田県と、田沢湖がある仙北市は12月21日、急きょ「里帰りプロジェクト」を発足させた。ただ、仙北市の熱望に対し、県の反応は「環境や予算など課題は多く、ハードルは高い」だ。

田沢湖は秋田県内陸部にあり、日本で最も深い湖。かつてヒメマスやコイ、ウナギも捕れる豊かな漁場だった。

田沢湖の東側を玉川が流れ、その水源近くには、97度の温泉が毎分5千~1万5千リットル噴き出し、江戸時代から湯治場として栄える玉川温泉がある。

ただ、pH1.1(中性はpH7)と強酸性水のお湯は、地元で「玉川毒水」とも呼ばれる。玉川の温泉水が流れ込む流域では農作物が育ちにくいなど、人々を昔から苦しめてきた。

国は1930年代、「食糧増産と電源開発」のかけ声のもと、玉川の水を当時pH6.7だった田沢湖へ引き込み、希釈する計画を打ち出した。40年から流し込み、希釈された玉川の水で開墾された仙北平野は穀倉地帯として米どころ・秋田を支えている。さらに、湖水で増えた川の水を利用したダムや水力発電施設も建てられた。

一方で田沢湖の酸度は上がり、水質が大きく変化。すんでいた魚は1年足らずで死滅し、「死の湖」と呼ばれるようになった。

湖のほとりで茶屋を営み、父親の代まではずっと漁師だったという三浦久さん(61)は「父は毒水を田沢湖へ入れることに反対しなかったことを、ずっと後悔していた」という。父の久兵衛さんは2006年に84歳で亡くなるまで、卵が運ばれた記録が残る西湖にも足を運び、クニマスを探し続けていた。

久兵衛さんら地元の住民は02年に「田沢湖に生命(いのち)を育む会」をつくり、導水をやめることなどを訴えてきた。「クニマスが生きていたことがわかった今が、田沢湖の環境を見直す最後の機会だ」と三浦さんは話す。

クニマスなど淡水魚の生息に適したpH値は6・7~7・5とされ、これまでも水質改善の動きはあった。89年、国は玉川上流に石灰で中和する施設を建設。

その結果、湖水のpHは70年ごろの4・2から、98年は5・7まで回復した。
しかし、玉川温泉の酸度は、火山活動の影響で変化する。原因は不明だが、02年ごろから過去90年で最も高くなっており、湖水の09年のpHも5・2に下がっている。

中和施設の維持管理費は国と県、ダムや発電所を管理する東北電力で負担している。10年の費用は総額で2億3860万円で、秋田県は4割強の約1億円を出している。

県環境管理課によると、酸度上昇で石灰の使用量も増え、負担額も増えている。担当者は「クニマスが生きられる水質に戻すのは、新たな中和技術が開発されない限り難しい」と話している。

また、クニマスは特に深いところに生息し、湖の一部の水質をみるだけでは、クニマスが再び生きられる環境かどうか判断できないという。

田沢湖周辺には、乳頭温泉郷や武家屋敷で知られる角館などの観光地がある。湖周辺が韓国ドラマ「アイリス」の舞台になり、観光客数は回復しつつある。そこに飛び込んできたクニマス発見のニュース。観光協会の佐藤和志会長は「ぜひ、戻ってほしい」。

田沢湖再生を掲げて市長になった門脇光浩・仙北市長は育む会のメンバーでもあり、導水のストップを訴えてきた。しかし、「導水をやめた場合に下流域に暮らす人々に与える影響も詳しく調べなくてはいけない。市長として、直ちに導水を止めるべきだとは言えない」と苦しい胸の内を明かす。

玉川のダムは、田沢湖より上流に2つ、下流に2つの計4つある。下流のダムを運転する東北電力は「玉川に加え、田沢湖からも湖水をもらわなければ、水量が足りず、今の発電能力は保てない」と説明。

ダムからは仙北平野への農業用水の放流も義務づけられており、「農業にとっても大切な水になっている」としている。
(Asahi  Com 2011年1月4日17時55分)
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反     響
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 1)菅内閣が通常国会に向けて動き出したと報じられている。開会以前に内閣改造も企んでいるとも聞く。全くやることなすこと全部が出鱈目である。

彼菅直人が考えていることは、全部が己と内閣が少しでも長く権力の座に居座れるよう画策する延命措置だけである。

先ずは「小澤を撃て」に始まって不正な蓄財の王者・小澤を倒して、不支持率を引き下げることに全力を注いでいる。これが政治か?。内紛だ。

次が彼一味に対するマニフェストの項目の有限不実行との批判をかわすべく、バラマキと言われようと何だろうと一路邁進である。彼らの眼中には歳入不足も国家財政の危機など無いのだ。批判されたから対応しているだけだ。

彼らは現在、我が国が政治・経済・景気・雇用・外交・防衛等々全ての面で如何なる状況にあり、それに対する適切な策を講じて国民の皆様を守ろうなどという本来の内閣と政権与党が為すべきことなど、内閣として義務を履行する気などサラサラ無いのである。

言葉を換えれば、現状を具に観察して、そこに見えてくるそれぞれの現象に対する手を打つべきだということを全く承知していないとしか思えない。いや、偶には策を講ずることもあるが、その基盤にあるのが苔むした社会主義思想であるから、救いがない。

さらに物事に正しく対峙して打つべき手を打つ方法は言うに及ばす、何をすべきかの判断がまるでできないのである。その最悪の例が中国の漁船(だったのだろうか)の海上保安庁の船に対する体当たり、そのヴィデオの処置等には「国家と国民のため」という根本的な視点が完全に欠落していた。

その不始末を三百代言的にこじつけて正当化した官房長官と国交大臣の処分にすら、まともに手をつけていない体たらくである。その成り行きを見ている海外の諸国からすれば、「あんな見識を欠く政権が支配する国では・・・」となることも解らないようだ。

彼らが退陣するのが取りあえずの最上の対策だが、彼らは全く何の現状認識もなく、暇さえあれば「小澤元代表の政倫審喚問」である。今我々国民が最も望むことは、彼らを覚醒させ退陣させることだが、誰がその役を買って出てくれるのだろうか。だから、私は解散権が欲しいと言うのだが。(前田 正晶)

 2)法人税が25.5%に引き下げられるようです。

法人税10%を経常利益に課税、法人税15.5%を(経常利益×90%+特別利益-特別損失)に課税すれば、ほとんどの企業から法人税を徴収できるので、政府の歳入が増えます。

実質の法人税は25.5%より低くなりますが、それでいいと思います。
(まこと)

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身 辺 雑 記
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田沢湖へのクニマス戻しは急ぐべきでない。まだ酸性水は流れ込み、止まる見込みも無い。そこへ西湖から戻したのでは今度こそ絶滅する。
昭和のチョンボを笑えなくなる。観光協会会長さん、確りして下さい。
渡部 亮次郎