毒ミルクなんて序の口?中国の驚がくの食品事情とは
毒ミルクなんて序の口?中国の驚がくの食品事情とは
製品の品質などに関する情報を専門に扱う中国のウェブサイト「質量報告」は21日、「メラミン入りの粉ミルクなど序の口だ」と題する記事を掲載した。
記事ではまず、福建省福州市にある果物倉庫を紹介した。倉庫の中にはミカンが詰まった箱が山のように積まれていたが、ミカンに生えたカビの匂いが充満していたという。倉庫ではカビを取り除いたうえでしばらく干したミカンに対し、石蝋(せきろう)と色素、ミョウバン、化学調味料などを混合した液体を混ぜていた。
記事によれば、ミカンに混合した液体を浸透させることで、ミカンの重量を増やすことができるばかりか、強い酸味が消え、爽やかなおいしさを加えることができるという。また、見た目もみずみずしくなり、まるで取れたてのようだ。
中国を代表する酒である紹興酒は、中国政府の厳格な基準のもと生産されているが、なかには驚きの方法で生産されるまがい物も存在する。浙江省のある紹興酒生産工場では、水道水で薄めた紹興酒が生産されているという。「水が酒の値段で売れていく」と語る工場主は、水で薄めた分、エタノールや高アルコールの酒を足してアルコール度数を引き上げていた。
また、水で薄めた紹興酒は本物とは似ても似つかない色であるため、工場主は「さまざまな添加剤で色や味を調節する」と明かした。(編集担当:畠山栄
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0824&f=national_0824_039.shtml )
盗まれ食べられるネコ、兎肉や羊肉に偽装され違法ルートで流通-中国
中国は3月に「反虐待動物法(専門家意見稿)」を施行し、イヌやネコの肉を食することを禁じた。イヌ・ネコの肉を食べることに対し、中国では道徳観念や人道主義の観点から議論が行われているが、議論は平行線をたどっているのが現実だ。これは欧米が日本の捕鯨に対して批判するケースと、本質的に同様といえよう。
18日、中国メディアの新民周刊が報じたところによると、「反虐待動物法」の施行によって、ネコの窃盗や運搬、屠殺(とさつ)、肉の販売などといったネコ肉をめぐる不法行為がはびこっているという。報道によれば、中国ではネコを家畜として飼育することは禁じられているうえ、ネコは肉食動物であり、飼育コストも高いことから、野良ネコの窃盗が主なネコ肉の入手手段となっている。
中国では動物検疫管理法をはじめとする関連法律によって、動物の運輸には検疫合格証明などの各種許可証が必要となる。しかし、ネコを運搬する業者が正規の許可証を入手することは不可能であるため、許可証を偽造したうえで運搬しているという。中国の弁護士によれば、許可証の偽造は「偽造国家公文罪」にあたり、逮捕されれば3年から10年の刑に処されることになる。
次にネコは屠殺場に運搬されるが、屠殺を行う人びとは牛や豚を処理するのと同様に、あくまでも「仕事」として行っている。しかし、牛や豚と異なるのは、法律によって定められた衛生基準がまったく適用されないことだ。
次に、屠殺されたネコはヒツジやウサギの肉として売られていく。中国でペットの保護活動を行っている関係者は、「冷凍されたウサギ肉のほとんどは実際はネコの肉だ。処理されたネコとウサギは外見からは見分けることが難しいうえ、味も似ているため、ほとんどの人が気づかない」と語った。(編集担当:畠山栄)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0819&f=national_0819_043.shtml
「洗い粉」のせい?ザリガニを食べて筋肉が溶ける市民が続出―南京
食の安全に対する意識が高まりあるつつある中国だが、その道のりは遠いようで、食品に関する事故のニュースは日々絶えることがない。江蘇省南京市ではここ数日、食用のザリガニを食べた多くの市民の筋肉が溶解してしまうという事態が発生しているようだ。揚子晩報が伝えた。
同省人民病院をはじめとする南京市内の病院には7月頃よりザリガニを食べた市民が体調不良を訴えて入院するケースが増えているという。その症状は食中毒によるものではなく、筋肉が溶けることでタンパク質が血液中で増加してしまうとのこと。体のだるさを訴える患者が多いが、症状が重い場合は腎臓の機能も低下するようだ。
症状を訴える市民はそれぞれレストランや家庭で十分に加熱したザリガニを食べていたとのことだが、その原因ははっきりしていない。細菌性食中毒の可能性は低く、食べた後にすぐ症状が出ることから重金属によるものでもないと見られており、化学物質や有機物による中毒との見方が強まっている。
そんな中、ザリガニを洗浄するために用いられている「洗い粉」に疑いの目が集まっている。症状が出た市民の多くは、ザリガニが通常より大きくしかも非常にきれいだったという。そこである医師が付近の販売者に尋ねてみると「洗い粉」の使用を認めたとのことだ。しかし、粉の成分については何も語らなかったという。
記事では、腐敗が始まったザリガニはハサミが脱落しやすいことから、きれいで光沢があるにもかかわらずハサミが少ないものは「洗い粉」で洗浄している可能性が高いとして注意を呼びかけている。(編集担当:柳川俊之)http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0823&f=national_0823_062.shtml
発がん性の再生油売る業者「取り締まり? 知らんねえ」=南京
中国では2010年になり、廃油であるはずの「下水油」や「ダック油」が調理に使われていることが問題になった。「下水油」は厨房の下水管や生ごみから回収、「アヒル油」は「北京ダック」などの調理中にしたたり落ちた油を利用する。どちらも有害で発がん性もあるという。しかし江蘇省南京市では今も、「アヒル油」が野放し状態だ。中国新聞社が報じた。
中国の「アヒル料理」の代表とされる「北京ダック」はもともと、江蘇省や浙江省の料理だ。南宋が元に滅ぼされたときに高級料理の調理師が大都(現、北京)に連れ去られたため、北京にもアヒルをあぶる調理法が定着した。江蘇省や浙江省でアヒル料理が盛んなのは、温暖で水が豊かな風土が、アヒルの飼育に適しているからだ。
「鴨油焼餅(ヤーヨウ・シァオビン)」も、南京などの名物料理のひとつ。小麦を練った生地を鴨の油を使って熱する。本来ならば、アヒルを水で煮て浮いた油を使う。害はなく、アヒルの風味を楽しむことができる。ところが、「安価で風味も似ている」との理由で、アヒルをあぶった際に出た油を使う業者が多いとみられる。
大きな専用の窯で、アヒルをあぶって売る業者に聞いたところ、毎日50キログラムほどの油が出る。1キログラム2元(約25円)程度で、引き取りにくる業者がいる。有害な油だが、監視や取り締まりの動きはまったくない。「だれも調べに来たことはないよ。(商品の)アヒルに問題があったら、オレたちの責任になるけど、油で問題が出ても、オレたちのせいじゃないよ」という。
南京市政府の交渉局や、衛生、品質管理部門に問い合わせても、「アヒル油」を検査をする考えはなかった。いずれもが、「食品安全法の施行以後、私たちの管轄範囲から離れた」と説明したという。
調理師によると、有害な「アヒル油」などを料理に使った場合、臭いが気になる場合がある。そのため、四川料理や湖南料理など強烈な風味を持つ料理で、有害な油が使われる可能性が高いという。
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◆解説◆
北京ダックで、あぶったアヒルを小麦粉で作ったクレープ状の皮にくるんで食べるのは、中国北部の食べ方。小麦文化圏で発達した習慣だ。アヒルの肉以外の料理をくるんで食べることも多い。(編集担当:如月隼人)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0819&f=national_0819_127.shtml
メラミン入りミルク、中国各地で「再登場」…百トン規模の事例も
中国各地で、2010年になっても有毒物質のメラミンが混入している粉ミルクが販売される事例が相次いでいることが分かった。全国食品安全幸作弁公室が明らかにした。2008年に問題になった際、廃棄処分にされるはずだった商品を隠し持っていた業者が、「ほとぼりが冷めた」と判断して売りさばく動きが本格化したとみられる。新京報道などが報じた。
河北省の鹿源乳業の代文明董事長(代表取締役)は、2008年末に廃棄処分となったメラミンを含有する粉ミルクを個人的に隠し持ち、2010年3月から6月にかけて、東垣乳業製品廠に48トンを販売。東垣乳業は問題がある粉ミルクを混ぜた製品を、江蘇・江西・湖南・河南・遼寧・上海など各地に販売していた。当局は124.18トンを差し押さえ、残りの製品の行方を追っている。
その他、吉林・天津・山西・黒龍江・青海などでもメラミンを含有する粉ミルクが見つかった。山西省では、問題ある粉ミルクが103.44トン作られたとされる。
いずれも、2008年に廃棄処分にされるはずだった粉ミルクを隠し持った業者が2010年になり「ほとぼりが冷めた」として売り始めたケースとみられている。
当局は警戒を強め、「法律違反に対して、厳しく責任を追究する」との考えを明らかにした。これまで発覚したケースでは、メラミンを含む粉ミルクを「ほとんど差し押さえた」などと発表しているが、小売市場にまでどの程度流通したかは、明らかにしていない。(編集担当:如月隼人)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0821&f=national_0821_074.shtml