ウラジオストクにLNG基地、日露で建設へ
ウラジオストクにLNG基地、日露で建設へ
読売新聞 12月11日(土)3時4分配信
日本とロシアが、ウラジオストクで液化天然ガス(LNG)プラントの共同建設に乗り出すことで合意することが10日、分かった。
2017年の稼働を目指す。日本は東シベリア地区の豊富な天然ガスを調達することで、エネルギーの安定確保をはかる。
月内にも、経済産業省、伊藤忠商事などの日本勢と、ロシア国営ガス会社ガスプロムが、事業化調査の契約文書に調印する見通しだ。日本の高度なプラント建設技術を採用したいロシア側と、東南アジアなどに偏っている天然ガスの調達先の分散化を目指している日本の思惑が一致した。
LNGプラントのほか、化学工場の建設なども検討する。LNGの生産能力は年間500万トン以上で、全体の投資額は数千億円規模となる見込みだ。東シベリアの大型ガス田とウラジオストクをパイプラインで結ぶ。ウラジオストクから日本へは、液化してLNG船で運ぶ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101211-00000094-yom-bus_all
なんか気になった12月11日のニュース。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成22年(2010)11月24日(水曜日)
通巻3142号
中ロ、厳冬の急接近。サンクトの宮殿で温―プーチン首脳会談
中国首脳会談のあと、ロシアは必ず態度一変、華僑弾圧を始めるのだが。。
。。
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11月22日、温家宝首相は王岐山副首相らを随行し、サンクトペテルブルグ
を訪問した。これは第十四回中ロ首相定期会談である。サンクトはプーチン首相
の地盤(冷戦時代のレニングラード)、懇談会はコンスタンチン宮殿で行われた
。
席上、両国首脳は「ロシアと中国の経済協力の進展と“戦略的パートナーシッ
プ”を高々と謳い、お互いにしっかりと前向きに」などと述べた。人民日報によ
れば、プーチンは「ロシアにおける中国ブーム」にも言及したとか。
温家宝一行は、24日ロシアを離れ、25日タジキスタンで「上海協力機構」
の定期会合に出席する。
さて、ロシアは今年すでに中国籍漁船17隻を拘留し、漁民53名を逮捕して
いる。中国漁船団のロシア領海侵犯に容赦しない態度をとっているが、中国が抗
議した形跡はない。おもな現場はアムール川。中ロ国境紛争が何度も勃発し、ダ
マンスキー党では武力衝突も繰り返された。53名中国漁民の拘束地はロシア沿
海州のユダヤ人自治区。
ロシアによれば、今年11月16日までに中国船およそ700隻に警告し、領
海(川)から追い出した由。
2009年6月29日、ロシアはモスクワのバザールに踏み込み、華僑三万を
追い出すという「快挙」<?>を成し遂げた。密航不法滞在者を一斉に駆逐し、
ロシア商人らの権益を守ったのだ。
華僑から見れば十億ドル相当の商品を奪われ、「ロシアの行為はまるで強盗で
はないか」と抗議の声をあげたが、中国政府は、ロシアに抗議した形跡がない。
しかも、重要なことは、この手入れの二週間前に胡錦濤がモスクワを訪問した
ばかりだったことだ。
1998年江沢民がモスクワ訪問し、その三日後にロシアは華僑経営の皮革工
場が手入れを受けて数億ドルの商品が「摘発」された。
03年五月の胡錦濤モスクワ訪問後にも同様な「事件」がおこり、在ロシア華
僑の間では「プーチンvs温家宝会談があった。まもなく何かが起こる」と戦々
恐々としているという。
◎
♪
(読者の声1)貴メルマガ第3140号に著名歴史家として紹介されているニア
ル・ファーガソンについてです。
彼はいま売れっ子の経済史を専門とする学者で世界的にもかなり影響力のある西
洋知識人の一人であることは間違いありません。彼の著作である「The Ascent of
Money(The Penguin Press, 2008)
」や「The Cash Nexus(Basic Books, 2002)」などは確かに評価できると考えます
。
しかしこうした経済史、金融史の分野での彼の素晴らしい知見とはうらはらに、
いわゆる一般的な意味での歴史家としてどうかとなると首をかしげます。
彼には戦争の歴史を扱った大著「The War of The World(Penguin Books,2006)
がありますが、これは噴飯物です。
彼はこの中でいわゆる「南京虐殺」事件について大量虐殺があったとアプリオリ
に記述しています。P475-483に長々と「Rape」という項目をたて、日本
軍の「残虐非道」を確定された歴史としてこれでもかというくらいに書き込んで
います。問題なのはその記述の論拠です。いわゆる「百人斬」事件についての根
拠としているのは、1937年12月の東京日日新聞の記事(向井少尉、野田少
尉の百人斬り競争を報じた与太記事)を英訳しただけのもの(p476)。更に「南京
での虐殺」についての論拠はあの東史郎の証言(虚言)を英訳しただけのもので
す(p479)。
これだけの出典でおどろおどろしく「Rape of Nanking」を描写するのですから困
ったものです。
英語圏ではこういう類の歴史書が跋扈していて悲しくさえあります。そう言えば
この「The War of The World」の出版社もあの悪名高きペンギンプレスです。こ
の会社はよほど日本が嫌いなのですね。
ニアル・ファーガソンは一流の経済史家・金融史家ではあっても一流の歴史家で
はありません。
(SW生 カナダ)
(宮崎正弘のコメント)大変重要な事実をご教示いただきました。ポール・ケネ
ディのほうが、まだマシってことですね。
それにしてもSWさん、たいへんな読書量。脱帽します。
♪
(読者の声2)貴誌前号から引用します。「(読者の声3)ネットでたまたま見
つけた 『通州事件の惨劇 (Sさんの体験談)-日本人皆殺しの地獄絵-』です。
■通州事件…盧溝橋事件発生から3週間後の1937年7月29日、 北平(北京)東方の
通州で中国保安隊による大規模な日本人虐殺事件が発生した」
<引用終わり>
感想です。
1.資料:この資料は非常に珍しいものです。この記録を残したのは日本女性で
す。彼女の夫はおそらく中共の工作員です。彼女が大阪で売春婦をしていたとき
に偽装結婚して通州に連れて行き、雑貨の商売をさせながら日本軍守備隊の情報
を収集していたものと思われます。この日本軍部隊は1900年の義和団議定書
で米英仏イタリアとともに駐屯していた国際平和部隊です。彼女はこの恐怖から
離婚し日本に戻り記録を残しました。現地にいたら口封じで殺されていたでしょ
う。
2.発生時期:この事件は西安事件の半年後、盧溝橋事件の3週間後、大山中尉
虐殺事件の10日前、蒋介石の対日攻撃の2週間前に発生しました。同じ日に天津で
も反日暴動が発生しましたが、日本軍守備隊が撃退しました。ということで狙い
は、本土の日本人を激昂させて、上海戦に引きずり込む計画的な挑発行為だった
と思われます。
虐殺者は黒服を着ているので学生に見えたと記されていますが実際は専門の処
刑員だったのでしょう。
3.工作の黒幕:これはスターリンが独ソ戦に備えて、東部国境の反共勢力であ
る蒋介石と日本軍を戦争させて無力化するという、西安事件に続く巨大な極東工
作の一部だったと思われます。
4.分析:米国の支那通、スティルウェル大佐(後米国支那派遣軍総司令官)は
、蒋介石の上海攻撃に際し、日本の最上策は撤退だが、無理だろう。日本は反撃
して本格的な戦争に引きずり込まれることになるのではないか。と予想していま
す。その通りとなりました。ちなみに参謀本部の作戦部長石原莞爾もソ連を警戒
して支那本土の戦争には反対し、撤退を主張しましたが一撃講和論者に左遷され
ました。米国のアフガン泥沼戦争も、アルカイダのニューヨーク攻撃に対する反
撃ですが、国家も民族も冷静になれない状況があり、それが冷酷な陰謀家に利用
されるのです。
(東海子)
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♪
(メッセージ) 森田治
あの衝撃の日から四十年を迎えて、過ぎ去った日々が走馬燈のように瞼に点滅
します。
弟が三島由紀夫先生と行動を共にして、自らいのちを絶って以来の日本はます
ます国の形を失っていくかのようです。
毎年、弟が憂国忌で祭られ、身内として感謝の言葉を述べたいところです。粛
々として盛大なる会の成功を祈ります。
森田治
(もりたおさむ氏は元三重県議会副議長。勲四等。現在80歳、四日市のお宅に
庭には森田必勝記念碑と銅像が建てられております)。
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(C)有)宮崎正弘事務所 2001-2010 ◎転送自由。ただし転載は出
典明示。
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中国人と会談した後で、
すぐに、中国人の嫌がることを
やってのけるロシア。
日本に対しては、
日本に来る前に
日本が嫌がることをする。
それだけ、日本をバカにしているのだ。
自民党ニッポンもバカにされていたけど
民主党ニッポンほどは、
バカにされていなかったなあ!