首相、諫早湾干拓「歴史的に反省あってもいい」 | 日本のお姉さん

首相、諫早湾干拓「歴史的に反省あってもいい」

元に一切説明なし=諫早湾訴訟で抗議の意見書―長崎県議会

時事通信 12月16日(木)10時32分配信


 長崎県議会は16日の定例会本会議で、国営諫早湾干拓事業の5年常時開門を命じた福岡高裁判決への上告を国が放棄したことに対し、抗議する決議を賛成多数で可決した。この中で「地元に対する一切の説明もなく、一方的に上告を放棄し、開門する方針を菅(直人)総理が表明されたことは極めて遺憾」としている。
 決議はその上で「諫早湾干拓事業は国営事業で実施され、あらゆる側面で地元の協力の上に完成した。菅総理は実態を正確に把握した上で、自らの発言を撤回し、上告を行うよう強く抗議する」と強調した。 


政権浮揚には懐疑的な民主=諫早開門、野党も賛否割れる


 国営諫早湾干拓事業の排水門開門を命じた福岡高裁判決に対し、国が上告断念の方針を決めたことについて、民主党では15日、「菅直人首相でなければできなかった」(原口一博前総務相)と、首相の決断を評価する声が相次いだ。

ただ、今回の対応が政権浮揚につながるかどうかに関しては、懐疑的な見方が多い。
 民主党政調幹部は同日、「政権交代が起きないと、こういう大きな政策転換はできない」と強調した。

諫早湾干拓は首相が野党時代からこだわっていた問題。

首相の指導力欠如が内閣支持率急落の要因となっているだけに、党内には「主張してきたことを貫いたのは評価できる」(中堅)との声が出ている。
 ただ、開門を求めてきた佐賀県選出の原口氏は「(政権浮揚に)つながる」と記者団に述べたものの、党内の大勢は「内閣支持率に影響はないだろう」(参院議員)と冷静だ。

尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件への対応や閣僚の失言などで、民主党政権への失望感が強まっていると多くの議員が見ているためだ。

党関係者は「とにかく約束したことを一つ一つ実行するしかない」と指摘した。


 開門に反対してきた長崎県と関係の深い議員からは、不満が噴出している。

同県が地盤の西岡武夫参院議長は記者会見で「民主党は地方主権、地方の意思を尊重すると言っているが、やっていることは全然違う」と批判。

福田衣里子衆院議員(長崎2区)も党政策調査会の会合で、「首相自ら長崎に出向いて説明すべきだ。そうしないと誰も納得しない」と訴えた。


 野党側も評価が割れた。

自民党の石原伸晃幹事長は党本部で記者団に「政権末期の悪あがき、支持率向上パフォーマンスだ。

(首相が)農業、漁業、防災の観点から考えた形跡は全く見られない」と述べ、首相を酷評。

公明党幹部も「政権末期のような状況になると、『私が指示した』と見せたくなるものだ」と冷ややかに語った。

一方で、共産党の穀田恵二国対委員長は「喜ばしい。直ちに開門の実行が求められる」と、上告断念を歓迎した。(2010/12/15-20:23)


仙谷氏、抗議決議に「佐賀は異なる決議をする」諫早湾上告断念
産経新聞 12月16日(木)12時34分配信

 仙谷由人官房長官は16日午前の記者会見で、国営諫早湾干拓事業(長崎県)の排水門開門問題で、上告断念を表明した国に抗議する決議を長崎県議会が賛成多数で可決したことについて「それぞれに利害は存在するので、丁寧に話し合いをしていきたい。

たぶん(干拓地から離れた)佐賀県議会はそれと異なる決議をされると思う」と述べた。

 仙谷氏は長崎県側が「上告断念を判断する前に相談があってしかるべきだった」と反発していることについて、「これまで話し合いがなされていなかったとは、私は思っていない」と反論した。

 長崎県議会が可決した決議は、「(5年間の常時開門を命じた)福岡高裁判決は防災機能や干拓地農業に対する評価が低く、地元への影響がまったく理解されていない」と指摘し、首相に実態を把握した上での上告を求めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101216-00000536-san-pol


首相、諫早湾干拓「歴史的に反省あってもいい」
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2010/12/15 20:37更新
【菅ぶらさがり】(15日夜)

 菅直人首相は15日夜、諫早湾干拓事業に関する国の上告断念を表明したことに関し、同事業について「歴史的には反省があってもいいんじゃないかと思っています」と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。

ぶら下がり取材での詳細なやりとりは以下の通り。

 【小沢氏国会招致】

 --民主党の小沢一郎元代表の国会招致について、小沢氏本人は今日、「政治倫理審査会に出席することで国会運営や国民生活がよくなるならいいが、必ずしもそういう見通しもない」と出席に否定的な考えを示している。これに対する受け止めを

 「直接、話は聞いていませんので…。ただまあ、代表選の折りにもですね、小沢元代表は『国会が求められれば国会でちゃんと説明します』と言っておられたわけですから、やはりそうされることがご本人のためにも党のためにもいいと思います」

 --岡田克也幹事長は今週中にも国会招致の議決を行う構えだが、それでも小沢氏が政倫審に出席しなかった場合、首相自身が行動する、もしくは小沢氏に処分することを考えているか

 「岡田幹事長は非常に苦労して、努力してくれています。最終的に何か私が判断しなければいけない場面がくれば、それは当然判断します」

 --特に期限を区切るというわけではないのか

 「現在、岡田幹事長が頑張って努力してくれているわけですから、その上でのことです」

 【諫早湾干拓訴訟】

 --諫早湾の開門訴訟で、首相の上告見送りの表明を受け、(古川康)佐賀県知事が評価する一方で、長崎県の中村法道知事が「地元に前もって一切話がない」と強く批判している。地元の対応が分かれているなか、難しい判断を迫られたと思うが、どのように理解を求めていくつもりか。今後、開門に対する補償を検討する考えはあるか

 「まあ私あの、1997(平成9)年の『ギロチン』以来、現地に何度も足を運び、いろいろな皆さんから状況を聞いていましたし、また、構造もたぶん国会議員の中でもよく知っている中の一人だと思っています。そういう意味で、今回の高裁判決に対して上告はしないという判断をしました。まあ今日、午前中にも皆さんの前でそのことは伝えました。と同時に、現在営農している人に悪影響がないように、きちんとするよう指示もいたしました」

 --諫早湾干拓は当時、大型公共工事として問題になったが、無駄な大型公共工事に対して反対していくという姿勢が、今回の上告しないという首相の決定の要因になっているか

 「この諫早干拓事業というのは、いろいろな意味で象徴的な事業です。農林(水産)省にとっては確か最後の国営干拓事業じゃなかったでしょうか。そういう意味で当時からいろいろ議論があった中で今日まで、まあ事実上の工事は終わっているわけですね。

そういう中で色々な私は歴史的には反省があってもいいんじゃないかと、こう思っています」

 【公的年金支給】

 --公的年金の支給額について、仙谷由人官房長官は現行通り据え置くことも含めて検討していることを明らかにした。一部報道では首相が細川律夫厚労相に据え置きを指示したとも言われているが、首相は支給額についてどのように考えるか

 「今、あの関係閣僚で調整してもらっています」

 【首相コメント】

 --最近、首相のコメントがたびたび行われているが、これは首相が以前話していた発信力強化の一環なのか

 「私としては自分の言葉で自分が判断したことを国民に直接伝えたいと、こう思ってコメントしています」

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/474806/

首相「海をきれいにとの高裁判断は重い」 諫早湾干拓訴訟 
配信元:

2010/12/15 11:10更新

 菅直人首相は15日、国営諫早湾干拓事業(長崎県)で潮受け堤防排水門の5年間開門を命じた福岡高裁判決について「上告をしないという最終判断をした。開門で海をきれいにしていこうという訴訟についての高裁の判断は重い」と首相官邸で記者団に語り、上告を断念する意向を表明した。17日に閣議決定する。農水省は平成24年度以後、1年以上かけて長期開門調査を実施した後、常時開門する。

農水省は当初、上告する方針だったが、野党時代に諫早湾干拓事業に批判的な発言を繰り返してきた首相が最終的に判断した。

 鹿野道彦農水相は16日に長崎県を訪れ、「開門反対」を唱えてきた中村法道知事に上告断念の方針を伝える。農水省はこれまで、段階的に排水門を開きながら水量を調節する路線だったが、上告断念で段階的開門の路線は転換される。

 国側は1、2審で干拓事業と漁業被害の因果関係はなく、開門で大きな損害が出ると主張。農水省の検討委員会は4月に「環境影響評価を行った上で、開門調査を実施することが適当」とする報告書をまとめ、初めから排水門を全開すると対策費が600億円かかると試算していた。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/474664/

わたしは、今回だけは、管首相にサンセイ。

でも、すでに干拓地には、

じゃがいも農家がいるとか。

でも、政治は、すべての人間を同時に幸せにはできないもので、

じゃがいも農家には、保障と別の土地を与えて

海をきれいにする方向にいけばよろしいと思います。

有明海は、ノリがとれない死の海になったのだけど、

最初から、そういう無茶な開拓をしなければよかったのだ。

昔からやっていた仕事だからやりとげなといけないと

思ったようだが、王様には、自分が決めたことを

取りやめる力もあるのでは?

日本では、王様はいないけど、

政治は、日本の自然のことを考えて行ってほしい。


どれだけ多くの貝やムツゴロウや、魚やカニや微生物が死んだと思っているんだ。

その後、ノリもとれなくなって名産品の貝もとれなくなった。

当たり前だと思う。有明海が死の海になることは、日本人みんなの損害なんだ。

無駄に死んでしまった、貝やムツゴロウたちのことを

惜しいと思う。

本当にご愁傷様です。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201012/2010121500871&rel=y&g=pol
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101216-00000042-jij-pol