おメドベージェフ大統領は、となしい日本に対してだけ嫌がらせを堂々とするイジメっこだ!
メドベージェフ大統領は、おとなしい日本に対してだけ嫌がらせを堂々とするイジメっこだ!
保釈金をつんだ極左の応援団長はマイケル・ムーア
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成22年(2010)12月17日(金曜日)
通巻3167号 <12月16日発行>
保釈金をつんだ極左の応援団長はマイケル・ムーアだった
アサンジを英雄視、イラク戦争の嘘をあばいた功績と絶賛
*******
アカデミー賞受賞の映画監督マイケル・ムーアといえばブッシュ前大統領をこきおろし、極左リベラルの先頭にたつ。おなじく極左出身のブラジル大統領もジュリアン・アサンジを英雄視している。
プーチン・ロシア首相が言った。
「アサンジが投獄されたって? それが民主主義か?」
メドベージェフ・ロシア大統領側近が言った。「アサンジにノーベル平和賞を!」
ムーア監督は自分のブログにおいて「保釈金二万ドルを寄付する。ウィキリークの存続と拡大のために、どんな助力もおしまない。もし一時的閉鎖となれば自分のサーバを提供したい。多くの同調者に寄付と支援をお願いしたい」
と明言した。
さらにムーアは、「数千ものイラクでの犠牲を強いた(ブッシュ~チェイニーの)イラク戦争は犯罪であり、これ以上国家に機密を維持させないことが納税者の利益、もしウィキリークが十年前にこの世に存在していたら、あのイラク戦争突入の理由付けだった嘘はなかったし、戦争中の情報操作も可能ではなかった。そう、ウィキリークはいまや公共サービスなのだ」と称賛をくりかえした。
豪州でもラッド外相(前首相)、ブラジルの極左大統領らが同様の支持発言を繰り出している。
一方、米国ではオバマ政権は迷惑顔だし、議会人はアサンジを犯罪者視して、ムーア監督ら極左文化人と対立を鮮明にしている。
リーバーマン上院議員。「彼の行為は明らかにスパイ防止法違反だ」
ピーターキング上院議員。「ウィキリークはテロリスト組織だ」
メアリー・マタリン議員は「かれはテロリストだ」
こんなおり、日本では? 海老ぞーとかいう俳優のなぐりっこが話題です。
▼
♪
(読者の声1)ウィキリークの「米外交官の目に「日本の政治家が愚鈍に見える」ことについて。
日本の礼儀を重んじる用語と頭を下げる習慣が誤解を生んでいる。西洋では、叩頭の礼(kowtow)は“自らを卑しめる姿勢”とされる。この習慣は清朝時代に生まれたものですね。
(ウイキ)紫禁城の前庭での国事祭礼で皇帝の前で臣下が一斉におこなった。また、琉球王朝や李氏朝鮮では、中国からの勅使に対し、王が王都の郊外に出向き、自ら三跪九叩頭(さんききゅうそくとう)の礼で迎えていた。その郊外の地が琉球の場合は守礼門であり、李氏朝鮮の場合は迎恩門であると。。。
日本人は、西洋人のオーラル・コミュニケーションの学習が不足。まず米国人の質問者は相手に遠慮などしない。遠慮会釈のない質問を、日本人は“失礼な”と受け取る。だが言語習慣に過ぎず失礼ではないのです。この習慣に慣れないと、子供でも、たじたじするほどストレートに訊いて来るので驚く。“なぜ、日本は真珠湾を攻撃した?”など。9歳の女児が父親に対しても、“あなたに反対する”などと遠慮などない。そして簡単に妥協もしない。
菅直人を観察していると、うすら笑いの意味不明の表情が顔に浮かんでいるので意志が弱い印象を受ける。前原外相も英会話など出来ない。だから通訳を伴う。
ここに問題が起きる。対話にはニューアンスが多くある。ニュアンスを通訳が和訳するとニューアンスではなくなり、誤解が生じる。通訳は、それほどの意味のないことでも深刻に受け取る傾向があるからです。
質問者がフランクに訊いているのに、質問を受けた側の日本人たち(通訳とクライアント)はがっちりと鎧を着ている。これでは、自らを被疑者にするのと同じです。トヨタ米議会公聴会が良い例。まず通訳を介することは、既にハンデキャップと思って良い。
(1)女性の通訳が質問を聞いているうち、豊田社長は黙っているしかない
(2)通訳と豊田社長がひそひそと話しているうち、質問者は高台から高姿勢で睨みつけているように見える(ただ豊田さんの反応を見ているだけなのだが)
(3)ひそひそ話が長かったにも関わらず、通訳の英語の回答は短い。だいたい、米国議員の質問はド素人の質問が多い。豊田さんの印象を悪くする落とし穴を仕掛けたものもあった。バカな質問には、通訳がオウム返しに“関連なし”といえばよいだけ。落とし穴には、豊田さんは、“あなたは自動車産業が判っていない。今の質問に私個人への侮辱を感じるので答えたくない。法律に関わることなら、弁護士を要請する”といえば、「自分を罪に落しいれる可能性のある質問には答えなくてもよい」という黙秘権が憲法5条で保証されているから、メデイアは豊田さん側に立つ。
つまり通訳が正確さだけではなく、法律に至るまでの知識や喧嘩上手でなければ日本人側は不利なんです。ということで、“ビジョンはなく~愚かで~質が悪い”という印象が残る。英語で会話が出来ない外相や首相は西欧では評価されないのです
(伊勢ルイジアナ)
(宮崎正弘のコメント)なるほど。そういう社会に暮らすのは楽じゃないですね。いまやハーバードへ留学希望がめっきり減ったように、いや海外赴任を若者がいやがる。日本のぬるま湯から抜け出したくないんですね。
▽
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平成22年(2010)12月17日(金曜日)
通巻3167号 <12月16日発行>
保釈金をつんだ極左の応援団長はマイケル・ムーアだった
アサンジを英雄視、イラク戦争の嘘をあばいた功績と絶賛
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アカデミー賞受賞の映画監督マイケル・ムーアといえばブッシュ前大統領をこきおろし、極左リベラルの先頭にたつ。おなじく極左出身のブラジル大統領もジュリアン・アサンジを英雄視している。
プーチン・ロシア首相が言った。
「アサンジが投獄されたって? それが民主主義か?」
メドベージェフ・ロシア大統領側近が言った。「アサンジにノーベル平和賞を!」
ムーア監督は自分のブログにおいて「保釈金二万ドルを寄付する。ウィキリークの存続と拡大のために、どんな助力もおしまない。もし一時的閉鎖となれば自分のサーバを提供したい。多くの同調者に寄付と支援をお願いしたい」
と明言した。
さらにムーアは、「数千ものイラクでの犠牲を強いた(ブッシュ~チェイニーの)イラク戦争は犯罪であり、これ以上国家に機密を維持させないことが納税者の利益、もしウィキリークが十年前にこの世に存在していたら、あのイラク戦争突入の理由付けだった嘘はなかったし、戦争中の情報操作も可能ではなかった。そう、ウィキリークはいまや公共サービスなのだ」と称賛をくりかえした。
豪州でもラッド外相(前首相)、ブラジルの極左大統領らが同様の支持発言を繰り出している。
一方、米国ではオバマ政権は迷惑顔だし、議会人はアサンジを犯罪者視して、ムーア監督ら極左文化人と対立を鮮明にしている。
リーバーマン上院議員。「彼の行為は明らかにスパイ防止法違反だ」
ピーターキング上院議員。「ウィキリークはテロリスト組織だ」
メアリー・マタリン議員は「かれはテロリストだ」
こんなおり、日本では? 海老ぞーとかいう俳優のなぐりっこが話題です。
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(読者の声1)ウィキリークの「米外交官の目に「日本の政治家が愚鈍に見える」ことについて。
日本の礼儀を重んじる用語と頭を下げる習慣が誤解を生んでいる。西洋では、叩頭の礼(kowtow)は“自らを卑しめる姿勢”とされる。この習慣は清朝時代に生まれたものですね。
(ウイキ)紫禁城の前庭での国事祭礼で皇帝の前で臣下が一斉におこなった。また、琉球王朝や李氏朝鮮では、中国からの勅使に対し、王が王都の郊外に出向き、自ら三跪九叩頭(さんききゅうそくとう)の礼で迎えていた。その郊外の地が琉球の場合は守礼門であり、李氏朝鮮の場合は迎恩門であると。。。
日本人は、西洋人のオーラル・コミュニケーションの学習が不足。まず米国人の質問者は相手に遠慮などしない。遠慮会釈のない質問を、日本人は“失礼な”と受け取る。だが言語習慣に過ぎず失礼ではないのです。この習慣に慣れないと、子供でも、たじたじするほどストレートに訊いて来るので驚く。“なぜ、日本は真珠湾を攻撃した?”など。9歳の女児が父親に対しても、“あなたに反対する”などと遠慮などない。そして簡単に妥協もしない。
菅直人を観察していると、うすら笑いの意味不明の表情が顔に浮かんでいるので意志が弱い印象を受ける。前原外相も英会話など出来ない。だから通訳を伴う。
ここに問題が起きる。対話にはニューアンスが多くある。ニュアンスを通訳が和訳するとニューアンスではなくなり、誤解が生じる。通訳は、それほどの意味のないことでも深刻に受け取る傾向があるからです。
質問者がフランクに訊いているのに、質問を受けた側の日本人たち(通訳とクライアント)はがっちりと鎧を着ている。これでは、自らを被疑者にするのと同じです。トヨタ米議会公聴会が良い例。まず通訳を介することは、既にハンデキャップと思って良い。
(1)女性の通訳が質問を聞いているうち、豊田社長は黙っているしかない
(2)通訳と豊田社長がひそひそと話しているうち、質問者は高台から高姿勢で睨みつけているように見える(ただ豊田さんの反応を見ているだけなのだが)
(3)ひそひそ話が長かったにも関わらず、通訳の英語の回答は短い。だいたい、米国議員の質問はド素人の質問が多い。豊田さんの印象を悪くする落とし穴を仕掛けたものもあった。バカな質問には、通訳がオウム返しに“関連なし”といえばよいだけ。落とし穴には、豊田さんは、“あなたは自動車産業が判っていない。今の質問に私個人への侮辱を感じるので答えたくない。法律に関わることなら、弁護士を要請する”といえば、「自分を罪に落しいれる可能性のある質問には答えなくてもよい」という黙秘権が憲法5条で保証されているから、メデイアは豊田さん側に立つ。
つまり通訳が正確さだけではなく、法律に至るまでの知識や喧嘩上手でなければ日本人側は不利なんです。ということで、“ビジョンはなく~愚かで~質が悪い”という印象が残る。英語で会話が出来ない外相や首相は西欧では評価されないのです
(伊勢ルイジアナ)
(宮崎正弘のコメント)なるほど。そういう社会に暮らすのは楽じゃないですね。いまやハーバードへ留学希望がめっきり減ったように、いや海外赴任を若者がいやがる。日本のぬるま湯から抜け出したくないんですね。
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◎毎日一行◎ 誰だ、丹羽大使を南京に訪問させる段取りをしたのは?
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成22年(2010)12月17日(金曜日)貳
通巻3168号
平成22年(2010)12月17日(金曜日)貳
通巻3168号
ロシアは漁夫の利を得たか? あまりに少ないウィキリークのロシア関連
それともメディアを買収して掲載しないように裏面で動いているの?
**************
それともメディアを買収して掲載しないように裏面で動いているの?
**************
ロシアのメドベージェフ大統領側近が西側でふと記者団に漏らしたのは「ジュリアン・アサンジにノーベル平和賞を」だった。
本気とも思えないが、ロシアが意外にウィキリークに寛容なのは漏洩機密が殆ど無いからである。
目下、ロシアに関しての機密漏洩はわずかに四件。一番目を惹くのは、女性ジャーナリスト暗殺事件の背景である。
ロシアのジャーナリスト暗殺はロシア軍特殊部隊かチェチェン政府体制側用心棒。
モスクワの勇気あるジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ女史が射殺により暗殺されたのは06年10月7日だった。現場は彼女のアパートのエレベーター前。殺し屋による犯行とされたが、まじめに捜査が行われた形跡はない。
ウィキリークが入手した機密文書によれば「在モスクワ米大使館にたれ込まれた情報がありアンナへの脅迫は電話、手紙、eメールならびに携帯電話へのメッセージで何十回と繰り返され、彼女はたじろがず、すっかり慣れっこになって無防備だった」という。
筆者(宮崎)が推定する犯人の目星はといえば、彼女が暴いた記事はチェチェン政府体制側の軍隊とロシア特殊部隊がチェチェンでいかに残酷は虐殺をしたかであり、命令した最高責任者はと言えばプーチン、傀儡がチェチェン政府である。どちらかが雇った殺し屋だろうと推測できる。
▼メドベージェフ大統領がロビンって、誰もが知っていることじゃないの?
このほかロシア関係の機密が殆どウィキリークによって暴露されていない。現時点でもロシア関係は下記三点のみ(12月16日現在)。
(1)かつてサウジアラビアの武器商人カショギをしのぐ史上最強の武器商人と言われるのがロシアのマフィア武器団を率いるバウドという人物だ。
かれは米国情報筋の通告によってタイ上空でミャンマーへの道をふさがれタイの飛行場に強制着陸させられ、武器は押収された。さて、ロシアはこのときタイの高官に賄賂をおくり、バウドが米国へ引き渡されるのを阻止した
(2)EU外交委員長のパッテン(前香港総督、元英国保守党幹事長)はプーチンを称して「殺人鬼の目をしている」と発言した。
(3)欧州の外交官が表した。「プーチンがバットマンなら、メドベージェフはさしずめ脇役のロビンだ」(日本の読者に言わしめると「プーチンの傀儡」「口ぱく人形」)
▼
♪
(読者の声1)貴誌前号の「伊勢ルイジアナ」氏の意見は基本的に賛成です。
しかしトヨタ社長の対応については、東京のある白人の意見ですが、好評でした。クール(頭がよい)な印象を与えたということです。
通訳を入れると、質問者のまくしたてる英語のテンポが外されるので、関係者が冷静に戻るようです。また回答にトラブルがあっても外交的に通訳の責任に転嫁することができます。通訳はその意味でも安全装置です。
以前米国である自動車会社の日本人社長が英語がなまじできるので、通訳を置かずに公聴会に出ため、途中で立ち往生し悪い結果になったそうです。というのは英語は幅があり、普通の日本人が知らない専門用語や特別の意味、表現があります。日本語と同じです。
だから責任を生じるような場では日本人単独対応は禁物です。昔ロンドンの国際会議に出たら、米国人が英国人に英語表現のアドバイスをもらっていました。なるほどチャーチルが「米国と英国は共通の英語において最大の違いがある」といったのは、これかと思いました。
なお高校や大学留学時代に身につけた英語を後年公式の場で使うと大変です。立派な紳士が「オレヨー」では赤恥をかきます。英語にも日本語同様大人の表現があるのです。
(東海子)
(宮崎正弘のコメント)日本語でも漱石、鴎外が古典になり、そのうち三島、芥川、川端も古典にはいり、現代日本語との間に「つうやく」が要るようになるでしょう。
英語が下手にわかって通訳を入れなかったので考える時間がなかった失敗例は宮沢喜一でした。
▽
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◎毎日一行◎菅首相は鳩山よりレベルが低い無責任男だ。外遊させるな!日本の恥だから
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ♪
(読者の声2)貴見に「海外赴任を若者がいやがる。日本のぬるま湯から抜け出したくないんですね」
とありました。
日本人の青年には「フロンテイア」の情熱を感じない。萎縮している。“これでは、日本は滅びる”といえば、宮崎先生に叱られそう。
18歳になったら、兵役1年とかを課さないといけない。日本の為政者には「国体」を論じる意思がない。一億以上の国民が結束する国家理念がない。「日の丸」や「君が代」に敬意を払わない日本人が増えた。
つまり、盆も正月もない日本人が増えた。
(伊勢ルイジアナ)
(宮崎正弘のコメント)そのわりにサッカーの応援では顔に日本国旗を書いたり、ワッペンを貼り付けたりして、唐突に愛国者にもなる。大相撲三役に日本人力士わずか三人、外人六人(いやもっと?)。嗚呼、それなのに相撲は国技? 「国体」とは国民体育大会のことだと認識している国民がごまんといます。
● ●
< 宮崎正弘の最新刊 >
『上海バブルは崩壊する』(清流出版、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/486029341X/
(↑ アマゾンから入手できます!)
< 宮崎正弘の新刊予告 >
『オレ様国家 中国の常識』(来年1月15日発売、新潮社)
<宮崎正弘 vs 石平 対談シリーズ >
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(同じく石平氏との対談。ワック、933円)
< 宮崎正弘のロングセラーズ >
http://www.amazon.co.jp/dp/475931122X/
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759311092/
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)有)宮崎正弘事務所 2001-2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
本気とも思えないが、ロシアが意外にウィキリークに寛容なのは漏洩機密が殆ど無いからである。
目下、ロシアに関しての機密漏洩はわずかに四件。一番目を惹くのは、女性ジャーナリスト暗殺事件の背景である。
ロシアのジャーナリスト暗殺はロシア軍特殊部隊かチェチェン政府体制側用心棒。
モスクワの勇気あるジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ女史が射殺により暗殺されたのは06年10月7日だった。現場は彼女のアパートのエレベーター前。殺し屋による犯行とされたが、まじめに捜査が行われた形跡はない。
ウィキリークが入手した機密文書によれば「在モスクワ米大使館にたれ込まれた情報がありアンナへの脅迫は電話、手紙、eメールならびに携帯電話へのメッセージで何十回と繰り返され、彼女はたじろがず、すっかり慣れっこになって無防備だった」という。
筆者(宮崎)が推定する犯人の目星はといえば、彼女が暴いた記事はチェチェン政府体制側の軍隊とロシア特殊部隊がチェチェンでいかに残酷は虐殺をしたかであり、命令した最高責任者はと言えばプーチン、傀儡がチェチェン政府である。どちらかが雇った殺し屋だろうと推測できる。
▼メドベージェフ大統領がロビンって、誰もが知っていることじゃないの?
このほかロシア関係の機密が殆どウィキリークによって暴露されていない。現時点でもロシア関係は下記三点のみ(12月16日現在)。
(1)かつてサウジアラビアの武器商人カショギをしのぐ史上最強の武器商人と言われるのがロシアのマフィア武器団を率いるバウドという人物だ。
かれは米国情報筋の通告によってタイ上空でミャンマーへの道をふさがれタイの飛行場に強制着陸させられ、武器は押収された。さて、ロシアはこのときタイの高官に賄賂をおくり、バウドが米国へ引き渡されるのを阻止した
(2)EU外交委員長のパッテン(前香港総督、元英国保守党幹事長)はプーチンを称して「殺人鬼の目をしている」と発言した。
(3)欧州の外交官が表した。「プーチンがバットマンなら、メドベージェフはさしずめ脇役のロビンだ」(日本の読者に言わしめると「プーチンの傀儡」「口ぱく人形」)
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(読者の声1)貴誌前号の「伊勢ルイジアナ」氏の意見は基本的に賛成です。
しかしトヨタ社長の対応については、東京のある白人の意見ですが、好評でした。クール(頭がよい)な印象を与えたということです。
通訳を入れると、質問者のまくしたてる英語のテンポが外されるので、関係者が冷静に戻るようです。また回答にトラブルがあっても外交的に通訳の責任に転嫁することができます。通訳はその意味でも安全装置です。
以前米国である自動車会社の日本人社長が英語がなまじできるので、通訳を置かずに公聴会に出ため、途中で立ち往生し悪い結果になったそうです。というのは英語は幅があり、普通の日本人が知らない専門用語や特別の意味、表現があります。日本語と同じです。
だから責任を生じるような場では日本人単独対応は禁物です。昔ロンドンの国際会議に出たら、米国人が英国人に英語表現のアドバイスをもらっていました。なるほどチャーチルが「米国と英国は共通の英語において最大の違いがある」といったのは、これかと思いました。
なお高校や大学留学時代に身につけた英語を後年公式の場で使うと大変です。立派な紳士が「オレヨー」では赤恥をかきます。英語にも日本語同様大人の表現があるのです。
(東海子)
(宮崎正弘のコメント)日本語でも漱石、鴎外が古典になり、そのうち三島、芥川、川端も古典にはいり、現代日本語との間に「つうやく」が要るようになるでしょう。
英語が下手にわかって通訳を入れなかったので考える時間がなかった失敗例は宮沢喜一でした。
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◎毎日一行◎菅首相は鳩山よりレベルが低い無責任男だ。外遊させるな!日本の恥だから
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ♪
(読者の声2)貴見に「海外赴任を若者がいやがる。日本のぬるま湯から抜け出したくないんですね」
とありました。
日本人の青年には「フロンテイア」の情熱を感じない。萎縮している。“これでは、日本は滅びる”といえば、宮崎先生に叱られそう。
18歳になったら、兵役1年とかを課さないといけない。日本の為政者には「国体」を論じる意思がない。一億以上の国民が結束する国家理念がない。「日の丸」や「君が代」に敬意を払わない日本人が増えた。
つまり、盆も正月もない日本人が増えた。
(伊勢ルイジアナ)
(宮崎正弘のコメント)そのわりにサッカーの応援では顔に日本国旗を書いたり、ワッペンを貼り付けたりして、唐突に愛国者にもなる。大相撲三役に日本人力士わずか三人、外人六人(いやもっと?)。嗚呼、それなのに相撲は国技? 「国体」とは国民体育大会のことだと認識している国民がごまんといます。
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< 宮崎正弘の最新刊 >
『上海バブルは崩壊する』(清流出版、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/486029341X/
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<宮崎正弘 vs 石平 対談シリーズ >
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(同じく石平氏との対談。ワック、933円)
< 宮崎正弘のロングセラーズ >
http://www.amazon.co.jp/dp/475931122X/
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759311092/
『中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか』(徳間書店、1680円)
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)有)宮崎正弘事務所 2001-2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。