本人、親族不在のまま劉暁波氏にノーベル平和賞授賞ーセルビアは出席したそうです。 | 日本のお姉さん

本人、親族不在のまま劉暁波氏にノーベル平和賞授賞ーセルビアは出席したそうです。

本人、親族不在のまま劉暁波氏にノーベル平和賞授賞
産経新聞 12月10日(金)21時40分配信
 【ストックホルム=木村正人、オスロ=矢板明夫】ノーベル化学賞など5賞の授賞式が10日、スウェーデンのストックホルムで開かれ、化学賞に輝いた鈴木章・北海道大名誉教授(80)と根岸英一・米パデュー大特別教授(75)らに、メダルと賞状を授与。中国の民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏に決まった平和賞の授賞式はノルウェーのオスロで開かれ、獄中にある本人はもとより、代理人の姿もない異例の式典となった。

 鈴木、根岸両氏はストックホルムの老舗紳士服店「ハンス・アルデ」で採寸したえんび服を着用。鈴木氏の夫人、陽子さん(79)は薄小豆色の着物、根岸氏の夫人、すみれさん(73)は菊と松模様の着物姿で同伴。

 物理学、化学、医学・生理学、文学、経済学5賞の授賞式には約1570人が出席。世界初の体外受精児を誕生させ医学・生理学賞に輝いた英国のロバート・エドワーズ氏(85)は、体調不良で出席できず、家族が代理で受賞。

 日本人の受賞は、2008年に物理学賞の南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(89)=米国籍▽小林誠・日本学術振興会理事(66)▽益川敏英・名古屋大特別教授(70)▽化学賞の下村脩・米ボストン大名誉教授(82)の4氏が受賞して以来、2年ぶり。日本人は00年以降、計10人が受賞している。

 平和賞の授賞式では、中国当局は劉氏や、妻の霞さんらの代理出席を許さず、劉氏の受賞演説に替え同氏の文章を朗読。100年を超える平和賞の歴史の中で、政治的な理由で本人が出席できなかったのは、劉氏を含むこれまでの受賞者121個人・団体のうち5人だけだという。本人も親族も出席できなかったのは、ナチスの支配下にあったドイツの反戦ジャーナリスト、オシエツキー氏以来、74年ぶり。

 式典には、海外亡命中の中国人民主活動家約50人や、日本、米国など45カ国の代表が出席。一方、劉氏への授与に猛反発する中国に同調し、中国を含めロシア、ベトナムなど19カ国が欠席したとみられる。

 授賞式に先たち、ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は9日の記者会見で、劉氏への授賞は「中国政府への抗議ではなく、基本的人権のために戦う中国の人々への支援が狙いだ。中国の将来のためには、経済発展と政治改革を兼ね備えることが重要だ」と語った。
平和賞授賞式で劉氏に空席のいす用意

2010/12/06 19:45更新


 10日にノルウェー・オスロで行われるノーベル平和賞の授賞式について、ノーベル賞委員会と式典の内容を調整している米国在住の学者で中国民主活動家の楊建利氏は6日、欠席することが確実な中国の受賞者、劉暁波氏=国家政権転覆扇動罪で服役中=のために空席のいすを用意し、受賞者演説の代わりに劉氏の詩を朗読することを明らかにした。

詩は同委員会が選ぶ。内容は公表されていない。劉氏は長年民主化運動に取り組んでいるが、文芸評論家で自ら詩も多数書いている。

 劉氏の妻劉霞さんが中国当局により軟禁されているため、代わりに授賞式出席者らの取りまとめをしている楊氏は「劉霞さんが授賞式に出席できる可能性は非常に低いが、最後の最後まで努力する」と語った。(共同)

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/471487/

中国政府いらだちピーク 平和賞授賞式

2010/12/10

【北京=川越一】中国の民主活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞式を翌日に控えた9日、中国政府は劉氏の授賞に反対する立場を強いトーンで改めて主張、当局内のいらだちがピークに達していることをうかがわせた。

 中国政府は、米下院が8日、劉氏の釈放を要求する決議案を圧倒的多数で採択したことに反発。外務省の姜瑜報道官は9日の定例記者会見で、「一部の米議員に誤った言行をやめ、傲慢(ごうまん)な態度を改めるよう促す」と、米議会に対する敵対心をあらわにした。

 姜報道官は、国際社会がノーベル平和賞に値すると認める劉氏の業績を「一般的な評論の範疇(はんちゅう)を超えた、現実社会に危害を与える行為」と表現。「今年の平和賞に多くの人が反対している理由を考えるべきだ」と国際世論に耳をふさいでいる。

 また、報道規制も強めており、米CNNや英BBCのウェブサイトの閲覧を制限している。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/472950/

「中国の運命は世界の運命」ノーベル委、政治改革を促す

ノルウェー・ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は9日、同国の首都オスロで記者会見し、中国の民主活動家、劉暁波氏=服役中=への平和賞授賞に関し、中国が巨大な人口と経済力を有するとして「中国の運命は世界の運命」と述べ、政治改革を促した。

 委員長は、劉氏に同賞を贈ることについて「(中国への)抗議ではなく、中国の未来は経済成長と政治改革を組み合わせることが大変重要だということを示すシグナルだ」と説明。中国の人権問題などが改善すれば「全世界にきわめて大きな良い影響をもたらす」と訴えた。

 中国は、劉氏への平和賞授賞は「欧米的価値観の押しつけ」などと反発しているが、委員長は、人権の向上は国連総会が採択している世界人権宣言にもうたわれており「欧米の基準ではない」と指摘した。(共同)

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/472847/

ノーベル平和賞に対抗 “茶番劇”孔子平和賞に失笑

【北京=川越一】中国の民主活動家、劉暁波 氏に対するノーベル平和賞授賞に対抗して、急(きゅう)遽(きょ)設立された「孔子平和賞」の授賞式が9日、北京市内で行われた。初代受賞者に選ばれた台湾の連戦・中国国民党名誉主席は受賞を拒絶。本家と同様、受賞者不在というおまけがついた“茶番劇”に、報道陣から失笑がもれる一幕もあった。

「孔子平和賞は長い間準備してきたものだ」「連戦氏は当代の平和に貢献した」「(劉暁波の)3文字とは関係ない」-。選評委員会の譚長流委員長(北京師範大博士)が顔を真っ赤にして訴えた。

 孔子が論語の中で述べた「和をもって貴しとなす」の心を設立理由に挙げ、ノーベル平和賞への対抗措置であることを否定。だが、パンフレットには「ノーベル平和賞は世界中の人々に開放され、少数派の推薦で決めてはならない。同賞は多数派とは言い難く、不公平さ、誤(ご)謬(びゅう)は免れない」と明記されている。

 インターネットを通じた投票に基づいて選出したといいながら、サイト名や調査期間の公表を拒否。台湾メディアが連戦氏の受賞拒否についてただすと、「拒絶などできない…」としどろもどろに。同氏に正式に通知すらしていないことも明らかになり、最後は無関係の少女にトロフィーを渡してお茶を濁した。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/472799/

中国でNHK海外放送中断 平和賞関連で当局措置か

中国で8日夜、ノルウェー・オスロで行われる中国の民主活動家、劉暁波氏=服役中=のノーベル平和賞授賞式関連のニュースを伝えていたNHKの海外放送が1分程度中断された。中国当局による措置とみられる。

 5日夜、6日朝にも劉氏関連のニュースが中断されており、中国は海外メディアの報道に神経をとがらせているとみられる。

ニュースが中断されたのは「NHKワールド・プレミアム」で、平和賞授賞式に19カ国が欠席するとの内容を報じた際、途中から画面が真っ暗になった。(共同)

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/472425/

ノーベル平和賞授賞式欠席は19カ国 中国の“圧力”で

産経新聞 12月10日(金)20時43分配信

 【オスロ=矢板明夫】中国の民主活動家、劉(りゅう)暁波(ぎょうは)氏のノーベル平和賞授賞式に反対する中国の“圧力”を受け、最終的に何カ国が式典を欠席するのか、注目された。ノーベル賞委員会は、授賞式が開かれたノルウェーに大使館を置く65カ国に招待状を送付したが、欠席は中国を含め19カ国にのぼる見通しで、最後まで迷う国もあるなど中国とノルウェーとの激しい攻防がギリギリまで続いた。

 中国は授賞式の約1カ月前の11月初旬、オスロ駐在のフィンランドなど複数の国の大使館に公式書簡を送り、「ノーベル平和賞の劉氏への授与は中国への内政干渉だ」として、授賞式に出席しないよう求めた。また、北京でも大使館を通じ関係国に圧力をかけたという。

 こうした中国のやり方に対し、米国、英国、フランス、ドイツなどの主要国は直ちに反発し、相次いで出席を表明した。一方、パキスタン、キューバ、ベネズエラなど中国の友好国は欠席を発表し、ロシア、イラン、ベトナムなどは中国に同調した。欠席を表明した国の中には、中国と同じように人権問題を抱える国もあり、また、単に「中国との友好関係を維持したい」との理由から欠席を決めた国もあった。

 ノルウェーメディア関係者によると、ノルウェー国王ハラルド5世や同国の閣僚が出席する授賞式典に欠席する国が予想以上に多かったことに対し、ノルウェー側は神経をとがらせ、EU(欧州連合)などを通じ、さらに欠席する国が増えないよう協力を求めたという。

 授賞式前日の9日夜、欠席を表明していたセルビアは一転して出席を表明した。自国が抱えるコソボ独立問題をめぐり中国から支持を取り付けた同国は当初、中国に配慮していた。だが、セルビアが加盟を目指しているEUの高官から、「人権尊重はEUの基本原則だ」と批判され急遽、出席へと方向転換したものとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101210-00000620-san-soci
平和賞と中国 出席妨害は逆効果を生む

【主張】

 ノルウェーのオスロで10日に行われる中国の民主活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞に対し、中国政府が続けた妨害工作は目に余る。とくに各国に授賞式に出席しないよう圧力をかけたことは中国による独善的で手段を選ばぬ覇権的行動を鮮明にしたといえ、受け入れられない。

日本や米欧の主要国などが出席を表明したのは当然だが、中国をはじめロシアやイラン、パキスタンなど約20カ国が欠席する。親米国フィリピンの場合は中国の武器供与をあてにしたようだ。人類の普遍的な理念を謳(うた)う平和賞の意義を否定したといえる。

 中国政府は「犯罪者への授賞は内政に対する干渉だ」と妨害工作を正当化する主張を繰り返している。劉氏は中国共産党による一党独裁体制の廃止を求める「08憲章」を起草して国家政権転覆扇動罪に問われ、長期服役の身となった。授賞理由にもある通り、「非暴力による人権擁護の闘い」を長年続けたにすぎない。

 しかも中国当局は、授賞式に関し、妻の劉霞さんや他の国内活動家の出国さえ阻止している。

 過去に受賞者本人が出席できなかった例として、ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー氏(1991年)らがいる。だが、本人、親族ともに出席できないのはナチス・ドイツを批判した独ジャーナリスト、カール・オシエツキー氏(35年)以来という。

 平和賞を選考するノーベル賞委員会が中国政府の圧力をはねつけ、ノルウェー政府とともに毅然(きぜん)とした姿勢を貫いていることは高く評価したい。

 委員会は劉氏への授与を「平和賞の歴史の中で最も意味ある授賞」と位置付け、中国本土以外で暮らす民主活動家約50人を授賞式に招待した。会場にはあえて受賞者用の椅子を置き、「空席」にすることで中国の人権状況の現実を世界に訴えるという。

 中国ではノーベル平和賞に対抗して「孔子平和賞」が創設され、初代受賞者に「台湾と(中国)大陸の平和の懸け橋をつくった」との理由で台湾の元副総統、連戦氏が選ばれた。苦し紛れの対抗措置だろう。

 米下院本会議は劉氏の釈放を求める決議を圧倒的賛成多数で採択した。妨害や独善的価値観の押しつけは逆効果を生んでいる。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/472883/

アジア裂く中国の「踏み絵」

■10日に平和賞授賞式 19カ国欠席へ

 ノルウェーの首都オスロで10日、獄中の中国民主活動家、劉暁波(りゅうぎょうは)氏(54)へのノーベル平和賞授賞式が開かれる。ノルウェー・ノーベル賞委員会は、授賞式への招待を中国を含む19カ国の大使館が断り、欠席すると発表した。欠席国は中国と政治的・経済的な結びつきが強い国が中心だが、“反共のとりで”東南アジア諸国連合(ASEAN)のフィリピンも含まれている。

 ■「力の空白」にじわり

 フィリピンは親米国で、中国とスプラトリー(中国名・南沙)諸島の領有権を争っているが、中国に借りがある。

 英BBC放送は7日、両国が武器供与協定を締結すると報じた。新華社電もこの日、フィリピン軍のリカルド・ダビド総参謀長が北京で中国人民解放軍の陳炳徳(ちんへいとく)総参謀長と会談し、ダビド氏が「フィリピン軍に対する中国の支援に感謝している。フィリピンは今後も『一つの中国』政策(台湾を国と認めない)を堅持する」と語ったと伝えた。

 フィリピンは1992年に米軍基地が撤退してから軍事力が弱体化。BBCは「フィリピン軍はイスラム系、共産系の反政府勢力と戦っており、緊急に武器が必要だ」と中国に頼る理由を説明している。フィリピンの欠席は、アジアの力の空白に浸透しようとする中国の外交攻勢の結果といえる。

 ■「08憲章」から2周年

 一方、中国外務省の姜瑜(きょうゆ)報道官は7日の定例記者会見で、平和賞授賞式をめぐる国際社会の批判を「自作自演の反中の茶番劇をやっている」とののしった。

 姜氏は「ノーベル賞委員会の決定に反対する中国の立場に100以上の国・組織が支持を表明している」との主張を繰り返している。しかしリストの公表は拒んでいる。

 中国政府がことさら「10日」に神経をとがらせるのには理由がある。この日は、劉氏への授賞理由となった「08憲章」発表から2周年に当たる。授賞式をきっかけに民主化機運が高まることを警戒しているとみられる。

 姜氏は「劉暁波問題を借りた言いがかり、内政と司法主権への干渉に断固として反対する。器量が小さい反中の人々の妨害は受けない」とけんか腰で牽制した。

 しかし、国際社会の大多数は冷静だ。8日付の香港紙リンゴ日報によると、共産国時代に「憲章77」を発表して投獄された経験があるチェコのバーツラフ・ハベル前大統領(74)はインタビューに対し、こう語った。

 「中国は子供のように怒るのではなく、改めて劉氏の受賞について理性的に考えてみるべきだ」http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/472373/

民主活動家VS官製 中国人デモ対決 平和賞授賞式

【オスロ=矢板明夫】中国の民主活動家、劉暁波氏に対する10日のノーベル平和賞授賞式に合わせて、オスロ入りした中国の民主活動家ら約100人が9日、中国大使館前で「劉氏を釈放せよ」「最後のベルリンの壁を壊せ」と書かれた横断幕を掲げてデモ行進した。

 中国当局を支持しノーベル賞委員会に抗議するノルウェー在住の中国人によるデモも計画されており、中国人同士によるデモ対決となっている。

 在ノルウェー中国大使館前のデモは、米国在住の民主活動家、楊建利氏が呼びかけた。デモには牧野聖修衆院議員(民主党)も参加、「日本は中国の民主化問題について隣国としてもっと関わるべきだ」と述べた。

 一方、ノルウェー在住の中国人によるデモは授賞式当日の10日午後に予定されており、「ノーベル賞委員会の中国に対する内政干渉」などを抗議することが目的としている。

 同デモの主催者はメディアに対し「あくまで自発的な行動」と主張し、中国による官製デモとの見方を否定している。

 しかし、国際人権団体によると、中国の外交官らは10月ごろから、在ノルウェーの中国人団体などを訪ねて「内政干渉抗議デモ」への参加を繰り返し要請、参加しない人に対し、「深刻な結果を招く」などと警告したという。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/472949/

ノーベル平和賞授賞式欠席は17カ国 劉氏「私と中国に悲しいこと」

産経新聞 12月11日(土)7時57分配信

 【オスロ=矢板明夫】オスロ市庁舎ホールで10日開催されたノーベル平和賞授賞式典。中国の民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏が座るはずだった壇上の椅子は空席で、近くに劉氏の大きな顔写真が飾られた。ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長がメダルと賞状を椅子の上にそっと置く。中国とその友好国など17カ国が出席を見合わせた今年の式典は、異様な光景が広がった。

 昨年、オバマ米大統領が主役を演じた授賞式典は、この日午後1時(日本時間同9時)から始まった。

 ◆孤独に耐えている

 ステージに立ったヤーグラン委員長は「受賞者がここにいないことを残念に思う。彼は今、中国の監獄でひとり、孤独に耐えている。夫人や近親者もここに出席できない。この事実だけでも、授賞が必要であり、適切だったことを示している」と演説。

 続けて「今年のノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏を祝福します!」と語気を強めると、会場に詰めかけた約1千人の参列者のうち、まず数十人の中国民主運動家たちが立ち上がった。そして拍手の音は次第に大きくなり、スタンディングオベーションは会場全体に広がっていった。

 その後、登壇したノルウェーの女優が読み始めたのは受賞スピーチに代わる劉氏の陳述書だった。

 「私の人生の転換点は(天安門事件のあった)1989年6月。それまでの生活は順調だったが、民主化運動に参加したため投獄され、文章も発表できなくなった。私にとっても中国にとっても悲しいことだ…」

 参列者の中に89年の民主化運動に参加し天安門事件に遭遇した封従徳氏がいた。封氏は「今日は中国が民主化に向けて踏み出すための大きな一歩となる。この場に立ち会うことができて本当にうれしい」と感極まった表情で語った。

 ◆中国側の抗議も

 一方、会場の外では、中国政府の動員とみられる抗議集会が行われていた。

 ノルウェー在住の中国人約50人が「中国への内政干渉反対」などの横断幕やプラカードを掲げ、劉氏への平和賞授賞に抗議。リーダー格の青年は「デモは中国大使館と関係ない。欧米がいつも自分たちの価値観を中国に押しつけようとすることに怒りを感じる」と語ったが、その集会は、警察当局に申請した1時間の予定を半分あまりで切り上げて解散。参加者たちはすぐにプラカードから劉氏批判のスローガンを剥がしたり横断幕を隠したりして、周りの目を気にしながら車両に分乗し現場を後にした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101211-00000124-san-int
中国「圧力外交」効果?平和賞式典19か国欠席

読売新聞12月7日(火)19時2分配信

 【ダブリン=大内佐紀】ノルウェーのノーベル賞委員会は7日、中国の民主活動家・劉暁波氏(54)に対する今年の平和賞授賞式典を欠席すると伝えてきた国が、19か国に上ったことを明らかにした。

 中国政府は同式典に出席しないよう他国に要請していた。出席を表明した国は44か国で、2か国はまだ回答をしていない。

 2008年のアハティサーリ前フィンランド大統領の授賞式典での欠席国は10か国で、今年はそのほぼ倍。中国の「圧力外交」が一定の効果をあげたといえる。ただ、欠席する国には、国連人権理事会などの場で人権状況の問題を指摘される諸国が目立っており、同委への警戒心がうかがえる。

 欠席、未回答の国は次の通り。

          ◇

 欠席=中国、ロシア、カザフスタン、キューバ、モロッコ、イラク、コロンビア、チュニジア、サウジアラビア、パキスタン、セルビア、イラン、ベトナム、アフガニスタン、ベネズエラ、フィリピン、エジプト、スーダン、ウクライナ

 未回答=アルジェリア、スリランカ

最終更新:12月7日(火)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101207-00000800-yom-int

(セルビアは、授賞式に出たそうです。)