中国のGDPは作為された数字、信用に値しない ー コミンテルンは生きている | 日本のお姉さん

中国のGDPは作為された数字、信用に値しない ー コミンテルンは生きている

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成22年(2010)12月8日(水曜日)貳
       通巻3155号 (あの真珠湾から65年)


 もっと度肝を抜かれるウィキリークの中国指導部の赤裸々な発言
  こんどは李克強副首相「中国のGDPは作為された数字、信用に値しない」
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 みんな知っていることだけど、国家指導者がそこまで言って良いのか?
 前号では習近平のハリウッド映画大好きという「機密」を紹介したが、次なるは、その習のライバル=李克強副首相(次期首相に最有力。胡錦濤の右腕)に関する噂。

 ウィキリークは当時(08年四月)の在北京米国大使クラーク・ランディの国務省宛機密電報に書かれていたことを漏洩しているが、三年前、習錦平は浙江省書記だった。このときライバルの李克強は遼寧省書記だった。
 ランディ大使は李克強ともある晩、食事をともにした。

 李克強はこう言った。
 「中国のGDP統計は作為された数字であり、だからこそ信用できない」
 (うぅーん、小誌がいつも言ってきたことだけど、最高責任者が同じ台詞を吐いていたとはお釈迦様もびっくり仰天だ)。

 「あの数字がインチキなんて、なんとも驚くべきほどの率直な告白であろう」とランディ大使は打電した。「予想以上に現政治局トップらは率直であり、開かれている」という感想をつけて。

 またランディ大使の機密報告には李克強(現在副首相。政治局常務委員)に関して「オフィシャルな情報に依拠せず、情報アンテナを独自に張り巡らしており、国際情勢に正確に通じている」と評価し、また「李は自由貿易と法治を支持しており、遼寧省では教育の不備、貧富の格差、スラム街の最貧なる実態に関しても精通していた」と報告していた。

 「李克強の個人的趣味はウォーキングで毎日の日程に組み込んでいる」「最後の訪米は2001年のオクラホマできわめて印象深かったとも李は語った」。
 チベットの暴動は胡錦濤が最高責任者だったことも判明したが政治局で胡の方針に逆らう者は誰もいなかった、とも大使は機密報告のなかで述べていた。


 ▲「中国は覇権を求めていない」という人為的作文の読み方

 さて、この事実を把握してから次の公式発表を読むと、笑いがこみ上げてこないか。

 香港紙『明報』(12月7日)が下記を報じた。
 「国務委員の戴乘国は中国は平和を目指しており、決して米国に代替するような世界覇権をもとめず、外国が中国に反対して結束する必要はない、と外交路線を発表した」(拙訳)。

 戴国務委員は次のように続けた。
 「中国は独特の社会主義を掲げているが対外的に社会主義を輸出していないし、経済的にも一国の繁栄ではなく世界同時繁栄を希求しており、また軍事的にも覇権を追求していない。国際的に「中国はホンネを隠している」などとする論説があるが、中国の平和路線は明白であり隠し事はなく、陰謀を企んでいることもない。トウ小平同志が言い残したように我が国は目立たず、拡張せず、覇権を求めず、ひたすら平和を願って行動しているのも中国が世界に対して責任を全うしているからだ」トサ。
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  ☆西村真悟のコラム  ★西村真悟(前衆議院議員)のコラム☆
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西村真悟のコラム 
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コミンテルンは生きている
                      

 中国共産党の独裁国家中共は、当然、共産主義を信奉する国家である。従って建前は、マルクス、レーニン、毛沢東主義を掲げている。
 そこで、中国共産党の幹部連中であるが、彼らにとって、二十世紀前半から断絶することなく続いている「共産主義運動」の方式とは何か。また、彼ら共産主義者から見て、我が国の民主党と菅内閣は如何に映っているのか。これらのことに思いを巡らせているとき、浮かんだ言葉は、コミンテルンであった。

 思えば、ソビエトが崩壊して中共が改革開放路線に転換して、守銭奴のようになっているので、過去の概念だと思いがちであるが、中共は、建前では、依然として共産主義を標榜しているのである。そして、彼らが権力を握った方式は、国際共産主義運動の指令に基づく方式であった。この国際共産主義運動がコミンテルンである。
 他方、菅内閣の、菅、仙石とは何か。これらも、コミンテルンの影響下に学生生活を送った、正真正銘の左翼である。
 ここから、中国共産党幹部が、菅内閣を如何に位置づけているのかが分かる。つまり、中共の連中は、菅、仙石をコミンテルンの手下と見ているのだ。これが、九月以来明らかになった中共幹部の我が国に対する傲慢な態度を生み出した。

今日は、このコミンテルンについて短文ながら書いておきたい。日常忘れているが、コミンテルンはつい最近まで我が国をも突き動かしていた共産主義運動である。そして、気がつけば、この運動のなかで育った左翼が、我が国の政権にありついている。まさに、コミンテルンの運動方式が、我が国で成功しているのだ。

思い返せば、私が大学に入学したのは、昭和四十三年だった。その時既に大学紛争に火がついており、大学は左翼一色だった。入学式当日には、全入学生に「マルクスの資本論」の共同購入申し込み用紙が配られた。
学生は、すぐその色に染まって、「紅萌ゆる」という第三高等学校寮歌を歌うよりも、「インターナショナル」を歌うようになった。私などは、校庭で「軍歌」を、「あー、あー、大君に召されたるー」と歌っていて笑われた。

この雰囲気のなかで、コミンテルンという言葉と運動は、日本の革命を目指す指針として語られていたのだ。菅、仙石は、その時この雰囲気に生きて数年を経ていた。
さて、コミンテルンは、第二インターナショナル解体後の一九一九年三月、モスクワで結成され、一九三五年まで第七回の大会を行った。別名、第三インターナショナル、共産主義インターナショナルともいう国際的共産主義運動である。
 何故、前進の第二インターナショナルが解体されたのか。その理由は、第二インターが、第一次世界大戦において各々の母国を支持したからである。従って、この経験を経たコミンテルンの運動方針には、国家の解体が強調されている。

コミンテルンの運動方針は次の通りである。
「世界のブルジョアジーを打倒するために、さらに、国家の完全な廃止に向けての過渡的段階としての国際的ソビエト共和国の建設のために、軍事力を含むあらゆる可能な手段によって戦う」
 現在は、この方針のなかの「国際的ソビエト共和国」のところを「中華人民共和国」に入れ替えればよい。ソビエト崩壊後は、中共がこの運動の承継者だからである。
 つまり、現在は、各国の共産主義者は、「国際的中華人民共和国」建設のために戦うべし、というのがコミンテルンの方針となる。

このコミンテルンは、昭和に入って、第六回と七回の大会で、「共産主義者は各々の自国を戦争で敗北させること、敗戦から内戦を起し、内戦から革命に移行せよ」と指令し、次に、「共産主義者は身分を隠してブルジョア組織のなかに潜入し、統一戦線(フロント)を結成せよ」と指令する。

中国共産党と毛沢東は、このコミンテルンの指令通りの謀略を展開して権力を握った。即ち、内戦から国共合作、抗日民族統一戦線、また内戦そして革命成功というプロセスである。
そこで、注目すべきは、このコミンテルンの全ては中華人民共和国建設のためにというスローガンと、中国が世界の中心だという伝統的中華思想は見事に一致するということである。
これが、中共の、他国の国境を平気で無視し何でもできると思いこんだ傲慢な態度の原因である。

今度は、我が国の民主党と菅内閣に目を転じよう。まず鳩山由紀夫という御仁の言動。


「国民というより市民といいたい」、「日本は日本人だけのものではない」、「東アジア共同体」・・・これらは全て、日本の国家の枠組みを取り除こうとする言動である。

菅氏は、いわずと知れた「市民運動家」で、仙石氏は「地球市民」を目指している。
では、この彼ら三名が期せずして強調する「市民」とは何か。それは、「国民」に対立する概念である。つまり、彼らは、国民と国家を否定するために「市民」という言葉を多用しているのだ。従って、彼らには、「国民」が無いのであるから、外国人が我が国の参政権を行使するのは当然のこととなる。さらに、「国家」を護る軍隊また自衛隊は、有害な暴力装置ということになる

ここにおいて、「国家の完全な廃止に向けて」というコミンテルンのテーゼを思い起こせば、彼ら三人の言っていることは、国家否定のコミンテルン指令そのものではないか。また、民主党のいう「ポストモダン」とは、何も新しいものではなく、コミンテルンの「国家の完全な廃止」を指向するものである。

次に、コミンテルンの「共産主義者は身分を隠してブルジョア組織のなかに潜入せよ」という指令に着目したい。
鳩、菅また仙石は、各々民主党という身分を隠すための徒党に入ってから、共産主義者から見ればブルジョア組織そのものの日本国政府のなかに潜入し、今や総理と官房長官としてそのヘゲモニーを握ることに成功している。
 そして、我が国の防衛予算を削減し、基地移転問で日米の信頼関係をずたずたにし、

盛んに官僚批判を続けて我が国の統治機構を弱体化させ、

外国人参政権を推進して内政干渉を合法化し、

北朝鮮労働党の日本国内の宣伝洗脳機関に税金を与え、

悪質な中国船長を釈放して我が国の法秩序を無視して中共に屈服し、

夫婦別姓を推進して我が国の伝統的な家族のあり方を解体させようとしている。

菅そして仙石両氏は、ここにおいても、コミンテルン指令を忠実に実施している共産主義者、コミンテルンの本家である中国共産党から見れば、忠実な手下そのものであると言える。


菅氏が特に気に入っている千葉景子という人物の思考回路に触れたい。
 この者は、法務大臣の時、死刑には反対だが、死刑を見ておく必要があると勝手に思いこんで二人の死刑を執行させた。これは、共産党独裁国家で今も続く見せしめのための「公開処刑」の発想である。
死刑を執行された二人の囚人は、死によって罪を償うためではなく、この千葉という人物に自分が殺されるところを公開させるために殺されたのである。何と哀れか、可哀想ではないか。これが、法治国家なのか。

これは、死刑執行という法治国家の形式を借りた殺人の公開ではないか。そして、このことを平然と実行し、「人が殺されるところを見学した」千葉景子という人物の思考回路こそ、ブルジョア組織のなかに潜入してブルジョア組織を破壊する左翼コミンテルンの典型だと指摘しておきたい。
以上の通り、コミンテルンの指令は、現在の鳩山そして菅内閣によって我が国で実現されている。

従って、この民主党内閣はコミンテルンの指令の下にあり、必然的にコミンテルンの本家である中国共産党に吸収されていく。 


ということは、日本国民は、民主党内閣が続く限り、中共の我が国に対する無礼な脅迫と恫喝を受けねばならないということである。


そして、この事態に至った病根は深く、それは、二〇世紀の世界に惨害を及ぼした国際共産主義運動に源がある。

共産主義、コミンテルンと戦う必要があったのは、二〇世紀だけではない。今も我が国は、コミンテルンと共産主義者に歴史観を奪われたままである。
従って菅内閣をはじめとする二〇世紀から持ち越されたコミンテルンの残滓を一掃するための、我が国の国体を護る徹底的な戦いを今こそ始めねばならない。
(了)

(にしむらしんご氏は前衆議院議員。著作多数)
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 読者の声 どくしゃのこえ DOKUSHANOKOE 読者の声
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(読者の声1)米中接近の歴史を語る資格もないが、キッシンジャーが関係している。頭超えされた日本政府のその後の対中姿勢も情けない。
べトナム戦争で疲弊した米経済が1の理由。ニクソンは、通商を始めれば中国を宥和できると考えたようです。それが2の理由。
老獪なトウ小平はこれを好機とみた。カーター、レーガン時代、円借款などで、中国にインフラ整備が進む。カネに汚いクリントンは、天安門事件にも拘わらず、MFN(最恵国待遇)を与えた。
アメリカが自由民主主義運動を無視したとなりますね。
これで中国共産党が増長しないわけがない。さて、2010年も終幕のとき、そのアメリカにも、中国の自国中心主義に嫌気が差したようです。ニクソン以来の目論見がみごとに外れたわけだから。
英国も日本もオーストラリアなどの経済小国も、このUSの対中宥和政策に翻弄された。だが軌道修正はついに始まったと考えます。今、USは、北朝鮮を中国に押し付けようとしている。“少なくとも、北朝鮮はおまえがやれ!”と。それにしても日本の為政者らは、いったい何を考えているんでしょうかね?
ところで『フォーリン・アフェアズ』にでた「チャイナの挑戦」を読んで下さい。オバマが大統領となった頃、フォーリン・アフェアズは親中派だった。だが、ついに警告を出した。


 世界的な問題となっている「ウィキリーク」中国語の当て字は「維基解密」)。次期皇帝習近平に関する「秘密」も飛び出した。
 米国外交文書の機密扱いのファイルにはいっていたのは、2007年3月19日に行われた習近平と在北京米国大使クラーク・ランディとの会話。当時、習は浙江省書記としてめきめき頭角を現していた時期である。

 大使は浙江省経済などを尋ねたりした。そのあと、習近平は「わたしはアメリカ映画が好きです」と言い出した。
 すかさず大使が「どんな映画を見ましたか?」と質問すると、
 「ハリウッド映画で『THE DEPARTED』(中国語映画名は「神鬼無間」)です」と答えたそうな。

 映画通に聞くと「ディパーティッド」はアカデミー賞受賞作。日本題名もそのまま「ディパーティッド」。マーティンスコセージ監督。
 そこで第二次世界大戦のことに話題が及んだ後、習はまずいと思ったのか、付け加えて『最近は中国映画も良くなった』として、
 CURSE OF THE GOLDEN FLOWER(中国の映画名は「満城尽帯黄金甲)をあげた。
 このコースオブは日本題名『王妃の紋章』、中国の有名な監督・張芸謀(チャン・イーモウ)が監督で原作は曹禺の代表作『雷雨』の由。

 それにしても中国の指導者って、映画をみる時間はあるようで。。。。
 で、「ウィキリーク」の漏洩している『機密』って、みんなこの程度なんですかね?

 日本の某大使館であるとき、やってくる日本の首相に関しての機密文書があった。そっとあけると、そこには「某首相はウナギが嫌い」というのがトップシークレットだった。 ウィキリークに盛られた機密の幾つかは、日本の程度と変わりないようです。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 492回】                    
    ――ステキな話がてんこ盛り・・・毛沢東版“二十四孝”・・・
         『我們是毛主席的紅小兵』(上海人民出版社 1970年)
 ▽ 
「紅小兵学習毛沢東思想補助読物」と麗々しく名づけられたこの本は、巻頭に「告読者」を掲げ、「長い間、叛徒、内なる敵、労働匪賊の劉少奇と文化界の代理人は、出版事業を資本主義復辟のための重要な陣地とし、封建・資本・修正主義の毒素を撒き散らしてきた。

少年の読物において、彼らは児童少年が毛沢東思想と労働者・農民・兵士の英雄を学ぶことに反対し、資本主義の世界観を鼓吹し、ブルジョワ階級の“童心論”や“児童本意論”を売り捌いていた。
その目的は、少年世代を骨抜きにし、プロレタリア階級との間で後継者を奪い合い、自らのための資本主義復辟に服務させようというのだ」と訴えている

だが、この本の出版もまた、「その目的は、少年世代を骨抜きにし」、骨の抜けた少年世代に毛沢東思想で鍛造された頑丈な人工骨をいれ込もうというもの。いわばこの本で「児童少年が毛沢東思想と労働者・農民・兵士の英雄を学ぶこと」を徹底しようというわけだ。

この本は、ソ連と対峙する緊張の国境最前線で、鉄道で、学校で、養豚場で、農場で、工場で、都市で、農村で、災害現場で、「決心を定め、犠牲を恐れず、万難を排し、勝利を勝ち取れ」「人民のための死こそ、所を得た死だ」「一に苦労を厭わず、二に死を恐れず」「凡そ反動分子というものは君たちが戦わなかったら、倒れることはない」「断固として、断々固とし階級闘争を忘れてはならない」などの『毛主席語録』の一節を心にシッカリと刻むだけでなく、周りの仲間や大人に呼びかけ(強要し)、為人民服務の日々を率先励行している少年・少女についての27の物語を収録する。大人顔負け、いやイケスカないガキどもだ。

「アメリカ帝国主義、ソ連修正主義に狙いを定め、突撃だー!」と吶喊の声を上げるのは、軍訓練幹部兼軍事演習指揮官兼紅小兵部隊長の志紅クン。肩書もスゴイが、名前はもっと凄まじい。なんせ姓が志で、名が紅――毛沢東思想の申し子だ。志紅クンは右手にピストルを掲げ、大きな岩の上に立って、部下に山頂への突撃を命じた。「突撃だーッ、殺せーッ」の叫びは山をも揺るがすほど。紅小兵たちは怒涛のように、我先に山頂に攻め登る。

「暫しの後、山頂に紅旗が翩翻と翻る。紅小兵たちは自分たちが勝利のうちに任務を完遂したことを喜びあった」。部下を整列させ点呼。
志紅クンは部下の1人である志軍クンが欠けているのに気づく。隊長の名前もスゴイが、部下だって負けてはいない。志に軍とは・・・
おそらく隊長が共産党で、部下が人民解放軍を暗示・象徴しているのだろう。
 
副隊長に「キミは戦友を指揮し訓練継続。これからボクは後方点検に向かう」と命令。志紅クンは山を下る。やがて足を折って叢の中にうずくまる志軍を発見。「志軍、前進せずともいい」。すると痛さを堪えながらも、「隊長ドノに報告ッ。継続前進ッ」。泣ケマス。健気デス。部下の手を引き肩を貸し、2人は山頂にたどり着く。赤い夕陽に照らされ、紅小兵たちの凛々しいシルエットが山頂に浮かび上がる。27話の1つである「継続前進」だ。

24の親孝行物語を集めた中国の『二十四孝』に対し、中国は広いが親孝行者はたったの24人。ところが土地は狭いが本朝(わがほう)は親孝行者に満ち溢れていて、親不孝者を探すのが至難。カネや太鼓で必死になって探しても、20の親不孝話を集めるのが精一杯だとの諧謔に満ちた『本朝二十不孝』を著したのは井原西鶴だが、かりに西鶴が生き返ってこの本を読んだなら、どんな感想を口にするか。

あるいは「毛さんにゃ、これっぽっちしか忠実な子供衆はいないのかい。情けない話だ。嗚呼、哀れじゃないかい」と、でも。
《QED》

(ひいずみかつお氏は愛知県立大学教授。華僑、京劇研究の第一人者)
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 読者の声 どくしゃのこえ DOKUSHANOKOE 読者の声
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(読者の声1)憂国忌実行委員会からお知らせです。下記サイトに写真入りですべてがアップされました。
憂国忌の報告
http://mishima.xii.jp/40th/index.html
墓前報告祭
http://mishima.xii.jp/bozen/index.html
  (事務局)
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(読者の声2)師走に向かう中、お元気でなによりです。
中国共産党は、内戦でもない限り解散しない。軍を掌握し、中国銀行(カネ)を独占しているからね。だけどアメリカは中国労働市場の利用度に限界を見た。アメリカに見放されたチャイナは衰弱する。ま、GDPもグーンと下げる。
10年もすると、有償円借款などを乞い出す。でも、もう出ないわね(笑い)。シナ人はやっぱり下等だと思う。日本人にも、シナを崇拝する者が多くいるけど。
(伊勢ルイジアナ)

(宮崎正弘のコメント)欧米の見方、対中観も激変しています。今週の英誌『エコノミスト』は中国特集が16pもあって、『中国は敵か、味方か』です。

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(読者の声3)貴誌前号の袁紅冰氏の講演から抜粋への感想です。
素晴らしい要約です。中共政権の本質を余すところなく解説しています。私は支那民族を遺伝子の塊と見ています。長年の騒乱の歴史で民族の人間性がそぎ落とされてしまい、残っているのは生存欲だけです。中東の諸民族もそうですが、イスラム教があるので人間にとどまっています。
しかし支那人には何もない。ゴッドがいないので何でも許されるのです。もはや人間ではありません。その第一の手法は孫子の述べた「騙し」です。「戦争とは騙すこと」です。「日中友好」が騙しの始まりでした。その実態は「口で友好手にナイフ」でした。
中共は無慈悲な遺伝子の塊です。我々も遺伝子には厳しく対応するしかありません。またこれ以上騙されないように日本民族の啓蒙が緊急に必要です。
  (東海子)

(宮崎正弘のコメント)かれは本来は哲学者、作家です。その政治哲学には深いものがあり、華字圏ではおびただしい作品がでています。
しかし残念ながら日本では一冊だけです。

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(読者の声4)「陸海空自衛隊・海保OB特別シンポジウムーー尖閣諸島が危ない」が開催されます。
注目されている尖閣問題を機軸に、国民にわが国の安全保障環境の実態を認識してもらうため11月 防衛システム研究所から『尖閣諸島が危ない(内外出版)』が発売されまし た。
出版を記念しまして松島悠佐元陸将を始めとした防衛システム研究所委員のメンバーと元海上保安大学校長の三宅教雄先生をお招きしまして、特別シンポジウムを行います。メンバーが陸海空自衛隊と海保OBという事で、それぞれの専門分野・立場から熱い論議を交わします。シンポジウムの特別参加特典としまして『尖閣諸島が危ない』を進呈します。

【日時】 12月11日(土) 17時45分~21時(開場:17時30分)
【会場】文京区民センター 3-A会議室(文京シビックセンターの向かい側)
    東京都文京区本郷4-15-14  03-3814-6731(東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分)
内容
第1部 基調講演 講師 松島 悠佐(まつしま ゆうすけ) 先生
昭和14年、福岡県生まれ。防衛大学校卒業(5期)後、陸上自衛隊に入隊。ドイツ連邦軍指揮大学校に留学、ドイツ連邦共和国・防衛駐在官、陸上幕僚監部・防衛部長、第8師団長(熊本)、中部方面総監(伊丹)などを歴任。陸将で退官。現在 防衛システム研究所代表取締役、日本戦略研究フォーラム政策提言委員。三宅 教雄(みやけ のりお)先生昭和7年、台湾生まれ。昭和31年海上保安大学校卒業。第11管区海上保安本部那覇航空基地長、第2管区海上保安本部長、海上保安庁装備技術部参事官等を歴任。昭和63年海上保安大学校長、平成2年退官。現在 台南会会長、李登輝友の会理事。第2部ディスカッション 講師 防衛システム研究所メンバー島本 順光(元航空自衛隊技術幹部、元二等空佐、現帝京大学講師)、中村徹(元海上自衛隊海上幕僚監部装備課長、元海将補)、津々谷 格(元航空自衛隊技術幹部、元一等空佐)【参加費】 一般!)    2000円(定価945円の『尖閣諸島が危ない』贈呈)       一般!)   1500円(『尖閣諸島が危ない』無し)事前申込の女性・学生  1500円(定価945円の『尖閣諸島が危ない』贈呈)      当日申込    2000円(定価945円の『尖閣諸島が危ない』贈呈)当日は混雑が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演5分前とさせて頂きます【懇親会】 21時20分~23時を予定 (当日キャンセルはキャンセル料金を頂戴します) 参加費:事前申込4000円 (事前申込の女性・学生3500円) 当日申込4500円 (当日申込の女性・学生4000円)。事前申込は12月09日23時までにメールまたはFAXにてお申し込みください(当日受付も可)【主催】 防衛システム研究所
http://defence-system-ins.com/index.html 【主催・申込先】士気の集い TEL: 090-3450-1951 FAX:03-5682-0018          E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp 【次回講演会予定】1月15日(土)13時~ 作家・黄文雄先生 3時間特別講演会『尖閣問題なんて存在しない!』   (MS生)      ◎◎◎~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 書評 ぶっくれびゅー BOOKREVIE しょひょう 書評
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♪岩邊晃三・富永浩嗣共著『古代日本史 -神武天皇・古代和字』(錦正社)@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@この書は、素行會創立百周年記念事業である素行會の国体論論文集の内の二つの章として企画されていたものですが、論文集の編集が大幅に遅れ、本来の百周年である平成20年12月2日から数年後の完成となる見込なので、まず、既に完成している二つの章を一冊の本にして、皇紀二千六百七十年記念出版と銘打って出版するものです。この二つの章は今までの国体論では取り上げられることのなかった話題です。この二つの論点を素行會の国体論に加えるにいたった理由は、二人のこれらの分野での卓越した研究者が素行會に在籍しているということに加え、これらの問題が現代に於ける国体論に必須なものであるという判断からです。神武天皇を論ずる人には二種類あります。その存在を当然のこととして、存在証明を不要とする人、もうひとつはその存在を荒唐無稽としてまったく無視する人です。いずれも神武天皇が本当に存在したのか、存在したならどのように存在したのかに対する回答になりません。岩邊氏は会計学者であり、日本への複式簿記の伝来が通説の明治初期ではなく、戦国時代末期にすでにイタリア人ロルテスが伝え一部の日本人商人が使っていたこと緻密な論理と独創性をもって証明された方です。その岩邊氏が、その論理力、独創力を駆使して神武天皇実在論を論じています。富永氏は、南米諸国との間の貿易を業とされるかたわら、大学で物理学を専攻して鍛えられた明晰な頭脳を持って、あくまで冷徹に古代和字を研究されてきました。現在では非公開となり拝観することの出来ない伊勢神宮所蔵の古代和字で書かれたものの写真等、貴重な写真を交え、古代和字が日本の成り立ちを考える上で無視することのできない重要なものであることを論証しています。素行會のように伝統のあるまさに正統派の団体がその存在意義を懸けて打ち出そうとしている国体論に今まで棚上げにされていたこの二つの問題を敢えて取上げる背景には、徐々に非常に高度な文化をもっていた縄文時代の日本の姿が明らかになってきていることがあります。神代と現代、せいぜい太平記以降の日本だけを論じその中で日本の国体を描き出そうとすることがもはや不可能となりつつあるからです。両氏の論考はこの現状に一石、否巨石を投じ、神代と上古、さらに現代とを貫く日本の日本たるゆえんに迫るものです。まさに、今後十数章に亘って出版される素行會国体論の最初を飾るにふさわしい快挙といえます。是非お読みくださることをお勧めいたします。           (素行會評議員 當田晋也)(本書はISBN978-4-7646-0287-8)定価1000円税別、全国の大きな書店にもない場合は版元の錦正社へ。電話(03)5261-2891 FAX(5261-2892へお問い合わせを。  ▲< 宮崎正弘の最新刊 > 『上海バブルは崩壊する』(清流出版、1680円) 
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http://bomanchu.blog81.fc2.com/
  (伊勢ルイジアナ)

(宮崎正弘のコメント)なにも考えていないのですよ。それが問題なのです。
後節の当該雑誌はエリザベス・エコノミー女史の所論ですね。彼女は女性研究者として中国の軍事戦略をカバーする希有の論客として知られ、“アメリカ版・櫻井よしこ”というところでしょうか。
二年前、エコノミー女史が来日された折、小生も一度会ったことがあります。

  ♪
(読者の声2)貴誌にでた宮崎さんの台北取材日記、丁寧に二回読みました。あ、これが足で歩く取材なんだという感じ。ホテルの部屋にゲストにきて貰った話を聞くような横着な某テレビジャーナリストとはまったく異なって、生の情報というのは、第一に豊富な人のネットワークなのですね。
 また宮崎さんが台北でお会いになった人の名前のなかには著名な人も多いですが、わたしの知り合いもいて、急に親しみを覚えました。
    (NG子、横浜)

(宮崎正弘のコメント)若い頃は午前二時まで呑んでいましたから、いま、台湾でも午後十一時前にホテルに帰って寝るなど、ちょっと昔は考えられないことです。ただし、その分、早起きではありますが。

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(読者の声3)貴誌3153号にでた袁紅冰さんのご意見は、敵を知るという意味での高度なモノとして参考になります。あくまでも参考に、、、。
中共打倒には、中朝戦争が最も近道で確実だと思っています。
それも現実味を帯びてきておりますので、そうなった場合の宮崎先生のご意見はいかがでしょうか。
田久保忠衛さんのように「仮想にもとづいたことに対して意見を述べることは出来ません」と言われるかもしれませんが、重要で身近な現実となっています。
(keishy)

(宮崎正弘のコメント)もし、そうなれば或いは日本が立ち直る千載一遇のチャンスとなりうると思います。

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(読者の声4)日曜日の日米安保50年特集を病棟の休憩室で食い入るように見ました。

改めて鳩山前総理の沖縄での普天間基地県外移転の発言ビデオを見ると怒りがこみ上げてきます。
国家の最高責任者として、何の勝算もなく気分で発言したのでしょうか?
とんでもない「から手形」を振り出して。日米同盟関係を混乱させて日中戦争まで引き起こしかねない尖閣問題やロシア大統領の北方領土訪問などを引き起こしています。
おまけに厚生労働省をさんざん引っかきまわした「ミスター年金」こと長妻某は何をしたのでしょうか?
唯一確認できたことは、職員の定時退社と食堂を早めに閉めること。開いているのは地下のコンビにだけになりました。国家公務員が普通のサラリーマンに成り下がりましたね。本社がこれだけ没落すれば支店の士気が上がるはずがない。市町村では伝統行事が次々事業仕分けで中止や延期が相次いでいる。
本当に民主党は「ばか者集団」である。
  (つけめんだいおう)

(宮崎正弘のコメント)国民の大多数が保守回帰なのに、今度は社民党と再接近という、左翼バネへの回帰をやっていて、逆噴射ですかね。いまや日本は“菅”没(陥没)です。

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(読者の声5)「教育勅語渙發百二十年記念講演會」が開催されます。
《開催趣旨》明治二十三年十月三十日、明治天皇より教育勅語(「教育ニ關スル勅語」)が下賜されて百二十年。この節目の年に當り、別記次第により記念講演會を催します。
講師にお招きするのは尊皇文武の志士として、知る人ぞ知る森田忠明氏です。森田氏の志士たる信條・氣風・見識を吐露した著作は、歌集を含めていろいろありますが、中でも異彩を放つのが『教育勅語いま甦る―逸話に學ぶ大和ごころ―』(財團法人日本精神修養會發行)です。上下二卷計七百五十頁のこの大册は、學校法人日本航空學園の教材として平成二十年に出版されたものであり、市販されてゐないのが殘念ですが、教育勅語の解説書としては比類がありません。
教育勅語の渙發は、歐米文物流入の中で道徳が輕視され國民思想が混亂する時代風潮を深く憂慮された明治天皇の聖旨が結實したものと申せませう。以來百二十年、同樣の時代風潮は遥かに惡化した樣相で祖國を覆ひ盡し、亡國の慘状を呈してゐます。今日ほど教育勅語の精神が見直されるべき時はありません。その見直しの最適任者の一人が森田樣であります。有志各位の御來席をお待ちしてゐます。
平成二十二年十二月吉日

《主催者及び呼掛人》 教育勅語渙發百二十年記念講演會實行委員會( 魚谷哲央・四宮正貴・中村信一郎・福永武・藤本隆之・三澤浩一・小川力・小田内陽太(正五十音順)
   記
【日 時】十二月十九日(日曜)十四時~十六時半
【會 場】靖國會館二階 田安の間
【講 師】森田忠明樣(東京文武館館長 日本歌壇代表)
【演 題】教育敕語の現代的意義
【參加費】千圓
【問合せ】090-4815-8217(中村)
【申込先】參加申込みはFAX又はEメイルにて下記宛に(但し定員になり次第締切り)

 FAX:03-3712-8862(電話兼)
 Eメイル:
nakasin@pop11.odn.ne.jp 又は caq97080@pop11.odn.ne.jp

〔講師略歴〕 昭和二十四年兵庫縣生れ。國士舘大學政經學部に學び、東亞學院中國科卒業。陸上自衞隊勤務後、文筆業に從事、傍らガイドとして中國大陸を巡る。平成十二年、國士養成を目的に山梨縣に森田塾を創設、二十年一月玉鉾書院に改名。機關誌布衣之風發行。櫻風歌會主宰。千三歌會講師。在野活動網國民行動幹事。皇居勤勞奉仕團體玉鉾奉仕團團長。大詔奉戴祭竝びに天長節を祝ふ會實行委員長。
〈著書〉『獄中ナンバー689』、『憂國と望郷―昭和浪人逍遙賦』、『まづ一獻―荻窪醉夢談』、『颯颯と―森田忠明隨筆集』〈共著〉『國風―戊寅合同歌集』、『長城―甲申合同歌集』、『國士内田良平―その思想と行動』。

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(読者の声6)佐賀県ならびに北九州方面の読者の方へ。
 「佐賀土曜セミナー」のご案内です。
とき   12月11日(土曜)午後二時
ところ  佐賀市天神 アバンセホール
http://www.chizumaru.com/czm/objlist-41G0309X469059.709Y119724.006S500D72f@002454.htm

講師   佐々淳行(初代内閣安全室長)
演題   「菅内閣と日本の将来」
入場無料  どなたでも予約無しに参加いただけます。
お問い合わせ 0952-23-5020(松永)
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番組名:「闘論!倒論!討論!2010 日本よ、今...」

桜チャンネルよりお知らせ
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 下記の特別番組があります。インターネットでも後日閲覧できます!
     記
テーマ:「経済討論第15弾!2011年 どうなる!?日本と世界経済の行方」

放送予定日:平成22年12月11日(土曜日) 20:00-23:00
日本文化チャンネル桜(スカパー!217チャンネル)
インターネット放送So-TV(
http://www.so-tv.jp/

<< パネリスト:(50音順敬称略) >>
小黒一正(一橋大学経済研究所准教授)
小山和伸(神奈川大学経済学部教授)
田村秀男(産経新聞社特別記者・編集委員兼論説委員)
三橋貴明(作家・経済評論家)
宮崎正弘(拓殖大学日本文化研究所客員教授。評論家)
司 会: 水島総(日本文化チャンネル桜 代表)
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サイト情報   ♪
日米韓外相会談
(1)前原大臣、クリントン国務長官、金星煥韓国外交通商相の日米韓3カ国外相は12月6日、ワシントンで会談し、共同声明の中で、3カ国は共通の価値観を持つ主要経済国として、アジア太平洋地域および世界の安定と安全保障を維持する理念と責任を共有するとした。
共同声明 Trilateral Statement Japan, Republic of Korea, and the United
States、U.S. Department of State, December 6, 2010
http://www.state.gov/r/pa/prs/ps/2010/12/152431.htm
(2)記者会見
http://www.state.gov/secretary/rm/2010/12/152443.htm
(3)会談前の3カ国外相の発言
http://www.state.gov/secretary/rm/2010/12/152423.htm
(4)国務省国際情報プログラム局の記事
http://www.america.gov/st/peacesec-english/2010/December/20101206171014nehpets0.7018396.html
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)12月8日(水曜日)
       通巻3154号 (12月7日発行)
 ウィキリークに秘められた、意外な「機密」とは
  某首相はウナギが嫌い、というのがトップシークレットだった日本と変わりない
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