「中国人は日本を一度は徹底的にやっつけてみたいと思っている。ナチやソ連より恐ろしい国です」
■「加瀬英明のコラム」メールマガジン
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送信日 : 2010/11/19 (Fri)
題 名 : 石平 vs.加瀬英明 『徹底解明! ここまで違う日本と中国』書評
週刊新潮 2010年11月25日号
櫻井よしこ 「日本ルネッサンス」より
(略)新潟の人々のこの優しさが中国人に通じる日は来るのか。評論家の加瀬英明氏が石平氏との共著、『ここまで違う 日本と中国』(自由社)で指摘している。
「広大な国で、第二次大戦前の中国には、上海をはじめとして、多くの大富豪がいたのに、今日にいたるまで、西洋美術館が一つもない」
彼らは洋楽は好むが、美術においてはゴッホもセザンヌもルノワールも、広重も歌麿も横山大観も棟方志功も、認めない。中国美術以外に価値を認めないと加瀬氏は喝破する。
リベラルタイム 2010年12月号
「花田紀凱の血風録」より
(略)中国にも造詣が深い
その加瀬さんが、最近、中国人の本質をつき、かつ知的な刺激に満ちた本を出版した。評論家・石平さんとの対談集『ここまで違う 日本と中国』(自由社刊)で、尖閣事件の影響もあってか、すでに4刷を重ねているという。
<中国人も、アメリカ人も、自分を相手に押しつけようとする。いつも自分が正しいんです。(中略)そして仮に10のものが欲しかったら、値切られてもよいから12,13か14、15のものを要求します。
日本人はそうしません。自分が欲しいものがあっても、口に出して強く要求するようなことをせずに、相手に察してもらおうとします。もし10が欲しかったら、7つか8つだけいって察してもらう。そして胸の中で、相手が2つか、3つ上乗せしてくれることを期待します>(原文ママ)
加瀬さんとつき合って40年近い。加瀬さんがアメリカ通ということは知っていたが、中国に関してこれほど造詣が深いとは知らなかった。
対談相手の石平さんも仰天したという。
「古い中国史の年代もスラスラ出てくるし、食人の話等も実に詳しい。私より中国通ですわ」
加瀬さんのそんな才能を引き出せなかったことを、編集者として大いに反省させられた。
WiLL 2010年12月号
「堤 堯の今月この一冊」より
ベラ棒にオモロイ対談本だ。中国漁船体当たり事件が惹起(じゃっき)した尖閣問題で、あらためて「シナ人とは何か?」について思いを馳せた人は多かろう。本書は好個の参考となる。なにしろ片や「新日本人」に帰化したお人だから、中国人の深層心理に及んで説得力がある。
魯迅は「わが国の歴史は食人の歴史だ」と言った。早い話、孔子は毎日、人肉の塩辛を食した。古来、シナには官僚と人民の二種類しかいない。人民は人間扱いされない。煮て食おうが焼いて食おうが官僚の勝手だ。儒教は官僚のタテマエで、人民はその埒外(らちがい)にある。
三国志の劉備は、愛妻を殺してその肉を供して饗応(きょうおう)してくれた猟師に言った。
「感心なことじゃ。ワシが天下を取ったら訪ねて来い。取り立ててつかわす」
曹操は政争に敗れ、旧知の友人宅に匿(かくま)われる。3人の兄弟が饗応の相談をする。さては自分を殺して料理する相談と思った曹操は、先手を取って3人を斬り殺す。縛られた豚を見て勘違いに気付く。逃げ出すが、酒を買いに行った父親が戻ってくる。躊躇(ちゅうちょ)なくこの父親も斬り殺す。
「悪いことをするなら徹底的にやる、それが中国人の論理です」
「日本人にはそれが出来ない」
「織田信長は中途半端。だから批判される。中国では悪いことを徹底的にやった者が偉い人になる」
日本人は儒教を「日本精神で改造して素晴らしいものにした」が、中国も「同じ儒教の国」と考えるのは誤解で、両者はまったく別物だ。
「何かことが起こると、相手に悪いと思うのが日本人で、相手が悪いと思うのが中国人なんです」
毒入り餃子、今回の体当たり、遡っては「南京虐殺」……すべては右の構図による。「中国は悪しき隣人だ」と枝野前幹事長は言った。対して仙谷官房長官は「いや、日本は中国に迷惑をかけた」と、お仕着せの歴史認識を持ち出して中国を擁護する。
中国は譲れば譲るほど際限もなく図に乗る。かつてレーニンは、共産主義に共鳴する西欧や日本の知識人を「利用すべき阿呆ども」と呼んだ。中国首脳にすれば、仙谷はよほど愛すべき阿呆と映るだろう。
マルクスとエンゲルスは、太平天国の乱を「世界初の社会主義を実現した」と称揚した。孫文も毛沢東もこれに倣(なら)って評価した。この乱を率いた洪秀全は、権力を握るや肉欲に耽(ふけ)り、贅(ぜい)を恣(ほしいまま)にした。毛沢東は三~四千万の人民を殺した。人民にダンスやジャズを禁じたが、自分は中南海に若い女性を集め、ジャズを演奏させてダンスに興じ、気に入った女性を寝室に連れ込んだ。
「毛沢東は洪秀全の生まれ変わり、同じ穴の狢(むじな)です」
狢の子や孫が現代の「太平天国」を差配する。彼ら中国人に国境の概念はない。天上天下すべて「中国のもの」だ。国力が国境を変えると、軍事委員会の戦略書にはある。だから、尖閣諸島はおろか「沖縄、日本本土もわが領土」と言い出す。歴史的な沿革も国際法も一切無視。無法・非道のヤクザ国家だ。
「中国人は日本を一度は徹底的にやっつけてみたいと思っている。ナチやソ連より恐ろしい国です」
このままでは、いずれ日本は中国に「食われて」しまう。残された時間は少ない。
加瀬英明事務所
お問い合わせメール: info@kase-hideaki.co.jp
ホームページURL: http://www.kase-hideaki.co.jp/
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送信日 : 2010/11/19 (Fri)
題 名 : 石平 vs.加瀬英明 『徹底解明! ここまで違う日本と中国』書評
週刊新潮 2010年11月25日号
櫻井よしこ 「日本ルネッサンス」より
(略)新潟の人々のこの優しさが中国人に通じる日は来るのか。評論家の加瀬英明氏が石平氏との共著、『ここまで違う 日本と中国』(自由社)で指摘している。
「広大な国で、第二次大戦前の中国には、上海をはじめとして、多くの大富豪がいたのに、今日にいたるまで、西洋美術館が一つもない」
彼らは洋楽は好むが、美術においてはゴッホもセザンヌもルノワールも、広重も歌麿も横山大観も棟方志功も、認めない。中国美術以外に価値を認めないと加瀬氏は喝破する。
リベラルタイム 2010年12月号
「花田紀凱の血風録」より
(略)中国にも造詣が深い
その加瀬さんが、最近、中国人の本質をつき、かつ知的な刺激に満ちた本を出版した。評論家・石平さんとの対談集『ここまで違う 日本と中国』(自由社刊)で、尖閣事件の影響もあってか、すでに4刷を重ねているという。
<中国人も、アメリカ人も、自分を相手に押しつけようとする。いつも自分が正しいんです。(中略)そして仮に10のものが欲しかったら、値切られてもよいから12,13か14、15のものを要求します。
日本人はそうしません。自分が欲しいものがあっても、口に出して強く要求するようなことをせずに、相手に察してもらおうとします。もし10が欲しかったら、7つか8つだけいって察してもらう。そして胸の中で、相手が2つか、3つ上乗せしてくれることを期待します>(原文ママ)
加瀬さんとつき合って40年近い。加瀬さんがアメリカ通ということは知っていたが、中国に関してこれほど造詣が深いとは知らなかった。
対談相手の石平さんも仰天したという。
「古い中国史の年代もスラスラ出てくるし、食人の話等も実に詳しい。私より中国通ですわ」
加瀬さんのそんな才能を引き出せなかったことを、編集者として大いに反省させられた。
WiLL 2010年12月号
「堤 堯の今月この一冊」より
ベラ棒にオモロイ対談本だ。中国漁船体当たり事件が惹起(じゃっき)した尖閣問題で、あらためて「シナ人とは何か?」について思いを馳せた人は多かろう。本書は好個の参考となる。なにしろ片や「新日本人」に帰化したお人だから、中国人の深層心理に及んで説得力がある。
魯迅は「わが国の歴史は食人の歴史だ」と言った。早い話、孔子は毎日、人肉の塩辛を食した。古来、シナには官僚と人民の二種類しかいない。人民は人間扱いされない。煮て食おうが焼いて食おうが官僚の勝手だ。儒教は官僚のタテマエで、人民はその埒外(らちがい)にある。
三国志の劉備は、愛妻を殺してその肉を供して饗応(きょうおう)してくれた猟師に言った。
「感心なことじゃ。ワシが天下を取ったら訪ねて来い。取り立ててつかわす」
曹操は政争に敗れ、旧知の友人宅に匿(かくま)われる。3人の兄弟が饗応の相談をする。さては自分を殺して料理する相談と思った曹操は、先手を取って3人を斬り殺す。縛られた豚を見て勘違いに気付く。逃げ出すが、酒を買いに行った父親が戻ってくる。躊躇(ちゅうちょ)なくこの父親も斬り殺す。
「悪いことをするなら徹底的にやる、それが中国人の論理です」
「日本人にはそれが出来ない」
「織田信長は中途半端。だから批判される。中国では悪いことを徹底的にやった者が偉い人になる」
日本人は儒教を「日本精神で改造して素晴らしいものにした」が、中国も「同じ儒教の国」と考えるのは誤解で、両者はまったく別物だ。
「何かことが起こると、相手に悪いと思うのが日本人で、相手が悪いと思うのが中国人なんです」
毒入り餃子、今回の体当たり、遡っては「南京虐殺」……すべては右の構図による。「中国は悪しき隣人だ」と枝野前幹事長は言った。対して仙谷官房長官は「いや、日本は中国に迷惑をかけた」と、お仕着せの歴史認識を持ち出して中国を擁護する。
中国は譲れば譲るほど際限もなく図に乗る。かつてレーニンは、共産主義に共鳴する西欧や日本の知識人を「利用すべき阿呆ども」と呼んだ。中国首脳にすれば、仙谷はよほど愛すべき阿呆と映るだろう。
マルクスとエンゲルスは、太平天国の乱を「世界初の社会主義を実現した」と称揚した。孫文も毛沢東もこれに倣(なら)って評価した。この乱を率いた洪秀全は、権力を握るや肉欲に耽(ふけ)り、贅(ぜい)を恣(ほしいまま)にした。毛沢東は三~四千万の人民を殺した。人民にダンスやジャズを禁じたが、自分は中南海に若い女性を集め、ジャズを演奏させてダンスに興じ、気に入った女性を寝室に連れ込んだ。
「毛沢東は洪秀全の生まれ変わり、同じ穴の狢(むじな)です」
狢の子や孫が現代の「太平天国」を差配する。彼ら中国人に国境の概念はない。天上天下すべて「中国のもの」だ。国力が国境を変えると、軍事委員会の戦略書にはある。だから、尖閣諸島はおろか「沖縄、日本本土もわが領土」と言い出す。歴史的な沿革も国際法も一切無視。無法・非道のヤクザ国家だ。
「中国人は日本を一度は徹底的にやっつけてみたいと思っている。ナチやソ連より恐ろしい国です」
このままでは、いずれ日本は中国に「食われて」しまう。残された時間は少ない。
加瀬英明事務所
お問い合わせメール: info@kase-hideaki.co.jp
ホームページURL: http://www.kase-hideaki.co.jp/