日本人なら読んで欲しい軍事情報メルマガ
『軍事情報 第455号 (最新軍事情報) 』
◇◆◇ 発行講読者数:11504名/平成22年(2010年)11月22日(月)発行 ◇◆◇
メールマガジン「軍事情報」は、2000年10月に創刊された無料メルマガです。
● もくじ
◎ 【最新軍事情報】 「NATOの新戦略」など
◎ 【国民年金の花柳な生活】「知事選挙の裏で」「本音」「異常な国」
”警視庁や検察には、この保安官を起訴する資格はない・・・”
◎ 【「田母神塾」のご案内】来週金曜日放映です。
最新刊 『田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる』
◎ 【編集雑記】「さあ、どうする」
◎ 【おたより】 なし
こんにちは!!
おき軍事のエンリケ航海王子です。
今週も目を通していただきありがとうございます。
今週の最新軍事情報をお届けします。
受け取っていただいたあなたに、心より感謝しております。
一部報道が、与党の提言
「自衛隊で使われている「反軍思想・イデオロギー、政治的要請に基づいて強制的に
強いられた「自衛隊用語」」を「歴史的・世界的に共通の適切な軍事用語」に変換し
よう」に対し、典型的な戦後日本のイデオローグ的反応を示しています。
「自衛隊で「旧日本軍」呼称」
⇒誤りです。米軍の陸軍大将は陸軍大将というのに、自衛隊の陸将[陸幕長]を陸軍大将
とはいいませんよね。それがおかしいといってるんですよ。
日本国民向け・国内向けの反軍思想普及のための言葉狩り・小細工が公に許されても
いいのでしょうか?ということです。
「旧日本軍の呼称」というとりあげをする時点で、脳レベルでアウトです。
「普通科を歩兵に」
⇒諸国の部隊は歩兵●連隊と紹介する。それとまったく同じ練成をし、実力もある
わが陸自部隊だけは「普通科連隊」と表現する。普通科の英語名は「歩兵」なんです
よ?それなのに、日本国民向け、国内向けには「歩兵」ではなく「普通科」という。
ごまかしですよね。だましですよね。
日本国民向け・国内向けの反軍思想普及のための言葉狩り・小細工が公に許されても
いいのでしょうか?ということです。
「自衛隊サイドで長年にわたり願望が強かったとされる」
⇒嘘ですね。取材してない想像の記事だというのがよくわかります。
任務のために日々訓練・行動している自衛官にはこういう意識も、こんなレベルの
ことを考える暇もないのでは?
「言葉を変えても変えなくても、そんなことは優先順位としては低いよ。
それより大事なことがあるんじゃない?」
これが本音だと思いますよ。笑
その他いろいろありますが、ページも尽きました。
わたしは、自衛隊用語そのものに反発しているものではありません。
第一は、
日本国民向け・国内向けの反軍思想普及のための言葉狩り・小細工が公に許されても
いいのか?ということです。
第二が、
自衛隊用語の後ろに見え隠れする戦後日本の国防・軍事・安全保障に対する
「卑怯さ」「ごまかし」「うそ」「目そらし」がたまらなくイヤだということです。
屈辱的な自衛隊用語を通じて自衛隊を貶める行為に荷担してきた人々、勢力に怒って
いるのは、心有る政治家とわが自衛隊を愛し支えている多くの日本国民だということ
も、あわせてお伝えしておきます。
(エンリケ)
※オススメ
『田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる』
http://tinyurl.com/2d689kb
--------------------
■シナの謀略に対抗するための国防倫理観涵養
「日本安全保障倫理啓発機構(JSEEO)」
詳しくは ⇒ http://www.jseeo.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● 最新軍事情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
------------------------------------
【軍事理解のための「3つの土台」】
1.せめてこれくらいは国民として把握しておきたい軍事の常識
⇒軍事は政治の延長線上にあるもので、決して特別なものではない。
だから、軍事を忌み嫌う人は、政治を正しく理解することが出来ない。
一方で、軍事を必要以上に神聖なものと捉える人も、全体を見誤まる。
2.国民の軍事理解でイチバン欠けている部分
⇒国際政治がバランスオブパワーの関係で成り立っているということを知らな
い。一方で、そのようなことを知らないお人好しが、あたかも善良な人で
あるかのように捉えられる傾向にある。残念ながら、現実の国際社会は
単なる仲良しクラブにあらず。
3.ナゼ国民は、軍事理解に乏しいのか?
⇒自国への帰属意識が希薄であるため。守るべき対象(日本)を感じることが
出来ないのだから、軍事を理解することなど到底不可能。国家観に対する
教育を怠ってきたことのツケ。
------------------------------------
■NATOの新戦略
十九日からリスボンではじまったNATO首脳会議は、初日に「新戦略概念」を採択した。
戦略概念改定は一九九九年四月以来となる。
【NATO新戦略概念のキモ】
1.核兵器なき世界を目指す。そのためにNATO管理下の欧州戦術核抑止力を維持する。
1.核・ミサイル拡散と核テロ、サイバー攻撃が新たな脅威である
1.全加盟国の国民と領土を護るミサイル防衛をNATOの主任務とする。欧州全土の
ミサイル防衛網を開発、構築、運用する。この面ではロシアとの協力も模索する
1.さらなる核兵器削減にはロシアの対応が重要となる
1.世界中の国、組織と協力関係を築く
【注目点】
1.この新戦略は、今後十年のNATOの活動方針を規定するもの。
1.NATO全領域をカバーするMD開発で初めての合意
1.トルコはMD運用への関与を望んでおり「関与できないなら参加できない」として
いる。またイランを対象とするMDに反対している。そのためこの戦略概念には
「イランの脅威」が明記されていない。
1.ロシアが参加している。NATO-露首脳会談、米露首脳会談等を通じ、米欧と
対等の勢力均衡回復を狙っている
それともうひとつ、ISAFが展開するアフガンについても重要な決定が行われて
いる。
「2014年までにアフガン側に治安権限を移譲するとする目標の承認」
これは、2014年末までにISAF戦闘部隊をアフガンから撤収させるとする
米・オバマ政権の方針と一致する。
⇒単純に考えて、ユーラシア大陸の東でMDを展開するわが国と米、西でMDを展開する
NATOという絵ができれば、●●●●●●包囲網のシンボルとしてはかなり強力ですね。
台湾も近い将来MDに参加するのではないでしょうか。
米イージス艦が担当する「海上配備型邀撃ミサイル」、東欧に配備される移動式レーダ
ー施設等を段階的に導入してゆくそうです。
わが国がらみといえば最後の項目となります。この項目はわが国と韓国を対象にした
ものと思われます。わがNATO入り(正式加盟のみではない)が現実化してきました。
戦後日本がいつまでも自ら武装、核武装できない以上、国家生存のためには良い方向と
いえましょう。
とはいえ、現在のまま加盟したらパシリ扱いされ、
いわれるがままわが国が、あちらこちらの危険地帯にわが自衛隊を無思慮に丸腰で送り
込む「使い捨てのコマ」扱いする危険があります。
残念ながらわがエリート層にはそういう感覚しかありません。
自衛隊に武力行使権限を授与する法律くらい「すぐにでも」できそうなものですが
いかが?
■那覇の83航空隊増強?
昨年できず、今年中に策定されるといわれている「防衛大綱」の内容があちらこちらの
メディアで面白おかしく流れています。
背景にあるのは、民主党政権になってから表に顕れてきたわが領土・領海・領空・EEZ
周辺における支那軍の横暴極まりない姿勢と、それに有効な対応をとれないわが政府に
対する国民世論の激怒です。
たとえば那覇83航空隊の場合次のような具合です。
1.配備戦闘機数を現行の20機⇒30機に増やす
1.現在の1個飛行隊から2個飛行隊に改編する
1.空自全体の12飛行隊、戦闘機260機体制の増強はなく、那覇増強と引き換えにどこか
の基地の飛行隊を減らすことになる
83航空隊所属の戦闘機は、0903にF4からF15への更新が完了しており、現在約20機の
F15が83空302飛行隊に配備されている。
この配備数を減らし、もうひとつの飛行隊を創設してF15もしくはF2(時期によっては
F-X)の飛行隊を新編する方針とのこと。
東シナ海における防空レーダー機能強化のため、三沢のE2C早期警戒機の飛行強化、
一部部隊の那覇移転も検討しているようです。
⇒現状のやりくりで何とかできるほど甘い状況ではもはやありません。
すでにわが自衛隊部隊は、長年月にわたる予算削減を通じ。ギリギリの状況まで追い
詰められています。
政府が、少なくとも倍の予算を手当てしてわが国防力、軍事力の増強を真剣に図らない
限り、もしくは核武装しない限り、いかなるやりくりを講じても無駄だと思います。
大東亜戦争を批判する人々は、帝国陸海軍を批判するにあたって「精神力に依存しすぎ
た」と皆が言います。でも今、彼らは同じことを自衛官に強いているわけです。
「何も提供できない。何も役に立てない。でもお国のためにがんばってくれ」
「ふざけるな」といいたい。
こういう行為は、人として恥ずべき行為です。
■米議会報告書 「支那軍ミサイルは在日米軍基地の破壊が可能」
米議会が設置した対支政策諮問機関「米支経済安保見直し委員会」は十七日、
支那軍が東アジア地域に展開する主要空軍基地を破壊できる通常ミサイル能力を保有
し、米軍の展開を防ぐ「接近阻止能力」を劇的に増強していると警告する内容の報告書
を明らかにした。
東アジア地域にある主要な6空軍基地のうち日韓にある5基地については、
「いまでも支那軍の中・短距離ミサイルによって破壊され得る」と指摘。
グアムのアンダーセン空軍基地は射程圏外だが、
「支那空軍の爆撃機編隊の能力向上により、近い将来標的になりうる」
としている。
⇒支那の軍事力増強については
1.空母破壊を目的とする「中距離対艦弾道弾」が開発の最終段階にある
1.レーダーに探知されないステルス戦闘機を二〇一八年に運用開始する
1.自国製の地対空ミサイル開発を推進している
といった内容を明らかにしています。
■支那軍部への批判
ある中国の外交ブレーンは、中国軍が近頃、国内事務において疎外化されつつである
との不安感及び武器性能の向上に対する自信から、しばしば外交事務に関する辛辣な
発言をしたことで注目されたが、それによって逆に、中国の台頭に対する国際社会から
の懸念を深めることになったと指摘。
101114 台湾月報
http://tinyurl.com/2d2de4t
■わが国の与那国島「沿岸監視隊」新設・配備関連
台湾の楊進添・外交部長は10日、立法院の答弁で、日本の行動を調べ、もし台湾の通信
の傍聴、妨害或いは我が国の安全と主権を脅かすという懸念が事実であれば、日本側に
厳しく抗議する旨表明。
101111 台湾月報
http://tinyurl.com/2d2de4t
■軍艦三笠が復刻
昭和7年(1932)
『少年倶楽部』新年号の豪華附録が、「軍艦三笠の大模型」です。
全長およそ820mm。ペーパーモデルの常識を破る重量感にあふれた造作にくわえ、
軍艦独特の複雑な形状も見事に表現したこの模型は、当時の子どもたちだけではなく、
その後も長きにわたってファンを魅了し続けてきました。
【セット内容】
・「軍艦三笠の大模型」の部品シート(8枚)
・部品シートが入った紙袋(裏面に戦闘旗や大将旗など)
・「三笠の作り方」(組み立て図)
・マストのタテ棒、推進器用の棒
・マストのヨコ棒(加工済み)
・マストの突き出し用の針金
・空中線用の黒糸
・ウラ貼り用の厚紙
・台を作るための厚紙(カット部、折れ線印刷済み)
・解説書
【注意】
・昭和初頭の印刷技術のため、復刻した模型や「三笠の作り方」(組み立て図)には、
印刷のかすれ、ずれ等のある箇所があります。
また、パーツの“ツメ”が“差し込み口”へスムーズに入れにくい部分があり、
その際にはナイフなどで調整していただく必要があります。
あらかじめご了承ください。
・本商品は附録の模型を復刻したもので、『少年倶楽部』本誌はついてません。
オークションでも入手は極めて困難。
手に入れるなら今しかありません。
http://tinyurl.com/25loqym
(おき軍事情報部)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● 高志さんのコラム 「国民年金の花柳な生活」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2010/11/20 (土) 知事選挙の裏で
何故かメディアは鳴りを潜めているが、「沖縄県知事選挙」はもう、始っている。
11日に告示され、3人が立候補を届け出た。再選を目指す無所属・現職の仲井真弘多
氏と、無所属・新人の前「宜野湾市長」伊波洋一氏との事実上の一騎打ちである。
仲井真氏は自・公が、伊波氏は共・社民・社大の各党が推すという構図も以前と変わら
ない。ところが与党である民主党は独自の候補も立てられない状態だ。
《日米両政府が平成8年に普天間飛行場の返還で合意して以来、3回の知事選は条件
付きの県内移設容認派が制した。温度差こそあれ今回、反対を掲げる候補者同士が激突
するのは、民主党政権が鳩山由紀夫前首相の「最低でも県外」の公約で県民の期待値を
上げ、日米合意で一気に失望させたからだ。投開票は28日で、日米合意に基づく米軍
普天間飛行場(宜野湾市)の同県名護市辺野古崎地区への移設に大きな影響を与えるの
は必至。辺野古移設の破綻によって菅政権が行き詰まり、日米関係が再びきしむ可能性
もある。(産経)》
《伊波氏は、日米合意を前提とした協議には一切応じない考えで、当選となれば政府
は局面打開の糸口を完全に失う。逆の結果でも厳しい状況は続くが、仲井真氏は政府と
の対話継続に意欲を示しており、政府には少なくとも沖縄側とのパイプが残ることに
なる。》
要するに、どちらが勝っても菅政権では手に負えないという事態になることは間違い
ない。5月の日米合意によれば普天間飛行場の移設は既定の事項で、それを如何に早く
成し遂げるかという問題が残っているだけだ。しかも、事態は9月のシナ漁船による
尖閣諸島の領海侵犯以来、切迫した問題になっている。
尖閣諸島付近の海域で監視任務に就く、という触れ込みで、ヘリ2機を搭載可能な
最新鋭の大型漁業監視船が16日に広州を出港したことは既に伝えられていた。その中
の一隻と見られる船が他の一隻と共に尖閣沖に現れたようだ。
第1報を配信したのは日経が一番早かった。
《20日午前8時半ごろ、沖縄県・尖閣諸島の魚釣島から西北西37キロの海上で、
中国の漁業監視船が航行しているのを哨戒中の海上保安庁の航空機が発見した。同8時
50分ごろには同西北西36キロで別の漁業監視船も確認。いずれも日本の領海には
侵入せず、周辺海域で航行を続けている。同庁は2隻に対し、領海に侵入しないよう
警告した。》
《2隻が航行している海域は、領海に不法侵入しようとする外国船への防止措置が
可能な「接続水域」。中国監視船の同水域航行は中国漁船の衝突ビデオ流出問題発覚後
初めて。2隻のうち1隻は南西に進路を取り、もう1隻は接続水域で領海線を沿うよう
に航行しているという。》
各社のタイトルを時系列で並べると
【中国の監視船2隻が尖閣諸島沖を航行 海保が警告】 11時32分 (産経)
【尖閣沖の接続水域に中国の漁業監視船…ヘリ搭載】 11時39分 (読売)
【中国の漁業監視船2隻、尖閣近海に 映像流出後は初】 11時40分 (朝日)
【中国監視船:2隻が尖閣接続水域に 海保が警告】 11時45分 (毎日)
【尖閣周辺に中国監視船2隻=最新型も、接続水域に─海保】 12時03分 (時事)
いやはや、騒々しい事である。思うに、これは既定の行動に加えて「お礼参り」も
含まれているのであろう。日本が「ノーベル平和賞」の授賞式に出席する事に対しての
お礼だ。まあ、ヤクザと同じ国だから当然の行動である。チャイナが尖閣諸島から手を
引かない決意である事は間違いない。多くの人が心に持つ「日本国憲法」的発想では
最早対処不可能な事態である事を1日も早く悟るべきだ。
今から丁度60年前。朝鮮で戦争が始った時、私は銃を執る覚悟をした。朝鮮半島は
目と鼻の先である。事実、戦争が始ると、米兵の遺体を運ぶ輸送機が毎日頭上を飛ん
だ。長い海岸線の砂丘には何時敵が上陸して来るか分からない。私は高校3年生だった
から、徴兵年令に近い。真っ先に駆りだされる虞があった。勿論、戦争なんて真っ平だ
が、祖国を護る為に戦うことには何の躊躇いもなかった。周囲の者も皆同じだった。
その時に比べたら、今の情勢は生命の心配をする必要もなく、気楽なものである。
相手に阿らず、正しい事を主張するだけで良いのだ。今度の騒動は国益を捨てて、他国
の利益を図った証拠隠しが原因なのだ。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=514369&log=20101120
■2010/11/18 (木) 本音
一体、誰だっ。民主党に投票した奴は。みんな、出て来い! そう怒鳴って、出て
来た奴らをポカリ、ポカリと・・・昔なら、やったであろう。今は、我ながら大人しく
なったもんだ。せいぜい、こんな文章でボヤいている程度だから。そこへ行くと「一刻
も早く菅内閣をぶっつぶして」と大勢の前で一席ぶった人はユニークな存在だ。
空自入間基地で開かれた「航空祭」の挨拶の中で、民間の後援会会長が言及したもの
だが、仙谷官房長官は《「外部の人がどこまで言っていいのか。『政権をつぶす』とは
相当、荒々しいことであるのは間違いない」と指摘し、民間人であっても一定の発言制
限は必要だとの考えを示した。(産経)》
その意向を承った防衛省は「こういう政治的な発言をする団体とは付き合うな、とい
う通達を出したらしい。《会長の発言を、自衛隊法などの「政治的行為の制限」違反と
の誤解を招く「極めて不適切な発言」と断じているが、憲法が定める表現の自由との
整合性が疑問視されている。》政治的どころか、「政権をつぶす」のは国民の願いであ
る。
特にこの人物はタチが悪い。聞くところによると、仙谷官房長官は中共政府との間に
独自のパイプを持っているそうだ。一部の報道では、仲介したとされる民間コンサルタ
ントの名も挙がっているが、彼が個人的にチャイナと結んだ密約の中身は何だったのだ
ろうか。
一切の非はチャイナ漁船にあり、こちらに非はない。現場を見られて困るのは向う
で、こちらは全然困らないのだ。領海侵犯と違法な漁獲には目を瞑ってやるとしても、
体当たりで傷付けられた巡視船の修理費は当然請求すべきものだ。「流失」のお蔭で
全ての人が真相を知った現在、それでも未だ「証拠」を棚に上げて公開しないのは、
チャイナへの義理立て以外に理由がない。
余程の弱みを握られているのか。はたまた、余程の旨味があるのか。幾ら想像を逞し
くしてみても分からない。ただ、来月10日にオスロで開かれる劉暁波氏のノーベル平
和賞授賞式には、例年通り駐ノルウェー大使が出席する事に決まった様だ。中共政府は
各国の大使に欠席を要請するという非常識な行動に出たが、圧力に屈した国は何処にも
ない。それだけに日本が欠席すれば、世界の物笑いになるところだった。辛うじて最後
の一線で踏みとどまったというところか。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=514369&log=20101118
■2010/11/14 (日) 異常な国
タカ派だと思っていた若手の政治家の話を聞いて、意外に思う事がある。根っこは
ハト派と同じだからだ。別に鳩が嫌いで、鷹が好きという訳ではないが、戦後に生まれ
育った人達に共通しているのはハト派的思考であろうか。幼い時から「平和」「平和」
と吹き込まれ、「軍」と言う言葉が出ると、その後に「国主義」を付けて大騒ぎする、
世界的に見ると異常な社会で育つのだ。
尖閣諸島問題の対応を見ていると、その異常さが一層強く感じられる。政権がたまた
ま民主党であったからではない。自民党だって似た様なものだ。折角、民間人が建てた
灯台を撤去して島を無人とし、上陸を許さなかったのは自民党政権である。これでは
日本は、この島の単なる「管理人」と思われても仕方がない。
学者やジャーナリストに国籍不明の人物が多いのも日本社会の特徴であろう。彼等は
無知な政治家と違って、知識を持つ上に勝手な論理を振り回すから始末が悪い。尖閣諸
島の領有権が棚上げされているかの様な言い方をする者も少なくなかった。今回、それ
が問題となり、国民の認識が改まったのは、せめてもの幸いだった。映像を「流失」し
たと自ら名乗り出た神戸海上保安部の保安官は「任意」の取調べとは言え、弁護士を
解任したり、精神的に不安定になっているのではないかと心配される。
警視庁や検察には、この保安官を国家公務員の守秘義務違反で起訴する資格はない。
「衝突現場」の映像より遥かに重要なテロ情報のファイルを紛失するという大失態を
演じた彼等に他人を取り調べる資格があるのか。来日したオバマ大統領は、日本側にそ
の行動日程を一切知らせてくれないという。日本警備陣の信用は地に落ちたのだ。
菅首相とオバマ大統領の会談は1時間だったというから、前回、鳩ポッポの15分間
に比べると上出来かも知れない。だが、考えてみると、オバマ氏も先日行われた中間選
挙で大敗を喫したところなのだ。お互いに傷口を舐め合ったのか。
次はホントかウソか知らないが産経新聞の記事である。《菅直人首相は13日、横浜
市内で中国の胡錦濤国家主席と22分間、会談した。同席した福山哲郎官房副長官によ
ると、首相は尖閣諸島について、日本固有の領土であるとの「確固たる立場」を伝えた
という。胡主席も中国側の立場を主張した。》
22分と時間を計っていたところが秀逸。22分間ではお互いに言いっ放しだね。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=514369&log=20101114
【「国民年金の花柳な生活」より http://www5.diary.ne.jp/user/514369/ 】
● 「田母神塾」のご案内
次回の講義は、来週金曜日12月3日です。
最新刊:『田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる』
http://tinyurl.com/2d689kb
⇒本著は、現在のわが国に必要な最小限度の国軍創設計画書です。
原子力空母、原潜など、わが国に必須の装備を調達する際の予算計画まで具体的に
示した一般向け啓蒙書がこれまであったでしょうか?
本著最大の特徴はまさにそこにあります。信頼できる情報源からの具体的数字を
あなたも確認してください。激推です。後半の調達計画の数字を見るだけでも意味が
あります。
その前に新しい本:
『どっちがおっかない!?中国とアメリカ』 http://tinyurl.com/2fmwawd
090509 20:00スタート
塾長:田母神俊雄さん(元空将[元空軍大将] 前空幕長)
塾生:sayaさん(シンガー)
■講座名:田母神塾
■講義時間:隔週金曜日 2100~2130
■講義場所:スカイパーフェクTV 217チャンネル
■見るには?⇒ http://www.ch-sakura.jp/1012.html
■テキスト:『田母神塾』双葉社 http://tinyurl.com/cf2fd4
■過去の放映分:「So-TV」 http://www.so-tv.jp/
-----------------------------
■田母神さんのブログ
http://ameblo.jp/toshio-tamogami/
最新記事「海上保安庁のビデオ流出について」
http://ameblo.jp/toshio-tamogami/entry-10706376846.html
-----------------------------
■田母神さんのツイッター
http://twitter.com/toshio_tamogami/
-----------------------------
■田母神俊雄公式後援会
⇒ http://www.tamogami.sc/club/
● 編集雑記
101117のメディア報道に、
「日米防衛協力強化へ」
という内容の報道がありました。
「日米共同(連合?)作戦をいかに運用するか」
がキモになるということですが、本音のところは、民主党政権になってからガタガタになってしまった日米同盟。
これをゼロ地点に戻すため、政府が本気の行動を示す必要に迫られたというだけ
の話でしょう。
昨年の民主政権になって以来のさまざまな対外不手際でわが国は、渡さずとも良い
カードをいろいろ米に渡してしまっているため、下手に動けば非常な無理難題を押し
付けられる気がしてなりません。
軍事・情報分野でわが国は、政治が責任を持って打破しなければいけない課題が
山ほどあります。しかし、政治の逃避により今に至るも手がつけられていません。
時とともに各課題は複雑化し、手がつけられないレベルに達してしまったのかも
しれません。
国家間の関係は義理人情ではなく、利害のみで動きます。
利害は時代の変化とともに変わります。
米が、わがほうの都合を聞いてくれる時代がいつまでも続くと考えるのは誤りだと
思います。
いつまでも自衛隊、自衛官個人の使命感に依存するのみで国防が達成できるわけも
ありません。
廃憲・改憲ができないのなら、国家安全保障のために必要な、わが自衛隊による
あらゆるレベルの軍事力行使を可能にする法律制定を、そして軍法裁判、ロジ、軍事
技術の維持確保に関わる施策も危急的速やかに実行すべきです。
内外とも限界点に近づいている。
憂慮すべき事態はすぐ目の前に迫っている。
目をそらしても現実は変わらない。
さあ、どうする。
(エンリケ)
■メールマガジン「軍事情報」が製作に協力した本。
⇒http://tinyurl.com/mzmruz
メールマガジン「軍事情報」
■軍事図書情報の環境を変えよう
<わが国の軍事図書情報の総合環境を、すこしでも改善するために、
広く皆様のお知恵をあつめたいものと念じております。>
(兵頭二十八さん)
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝しています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝しています。
◎軍事情報
のバックナンバーはこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000049253/index.html
◇◆◇ 発行講読者数:11504名/平成22年(2010年)11月22日(月)発行 ◇◆◇
メールマガジン「軍事情報」は、2000年10月に創刊された無料メルマガです。
● もくじ
◎ 【最新軍事情報】 「NATOの新戦略」など
◎ 【国民年金の花柳な生活】「知事選挙の裏で」「本音」「異常な国」
”警視庁や検察には、この保安官を起訴する資格はない・・・”
◎ 【「田母神塾」のご案内】来週金曜日放映です。
最新刊 『田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる』
◎ 【編集雑記】「さあ、どうする」
◎ 【おたより】 なし
こんにちは!!
おき軍事のエンリケ航海王子です。
今週も目を通していただきありがとうございます。
今週の最新軍事情報をお届けします。
受け取っていただいたあなたに、心より感謝しております。
一部報道が、与党の提言
「自衛隊で使われている「反軍思想・イデオロギー、政治的要請に基づいて強制的に
強いられた「自衛隊用語」」を「歴史的・世界的に共通の適切な軍事用語」に変換し
よう」に対し、典型的な戦後日本のイデオローグ的反応を示しています。
「自衛隊で「旧日本軍」呼称」
⇒誤りです。米軍の陸軍大将は陸軍大将というのに、自衛隊の陸将[陸幕長]を陸軍大将
とはいいませんよね。それがおかしいといってるんですよ。
日本国民向け・国内向けの反軍思想普及のための言葉狩り・小細工が公に許されても
いいのでしょうか?ということです。
「旧日本軍の呼称」というとりあげをする時点で、脳レベルでアウトです。
「普通科を歩兵に」
⇒諸国の部隊は歩兵●連隊と紹介する。それとまったく同じ練成をし、実力もある
わが陸自部隊だけは「普通科連隊」と表現する。普通科の英語名は「歩兵」なんです
よ?それなのに、日本国民向け、国内向けには「歩兵」ではなく「普通科」という。
ごまかしですよね。だましですよね。
日本国民向け・国内向けの反軍思想普及のための言葉狩り・小細工が公に許されても
いいのでしょうか?ということです。
「自衛隊サイドで長年にわたり願望が強かったとされる」
⇒嘘ですね。取材してない想像の記事だというのがよくわかります。
任務のために日々訓練・行動している自衛官にはこういう意識も、こんなレベルの
ことを考える暇もないのでは?
「言葉を変えても変えなくても、そんなことは優先順位としては低いよ。
それより大事なことがあるんじゃない?」
これが本音だと思いますよ。笑
その他いろいろありますが、ページも尽きました。
わたしは、自衛隊用語そのものに反発しているものではありません。
第一は、
日本国民向け・国内向けの反軍思想普及のための言葉狩り・小細工が公に許されても
いいのか?ということです。
第二が、
自衛隊用語の後ろに見え隠れする戦後日本の国防・軍事・安全保障に対する
「卑怯さ」「ごまかし」「うそ」「目そらし」がたまらなくイヤだということです。
屈辱的な自衛隊用語を通じて自衛隊を貶める行為に荷担してきた人々、勢力に怒って
いるのは、心有る政治家とわが自衛隊を愛し支えている多くの日本国民だということ
も、あわせてお伝えしておきます。
(エンリケ)
※オススメ
『田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる』
http://tinyurl.com/2d689kb
--------------------
■シナの謀略に対抗するための国防倫理観涵養
「日本安全保障倫理啓発機構(JSEEO)」
詳しくは ⇒ http://www.jseeo.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● 最新軍事情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
------------------------------------
【軍事理解のための「3つの土台」】
1.せめてこれくらいは国民として把握しておきたい軍事の常識
⇒軍事は政治の延長線上にあるもので、決して特別なものではない。
だから、軍事を忌み嫌う人は、政治を正しく理解することが出来ない。
一方で、軍事を必要以上に神聖なものと捉える人も、全体を見誤まる。
2.国民の軍事理解でイチバン欠けている部分
⇒国際政治がバランスオブパワーの関係で成り立っているということを知らな
い。一方で、そのようなことを知らないお人好しが、あたかも善良な人で
あるかのように捉えられる傾向にある。残念ながら、現実の国際社会は
単なる仲良しクラブにあらず。
3.ナゼ国民は、軍事理解に乏しいのか?
⇒自国への帰属意識が希薄であるため。守るべき対象(日本)を感じることが
出来ないのだから、軍事を理解することなど到底不可能。国家観に対する
教育を怠ってきたことのツケ。
------------------------------------
■NATOの新戦略
十九日からリスボンではじまったNATO首脳会議は、初日に「新戦略概念」を採択した。
戦略概念改定は一九九九年四月以来となる。
【NATO新戦略概念のキモ】
1.核兵器なき世界を目指す。そのためにNATO管理下の欧州戦術核抑止力を維持する。
1.核・ミサイル拡散と核テロ、サイバー攻撃が新たな脅威である
1.全加盟国の国民と領土を護るミサイル防衛をNATOの主任務とする。欧州全土の
ミサイル防衛網を開発、構築、運用する。この面ではロシアとの協力も模索する
1.さらなる核兵器削減にはロシアの対応が重要となる
1.世界中の国、組織と協力関係を築く
【注目点】
1.この新戦略は、今後十年のNATOの活動方針を規定するもの。
1.NATO全領域をカバーするMD開発で初めての合意
1.トルコはMD運用への関与を望んでおり「関与できないなら参加できない」として
いる。またイランを対象とするMDに反対している。そのためこの戦略概念には
「イランの脅威」が明記されていない。
1.ロシアが参加している。NATO-露首脳会談、米露首脳会談等を通じ、米欧と
対等の勢力均衡回復を狙っている
それともうひとつ、ISAFが展開するアフガンについても重要な決定が行われて
いる。
「2014年までにアフガン側に治安権限を移譲するとする目標の承認」
これは、2014年末までにISAF戦闘部隊をアフガンから撤収させるとする
米・オバマ政権の方針と一致する。
⇒単純に考えて、ユーラシア大陸の東でMDを展開するわが国と米、西でMDを展開する
NATOという絵ができれば、●●●●●●包囲網のシンボルとしてはかなり強力ですね。
台湾も近い将来MDに参加するのではないでしょうか。
米イージス艦が担当する「海上配備型邀撃ミサイル」、東欧に配備される移動式レーダ
ー施設等を段階的に導入してゆくそうです。
わが国がらみといえば最後の項目となります。この項目はわが国と韓国を対象にした
ものと思われます。わがNATO入り(正式加盟のみではない)が現実化してきました。
戦後日本がいつまでも自ら武装、核武装できない以上、国家生存のためには良い方向と
いえましょう。
とはいえ、現在のまま加盟したらパシリ扱いされ、
いわれるがままわが国が、あちらこちらの危険地帯にわが自衛隊を無思慮に丸腰で送り
込む「使い捨てのコマ」扱いする危険があります。
残念ながらわがエリート層にはそういう感覚しかありません。
自衛隊に武力行使権限を授与する法律くらい「すぐにでも」できそうなものですが
いかが?
■那覇の83航空隊増強?
昨年できず、今年中に策定されるといわれている「防衛大綱」の内容があちらこちらの
メディアで面白おかしく流れています。
背景にあるのは、民主党政権になってから表に顕れてきたわが領土・領海・領空・EEZ
周辺における支那軍の横暴極まりない姿勢と、それに有効な対応をとれないわが政府に
対する国民世論の激怒です。
たとえば那覇83航空隊の場合次のような具合です。
1.配備戦闘機数を現行の20機⇒30機に増やす
1.現在の1個飛行隊から2個飛行隊に改編する
1.空自全体の12飛行隊、戦闘機260機体制の増強はなく、那覇増強と引き換えにどこか
の基地の飛行隊を減らすことになる
83航空隊所属の戦闘機は、0903にF4からF15への更新が完了しており、現在約20機の
F15が83空302飛行隊に配備されている。
この配備数を減らし、もうひとつの飛行隊を創設してF15もしくはF2(時期によっては
F-X)の飛行隊を新編する方針とのこと。
東シナ海における防空レーダー機能強化のため、三沢のE2C早期警戒機の飛行強化、
一部部隊の那覇移転も検討しているようです。
⇒現状のやりくりで何とかできるほど甘い状況ではもはやありません。
すでにわが自衛隊部隊は、長年月にわたる予算削減を通じ。ギリギリの状況まで追い
詰められています。
政府が、少なくとも倍の予算を手当てしてわが国防力、軍事力の増強を真剣に図らない
限り、もしくは核武装しない限り、いかなるやりくりを講じても無駄だと思います。
大東亜戦争を批判する人々は、帝国陸海軍を批判するにあたって「精神力に依存しすぎ
た」と皆が言います。でも今、彼らは同じことを自衛官に強いているわけです。
「何も提供できない。何も役に立てない。でもお国のためにがんばってくれ」
「ふざけるな」といいたい。
こういう行為は、人として恥ずべき行為です。
■米議会報告書 「支那軍ミサイルは在日米軍基地の破壊が可能」
米議会が設置した対支政策諮問機関「米支経済安保見直し委員会」は十七日、
支那軍が東アジア地域に展開する主要空軍基地を破壊できる通常ミサイル能力を保有
し、米軍の展開を防ぐ「接近阻止能力」を劇的に増強していると警告する内容の報告書
を明らかにした。
東アジア地域にある主要な6空軍基地のうち日韓にある5基地については、
「いまでも支那軍の中・短距離ミサイルによって破壊され得る」と指摘。
グアムのアンダーセン空軍基地は射程圏外だが、
「支那空軍の爆撃機編隊の能力向上により、近い将来標的になりうる」
としている。
⇒支那の軍事力増強については
1.空母破壊を目的とする「中距離対艦弾道弾」が開発の最終段階にある
1.レーダーに探知されないステルス戦闘機を二〇一八年に運用開始する
1.自国製の地対空ミサイル開発を推進している
といった内容を明らかにしています。
■支那軍部への批判
ある中国の外交ブレーンは、中国軍が近頃、国内事務において疎外化されつつである
との不安感及び武器性能の向上に対する自信から、しばしば外交事務に関する辛辣な
発言をしたことで注目されたが、それによって逆に、中国の台頭に対する国際社会から
の懸念を深めることになったと指摘。
101114 台湾月報
http://tinyurl.com/2d2de4t
■わが国の与那国島「沿岸監視隊」新設・配備関連
台湾の楊進添・外交部長は10日、立法院の答弁で、日本の行動を調べ、もし台湾の通信
の傍聴、妨害或いは我が国の安全と主権を脅かすという懸念が事実であれば、日本側に
厳しく抗議する旨表明。
101111 台湾月報
http://tinyurl.com/2d2de4t
■軍艦三笠が復刻
昭和7年(1932)
『少年倶楽部』新年号の豪華附録が、「軍艦三笠の大模型」です。
全長およそ820mm。ペーパーモデルの常識を破る重量感にあふれた造作にくわえ、
軍艦独特の複雑な形状も見事に表現したこの模型は、当時の子どもたちだけではなく、
その後も長きにわたってファンを魅了し続けてきました。
【セット内容】
・「軍艦三笠の大模型」の部品シート(8枚)
・部品シートが入った紙袋(裏面に戦闘旗や大将旗など)
・「三笠の作り方」(組み立て図)
・マストのタテ棒、推進器用の棒
・マストのヨコ棒(加工済み)
・マストの突き出し用の針金
・空中線用の黒糸
・ウラ貼り用の厚紙
・台を作るための厚紙(カット部、折れ線印刷済み)
・解説書
【注意】
・昭和初頭の印刷技術のため、復刻した模型や「三笠の作り方」(組み立て図)には、
印刷のかすれ、ずれ等のある箇所があります。
また、パーツの“ツメ”が“差し込み口”へスムーズに入れにくい部分があり、
その際にはナイフなどで調整していただく必要があります。
あらかじめご了承ください。
・本商品は附録の模型を復刻したもので、『少年倶楽部』本誌はついてません。
オークションでも入手は極めて困難。
手に入れるなら今しかありません。
http://tinyurl.com/25loqym
(おき軍事情報部)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● 高志さんのコラム 「国民年金の花柳な生活」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2010/11/20 (土) 知事選挙の裏で
何故かメディアは鳴りを潜めているが、「沖縄県知事選挙」はもう、始っている。
11日に告示され、3人が立候補を届け出た。再選を目指す無所属・現職の仲井真弘多
氏と、無所属・新人の前「宜野湾市長」伊波洋一氏との事実上の一騎打ちである。
仲井真氏は自・公が、伊波氏は共・社民・社大の各党が推すという構図も以前と変わら
ない。ところが与党である民主党は独自の候補も立てられない状態だ。
《日米両政府が平成8年に普天間飛行場の返還で合意して以来、3回の知事選は条件
付きの県内移設容認派が制した。温度差こそあれ今回、反対を掲げる候補者同士が激突
するのは、民主党政権が鳩山由紀夫前首相の「最低でも県外」の公約で県民の期待値を
上げ、日米合意で一気に失望させたからだ。投開票は28日で、日米合意に基づく米軍
普天間飛行場(宜野湾市)の同県名護市辺野古崎地区への移設に大きな影響を与えるの
は必至。辺野古移設の破綻によって菅政権が行き詰まり、日米関係が再びきしむ可能性
もある。(産経)》
《伊波氏は、日米合意を前提とした協議には一切応じない考えで、当選となれば政府
は局面打開の糸口を完全に失う。逆の結果でも厳しい状況は続くが、仲井真氏は政府と
の対話継続に意欲を示しており、政府には少なくとも沖縄側とのパイプが残ることに
なる。》
要するに、どちらが勝っても菅政権では手に負えないという事態になることは間違い
ない。5月の日米合意によれば普天間飛行場の移設は既定の事項で、それを如何に早く
成し遂げるかという問題が残っているだけだ。しかも、事態は9月のシナ漁船による
尖閣諸島の領海侵犯以来、切迫した問題になっている。
尖閣諸島付近の海域で監視任務に就く、という触れ込みで、ヘリ2機を搭載可能な
最新鋭の大型漁業監視船が16日に広州を出港したことは既に伝えられていた。その中
の一隻と見られる船が他の一隻と共に尖閣沖に現れたようだ。
第1報を配信したのは日経が一番早かった。
《20日午前8時半ごろ、沖縄県・尖閣諸島の魚釣島から西北西37キロの海上で、
中国の漁業監視船が航行しているのを哨戒中の海上保安庁の航空機が発見した。同8時
50分ごろには同西北西36キロで別の漁業監視船も確認。いずれも日本の領海には
侵入せず、周辺海域で航行を続けている。同庁は2隻に対し、領海に侵入しないよう
警告した。》
《2隻が航行している海域は、領海に不法侵入しようとする外国船への防止措置が
可能な「接続水域」。中国監視船の同水域航行は中国漁船の衝突ビデオ流出問題発覚後
初めて。2隻のうち1隻は南西に進路を取り、もう1隻は接続水域で領海線を沿うよう
に航行しているという。》
各社のタイトルを時系列で並べると
【中国の監視船2隻が尖閣諸島沖を航行 海保が警告】 11時32分 (産経)
【尖閣沖の接続水域に中国の漁業監視船…ヘリ搭載】 11時39分 (読売)
【中国の漁業監視船2隻、尖閣近海に 映像流出後は初】 11時40分 (朝日)
【中国監視船:2隻が尖閣接続水域に 海保が警告】 11時45分 (毎日)
【尖閣周辺に中国監視船2隻=最新型も、接続水域に─海保】 12時03分 (時事)
いやはや、騒々しい事である。思うに、これは既定の行動に加えて「お礼参り」も
含まれているのであろう。日本が「ノーベル平和賞」の授賞式に出席する事に対しての
お礼だ。まあ、ヤクザと同じ国だから当然の行動である。チャイナが尖閣諸島から手を
引かない決意である事は間違いない。多くの人が心に持つ「日本国憲法」的発想では
最早対処不可能な事態である事を1日も早く悟るべきだ。
今から丁度60年前。朝鮮で戦争が始った時、私は銃を執る覚悟をした。朝鮮半島は
目と鼻の先である。事実、戦争が始ると、米兵の遺体を運ぶ輸送機が毎日頭上を飛ん
だ。長い海岸線の砂丘には何時敵が上陸して来るか分からない。私は高校3年生だった
から、徴兵年令に近い。真っ先に駆りだされる虞があった。勿論、戦争なんて真っ平だ
が、祖国を護る為に戦うことには何の躊躇いもなかった。周囲の者も皆同じだった。
その時に比べたら、今の情勢は生命の心配をする必要もなく、気楽なものである。
相手に阿らず、正しい事を主張するだけで良いのだ。今度の騒動は国益を捨てて、他国
の利益を図った証拠隠しが原因なのだ。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=514369&log=20101120
■2010/11/18 (木) 本音
一体、誰だっ。民主党に投票した奴は。みんな、出て来い! そう怒鳴って、出て
来た奴らをポカリ、ポカリと・・・昔なら、やったであろう。今は、我ながら大人しく
なったもんだ。せいぜい、こんな文章でボヤいている程度だから。そこへ行くと「一刻
も早く菅内閣をぶっつぶして」と大勢の前で一席ぶった人はユニークな存在だ。
空自入間基地で開かれた「航空祭」の挨拶の中で、民間の後援会会長が言及したもの
だが、仙谷官房長官は《「外部の人がどこまで言っていいのか。『政権をつぶす』とは
相当、荒々しいことであるのは間違いない」と指摘し、民間人であっても一定の発言制
限は必要だとの考えを示した。(産経)》
その意向を承った防衛省は「こういう政治的な発言をする団体とは付き合うな、とい
う通達を出したらしい。《会長の発言を、自衛隊法などの「政治的行為の制限」違反と
の誤解を招く「極めて不適切な発言」と断じているが、憲法が定める表現の自由との
整合性が疑問視されている。》政治的どころか、「政権をつぶす」のは国民の願いであ
る。
特にこの人物はタチが悪い。聞くところによると、仙谷官房長官は中共政府との間に
独自のパイプを持っているそうだ。一部の報道では、仲介したとされる民間コンサルタ
ントの名も挙がっているが、彼が個人的にチャイナと結んだ密約の中身は何だったのだ
ろうか。
一切の非はチャイナ漁船にあり、こちらに非はない。現場を見られて困るのは向う
で、こちらは全然困らないのだ。領海侵犯と違法な漁獲には目を瞑ってやるとしても、
体当たりで傷付けられた巡視船の修理費は当然請求すべきものだ。「流失」のお蔭で
全ての人が真相を知った現在、それでも未だ「証拠」を棚に上げて公開しないのは、
チャイナへの義理立て以外に理由がない。
余程の弱みを握られているのか。はたまた、余程の旨味があるのか。幾ら想像を逞し
くしてみても分からない。ただ、来月10日にオスロで開かれる劉暁波氏のノーベル平
和賞授賞式には、例年通り駐ノルウェー大使が出席する事に決まった様だ。中共政府は
各国の大使に欠席を要請するという非常識な行動に出たが、圧力に屈した国は何処にも
ない。それだけに日本が欠席すれば、世界の物笑いになるところだった。辛うじて最後
の一線で踏みとどまったというところか。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=514369&log=20101118
■2010/11/14 (日) 異常な国
タカ派だと思っていた若手の政治家の話を聞いて、意外に思う事がある。根っこは
ハト派と同じだからだ。別に鳩が嫌いで、鷹が好きという訳ではないが、戦後に生まれ
育った人達に共通しているのはハト派的思考であろうか。幼い時から「平和」「平和」
と吹き込まれ、「軍」と言う言葉が出ると、その後に「国主義」を付けて大騒ぎする、
世界的に見ると異常な社会で育つのだ。
尖閣諸島問題の対応を見ていると、その異常さが一層強く感じられる。政権がたまた
ま民主党であったからではない。自民党だって似た様なものだ。折角、民間人が建てた
灯台を撤去して島を無人とし、上陸を許さなかったのは自民党政権である。これでは
日本は、この島の単なる「管理人」と思われても仕方がない。
学者やジャーナリストに国籍不明の人物が多いのも日本社会の特徴であろう。彼等は
無知な政治家と違って、知識を持つ上に勝手な論理を振り回すから始末が悪い。尖閣諸
島の領有権が棚上げされているかの様な言い方をする者も少なくなかった。今回、それ
が問題となり、国民の認識が改まったのは、せめてもの幸いだった。映像を「流失」し
たと自ら名乗り出た神戸海上保安部の保安官は「任意」の取調べとは言え、弁護士を
解任したり、精神的に不安定になっているのではないかと心配される。
警視庁や検察には、この保安官を国家公務員の守秘義務違反で起訴する資格はない。
「衝突現場」の映像より遥かに重要なテロ情報のファイルを紛失するという大失態を
演じた彼等に他人を取り調べる資格があるのか。来日したオバマ大統領は、日本側にそ
の行動日程を一切知らせてくれないという。日本警備陣の信用は地に落ちたのだ。
菅首相とオバマ大統領の会談は1時間だったというから、前回、鳩ポッポの15分間
に比べると上出来かも知れない。だが、考えてみると、オバマ氏も先日行われた中間選
挙で大敗を喫したところなのだ。お互いに傷口を舐め合ったのか。
次はホントかウソか知らないが産経新聞の記事である。《菅直人首相は13日、横浜
市内で中国の胡錦濤国家主席と22分間、会談した。同席した福山哲郎官房副長官によ
ると、首相は尖閣諸島について、日本固有の領土であるとの「確固たる立場」を伝えた
という。胡主席も中国側の立場を主張した。》
22分と時間を計っていたところが秀逸。22分間ではお互いに言いっ放しだね。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=514369&log=20101114
【「国民年金の花柳な生活」より http://www5.diary.ne.jp/user/514369/ 】
● 「田母神塾」のご案内
次回の講義は、来週金曜日12月3日です。
最新刊:『田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる』
http://tinyurl.com/2d689kb
⇒本著は、現在のわが国に必要な最小限度の国軍創設計画書です。
原子力空母、原潜など、わが国に必須の装備を調達する際の予算計画まで具体的に
示した一般向け啓蒙書がこれまであったでしょうか?
本著最大の特徴はまさにそこにあります。信頼できる情報源からの具体的数字を
あなたも確認してください。激推です。後半の調達計画の数字を見るだけでも意味が
あります。
その前に新しい本:
『どっちがおっかない!?中国とアメリカ』 http://tinyurl.com/2fmwawd
090509 20:00スタート
塾長:田母神俊雄さん(元空将[元空軍大将] 前空幕長)
塾生:sayaさん(シンガー)
■講座名:田母神塾
■講義時間:隔週金曜日 2100~2130
■講義場所:スカイパーフェクTV 217チャンネル
■見るには?⇒ http://www.ch-sakura.jp/1012.html
■テキスト:『田母神塾』双葉社 http://tinyurl.com/cf2fd4
■過去の放映分:「So-TV」 http://www.so-tv.jp/
-----------------------------
■田母神さんのブログ
http://ameblo.jp/toshio-tamogami/
最新記事「海上保安庁のビデオ流出について」
http://ameblo.jp/toshio-tamogami/entry-10706376846.html
-----------------------------
■田母神さんのツイッター
http://twitter.com/toshio_tamogami/
-----------------------------
■田母神俊雄公式後援会
⇒ http://www.tamogami.sc/club/
● 編集雑記
101117のメディア報道に、
「日米防衛協力強化へ」
という内容の報道がありました。
「日米共同(連合?)作戦をいかに運用するか」
がキモになるということですが、本音のところは、民主党政権になってからガタガタになってしまった日米同盟。
これをゼロ地点に戻すため、政府が本気の行動を示す必要に迫られたというだけ
の話でしょう。
昨年の民主政権になって以来のさまざまな対外不手際でわが国は、渡さずとも良い
カードをいろいろ米に渡してしまっているため、下手に動けば非常な無理難題を押し
付けられる気がしてなりません。
軍事・情報分野でわが国は、政治が責任を持って打破しなければいけない課題が
山ほどあります。しかし、政治の逃避により今に至るも手がつけられていません。
時とともに各課題は複雑化し、手がつけられないレベルに達してしまったのかも
しれません。
国家間の関係は義理人情ではなく、利害のみで動きます。
利害は時代の変化とともに変わります。
米が、わがほうの都合を聞いてくれる時代がいつまでも続くと考えるのは誤りだと
思います。
いつまでも自衛隊、自衛官個人の使命感に依存するのみで国防が達成できるわけも
ありません。
廃憲・改憲ができないのなら、国家安全保障のために必要な、わが自衛隊による
あらゆるレベルの軍事力行使を可能にする法律制定を、そして軍法裁判、ロジ、軍事
技術の維持確保に関わる施策も危急的速やかに実行すべきです。
内外とも限界点に近づいている。
憂慮すべき事態はすぐ目の前に迫っている。
目をそらしても現実は変わらない。
さあ、どうする。
(エンリケ)
■メールマガジン「軍事情報」が製作に協力した本。
⇒http://tinyurl.com/mzmruz
メールマガジン「軍事情報」
■軍事図書情報の環境を変えよう
<わが国の軍事図書情報の総合環境を、すこしでも改善するために、
広く皆様のお知恵をあつめたいものと念じております。>
(兵頭二十八さん)
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝しています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝しています。
◎軍事情報
のバックナンバーはこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000049253/index.html