人との付き合い方 | 日本のお姉さん

人との付き合い方

あんまり他人の空気ばかり

読んでいたら、自分が何をしたいのか

わかんなくなっちゃうよ。

自分がない人は、おもしろくないし、

話も続かない。

家では妻に対して無愛想で無言。

ぜんぜん、話も聞いてあげないし、優しいことばも

感謝のことばも出てこない人なんだろうな。

だって、自分の考えがないんだもの。

妻に対する感謝の気持ちすらもないと思うよ。


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1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』

今週のテーマは“コミュニケーション”・・・
★★★☆☆「〈つきあい〉の心理学」国分 康孝♪
・つきあいは●●●で、
 ふれあいはハートで(p107)


<ヒント>「フット」ではありません。

「 〈つきあい〉の心理学 」国分 康孝、講談社
■仕事というものは人と人との
 コミュニケーションです。


 仕事の報告・連絡・相談だけでなく、
 飲みに行ったり、一緒にゴルフに行ったりするのも
 コミュニケーションの一つなのでしょう。



■このように、それぞれの人がお互いに
 良い関係を作ろうとしているわけですが、
 そこにはコツがあります。


 それは言い方や、表情など
 テクニック(ヘッド)とも言えますし、
 心から出たもの(ハート)でもあるわけです。





〈つきあい〉の心理学 (講談社現代新書 (645))
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国分 康孝
講談社
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「〈つきあい〉の心理学」国分 康孝、講談社
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【私の評価】★★★☆☆(79点)


■私たちは子どもの頃から、
 周囲の人と付き合っていますが、
 学校では付き合い方を教えてくれません。

 この本は、人との付き合い方についての
 考え方を教えてくれます。



■まず、第一に人と付き合う以前の問題として、
 自分の感情、気持ちに気づく必要があります。

 どうも日本では空気を読んでばかりいるうちに、
 自分の感情さえわからなくなってしまう
 場合があるようです。


・デートのとき何を話してよいかわからないと悩む青年は、
 相手の気に入られることばかり考えるから、
 自分の考えていることがわからない。(p23)



■そうした自分の気持ちに気づいたら、
 それを表現していくことです。

 自己表現していくことで
 人とのコミュニケーションが始まります。

 人によっては、自己表現ができないということも
 あるでしょう。まずは、その状態を認めることです。
 自分を責める必要はありません。


・願望がいつでも事実になるわけではない。それが人生である。
 そこで結論としては、萎縮している自分を許さなければならない。
 自分をとがめてはならない。
 あるがままの自分を認めるのである(p26)



■自己表現は難しいことですが、
 自己表現からはじめる、といったことを認識するだけでも
 大違いだと思います。

 国分さん、良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「人に好かれねばならぬ」というビリーフの第二のおかしさは、
 人間がいつでもどこでも誰からでも好かれることは不可能だからである・・・
 ありえないことを求めるのは、木によって魚を求める愚である(p87)


・「人とのふれあいがあるにこしたことはない。しかし、なくても
 恐慌状態に陥らない」との確信をもっている人の第三の条件は何か。
 この人生で自分のすることをもっている人である(p77)


・人と一緒に行動するのもつきあいのきっかけになる。
 宴会、旅行、ゴルフ、大掃除など一緒に何かするのである・・・
 ある時間を一緒に過ごすことは相互に気心が知れる機会になる(p114)


「〈つきあい〉の心理学」国分 康孝、講談社
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4061456458/mag06-22/ref=nosim/
【私の評価】★★★☆☆(79点)


■編者紹介・・・国分 康孝(こくぶ やすたか)

 1930年生まれ。 
 聖徳栄養短期大学教授。
 専攻はカウンセリング心理学。


■関連書評

a. 「「なりたい自分」になる心理学」國分 康孝
http://1book.biz/2009/06/24/post-1105.html
【私の評価】★★★★★


b. 「幸せをつかむ心理学」國分 康孝
http://1book.biz/2009/05/18/post-1072.html
【私の評価】★★★★★


c. 「エンパワーメントコミュニケーション」岸 英光
http://1book.biz/2009/02/01/post-950.html
【私の評価】★★★☆☆



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<本の格付け基準>
 ★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう)
 ★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
 ★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
 ★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
 ★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかも)
 ☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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■読者からメッセージをいただきました・゜゜☆


毎日の書評を読ませていただき、
ほとんどを「読みたい!」と、思うのです

が、なかなか速読ができず、
月に7,8冊しか読めません。

ただ、書評に出て「ピン」と来たものは、
本のタイトルを手帳に書いて、
何とか読むようにしています。

これからも良い本の紹介をお願いします。




■本のソムリエより


メールありがとうございます。

数多くの本を読むのが、必ずしも良いわけではありません。

でも、どうせなら、
良い本を読んでいただきたいと思います。





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■編集後記
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秋田県能代市へ帰る高速バスのチケットを
家に置き忘れました。

しまった!と思いながらも、
運転手にお願いしました。

「免許証で名前は確認できるし、
 申込のときの電話番号もこの携帯のもの。
 さらに、家のチケットも写メールで送ってもらって(見せる)
 このとおり間違いないと思うが、乗せてもらえませんか」

運転手は
「チケットがないと乗れません」


私は
「ルールはわかりますが、万が一私以外の人が
 来たら降りますので、乗せてもらえませんか」

運転手は
「チケットがないと乗れません」

私は
「私はこのバスに乗れなくても、このバスをキャンセルして
 秋田行きのバスを買いますから問題ありません。
 でも、個人が特定されているし、チケットの写真もあるし、
 もしこれが偽造だとしても、他の人が来たら降りると言っている。
 ルールを守るあなたは素晴らしいですが、ルールがおかしいのでは」

運転手は
「チケットがないと乗れません」


ということで、
私は秋田市経由で帰ってくることになりました。

秋北バスは一人分の利益を減らしましたが、
ルールは守りました。



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出版社/著者からの内容紹介
ひとと心のふれあいがもてないために、生きることにつまずいてしまうことが多い。べたつかないふれあいを楽しむためには、(1)人生を時間の流れで観察できること (2)生きる意味を自分で創造できること (3)人生における自分の役割をもっていること この3つの資質が欠かせない。自分を見つめ内面の曇りをなくすことが出会いの出発点なのである。ひとことのあいさつ、潤滑油としての〈つきあい〉、毅然たる自己主張の大切さなども指摘しつつ、豊かな人間関係への道を説くガイド・ブック。

ふれあい中毒――他とのふれあいがなければ自分は生きてはいけない、堪えられないという人間は、ふれあい中毒症者である。これは健全なふれあいではない。強迫性(がむしゃら)は健全ではない。パーソナリティが健全な人はけっしてしつこくはない。しつこくない者同士の深い交わり、これが健全なふれあいである。しつこくないためには条件がある。自分はひとりで人生が歩めるという自分信頼感である。「人とのふれあいがあるにこしたことはない。それがあれば人生が豊かになることはまちがいない。しかし、なければないで、自分なりに生きていける」という淡白さ、いさぎよさ、心意気。これが健全なふれあいをもつためのライセンスである。――本書より


著者紹介
1930年、鹿児島県生まれ。東京教育大学、同大学院を経て、ミシガン州立大学大学院修了。哲学博士。現在、筑波大学教授。専攻はカウンセリング心理学。著書に、『エンカウンター』『カウンセリング教授法』『カウンセリングQ&A(1)(2)』――誠信書房、『教師の自信』『教師の表情』『教師の教師』――瀝々社――など、現代新書に『〈自立〉の心理学』『リーダーシップの心理学』『チームワークの心理学』がある。