中国のように腐敗が文化になってしまうと、一掃が如何に難事であるかが分かります。
独断と偏見はご容赦!
【最近の社説の、ここに注目】
12日付「ウォールストリートジャーナル」
『中国の腐った統治能力 北京政府は汚染ミルク事件を問題にした活動家を拘留』
の社説。
『2008年に工業用化学物質メラミンで汚染された中国産ミルクで少なくとも6人の乳児が殺され、30万人が病気になった時、政府はダメージの局限化に動いた。数十名の酪農家と地方役人を逮捕し、二人を死刑にしたのだ。』
『しかし同時にこの時、政府は活動家の口封じも行った。活動家らは問題を公表し、犠牲者の家族への補償を求めただけだったのだが。』
『水曜日、これら政府に取り厄介な活動家の内、最右翼の趙連海が懲役2年半の刑を宣告された。罪状は「社会騒乱を企てた」ためである。』
『趙氏の息子はメラミン入り粉ミルクを飲んで病気にさせられたが、趙氏はその後、ウェブサイトを立ち上げ他の病気にさせられた子供を持つ家族と政府を告訴するため情報を共有している。』
『数カ月に渡り警察は趙氏にストーカー行為を働いた後、2009年11月に彼を拘留した。ここでは3ヶ月間、彼は弁護士への接見を許されなかった。』
『ようやく彼に弁護士と裁判が認められた際も、彼と弁護団には彼のために証言する証人の喚問が許されなかった。』
『その間、メラミン入りミルク事件の新たなケースが次々と現れている。』
『昨年成立した食品安全法では新たな規制を導入し、食品製造の各段階での中央管理を強化している。』
『しかし地方政府の監視員に広く見られる腐敗により、多くの食品製造業者はこの新規制の網もくぐり抜ける方法を見つけるだろう。』
『本当の問題は、共産党が透明性を避けていることなのだ。公式には、北京政府は腐敗告発を奨励しているが、同時にそれを実行しようとする如何なる組織的な試みをも罰している。』
『ちょうど2008年の壊滅的な地震の後に建築物基準の徹底した実施を求めて立ち上がった市民と同様に、趙氏とその他の病気にさせられた子供を持つ、声を挙げた親達は、市民としての義務を果たした罪で罰されるのだ。』
『しかし希望もある。北京オリンピック終了までは国内ジャーナリストにメラミン入りミルク事件の報道は許されていなかったが、最近では地方新聞がこうした事件につきより自由に報道するようになっている。』
『結果として、一般国民はこの種の事件により関心を持つようになった。』
『しかし北京政府が自らが「微妙」だと判断する問題が公になった後、一切の議論の封殺を続ける限りは、関心を持つ中国の消費者は、将来の同種の事件を防ぐための改革を求めることが出来ない。』
『本当の社会の騒乱は趙氏が始めた闘いを、他者が引き継がなかった時にこそ起きるのだ。』
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腐敗が文化になってしまうと、一掃が如何に難事であるかが分かります。
我が国にはこうした悪習が無いことを誇るべきですね。
*以上、「語学道場 主宰者」さんによる訳文、及びコメント
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【編集後記】
あなたに、たくさんの幸せが訪れますよう…。
(桐鳳)
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
あなたに素敵なことがいっぱいありますよう…。
◎世界の新聞「101紙」の視点
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