がんばれ!中国民主活動家!劉暁波氏の受賞―台湾
海外の中国民主活動家が集結=劉暁波氏の受賞決定後初―台湾
時事通信 11月11日(木)15時1分配信
【台北時事】日米欧など世界各地にいる中国の民主活動家を集めた国際会議が11日、台北で始まった。主催者によると、民主活動家の劉暁波氏のノーベル平和賞受賞が決まった後、海外の活動家が一堂に会するのは初めて。中国の民主活動家は派閥に分かれ、結束力が弱いとされるが、「劉氏の平和賞受賞で団結の機運が高まっている」(活動家)という。
会議のテーマは「中国民主化の展望と探索」で、台湾や香港のほか日米欧に居住する活動家が集まる。中国本土から参加を予定していた活動家の中には、当局から出国を妨害された人もいるという。会議は13日まで行われ、期間中に100人前後の活動家が出席する見通し。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101111-00000078-jij-int
平和賞サミット 中国民主化も関心事 劉氏代理が講演
毎日新聞 11月13日(土)14時1分配信
広島市で12日開幕した「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」で、今年の平和賞受賞が決まった服役中の中国人民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏の代理として、天安門事件の元学生指導者、ウアルカイシ氏が出席し、劉氏の釈放を求めて講演した。記者会見には欧米メディアも参加、中国の体制や外交についての質疑が行われ、中国の民主化もサミットの大きな関心事となっている。
ウアルカイシ氏は講演などで「本人が12月の授賞式に参加できるよう、即時釈放を中国政府に働きかけてほしい」と要望した。当初は劉氏のメッセージを代読する予定だったが、劉氏や妻と連絡が取れなかったという。
中国が平和賞授賞式への不参加を各国に求めていることに関し、「中国政府は国内の人権問題を指摘されると、必ず『内政干渉だ』と反発する。しかし、欠席を求める方が内政干渉だ」と皮肉った。
チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世とは会場のホテルで握手を交わした。会期中の会談を申し込んでおり、実現すれば中国政府の反応も注目されるが、「私たちは政権転覆でなく我々を受け入れるよう求めているだけ。そのどこが挑発的なのか。平和な手段を取る我々に対して、政府がなぜ挑発的な態度に出るかが問題の本質では」と述べた。
取材した米国通信社の男性プロデューサーは「海外では、核廃絶よりも中国やミャンマーの人権問題が注目されている。ダライ・ラマ14世とウアルカイシ氏の2人が、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する胡錦濤国家主席と同時期に日本にいる対比が面白い」と分析した。【林田七恵、岡奈津希】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101113-00000024-maip-soci
劉氏ノーベル平和賞:ネット武器に不屈20年
劉暁波氏や民主化を求める人々は、インターネットという武器を手に、厳しい言論統制の中、ネットに次々と論文などを発表した。
劉氏は07年5月、ネットの社会への影響を探る「ネット君臨」取材班にいた記者のインタビューに応じた。
◇劉氏は温和な人柄
「中国政府はすべての言論を恐れ自由を許さない。ただ、ネットは国家権力でも完全に制御できない」。北京市西部の喫茶店で、ネットによる中国の変化を熱っぽく語った。
眼鏡をかけた学者のような雰囲気。89年の天安門事件にかかわる前は北京師範大の教壇に立っていた劉氏は、低い声で丁寧に答えた。政府への批判は痛烈だが、語り口はあくまで冷静で温和な人柄がうかがえた。
劉氏はネット以前の活動について「文章は手書き。郵便では送れないから外国の大使館などのファクスを借りて海外に送った」と振り返った。
ネットで状況は一変する。「現在はメールを使えばあっという間に私の文章が世界中に掲載され、ネット上の署名活動は何千人と集められる。自分の意見を自由に伝え、たくさんの人間をまとめる力がネットにはある」。ネットを武器にした民主化運動はその後の「08憲章」に結実する。
一方、劉氏は「政府はネット統制を強めている。ネットによる言論活動を理由に罪に問われる例が日に日に多くなっている」と警戒していた。その後、劉氏は投獄された。
劉氏は、政府の「ブラックリストに載り」(劉氏)投獄や強制労働を経験した。それでも圧力に屈せず約20年間、民主化運動に携わった。「民主化を求める声がネットを通じ世界に広がり、そこで生まれた世論や励ましが信念の支えとなる」と語った。【河津啓介】
毎日新聞 2010年10月9日
http://mainichi.jp/select/wadai/nobel/news/20101009k0000m030112000c.html?inb=yt